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第2話 恐怖(枢軸国)

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「早く進め!周りを振り返るな!全速力で進め!」

コミンテルン兵が生身で突撃してくるが即座に戦車砲や機銃で消し炭にされる。さらに戦車が全面を覆うように進撃しているので後ろに追随する歩兵などから猛烈な攻撃を受け、コミンテルンに有効的に防げる術は無くズルズルと前線を下げる。そして各所で包囲殲滅が行われる。この為だけに列車もコミンテルンの規格に合わせたのだ。

「北方軍集団より入電!北方の要所であるラニングラードを確保!」

「南方軍集団より入電!彼らの主要目標キエフの制圧に成功!そのまま東進するとの事!」

ソフィアの所属する中央軍集団に次々と良い報告が入ってくる

「順調すぎますね…モーデル元帥」

「あぁ…だが…何か妙だ…引き込まれている様な…」

「包囲されたら薄い所を突いて逃げるんですよ!」

「包囲されないことを願うばかりだ。こういう時、ファンタジー小説や軍記物では我々が上手いこと敵の罠に嵌められて殲滅されるんだよな…」

ソフィアはたまたま出会ったモーデル元帥と少し話す。モーデル元帥が危機感を表していた。それはもちろんソフィアも薄々感じていた。しかし、進める時に進まなければ…

「緊急入電!前方で接敵しました!」

「いつもの事だろう?何を急に…」

「そ…それが!」

「それがどうしたんだ?」

モーデル元帥とソフィアは少し嫌な予感がする

「形状がおかしすぎるんです…まるで…未来の兵器のような…」

「き…緊急入電!緊急入電!!接敵5分でライプシュタンダルテ損耗3割!主力第502重戦車増強大隊半壊!」

「VI号重戦車が!?」

「モーデル元帥!第502大隊にはIII IV号が配備されてますよ!」

「テ…ティーガー戦車計12両の内5両が撃破されました…」

「ど…どういうことだ!!」

モーデル元帥が伝えに来た兵士を叱り飛ばす。

「入電!仲間の戦車師団第1装甲師団が参戦!」

「よし!即座にその問題のコミーの奴らの戦車を叩き壊してくれ!」

モーデル元帥は胸を撫で下ろす。

「モーデル元帥…その戦地に行きましょう。」

「あぁ。その問題の戦車をこの目に収めるとしよう」
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