詩集 始まりの時

小池竜太

文字の大きさ
上 下
20 / 35

長い苦しみの末

しおりを挟む
長い苦しみの末に僕らは出会った
それは長い長い闘争だった
凍てつく季節が過ぎ去り
雨が降り
暖かい春がやって来る

すいぶん長い間、僕は女を抱いていなかった
そのせいで僕は干上がっていた
何人もの敵が現れた
誰もが僕を攻撃し
癒されない傷を作った

狼は孤独で干上がっていた
それは一匹で這いずり回り
泥を舐め、孤独に野外でくらしてた

柔らかい雨が降り続いていた
そうして彼女は現れた
それは一匹の雌猫だった
彼女だけが僕と仲よくしてくれた

嵐はやがて過ぎていき
僕の名前も大きくなる

彼女は僕に親切にし
一つの林檎を僕にくれた

夢と夢が交わり
僕らは楽しく快楽を与え合った
それはひとときの休息だった

快楽と愛は僕らを強く
どんな困難にも耐えられるようにしてくれた

敵は一人ずつ死んでいった
どんどん僕らは敵を退治して
少しずつ世は良くなる
悪はだんだん滅びていった

今僕は青空を見ながら
君と楽しく喋っている

平和を誰もが望んでいる
幸せを誰もが求めている

誰かと誰かは結ばれ
家族を持ち
地球もやがて平和になるだろう
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

know Love

深宮こゝ
恋愛
 国家研究院の天才研究員イルーダ・メヤングは、かつて多くの準研究員を指導していたが、皆彼女の「変人」ぶりに耐えかねて辞めていき、十年以上指導をしていなかった。  そんなメヤングの元に、準研究員のアリリオ・リファレが指導を受けることに決まる。  彼はメヤングと出会い、彼女が研究室を移動するために再び指導を引き受けることになったと知る。

後悔したくないので言わせてもらいますね

風見ゆうみ
恋愛
拙作の「その発言、後悔しないで下さいね?」の続編になります。 私、エレノアと旦那様であるシークス・クロフォード公爵は、結婚してまだ1年もたっていない新婚夫婦なのですが、旦那様が女性に触れると犬化する魔法をかけられていたりと普通の夫婦ではありません。 ある日、旦那様と夫婦喧嘩になり気持ちを落ち着かせようと部屋を出た際に、旦那様の側近であり魔法使いでもあるラムダ様と喧嘩になり…。  あれ? もしかして、私、猫になってます!? ※読んでいただける場合は前作「その発言、後悔しないで下さいね?」を読んでからお読み下さい。 ※カクヨム様でも投稿中です。 ※史実とは関係ない異世界の世界観であり、設定も緩くご都合主義です。魔法が存在します。作者の都合の良い世界観や設定であるとご了承いただいた上でお読み下さいませ。 ※クズがいますので、ご注意下さい。 ※ざまぁは過度なものではありません。

溺愛されている妹がお父様の子ではないと密告したら立場が逆転しました。ただお父様の溺愛なんて私には必要ありません。

木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるレフティアの日常は、父親の再婚によって大きく変わることになった。 妾だった継母やその娘である妹は、レフティアのことを疎んでおり、父親はそんな二人を贔屓していた。故にレフティアは、苦しい生活を送ることになったのである。 しかし彼女は、ある時とある事実を知ることになった。 父親が溺愛している妹が、彼と血が繋がっていなかったのである。 レフティアは、その事実を父親に密告した。すると調査が行われて、それが事実であることが判明したのである。 その結果、父親は継母と妹を排斥して、レフティアに愛情を注ぐようになった。 だが、レフティアにとってそんなものは必要なかった。継母や妹ともに自分を虐げていた父親も、彼女にとっては排除するべき対象だったのである。

平凡令嬢は婚約者を完璧な妹に譲ることにした

カレイ
恋愛
 「平凡なお前ではなくカレンが姉だったらどんなに良かったか」  それが両親の口癖でした。  ええ、ええ、確かに私は容姿も学力も裁縫もダンスも全て人並み程度のただの凡人です。体は弱いが何でも器用にこなす美しい妹と比べるとその差は歴然。  ただ少しばかり先に生まれただけなのに、王太子の婚約者にもなってしまうし。彼も妹の方が良かったといつも嘆いております。  ですから私決めました!  王太子の婚約者という席を妹に譲ることを。  

処理中です...