上 下
8 / 17
間違いなくトップシークレットです

7

しおりを挟む
 「ぁ……あ、は……ぅんん」

 頂に指が触れるたびに、ひっきりなしに嬌声を上げてしまう。
 あまりの気持ちよさに涙目になっていると、視界にはいつの間にかバスローブを脱ぎ、ボクサーパンツだけになっている課長がいた。
 引き締まったウエスト、割れているお腹。身体のラインはどこか大人の色気を感じる。とてもセクシーだ。
 ドキドキしながらも、彼の身体から目が離せない。
 私の視線に気がついているのだろう。彼は口角を少しだけ上げた。

「本当、かわいい……」
「課長?」
「いっぱいかわいがらせて?」

 先程まで指で弄っていた胸の先端に、課長は吸い付く。
 音をわざと立てているのだろう。チュパッと頂から離れるたびに淫らな音がする。
 頂の周りを舌でねっとりと舐め上げたあと、痛いぐらいに敏感になっているそこに触れた。
 今まで感じたことがない快感が背を走り、私は身体を反らす。
 涙目で彼の方を見ると、無我夢中という言葉がピッタリなほど胸を愛撫していた。
 大きな手で胸を揉みながら、唇と舌で頂を弄ってくる。
 胸の先端、両方をまんべんなくかわいがられ、私は感じすぎて大きな声で啼いてしまう。
 下腹部が甘く蕩けていくのがわかる。ショーツの中に蜜が零れているのを感じた。
 それを彼に悟られたくなくて、足に力を入れる。だが、それを課長は許してくれない。

「ハルミ、もっと気持ちよくなろうか」
「か、課長……?」
「痛くないように、ほぐさないとね」

 太股に頬ずりをしたあと、丸みを帯びているお尻を揉む。
 そして、彼はショーツを一気に脱がし薄い茂みに手を伸ばしてきた。
 長い指は掻き分けるように奥へと進む。割れ目に指を何度か沿わせて触れたあと、二本の指を使って開いてきた。
 彼の指が蜜孔に触れた瞬間、クチュッと淫らな音がした。
 自分でもあまり触れない場所に彼の指がある。その現実に頭が真っ白になった。
 彼の指が蜜を潤滑油のようにして、割れ目を何度も往復する。
 キスとも違う、胸を揉まれたときとも違う快感が、私を襲ってきた。
 じんわりと甘い快楽が下腹部に集まってきて、気持ちがよくて堪らなくなる。
 彼の指が動くたびに蜜の音がして、ヌルヌルとした蜜が中から滴り落ちてくるのがわかった。
 
「ぁ……っ、あっ……ぁ」

 ひっきりなしに甘い声を上げ、身体をびくつかせる。
 彼の指は、甘い毒だと思った。私に触れれば触れるほど、その快楽に嵌まっていく。そんな気がした。
 涙で滲む視界には、色気ダダ漏れの課長がいる。私と視線が合うと、その目が弧を描く。
 柔らかく緩む目元だが、瞳の奥の獰猛な資質は変わらない。
 祖先に兎と狼の血が流れているかもと言われている、杜乃家。その末裔である課長には、確実にその血が流れている。それを感じ取った。
 彼の指は蜜を求めるように、源泉へと入り込んでくる。蜜路は最初こそ彼の指に反発したが、すぐにその刺激を求め始めていた。
 トントンとお腹側の場所に触れられ、今までとは違う快感が身体に走ったのがわかる。
 一際甘く啼くと、彼は執拗にその箇所に触れて刺激を与えてきた。
 蜜がより多く出てくると、彼は指を増やしてくる。二本の指でその場をほぐすような動きをしながら、彼の顔は茂みへと近づいてきた。

「え? ぁ、ひゃ……っ!」
「かわいい」
「ぅやぁ……、そんなところで、しゃべら……ぁああ!」

 抗議しようとした声は、いつの間にか悦ぶ声に変換されていた。
 彼の舌が蜜芽に触れ、舐め上げてきたからだ。ゾクゾクとした痺れが、頭を真っ白にさせてしまう。
 ペロペロと舌で蜜芽をかわいがりながら、指は蜜路を広げようと淫靡的に動く。
 そのたびに蜜の音がして、羞恥心に囚われてしまう。
 自分の痴態を思い描くだけで身体が熱くなるが、視界に飛び込んできた卑猥な光景に目眩が起きそうだ。
 蜜芽を舐める課長と目が合う。そらしたくてもそらせない。そんな強い眼差しを感じながら、私はただ啼くしかできない。
 
「いっぱい蜜が出てきた。ほら、中もほぐれてきた……」
「ぁ……はぁ……、あん……っ」
「本当、堪らないな」

 吐き捨てるように言ったあと、彼の舌はより蜜芽を弄り倒してきた。
 痺れるような甘い快感の中、段々と身体がどこかにいってしまいそうなほどの浮遊感に見舞われる。
 
「ダ、ダメ……。な、なんか……きちゃ……っ!」

 首を大きく横に振る私に、彼は甘い命令をしてくる。

「ほら、俺の舌と指に集中して」
「あ、あ……っ、あぁ……ああ――!」

 キュッと指を丸め、足が宙で彷徨う。身体をビクビクッと震わせたあと、全身から力が抜けてベッドに肢体を投げ出した。
 はぁはぁ、と荒らげる呼吸を整えようと必死になっていると、課長は私の頬に指を沿わせくる。
 だが、その少しの刺激が今の私には強烈に感じた。ビクッと身体を震わせると、彼は唇に笑みを浮かべる。
「かわいく達けたな、ハルミ」
「課長……っ」
 
 居たたまれない。本当に居たたまれない。
 人生初のイクという快感を味わったのだが、どうにも恥ずかしくて堪らなくなる。
 視線を泳がせている私を見下ろしていた課長だったが、ゆっくりと近づいてくる。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

【完結】やさしい嘘のその先に

鷹槻れん
恋愛
妊娠初期でつわり真っ只中の永田美千花(ながたみちか・24歳)は、街で偶然夫の律顕(りつあき・28歳)が、会社の元先輩で律顕の同期の女性・西園稀更(にしぞのきさら・28歳)と仲睦まじくデートしている姿を見かけてしまい。 妊娠してから律顕に冷たくあたっていた自覚があった美千花は、自分に優しく接してくれる律顕に真相を問う事ができなくて、一人悶々と悩みを抱えてしまう。 ※30,000字程度で完結します。 (執筆期間:2022/05/03〜05/24) ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ 2022/05/30、エタニティブックスにて一位、本当に有難うございます! ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ --------------------- ○表紙絵は市瀬雪さまに依頼しました。  (作品シェア以外での無断転載など固くお断りします) ○雪さま (Twitter)https://twitter.com/yukiyukisnow7?s=21 (pixiv)https://www.pixiv.net/users/2362274 ---------------------

同居離婚はじめました

仲村來夢
恋愛
大好きだった夫の優斗と離婚した。それなのに、世間体を保つためにあたし達はまだ一緒にいる。このことは、親にさえ内緒。 なりゆきで一夜を過ごした職場の後輩の佐伯悠登に「離婚して俺と再婚してくれ」と猛アタックされて…!? 二人の「ゆうと」に悩まされ、更に職場のイケメン上司にも迫られてしまった未央の恋の行方は… 性描写はありますが、R指定を付けるほど多くはありません。性描写があるところは※を付けています。

【R18】豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網〜策士な後輩から逃げられません!〜

湊未来
恋愛
「ねぇ、本当に陰キャの童貞だって信じてたの?経験豊富なお姉さん………」 30歳の誕生日当日、彼氏に呼び出された先は高級ホテルのレストラン。胸を高鳴らせ向かった先で見たものは、可愛らしいワンピースを着た女と腕を組み、こちらを見据える彼の姿だった。 一方的に別れを告げられ、ヤケ酒目的で向かったBAR。 「ねぇ。酔っちゃったの……… ………ふふふ…貴方に酔っちゃったみたい」 一夜のアバンチュールの筈だった。 運命とは時に残酷で甘い……… 羊の皮を被った年下オオカミ君×三十路崖っぷち女の恋愛攻防戦。 覗いて行きませんか? ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ・R18の話には※をつけます。 ・女性が男性を襲うシーンが初回にあります。苦手な方はご注意を。 ・裏テーマは『クズ男愛に目覚める』です。年上の女性に振り回されながら、愛を自覚し、更生するクズ男をゆるっく書けたらいいなぁ〜と。

Perverse

伊吹美香
恋愛
『高嶺の花』なんて立派なものじゃない ただ一人の女として愛してほしいだけなの… あなたはゆっくりと私の心に浸食してくる 触れ合う身体は熱いのに あなたの心がわからない… あなたは私に何を求めてるの? 私の気持ちはあなたに届いているの? 周りからは高嶺の花と呼ばれ本当の自分を出し切れずに悩んでいる女 三崎結菜 × 口も態度も悪いが営業成績No.1で結菜を振り回す冷たい同期男 柴垣義人 大人オフィスラブ

十年越しの溺愛は、指先に甘い星を降らす

和泉杏咲
恋愛
私は、もうすぐ結婚をする。 職場で知り合った上司とのスピード婚。 ワケアリなので結婚式はナシ。 けれど、指輪だけは買おうと2人で決めた。 物が手に入りさえすれば、どこでもよかったのに。 どうして私達は、あの店に入ってしまったのだろう。 その店の名前は「Bella stella(ベラ ステラ)」 春の空色の壁の小さなお店にいたのは、私がずっと忘れられない人だった。 「君が、そんな結婚をするなんて、俺がこのまま許せると思う?」 お願い。 今、そんなことを言わないで。 決心が鈍ってしまうから。 私の人生は、あの人に捧げると決めてしまったのだから。 ⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒* ゚*。*⌒*。*゚ 東雲美空(28) 会社員 × 如月理玖(28) 有名ジュエリー作家 ⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒* ゚*。*⌒*。*゚

副社長氏の一途な恋~執心が結んだ授かり婚~

真木
恋愛
相原麻衣子は、冷たく見えて情に厚い。彼女がいつも衝突ばかりしている、同期の「副社長氏」反田晃を想っているのは秘密だ。麻衣子はある日、晃と一夜を過ごした後、姿をくらます。数年後、晃はミス・アイハラという女性が小さな男の子の手を引いて暮らしているのを知って……。

鬼上司は間抜けな私がお好きです

碧井夢夏
恋愛
れいわ紡績に就職した新入社員、花森沙穂(はなもりさほ)は社内でも評判の鬼上司、東御八雲(とうみやくも)のサポートに配属させられる。 ドジな花森は何度も東御の前で失敗ばかり。ところが、人造人間と噂されていた東御が初めて楽しそうにしたのは花森がやらかした時で・・。 孤高の人、東御八雲はなんと間抜けフェチだった?! その上、育ちが特殊らしい雰囲気で・・。 ハイスペック超人と口だけの間抜け女子による上司と部下のラブコメ。 久しぶりにコメディ×溺愛を書きたくなりましたので、ゆるーく連載します。 会話劇ベースに、コミカル、ときどき、たっぷりと甘く深い愛のお話。 「めちゃコミック恋愛漫画原作賞」優秀作品に選んでいただきました。 ※大人ラブです。R15相当。 表紙画像はMidjourneyで生成しました。

処理中です...