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三章 惨劇の台地
Ⅹ 激戦を終え
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糸が弱点を見つけた。それは獅子の身体で一番魔力が弱い所である。この術において報せる情報は魔力が少ない点に加え、対象の身体的特徴と性質も伝える。
陣を伝わって情報を感じたトウマは一瞬驚き、術が失敗したのかもしれないと思う程に疑った。
獅子は見た目の大きさと強力な一撃一撃の攻撃から頑丈で強靱だと印象づける。しかし拍子抜けしてしまうほどに弱点は脆く広い。
「本当に、呆気ないなぁ」
コーの発言を納得してしまいついつい呟きが漏れる。
「何か分かったの?! だったら速く手を打たないと!」
何も知らないビィトラは急かす。
確かに弱点が判明し、手段があるなら速く済ませるに越したことはない。
不意打ちとばかりに生じた油断。
獅子は気づいていないが、これが知性の高い存在相手なら隙を突かれてやられる。絶好の好機が目の前にあるのにやられてしまえばただの間抜けと言われても仕方ない。
どんなに単純であれ打てる手は打つ。
気を取り直してトウマは両手に魔力を込めた。
「それって、前に使った」
「違うよ。全く違う」
即答で否定するトウマの見開いた目、表情筋が動いていない顔面から怖さが漂っている。
「でもそれって、氷の魔」
「違うよ。そんな術ないから。何言ってんの?」
トラウマに触れてはいけない。これ以上思い出させると怖い。
ビィトラは何も言わず静かに見届けた。
術名を口にして魔術を放っていた、トウマの黒い歴史は強引な否定により護られている。
両手に込めた氷の魔力を思い切り地面にたたき込むと、獅子に向かって地面が一直線で凍りだした。それが前足の間までに及ぶと凍る勢いが止まる。
「貫けぇぇ!!」
トウマの叫びに応じるように、地面から氷柱がそそり立ち獅子の胸部から背にかけてを貫く。さらに氷柱から小さな氷柱があちこちに飛び出し、追い打ちとばかりに貫いた。
獅子の弱点は胸部と腹部。さらに冷気に弱いとされる。
過去、【氷撃】と名付け放っていた術を思い出し、それに似た術をトウマは繰り出す。追撃の氷柱は嬉しい誤算と言えるほど獅子も抗えない強力な効果を発揮した。
冷気の魔術に効果があろうとなかろうと、この一撃はそんな弱点など意味なく強力な一撃だと思わせるに相応しいものとなっている。
青い空、赤い獅子を五体貫く巨大な氷柱。
勝利の余韻に浸らせるような清々しい風が吹き付けた。
「ねえねえ、この術に名前って」
「無いよ」
即答され、「え?」とビィトラは返す。
「術に名前なんていらないんだよ」
どこか寂しげな印象を滲ませ、トウマは告げた。
◇◇◇◇◇
バゼルが魔力を込めると、棒は次第に凍り始めた。
白色に変わるほどになると力強く地面へ突き刺す。すると、空色の魔獣目がけて一直線上に小さな氷柱が次々に走り、魔獣に触れた途端、一瞬にして全身が凍る。
「爆ぜろ」
追い打ちで魔力を地面に這わせて流すと、魔獣へ到達した途端に粉々に砕けた。
急いで結界へ向かうと、バゼルの姿を見た隊員三名は安堵して魔力を解いた。
浄化結界を張っていたグレミアも魔力が尽きて座り込む。
今、フーゼリアを残し結界内にいる戦士全て、寝転ぶか座り疲弊している。
「無事か!」
バゼルを見たディロとジールは疲弊しきって何も言えない。グレミアでさえ言葉を出すのが困難なほどである。
フーゼリアが駆け寄り事情を説明する。
一番魔力消費が激しいと思われたフーゼリアの様子を見る限り、いざと言うときに大技を放つ切り札役に置いていたのだと考えた。
「全員無事ならそれでいい。よくやった」
「隊長……トウマは」
共にいない不安から声が弱い。
「あいつは大丈夫だ。必ず戻る」
情報は不透明ではあるが、この発言で急にさらわれてからバゼルが戻るまでは生きていると分かる。ただ、何かがあってトウマを置いてバゼルが戻ってこなければならなかったのだろう。
以降、バゼルの指示によりフーゼリアは命令を受け基地に報告へ走り、動けるまで回復したジールとディロとギネドの戦士数名は怪我人の介抱へ。
そうこうしている内に、バゼルとディロが遠くから来る魔力を感じる。それが魔獣ではなくトウマだというのはすぐに判明した。
メアの壇上魔獣討伐戦は、多くの謎、戦士達へ課題を残すものの解決へ至った。
帰りの馬車にて、バゼルはゾアの情報をグレミアから聞く。
馬車は小さく、報告の為にバゼルとグレミアが先に、トウマ達四人はギネドの戦士達と負傷者の介抱と護衛に当たっている。
ビンセントに憑く元魔女である術師ルバート。
ランディスに憑くゾアの災禍を引き起こす存在ゾア。
短時間では整理出来ないほどの情報にバゼルは頭を痛める。
「レイデル王国側はこの件をどう見ている?」
「今は様子見です。貴方も会ったなら分かるでしょうが、我々が手出し出来る相手ではありません。ルバートに至ってはザイルが本気で斬りかかっても難なく遇われました」
バゼルよりも俊足で動く騎士を“難なく遇う”という点に驚く。
「とりあえず不幸中の幸いか、ゾアは災禍を引き起こす算段とばかりに動き回り、ルバートとか言う奴はビンセントが見てる。しばらくは安全とみていいだろうな」
「ええ。ですが手をこまねいていても何も解決しません。レイデル王国側は災禍が引き起こされた場合を想定し、各地に眠る【古の力】を使うかどうかの話合いが進められています。先のガーディアン召喚、その阻止作戦は失敗に終わりましたので」
「以外だな、レイデル王国なら成功すると思っていたが」
「女王様の手前、正攻法を重視させすぎた結果でしょう。全ての情報を知るわけではありませんから、国内で成功例があるかは不明です。それよりも、メアの壇上にて魔獣の性質が著しく変化した原因」
バゼルはコーとギリ、そして黒い柱を思い出す。
「この平和は嵐の前の静けさだろうな。ゾアの災禍か、他の災難か。何であれ備え無しだとあんな化け物が湧いて暴れ回り、国どころか人間全てが死滅する」
「出来ることなら、各国で手を取り合えればいいのですが」
「無理だな」
即答される理由は充分にある。
七つの国はそれぞれに相性がはっきりしている。
友好関係をしっかり築いているのはレイデル王国、ガニシェッド王国、ミルシェビス王国だが、大精霊の住処である森があるミルシェビス王国とバルブライン王国の仲は頗る悪い。
主に宗教上の問題が強く、バルブライン王国側は大精霊の存在を危ぶんだ目で見ている。
グルザイア王国は親密な関係を築く事は無く、利害関係でガニシェッド王国とバルブライン王国とやや協力しあっている。
リブリオス王国に至っては巨大な防壁を築き鎖国状態。未だに国内の全容が謎でしかない国だ。
「此方で友好関係を結ぶとすれば境界の三国ぐらいだ。バルブライン王国ほどではないが、大精霊に偏見を持つ者も少なからずいる」
「問題は山積みですね」
悩みだけが増える話の中、馬車はバースルへ到達する。
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獅子は見た目の大きさと強力な一撃一撃の攻撃から頑丈で強靱だと印象づける。しかし拍子抜けしてしまうほどに弱点は脆く広い。
「本当に、呆気ないなぁ」
コーの発言を納得してしまいついつい呟きが漏れる。
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何も知らないビィトラは急かす。
確かに弱点が判明し、手段があるなら速く済ませるに越したことはない。
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獅子は気づいていないが、これが知性の高い存在相手なら隙を突かれてやられる。絶好の好機が目の前にあるのにやられてしまえばただの間抜けと言われても仕方ない。
どんなに単純であれ打てる手は打つ。
気を取り直してトウマは両手に魔力を込めた。
「それって、前に使った」
「違うよ。全く違う」
即答で否定するトウマの見開いた目、表情筋が動いていない顔面から怖さが漂っている。
「でもそれって、氷の魔」
「違うよ。そんな術ないから。何言ってんの?」
トラウマに触れてはいけない。これ以上思い出させると怖い。
ビィトラは何も言わず静かに見届けた。
術名を口にして魔術を放っていた、トウマの黒い歴史は強引な否定により護られている。
両手に込めた氷の魔力を思い切り地面にたたき込むと、獅子に向かって地面が一直線で凍りだした。それが前足の間までに及ぶと凍る勢いが止まる。
「貫けぇぇ!!」
トウマの叫びに応じるように、地面から氷柱がそそり立ち獅子の胸部から背にかけてを貫く。さらに氷柱から小さな氷柱があちこちに飛び出し、追い打ちとばかりに貫いた。
獅子の弱点は胸部と腹部。さらに冷気に弱いとされる。
過去、【氷撃】と名付け放っていた術を思い出し、それに似た術をトウマは繰り出す。追撃の氷柱は嬉しい誤算と言えるほど獅子も抗えない強力な効果を発揮した。
冷気の魔術に効果があろうとなかろうと、この一撃はそんな弱点など意味なく強力な一撃だと思わせるに相応しいものとなっている。
青い空、赤い獅子を五体貫く巨大な氷柱。
勝利の余韻に浸らせるような清々しい風が吹き付けた。
「ねえねえ、この術に名前って」
「無いよ」
即答され、「え?」とビィトラは返す。
「術に名前なんていらないんだよ」
どこか寂しげな印象を滲ませ、トウマは告げた。
◇◇◇◇◇
バゼルが魔力を込めると、棒は次第に凍り始めた。
白色に変わるほどになると力強く地面へ突き刺す。すると、空色の魔獣目がけて一直線上に小さな氷柱が次々に走り、魔獣に触れた途端、一瞬にして全身が凍る。
「爆ぜろ」
追い打ちで魔力を地面に這わせて流すと、魔獣へ到達した途端に粉々に砕けた。
急いで結界へ向かうと、バゼルの姿を見た隊員三名は安堵して魔力を解いた。
浄化結界を張っていたグレミアも魔力が尽きて座り込む。
今、フーゼリアを残し結界内にいる戦士全て、寝転ぶか座り疲弊している。
「無事か!」
バゼルを見たディロとジールは疲弊しきって何も言えない。グレミアでさえ言葉を出すのが困難なほどである。
フーゼリアが駆け寄り事情を説明する。
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「全員無事ならそれでいい。よくやった」
「隊長……トウマは」
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「あいつは大丈夫だ。必ず戻る」
情報は不透明ではあるが、この発言で急にさらわれてからバゼルが戻るまでは生きていると分かる。ただ、何かがあってトウマを置いてバゼルが戻ってこなければならなかったのだろう。
以降、バゼルの指示によりフーゼリアは命令を受け基地に報告へ走り、動けるまで回復したジールとディロとギネドの戦士数名は怪我人の介抱へ。
そうこうしている内に、バゼルとディロが遠くから来る魔力を感じる。それが魔獣ではなくトウマだというのはすぐに判明した。
メアの壇上魔獣討伐戦は、多くの謎、戦士達へ課題を残すものの解決へ至った。
帰りの馬車にて、バゼルはゾアの情報をグレミアから聞く。
馬車は小さく、報告の為にバゼルとグレミアが先に、トウマ達四人はギネドの戦士達と負傷者の介抱と護衛に当たっている。
ビンセントに憑く元魔女である術師ルバート。
ランディスに憑くゾアの災禍を引き起こす存在ゾア。
短時間では整理出来ないほどの情報にバゼルは頭を痛める。
「レイデル王国側はこの件をどう見ている?」
「今は様子見です。貴方も会ったなら分かるでしょうが、我々が手出し出来る相手ではありません。ルバートに至ってはザイルが本気で斬りかかっても難なく遇われました」
バゼルよりも俊足で動く騎士を“難なく遇う”という点に驚く。
「とりあえず不幸中の幸いか、ゾアは災禍を引き起こす算段とばかりに動き回り、ルバートとか言う奴はビンセントが見てる。しばらくは安全とみていいだろうな」
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「以外だな、レイデル王国なら成功すると思っていたが」
「女王様の手前、正攻法を重視させすぎた結果でしょう。全ての情報を知るわけではありませんから、国内で成功例があるかは不明です。それよりも、メアの壇上にて魔獣の性質が著しく変化した原因」
バゼルはコーとギリ、そして黒い柱を思い出す。
「この平和は嵐の前の静けさだろうな。ゾアの災禍か、他の災難か。何であれ備え無しだとあんな化け物が湧いて暴れ回り、国どころか人間全てが死滅する」
「出来ることなら、各国で手を取り合えればいいのですが」
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七つの国はそれぞれに相性がはっきりしている。
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リブリオス王国に至っては巨大な防壁を築き鎖国状態。未だに国内の全容が謎でしかない国だ。
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