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第6話 白山菊理は明日を夢見る
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「ふぅ……」
私はフェルト生地で出来たピンク色の寝間着に身を包み、狭い1DKアパートの一室に敷かれた布団の上に腰を下ろしていた。
ようやく、終わったのだ。
長い長い地獄のような一日が。
あれから私たちは先生の言った通りひとりずつ警察に話を聞かれたのだ。
その間、教室にはずっと張り詰めた空気が充満しており、誰も彼もが自分以外の存在を疑い、心の中で罵り合っていた。
だから居心地は悪いなんてものじゃない。
最悪だった。
それが、夜中までずっと。
私は心身ともに疲れ切っていた。
「はぁ……」
私はまたため息をつきながら手元の手鏡に視線を落とす。
薄いまつげに太い眉。
唇は厚くも薄くもなく、鼻筋は少し右に寄っている。
いつもは三つ編みにしている黒髪は、風呂上がりのため水で湿ってヨレヨレになっていた。
凡庸の域を出ない、まさに印象の残らない顔。
しかも鏡の中の私は疲れ切っており、表情には影が落ちて、見るも無残な有様になってしまっていた。
「これから、かぁ……」
これから夜見坂くんはクラスのみんなを殺していく。
私はただ見ているだけ。
本当は止めるべきなのだろう。
それが正しい。
だって人殺しは悪なのだから。
でも、それは無理だ。
私にはなんの力も無い。
そして止める意思もない。
私を利用し、見捨てた人たちを助ける気力なんて、湧くはずもなかった。
だいいち、夜見坂くんの殺意が私に向かない様に注意するので精一杯だ。
他人を構っている余裕などあるはずがなかった。
「学校、行きたくないなぁ……」
でも行かなければならない。
私はあの事件の第一発見者で、警察は何度だって私に用がある。
夜見坂くんだって私が逃げたとなれば何をしてくるか分からなかった。
「あ~あ……」
私が三度目のため息をついた時、玄関の方からガチャガチャと音が聞こえてくる。
一瞬、夜見坂くんがやって来たのかと身構えたが、そんな事あるはずがないと思いなおす。
きっとお母さんのはずだ。
そう思ってもなかなか警戒を説けないでいたのだが、しばらくすると聞きなれた声でただいまと聞こえて来たため、ようやく私は胸を撫でおろすことができたのだった。
「おかえり」
私は四つん這いで部屋を仕切るふすままで移動すると、右手で軽く押し開ける。
するとそこには、私が良く見知った顔を持つひと、私のお母さんが帰ってきていた。
「菊理」
グレーのスーツを着ており、短めの髪に化粧っ毛のない顔をしている。
私と顔は似ているのだが、お母さんの方はとてもが2、3回付くほど明るいため、全然違うと断言したいくらいに雰囲気が違った。
「ごめんね、帰れなくて……!」
お母さんは肩にかけていたバッグを床に置くと、私のところにすっ飛んでくる。
私の家族はお母さんだけ。
それはお母さんにとっても同じなのだから、相当心配してくれたのだろう。
「ううん、分かってるから大丈夫だよ。プログラミングのお仕事大変だよね」
「それでも、殺人事件があったんだから本当は――」
「いいって下園先生が送ってくださったし」
お母さんは私を育てるために相当無理して働いてくれている。
だからお母さんにこれ以上迷惑をかけることはしたくなかった。
「それより野菜炒め作っておいたから、早くあっためて食べて」
晩御飯は基本私の仕事だ。
今日は帰るのが遅くなってしまったから少し手抜きになってしまった。
なのにお母さんは、
「ん~、うちの娘さいこー!」
なんて言いながら私に抱き着いて頬ずりまで始めてしまう。
「あー、いい子に育ってくれてホントに嬉しいわ~。なにか欲しい物あったら言ってね。足りないものない?」
「大丈夫。ありがとう、足りてるから」
本当は、足りていない。
全部宮苗瑠璃たちに取られてしまうから。
それでもゴミに捨てられているものを拾ってきたり、こっそりアルバイトをして日用品を揃え、バレない様に気を付けている。
お母さんはなにも知らない。
知らないままでいてほしい。
「ホントに? じゃあ困ったこととかあったら言ってね。お母さん絶対力になるから」
「ん、分かった」
「ため込んじゃだめよ? 心が壊れちゃうからね。昔のお母さんの話したよね?」
「聞いたってば。ほら、早く食べて」
「え~?」
私がお母さんの体を引きはがし、手でシッシッと追い払っても、お母さんはしつこく頭を撫でたり抱き着こうとしてくる。
これはもう私に甘えたいのだろうと判断して好きにさせることにした。
「それで、明日はどうなるの?」
私の頭を撫でながらお母さんが訪ねてくる。
「学校に行って、聞き取り調査の続きだって」
生徒全員に話を聞いて、宮苗瑠璃の行動や殺害された動機などを確認する必要があるらしい。
……たぶん、私は被疑者のひとりだろう。
いじめられていて、人前で叩かれたり罵倒されたことがある。
彼女を殺す動機としては十分だ。
実際、私が弾丸を準備して、夜見坂くんがそれを銃に込めて、湯川大陽か中水美衣奈――もしくはその両方が引き金を引いた。
私も、殺した。
「うっ」
そのことを考えた瞬間、喉の奥から晩御飯がせりあがってくる。
学校に居た時や返って来た直後はなんともなかったけれど、一度気を抜いた今だからこそ、現実を強く意識してしまったのだ。
「だいじょうぶっ!?」
私は口元を手で押さえ、首を縦に振る。
鼻で深呼吸をして、時間をかけて吐き気をなんとかやり過ごすと――心配そうなお母さんと目が合ってしまった。
「ちょっと、死体を見たこと、思い出して……」
――嘘。
こういうその場を取り繕うための嘘はずっと昔からついてきたから私の得意分野だった。
「無理してるじゃないの!」
お母さんは私の嘘を信じてくれる。
「……もう寝るね」
「そう……ね。ゆっくり寝るのが一番! ごめんね、邪魔して」
私は「ううん」と頭を振って否定する。
お母さんのお陰で、少し心が軽くなったのは事実だ。
「明日はいい日でありますようにっ」
「うん……」
私は、ごめんなさいと胸の内で呟いてから、ダイニングと寝室を仕切るふすまを閉めた。
本当にお母さんの言う通りだ。
せめて明日くらいは休ませて欲しい。
でないと精神の方が持ちそうになかった。
なんて、そんな願いが叶うはずもなく――。
□□□□□□□□□□
ごっ。
ごっ。
ごっ。
暗闇の中、何かを打つ音が聞こえる。
定期的に、ひたすらに、病的なまでに熱心に。
それに重なるようにして、荒い息遣いだったり、液体が跳ねる音やなにか硬いものが割れるような音、硬いものと金属がぶつかる耳障りな音も聞こえてくる。
「聞いた……ぞっ」
ごっ。
「お前が悪いんだっ」
ごっ。
「お前が殺したんだろっ」
場所は、河川敷だろうか。
上流に近いのかすぐそばにある川の幅は狭く、地面は波うち、辺りには人家のようなものもほどんど見えない。
また、刃の様に尖った葉を持つ雑草や樹木が生い茂り、ひどく見通しが悪かった。
「だいたいお前はいつもっ」
その草陰に隠れるようにして、ひとりの男が棒状のなにかを必死に振り下ろしていた。
「俺の欲しいものをっ」
棍棒が振り下ろされる先には――。
「奪っていくっ」
――死体。
「しかもっ」
それも、顔の辺りが原形をとどめていないくらい、ぐちゃぐちゃになった。
「これ見よがしにっ」
それでも男は殴り続ける。
「捨てやがるっ」
執拗に、ひたすらに、顔ばかり狙って。
「何様のつもりだっ」
ひき肉がミンチになって、更には脳と脳漿と血液と砕けた骨と土が混ざり合い、ドロドロの汚泥と化してもなお振り下ろし続けた。
やがて、男の口から文句と不満が出て来なくなり、ようやくこの暴虐は幕を閉じたのだった。
「…………」
男が荒い息を吐きながら棒を地面に放り、ポケットから何かを取り出す。
瞬間、パッと明かりが灯り、男の顔を照らし出す。
黒髪を丸刈り頭にした、やや地味な顔つき。
歳は青年に手を伸ばし始めたくらいか。
顔にはぽつぽつと赤黒い血の斑点により化粧が施されており、彼がとてつもなく激しい感情を抱いていたことを物語っていた。
「もうこんな時間か……」
彼の名前は上良栄治。
湯川大陽との関係は、親友だった。
もう、親友ではない。
なぜなら上良栄治はたった今、湯川大陽をその手で殺してしまったのだから。
私はフェルト生地で出来たピンク色の寝間着に身を包み、狭い1DKアパートの一室に敷かれた布団の上に腰を下ろしていた。
ようやく、終わったのだ。
長い長い地獄のような一日が。
あれから私たちは先生の言った通りひとりずつ警察に話を聞かれたのだ。
その間、教室にはずっと張り詰めた空気が充満しており、誰も彼もが自分以外の存在を疑い、心の中で罵り合っていた。
だから居心地は悪いなんてものじゃない。
最悪だった。
それが、夜中までずっと。
私は心身ともに疲れ切っていた。
「はぁ……」
私はまたため息をつきながら手元の手鏡に視線を落とす。
薄いまつげに太い眉。
唇は厚くも薄くもなく、鼻筋は少し右に寄っている。
いつもは三つ編みにしている黒髪は、風呂上がりのため水で湿ってヨレヨレになっていた。
凡庸の域を出ない、まさに印象の残らない顔。
しかも鏡の中の私は疲れ切っており、表情には影が落ちて、見るも無残な有様になってしまっていた。
「これから、かぁ……」
これから夜見坂くんはクラスのみんなを殺していく。
私はただ見ているだけ。
本当は止めるべきなのだろう。
それが正しい。
だって人殺しは悪なのだから。
でも、それは無理だ。
私にはなんの力も無い。
そして止める意思もない。
私を利用し、見捨てた人たちを助ける気力なんて、湧くはずもなかった。
だいいち、夜見坂くんの殺意が私に向かない様に注意するので精一杯だ。
他人を構っている余裕などあるはずがなかった。
「学校、行きたくないなぁ……」
でも行かなければならない。
私はあの事件の第一発見者で、警察は何度だって私に用がある。
夜見坂くんだって私が逃げたとなれば何をしてくるか分からなかった。
「あ~あ……」
私が三度目のため息をついた時、玄関の方からガチャガチャと音が聞こえてくる。
一瞬、夜見坂くんがやって来たのかと身構えたが、そんな事あるはずがないと思いなおす。
きっとお母さんのはずだ。
そう思ってもなかなか警戒を説けないでいたのだが、しばらくすると聞きなれた声でただいまと聞こえて来たため、ようやく私は胸を撫でおろすことができたのだった。
「おかえり」
私は四つん這いで部屋を仕切るふすままで移動すると、右手で軽く押し開ける。
するとそこには、私が良く見知った顔を持つひと、私のお母さんが帰ってきていた。
「菊理」
グレーのスーツを着ており、短めの髪に化粧っ毛のない顔をしている。
私と顔は似ているのだが、お母さんの方はとてもが2、3回付くほど明るいため、全然違うと断言したいくらいに雰囲気が違った。
「ごめんね、帰れなくて……!」
お母さんは肩にかけていたバッグを床に置くと、私のところにすっ飛んでくる。
私の家族はお母さんだけ。
それはお母さんにとっても同じなのだから、相当心配してくれたのだろう。
「ううん、分かってるから大丈夫だよ。プログラミングのお仕事大変だよね」
「それでも、殺人事件があったんだから本当は――」
「いいって下園先生が送ってくださったし」
お母さんは私を育てるために相当無理して働いてくれている。
だからお母さんにこれ以上迷惑をかけることはしたくなかった。
「それより野菜炒め作っておいたから、早くあっためて食べて」
晩御飯は基本私の仕事だ。
今日は帰るのが遅くなってしまったから少し手抜きになってしまった。
なのにお母さんは、
「ん~、うちの娘さいこー!」
なんて言いながら私に抱き着いて頬ずりまで始めてしまう。
「あー、いい子に育ってくれてホントに嬉しいわ~。なにか欲しい物あったら言ってね。足りないものない?」
「大丈夫。ありがとう、足りてるから」
本当は、足りていない。
全部宮苗瑠璃たちに取られてしまうから。
それでもゴミに捨てられているものを拾ってきたり、こっそりアルバイトをして日用品を揃え、バレない様に気を付けている。
お母さんはなにも知らない。
知らないままでいてほしい。
「ホントに? じゃあ困ったこととかあったら言ってね。お母さん絶対力になるから」
「ん、分かった」
「ため込んじゃだめよ? 心が壊れちゃうからね。昔のお母さんの話したよね?」
「聞いたってば。ほら、早く食べて」
「え~?」
私がお母さんの体を引きはがし、手でシッシッと追い払っても、お母さんはしつこく頭を撫でたり抱き着こうとしてくる。
これはもう私に甘えたいのだろうと判断して好きにさせることにした。
「それで、明日はどうなるの?」
私の頭を撫でながらお母さんが訪ねてくる。
「学校に行って、聞き取り調査の続きだって」
生徒全員に話を聞いて、宮苗瑠璃の行動や殺害された動機などを確認する必要があるらしい。
……たぶん、私は被疑者のひとりだろう。
いじめられていて、人前で叩かれたり罵倒されたことがある。
彼女を殺す動機としては十分だ。
実際、私が弾丸を準備して、夜見坂くんがそれを銃に込めて、湯川大陽か中水美衣奈――もしくはその両方が引き金を引いた。
私も、殺した。
「うっ」
そのことを考えた瞬間、喉の奥から晩御飯がせりあがってくる。
学校に居た時や返って来た直後はなんともなかったけれど、一度気を抜いた今だからこそ、現実を強く意識してしまったのだ。
「だいじょうぶっ!?」
私は口元を手で押さえ、首を縦に振る。
鼻で深呼吸をして、時間をかけて吐き気をなんとかやり過ごすと――心配そうなお母さんと目が合ってしまった。
「ちょっと、死体を見たこと、思い出して……」
――嘘。
こういうその場を取り繕うための嘘はずっと昔からついてきたから私の得意分野だった。
「無理してるじゃないの!」
お母さんは私の嘘を信じてくれる。
「……もう寝るね」
「そう……ね。ゆっくり寝るのが一番! ごめんね、邪魔して」
私は「ううん」と頭を振って否定する。
お母さんのお陰で、少し心が軽くなったのは事実だ。
「明日はいい日でありますようにっ」
「うん……」
私は、ごめんなさいと胸の内で呟いてから、ダイニングと寝室を仕切るふすまを閉めた。
本当にお母さんの言う通りだ。
せめて明日くらいは休ませて欲しい。
でないと精神の方が持ちそうになかった。
なんて、そんな願いが叶うはずもなく――。
□□□□□□□□□□
ごっ。
ごっ。
ごっ。
暗闇の中、何かを打つ音が聞こえる。
定期的に、ひたすらに、病的なまでに熱心に。
それに重なるようにして、荒い息遣いだったり、液体が跳ねる音やなにか硬いものが割れるような音、硬いものと金属がぶつかる耳障りな音も聞こえてくる。
「聞いた……ぞっ」
ごっ。
「お前が悪いんだっ」
ごっ。
「お前が殺したんだろっ」
場所は、河川敷だろうか。
上流に近いのかすぐそばにある川の幅は狭く、地面は波うち、辺りには人家のようなものもほどんど見えない。
また、刃の様に尖った葉を持つ雑草や樹木が生い茂り、ひどく見通しが悪かった。
「だいたいお前はいつもっ」
その草陰に隠れるようにして、ひとりの男が棒状のなにかを必死に振り下ろしていた。
「俺の欲しいものをっ」
棍棒が振り下ろされる先には――。
「奪っていくっ」
――死体。
「しかもっ」
それも、顔の辺りが原形をとどめていないくらい、ぐちゃぐちゃになった。
「これ見よがしにっ」
それでも男は殴り続ける。
「捨てやがるっ」
執拗に、ひたすらに、顔ばかり狙って。
「何様のつもりだっ」
ひき肉がミンチになって、更には脳と脳漿と血液と砕けた骨と土が混ざり合い、ドロドロの汚泥と化してもなお振り下ろし続けた。
やがて、男の口から文句と不満が出て来なくなり、ようやくこの暴虐は幕を閉じたのだった。
「…………」
男が荒い息を吐きながら棒を地面に放り、ポケットから何かを取り出す。
瞬間、パッと明かりが灯り、男の顔を照らし出す。
黒髪を丸刈り頭にした、やや地味な顔つき。
歳は青年に手を伸ばし始めたくらいか。
顔にはぽつぽつと赤黒い血の斑点により化粧が施されており、彼がとてつもなく激しい感情を抱いていたことを物語っていた。
「もうこんな時間か……」
彼の名前は上良栄治。
湯川大陽との関係は、親友だった。
もう、親友ではない。
なぜなら上良栄治はたった今、湯川大陽をその手で殺してしまったのだから。
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★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
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