5 / 38
第4話 夜見坂 凪は探偵を演じたい
しおりを挟む
それから私は教室を閉鎖してから職員室へと向かった。
先生方は最初のうちは信じてくれなかったが、死体を確認して以降、慌ただしく警察へ連絡し――。
学校は封鎖された。
「……それが、私の見た全てです」
音楽室は全てのカーテンが閉め切られて外界との一切を遮断してある。
そんな閉ざされた部屋の中心には机と椅子が設けられており、簡易的な取調室と化していた。
生徒34人に加え、担任や副担任、生活指導担当などを含めれば40人は軽く超える。
そんな大人数を警察署へと連れて行く手段が無かったし、そもそも取調室や待機させておく場所が無いのだろう。
「なるほど」
私の対面に座っている、強面でスーツ姿の刑事さんが大仰にうなずく。
「つまり、発見から通報まで時間がかかったのは……」
「はい、怖かったんです。それに腰が抜けて動けなくて……。大声で助けを呼ぶと、もしかしたらその……犯人が来るかもって思って……」
「なるほど……」
刑事さんがちらりと手元のメモに視線を落とす。
「ちなみにどのくらい時間が経ったか覚えてる?」
「いいえ。教室に入るときも、宮苗さんを見つけてからも、時計を見たりしなかったので……」
「そうか」
私が説明すると、納得したように刑事さんは何度もうなずいた。
……そう、納得してもらわないと困る。
夜見坂くんと口裏を合わせたし、筋書きは破綻していないはずだ。
夜見坂くんによると、第一発見者が疑われることは、テレビや映画と違ってさほどないらしい。
そもそも警察はそんな決めつけをしない。
物的な証拠が全て。
それが見つからなければ、例えグレーに近くても立件されない事の方が多い。
日本で裁判が始まると99%は有罪が確定するっていうのは、有罪に持っていけそうな事件だけを立件するからだ。
グレーな状態で解放された容疑者は、沢山いる。
「よし、じゃあとりあえず一旦教室に戻って。また聞きたいことが出来たら呼ぶかもしれないから」
「……はい」
私が立ち上がると、教室の奥でキーボードを叩いて供述調書を取っていた女性警官が顔をあげる。
生徒用のすこし小さい学習机に、青い警察官用の制服を着た大人が体を縮こまらせて座っているのは、なんとも違和感のある光景だった。
「ああ、君。殺されたことと死体の状況は絶対に話さないでくれ」
「……殺されたこともですか?」
死体を直接見たのは、生徒の中では私ひとりだけ。
ただ、みんな私になにがあったのか説明を求めてくるだろう。
特に、宮苗瑠璃とともに私をいじめていた二人――中水 美衣奈と崎代 沙綾は絶対に問い詰めてくるはずだ。
そうなったら私は黙っておける自信は無かった。
「一応、事件と事故、両方の可能性が残っているからね」
「努力、します」
あの状況で事故なわけがない。
自殺なんかもっとあるはずがない。
警察だってそれは分かっているだろう。
それでもその線を消さないで考える。
これがプロだ。
もしかしたら私がついた嘘も簡単に見破られてしまうのかもしれないと考えたら、どうにもうすら寒い気がしてならなかった。
「それからここで何を聞かれたかも教えない様に」
「はい」
警察官の男の人は、私にそれだけ言うと調書へと視線を戻す。
話が終わったと判断した私は、ドアの前で「失礼します」と言って一礼してから音楽室を後にしたのだった。
音楽室の隣は準備室になっており、その隣には西階段がある。
ちょうど音楽室だけが階段で切り取られて孤立するような造りになっていた。
私は冷え切った廊下を歩いて仮の待機所となっている空き教室へと向かう。
入り口を固める警察官に一礼してから教室に入ると――。
「――っ」
合計70個、35対の目が私に向けられ、私は思わず怯んでしまった。
「先生、それでは順にお願いします」
私の頭ごしに警察官が担任の下園 勝正先生へと指示を飛ばす。
「あ、はい」
下園先生は、まだギリギリ20代で若手の数学教師だ。
楕円のきりっとした眼鏡をかけ、物腰も比較的穏やかで顔も良く、生徒からの人気も高い。
……ただ、私のされていることを知っていても何か策を考えるから我慢していてくれと言うだけで何もしてくれない先生だったため、私は信用などしてはいなかった。
「えっと、それなら白山を除いて出席番号順に――」
「ざけんなっ!」
机を蹴り倒すほどの勢いで立ち上がったのは、湯川 大陽。
体格はやや大柄で筋肉質。
容姿は中の上くらいだが、太い眉と力強い目が印象的だ。
髪の毛をこげ茶色に染めていても、地毛で通している少々反抗的な生徒なのだが、クラスのムードメーカー的なところがあるため、先生も手を出しにくい存在だ。
そして、殺された宮苗瑠璃と付き合っていた。
「だったら34の俺が一番最後じゃねえかよっ!」
「そ、それがどうした?」
「とっとと終わらせて犯人探しに行きてえんだよ。なのに最後にされてたまっか!」
その言葉に、先生の顔色が真っ青になる。
湯川大陽は今犯人と言った。
これは事件であると知っていた。
ただ、そのことを不審に思うクラスメイトは誰一人として居ない。
宮苗瑠璃が殺されたということを受け入れていた。
刑事さんが私に口止めするまでもなく、情報が漏れていたのだろう。
先生の顔色を見るに、もしかしたら――。
「ぜ、全員が終わるまで帰宅は出来ない。それから親御さんが迎えに来るまで学校の敷地から出るのは禁止だ」
「俺らのことが、親の迎えが必要な歳に見えっか!?」
バンッと拳が机に叩きつけられる。
彼の怒りがどれほどのものか、それだけで察せられた。
「だから――」
「ところで、この犯人馬鹿だよね」
あまりにも場にそぐわない、軽い声。
薄っぺらく、軽率で、だというのに怒り狂った湯川大陽を抑え込んでしまうほどの異質。
夜見坂くんだ。
「絞め殺したじゃない、女の子を」
夜見坂くんはへらへら笑いながら両手できゅっと雑巾でも絞る様に幻の宮苗瑠璃を締め上げる。
「……だからなんだっ」
人が死んだというのにいつもと変わらない様子を見せる夜見坂くんに、湯川大陽はいら立ちを隠せない様だった。
「なのに犯行現場をわざわざ密室にしたんだよね。普通密室にするなら自殺にみせかけなきゃいけないのに」
確かに夜見坂くんの言う通りだ。
密室にする意味は、外から誰かが入ってこられない状況を作ることで、自殺以外で死亡した可能性を消すことにある。
殺人と分かる方法で死んでいては意味がない。
「…………なんで俺に向かって言ってんだ、あぁ!?」
「あれ、そういう風に聞こえた?」
湯川大陽から本気の殺意すら込められた視線を浴びせられたというのに、夜見坂くんの態度は変わらない。
まるで柳の木であるかのようにへらへらと受け流す。
「大丈夫。犯人が馬鹿ってだけで、君が馬鹿ってわけじゃないから」
と言ってから、まるでチャシャ猫のようなニヤニヤした笑いを浮かべてみせる。
それは遠回しではあるが、君が犯人じゃないの? とも言わんばかりの態度に見えた。
「て……めぇ……」
湯川大陽も夜見坂の態度から私と同じ意図を読み取ったのだろう。
顔を真っ赤にし、それでも足りずに額をぴくぴくと痙攣させる。
「なめんなコラぁっ!」
勢いよく夜見坂くんの襟首を掴むと、ぐいっと自分の方に引きよせる。
ふたりの額と額は1センチも離れておらず、いつそれがぶつけられてもおかしくはない。
湯川大陽は自分の彼女を殺されたのだ。
その上言いがかりをつけられてしまっては、それこそ新たな殺人事件の犯人になってもおかしくはないだろう。
湯川大陽の形相にはそれだけのことをしてしまいそうな迫力があった。
だというのに、夜見坂くんの態度は軽薄なまま。
「え~、心外だなぁ。僕は真剣だよ」
外国人がするように両手のひらを天井へ向け、肩をすくめてみせる。
「それがざけてんだよっ!」
夜見坂くんの行動に真剣さはまったく感じられない。
まさに、嘘のかたまりみたいな言葉だった……というのに――。
「じゃあ、僕の推理を聞いてみる?」
相変わらず全てをねじ伏せるほどの力を持っていた。
先生方は最初のうちは信じてくれなかったが、死体を確認して以降、慌ただしく警察へ連絡し――。
学校は封鎖された。
「……それが、私の見た全てです」
音楽室は全てのカーテンが閉め切られて外界との一切を遮断してある。
そんな閉ざされた部屋の中心には机と椅子が設けられており、簡易的な取調室と化していた。
生徒34人に加え、担任や副担任、生活指導担当などを含めれば40人は軽く超える。
そんな大人数を警察署へと連れて行く手段が無かったし、そもそも取調室や待機させておく場所が無いのだろう。
「なるほど」
私の対面に座っている、強面でスーツ姿の刑事さんが大仰にうなずく。
「つまり、発見から通報まで時間がかかったのは……」
「はい、怖かったんです。それに腰が抜けて動けなくて……。大声で助けを呼ぶと、もしかしたらその……犯人が来るかもって思って……」
「なるほど……」
刑事さんがちらりと手元のメモに視線を落とす。
「ちなみにどのくらい時間が経ったか覚えてる?」
「いいえ。教室に入るときも、宮苗さんを見つけてからも、時計を見たりしなかったので……」
「そうか」
私が説明すると、納得したように刑事さんは何度もうなずいた。
……そう、納得してもらわないと困る。
夜見坂くんと口裏を合わせたし、筋書きは破綻していないはずだ。
夜見坂くんによると、第一発見者が疑われることは、テレビや映画と違ってさほどないらしい。
そもそも警察はそんな決めつけをしない。
物的な証拠が全て。
それが見つからなければ、例えグレーに近くても立件されない事の方が多い。
日本で裁判が始まると99%は有罪が確定するっていうのは、有罪に持っていけそうな事件だけを立件するからだ。
グレーな状態で解放された容疑者は、沢山いる。
「よし、じゃあとりあえず一旦教室に戻って。また聞きたいことが出来たら呼ぶかもしれないから」
「……はい」
私が立ち上がると、教室の奥でキーボードを叩いて供述調書を取っていた女性警官が顔をあげる。
生徒用のすこし小さい学習机に、青い警察官用の制服を着た大人が体を縮こまらせて座っているのは、なんとも違和感のある光景だった。
「ああ、君。殺されたことと死体の状況は絶対に話さないでくれ」
「……殺されたこともですか?」
死体を直接見たのは、生徒の中では私ひとりだけ。
ただ、みんな私になにがあったのか説明を求めてくるだろう。
特に、宮苗瑠璃とともに私をいじめていた二人――中水 美衣奈と崎代 沙綾は絶対に問い詰めてくるはずだ。
そうなったら私は黙っておける自信は無かった。
「一応、事件と事故、両方の可能性が残っているからね」
「努力、します」
あの状況で事故なわけがない。
自殺なんかもっとあるはずがない。
警察だってそれは分かっているだろう。
それでもその線を消さないで考える。
これがプロだ。
もしかしたら私がついた嘘も簡単に見破られてしまうのかもしれないと考えたら、どうにもうすら寒い気がしてならなかった。
「それからここで何を聞かれたかも教えない様に」
「はい」
警察官の男の人は、私にそれだけ言うと調書へと視線を戻す。
話が終わったと判断した私は、ドアの前で「失礼します」と言って一礼してから音楽室を後にしたのだった。
音楽室の隣は準備室になっており、その隣には西階段がある。
ちょうど音楽室だけが階段で切り取られて孤立するような造りになっていた。
私は冷え切った廊下を歩いて仮の待機所となっている空き教室へと向かう。
入り口を固める警察官に一礼してから教室に入ると――。
「――っ」
合計70個、35対の目が私に向けられ、私は思わず怯んでしまった。
「先生、それでは順にお願いします」
私の頭ごしに警察官が担任の下園 勝正先生へと指示を飛ばす。
「あ、はい」
下園先生は、まだギリギリ20代で若手の数学教師だ。
楕円のきりっとした眼鏡をかけ、物腰も比較的穏やかで顔も良く、生徒からの人気も高い。
……ただ、私のされていることを知っていても何か策を考えるから我慢していてくれと言うだけで何もしてくれない先生だったため、私は信用などしてはいなかった。
「えっと、それなら白山を除いて出席番号順に――」
「ざけんなっ!」
机を蹴り倒すほどの勢いで立ち上がったのは、湯川 大陽。
体格はやや大柄で筋肉質。
容姿は中の上くらいだが、太い眉と力強い目が印象的だ。
髪の毛をこげ茶色に染めていても、地毛で通している少々反抗的な生徒なのだが、クラスのムードメーカー的なところがあるため、先生も手を出しにくい存在だ。
そして、殺された宮苗瑠璃と付き合っていた。
「だったら34の俺が一番最後じゃねえかよっ!」
「そ、それがどうした?」
「とっとと終わらせて犯人探しに行きてえんだよ。なのに最後にされてたまっか!」
その言葉に、先生の顔色が真っ青になる。
湯川大陽は今犯人と言った。
これは事件であると知っていた。
ただ、そのことを不審に思うクラスメイトは誰一人として居ない。
宮苗瑠璃が殺されたということを受け入れていた。
刑事さんが私に口止めするまでもなく、情報が漏れていたのだろう。
先生の顔色を見るに、もしかしたら――。
「ぜ、全員が終わるまで帰宅は出来ない。それから親御さんが迎えに来るまで学校の敷地から出るのは禁止だ」
「俺らのことが、親の迎えが必要な歳に見えっか!?」
バンッと拳が机に叩きつけられる。
彼の怒りがどれほどのものか、それだけで察せられた。
「だから――」
「ところで、この犯人馬鹿だよね」
あまりにも場にそぐわない、軽い声。
薄っぺらく、軽率で、だというのに怒り狂った湯川大陽を抑え込んでしまうほどの異質。
夜見坂くんだ。
「絞め殺したじゃない、女の子を」
夜見坂くんはへらへら笑いながら両手できゅっと雑巾でも絞る様に幻の宮苗瑠璃を締め上げる。
「……だからなんだっ」
人が死んだというのにいつもと変わらない様子を見せる夜見坂くんに、湯川大陽はいら立ちを隠せない様だった。
「なのに犯行現場をわざわざ密室にしたんだよね。普通密室にするなら自殺にみせかけなきゃいけないのに」
確かに夜見坂くんの言う通りだ。
密室にする意味は、外から誰かが入ってこられない状況を作ることで、自殺以外で死亡した可能性を消すことにある。
殺人と分かる方法で死んでいては意味がない。
「…………なんで俺に向かって言ってんだ、あぁ!?」
「あれ、そういう風に聞こえた?」
湯川大陽から本気の殺意すら込められた視線を浴びせられたというのに、夜見坂くんの態度は変わらない。
まるで柳の木であるかのようにへらへらと受け流す。
「大丈夫。犯人が馬鹿ってだけで、君が馬鹿ってわけじゃないから」
と言ってから、まるでチャシャ猫のようなニヤニヤした笑いを浮かべてみせる。
それは遠回しではあるが、君が犯人じゃないの? とも言わんばかりの態度に見えた。
「て……めぇ……」
湯川大陽も夜見坂の態度から私と同じ意図を読み取ったのだろう。
顔を真っ赤にし、それでも足りずに額をぴくぴくと痙攣させる。
「なめんなコラぁっ!」
勢いよく夜見坂くんの襟首を掴むと、ぐいっと自分の方に引きよせる。
ふたりの額と額は1センチも離れておらず、いつそれがぶつけられてもおかしくはない。
湯川大陽は自分の彼女を殺されたのだ。
その上言いがかりをつけられてしまっては、それこそ新たな殺人事件の犯人になってもおかしくはないだろう。
湯川大陽の形相にはそれだけのことをしてしまいそうな迫力があった。
だというのに、夜見坂くんの態度は軽薄なまま。
「え~、心外だなぁ。僕は真剣だよ」
外国人がするように両手のひらを天井へ向け、肩をすくめてみせる。
「それがざけてんだよっ!」
夜見坂くんの行動に真剣さはまったく感じられない。
まさに、嘘のかたまりみたいな言葉だった……というのに――。
「じゃあ、僕の推理を聞いてみる?」
相変わらず全てをねじ伏せるほどの力を持っていた。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
推しがラスボスなので救いたい〜ゲーマーニートは勇者になる
ケイちゃん
ファンタジー
ゲームに熱中していた彼は、シナリオで現れたラスボスを好きになってしまう。
彼はその好意にラスボスを倒さず何度もリトライを重ねて会いに行くという狂気の推し活をしていた。
だがある日、ストーリーのエンディングが気になりラスボスを倒してしまう。
結果、ラスボスのいない平和な世界というエンドで幕を閉じ、推しのいない世界の悲しみから倒れて死んでしまう。
そんな彼が次に目を開けるとゲームの中の主人公に転生していた!
主人公となれば必ず最後にはラスボスに辿り着く、ラスボスを倒すという未来を変えて救いだす事を目的に彼は冒険者達と旅に出る。
ラスボスを倒し世界を救うという定められたストーリーをねじ曲げ、彼はラスボスを救う事が出来るのか…?
余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~
藤森フクロウ
ファンタジー
相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。
悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。
そこには土下座する幼女女神がいた。
『ごめんなさあああい!!!』
最初っからギャン泣きクライマックス。
社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。
真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……
そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?
ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!
第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。
♦お知らせ♦
余りモノ異世界人の自由生活、コミックス3巻が発売しました!
漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。
よかったらお手に取っていただければ幸いです。
書籍のイラストは万冬しま先生が担当してくださっています。
7巻は6月17日に発送です。地域によって異なりますが、早ければ当日夕方、遅くても2~3日後に書店にお届けになるかと思います。
今回は夏休み帰郷編、ちょっとバトル入りです。
コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。
漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。
※基本予約投稿が多いです。
たまに失敗してトチ狂ったことになっています。
原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。
現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。
オラオラ系侯爵にパートナー解消されたのでやれやれ系騎士に乗り換えます。え? やっぱりパートナーになってほしい? お断りですわ
空松蓮司
恋愛
ヘルメス錬金騎士学園。この学園では必ず騎士と錬金術師でペアとなり活動しなければならない。
錬金術師であるクレアは一等貴族のヴィンセントのパートナーだった。だが勝手な言いがかりからクレアはパートナー契約を解消されてしまう。
1人となったクレアは同じく1人で活動していた騎士であるロアンと新たにパートナー契約を結ぶことになる。ロアンは平民であり、口癖は「やれやれ」のやれやれ系騎士。ぶっきらぼうで愛想はない。ただしその実力はヴィンセントより遥かに上だった。
これは武器オタク錬金術師とやれやれ系騎士の成り上がり物語。
王太子様には優秀な妹の方がお似合いですから、いつまでも私にこだわる必要なんてありませんよ?
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるラルリアは、優秀な妹に比べて平凡な人間であった。
これといって秀でた点がない彼女は、いつも妹と比較されて、時には罵倒されていたのである。
しかしそんなラルリアはある時、王太子の婚約者に選ばれた。
それに誰よりも驚いたのは、彼女自身である。仮に公爵家と王家の婚約がなされるとしても、その対象となるのは妹だと思っていたからだ。
事実として、社交界ではその婚約は非難されていた。
妹の方を王家に嫁がせる方が有益であると、有力者達は考えていたのだ。
故にラルリアも、婚約者である王太子アドルヴに婚約を変更するように進言した。しかし彼は、頑なにラルリアとの婚約を望んでいた。どうやらこの婚約自体、彼が提案したものであるようなのだ。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
ふざけんな!と最後まで読まずに投げ捨てた小説の世界に転生してしまった〜旦那様、あなたは私の夫ではありません
詩海猫
ファンタジー
こちらはリハビリ兼ねた思いつき短編の予定&完結まで書いてから投稿予定でしたがコ⚪︎ナで書ききれませんでした。
苦手なのですが出来るだけ端折って(?)早々に決着というか完結の予定です。
ヒロ回だけだと煮詰まってしまう事もあるので、気軽に突っ込みつつ楽しんでいただけたら嬉しいですm(_ _)m
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
顔をあげると、目の前にラピスラズリの髪の色と瞳をした白人男性がいた。
周囲を見まわせばここは教会のようで、大勢の人間がこちらに注目している。
見たくなかったけど自分の手にはブーケがあるし、着ているものはウエディングドレスっぽい。
脳内??が多過ぎて固まって動かない私に美形が語りかける。
「マリーローズ?」
そう呼ばれた途端、一気に脳内に情報が拡散した。
目の前の男は王女の護衛騎士、基本既婚者でまとめられている護衛騎士に、なぜ彼が入っていたかと言うと以前王女が誘拐された時、救出したのが彼だったから。
だが、外国の王族との縁談の話が上がった時に独身のしかも若い騎士がついているのはまずいと言う話になり、王命で婚約者となったのが伯爵家のマリーローズである___思い出した。
日本で私は社畜だった。
暗黒な日々の中、私の唯一の楽しみだったのは、ロマンス小説。
あらかた読み尽くしたところで、友達から勧められたのがこの『ロゼの幸福』。
「ふざけんな___!!!」
と最後まで読むことなく投げ出した、私が前世の人生最後に読んだ小説の中に、私は転生してしまった。
心が読める令嬢は冷酷非道?な公爵様に溺愛されました
光子
恋愛
亡くなった母の代わりに、後妻としてやって来たお義母様と、連れ子であるお義姉様は、前妻の子である平凡な容姿の私が気に食わなかった。
新しい家族に邪魔者は不要だと、除け者にし、最終的には、お金目当てで、私の結婚を勝手に用意した。
ーー《アレン=ラドリエル》、別名、悪魔の公爵ーー
敵味方関係無く、自分に害があると判断した者に容赦なく罰を与え、ある時は由緒正しい伯爵家を没落させ、ある時は有りもしない罪をでっち上げ牢獄に落とし、ある時は命さえ奪うーーー冷酷非道、血も涙も無い、まるで悪魔のような所業から、悪魔の公爵と呼ばれている。
そんな人が、私の結婚相手。
どうせなら、愛のある結婚をして、幸せな家庭を築いてみたかったけど、それももう、叶わない夢……。
《私の大切な花嫁ーーー世界一、幸せにしよう》
「え……」
だけど、彼の心から聞こえてきた声は、彼の噂とは全く異なる声だった。
死んでしまったお母様しか知らない、私の不思議な力。
ーーー手に触れた相手の心を、読む力ーーー
素直じゃない口下手な私の可愛い旦那様。
旦那様が私を溺愛して下さるなら、私も、旦那様を幸せにしてみせます。
冷酷非道な旦那様、私が理想的な旦那様に生まれ変わらせてみせます。
不定期更新。
この作品は私の考えた世界の話です。魔物もいます。魔法も不思議な力もあります。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。
卯月ゆう莉は罪つくり
Hatton
恋愛
小悪魔系ヒロイン×表情筋死に気味な後輩男子という組み合わせのラブコメです。
本編とSS(ショートショート)集を織り交ぜたような感じで連載していきます。SSの方は本編を読んでいなくても理解できるようにし、3〜5分くらいのボリュームで書きますので、お気軽にどうぞ。
SSで二人の空気感を楽しんでいただき、興味を持っていただけたらぜひ本編もよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる