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第29話 王子さまとの再会
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私とグラジオスは到着後、服を整えてから天幕の中に入った。
「グラジオス・アルザルド王太子殿下と歌姫様がご到着なさいました!」
交渉用の広い天幕は、ここが臨時に建てられた場所と思えないほど豪華で、金糸で縁取られた絹の幕が幾重にも天井を覆い、床には厚さが十センチもありそうなふかふかの絨毯が敷き詰められている。揃えられた椅子や机などの調度品も、各所に金銀で細工が施されていた。
天幕の中央にある長方形の机を境界線にして、手前に連合王国、向こう側が帝国となっているらしく、文官が三名、こちらへ心配そうな顔を向けていた。一方帝国側は……。
「あっ」
私は帝国の人物を見た瞬間、思わず声を上げてしまった。
帝国側で優雅にお茶を飲みながら待っていた人物、それはあの、私にブーツを譲ってくれた王子さまだったからだ。
「おや、歌姫が来てくれたようだね」
王子さまは美しいサラサラの髪の毛を揺らしながら、サファイアブルーの瞳を私に向ける。
たったそれだけで、私の頬は紅潮し、心臓は高鳴っていった。
「ああぁぁ、あのっ。はっはいっ! どうもです!」
私は何度も何度も意味もなく頭を下げて挨拶を繰り返す。
何を言っているのか、もう自分でも理解できないほど混乱してしまっていた。
再び会えたという事もそうだが、その王子さまが私なんかに興味を持ってくださっていたことが嬉しくて、もう頭が沸騰しそうだった。
「お目にかかれて光栄だ、歌姫。それからグラジオス殿」
変な事をしている私を、王子さまはせせら笑う事もせず、たおやかな笑顔を浮かべながら立ち上がると、握手の為か手を差し出した。
「私もです、ルドルフ殿。確か、初めてではありませんでしたね」
グラジオスは相変わらずの二重人格を呼び出し、いつものひねくれ者を心の中に押し込めると、前に踏み出してから王子さま――ルドルフさまの手を握り返す。
「……そうだね。初めては無粋な戦場だったかな。貴方とはもっと別の形でお会いしたかったよ。見事な演奏をされるそうだね」
「いえ、ただの素人ですよ。この――」
グラジオスは一瞬私の方を見やる。
「歌姫の助けがあって、何とか形になっているだけです」
「なるほど、噂通り素晴らしい歌姫、という事だね。また聞いてみたいものだよ」
初戦はにこやかに争う事もなく終了した。
ルドルフさまは優雅に腰を下ろすと、私達二人にも座る様流した。
「しっ失礼しましゅ……」
なんでこんな時に噛むのぉぉ! わたしのバカァ!!
ほら、ルドルフさまが笑ってるぅぅ!
「やはり歌姫は貴女だったのだね、えっと……」
「雲母、です」
「なるほど、キララ。良い響きの名前だ」
「そんな……ことは……」
いきなり名前を呼び捨てにされたり、かなり親し気に接してもらえたりで、私はもう恥ずかしくて恥ずかしくて、小さく縮こまってしまう。
もしかしてこんな服着て会うのは失礼じゃなかったかなとか、髪型もっときちんとしてくればよかったとか、いろんな後悔が頭の中をぐるぐると回っていた。
「初めてお会いしたあの場所で、貴女は歌ってくれた。そこから転々と移動しながら各地で歌っていた。違う?」
どうやら私達の動向は、帝国軍は調査済みだったらしい。
まあそうだよね。歌う芸人が帝国領土からどんどん連合王国軍の方に向かって移動してるんだもん。感づかない方がおかしいよね。
「あ~、うえ~……はい」
緊張でうまく舌が回らず、私は意味のない返事を繰り返してしまう。
「……大陸共通語は通じるよね?」
「そ、それはもちろんですっ!」
もっとも発音はへたっぴだし、単語も知らなかったりで度々グラジオスが翻訳してくれたりだとか勢いで押し切ったり身振り手振りで伝えたりとかまだまだ完全とは程遠いけれど。
「では良かった。僕は貴女方がアルザルド王国の方へ向かったと予想していたのだけれど、昨日、そちらで相当派手な会が催されたとか。それでピンと来たんだよ」
「あ、そ、そうなんですよ。アハ、アハハハ……」
「僕もまた貴女の歌を聴かせてもらいたいなと思ってね。こうして来てもらったんだ」
「そ、それはそれはありがとうございます~」
私はもう一方的に話されるがまま、何を言っていいのか分からず、ずっと肯定とお礼しかしていなかった。
「そ、それではルドルフ殿下。交渉を再開していただいてよろしいでしょうか?」
連合王国軍の文官が、声を震わせながら告げる。だが明らかに彼らはルドルフさまを前に委縮しておりきちんと交渉できるのか、はなはだ疑問だった。
「うん、いいね。それでは再開しようか」
ルドルフさまはそう言いつつも宝物を見つけた子どもの様な眼差しで、私から一切視線を離さずに居る。
文官たちなんて眼中にない。そう態度で表していた。
「僕の要求する条件は変わらないよ。領土の割譲、捕らえた貴族の身代金を支払うこと。もちろん減額もしない」
「そっ、それでは話が違いますっ。我々は……」
「君たちは歌姫を連れてくる。僕は交渉を再開する。公平な取引だろう?」
「そんなはずがないではありませんかっ」
まるでおちょくるようなルドルフさまの態度で、文官たちはけむに巻かれてしまう。
これは想像になるが、こうして交渉が膠着していたから撤退も出来ず、かといって決戦を行うには士気が足りない、というグダグダな状態になっていたのかもしれなかった。
確かに、より長期を見込むならルドルフさまという統一された意思を持つ帝国の方が圧倒的に有利なはずだ。
対してバラバラな意思を持つ連合王国は、時間が経つにつれて分解していく。
このルドルフさまは、この牛歩戦術を意図的にやっているのならば、かなりの策士だろう。
「ハハッ、冗談だよ、冗談」
ルドルフさまは楽しそうに笑うと、両手を口元で合わせて机に肘をついて体を前に、私の方に近づけた。
「率直に言おうか。僕は君が欲しい」
「はへ……?」
私は一瞬何を言われたのかまったく分からなかった。
「わた……し……?」
信じられない、という表情を隠すことなく、私は自分自身を指してルドルフさまに確認する。
「うん。連合王国側が君をくれるのなら、領土の割譲も、身代金もなしにしよう。捕虜の交換だけで構わないよ」
「そ、それは願ってもない申し出。グラジオス殿下、構いませんな?」
文官が身を乗り出して釣り針に食いつく。
しかしそれも仕方のない事だろう。領土と身代金。その額は分からないが、国と国のやり取りである以上、とんでもない額になるはずだ。
それをたった一人の楽士を譲り渡すだけでチャラに出来るのだから、こんなお得な取引はない。
問題点があるとするならば、私の意向を完全に無視している事だろう。
「雲母は俺の物ではない」
苦々しい顔で、グラジオスが呟く。
「ではどちらの……ヴォルフラム陛下でらっしゃいますか? それならば……」
「父上の物でもない。雲母は俺の恩人だ。借りを返すべき存在であり、俺がどうこう出来る人ではない」
「え……?」
私は、グラジオスの義理堅さに少し驚いてしまった。
グラジオスは自分の父親から、かなり無茶な条件を出されている。でも、私一人を差し出せばそれが叶うのだ。ならば迷う程度の事はしても仕方がないはずなのに、グラジオスは一切迷いを見せずに私の事を恩人だと言い切った。
ちょっとだけ、私の心に温かな光が灯る。
「殿下。相手はただの楽士で、いやしい身分の芸人でありましょう? その一人で大勢の貴族が助かるのですぞ?」
「君、楽士どの。帝国へ行ってくれるのならば、いくらでも礼金をはずみますぞ。ですから……」
「やめろっ! 雲母はそういう存在ではないっ!!」
グラジオスの恫喝が轟き、文官たちは思わずさえずるのをやめた。
「そういう、事だ。俺……私がどうこう言えるわけではないのだ」
分かってくれ。そう言ってグラジオスは口を閉ざした。
文官たちもそれ以上何も言えず、何とも言えない静寂が天幕の中を支配する。
そのまま私に関する事は流れてしまう。そう思った瞬間。
「ハハハハッ」
さわやかな笑い声がその静寂を叩き割った。
笑ったのは蚊帳の外に居たルドルフさまだ。
「グラジオス殿。貴方はまさかただの楽士を対等に見ているのかい?」
確かにグラジオスの感覚は、この世界に置いて明らかに異質なものだろう。それぐらい身分の差は絶対なはずだ。
もし私がグラジオス以外の貴族にこんな口の利き方をすれば、本来は鞭打ちや縛り首になってもおかしくはない。
ちなみにハイネは出奔中だし私の舎弟だから除外する。
「それが、何か。命の借り……魂の借りに対しては身分の差は粗末なものかと」
グラジオスに言われたルドルフさまは、一瞬きょとんとした後、再度声を上げて笑い出した。
「……ハハハハッ。いや、すまない。勘違いしているよ、グラジオス殿は。本当にこんなところで敵として会うのがもったいないな。あの時逃がさなければよかった」
「あの時……?」
「ああ、しまったな。秘密にしておきたかったのに」
ルドルフさまはちょっと眉をひそめてから、その場に居る兵士や部下たちに口止めをする。
その態度は。もの凄い秘密を明かすというよりいたずらっ子が自分のしたいたずらを友達に漏らすといった感じであった。
「グラジオス殿は、あの時あの家に隠れていたのだろう?」
「グラジオス・アルザルド王太子殿下と歌姫様がご到着なさいました!」
交渉用の広い天幕は、ここが臨時に建てられた場所と思えないほど豪華で、金糸で縁取られた絹の幕が幾重にも天井を覆い、床には厚さが十センチもありそうなふかふかの絨毯が敷き詰められている。揃えられた椅子や机などの調度品も、各所に金銀で細工が施されていた。
天幕の中央にある長方形の机を境界線にして、手前に連合王国、向こう側が帝国となっているらしく、文官が三名、こちらへ心配そうな顔を向けていた。一方帝国側は……。
「あっ」
私は帝国の人物を見た瞬間、思わず声を上げてしまった。
帝国側で優雅にお茶を飲みながら待っていた人物、それはあの、私にブーツを譲ってくれた王子さまだったからだ。
「おや、歌姫が来てくれたようだね」
王子さまは美しいサラサラの髪の毛を揺らしながら、サファイアブルーの瞳を私に向ける。
たったそれだけで、私の頬は紅潮し、心臓は高鳴っていった。
「ああぁぁ、あのっ。はっはいっ! どうもです!」
私は何度も何度も意味もなく頭を下げて挨拶を繰り返す。
何を言っているのか、もう自分でも理解できないほど混乱してしまっていた。
再び会えたという事もそうだが、その王子さまが私なんかに興味を持ってくださっていたことが嬉しくて、もう頭が沸騰しそうだった。
「お目にかかれて光栄だ、歌姫。それからグラジオス殿」
変な事をしている私を、王子さまはせせら笑う事もせず、たおやかな笑顔を浮かべながら立ち上がると、握手の為か手を差し出した。
「私もです、ルドルフ殿。確か、初めてではありませんでしたね」
グラジオスは相変わらずの二重人格を呼び出し、いつものひねくれ者を心の中に押し込めると、前に踏み出してから王子さま――ルドルフさまの手を握り返す。
「……そうだね。初めては無粋な戦場だったかな。貴方とはもっと別の形でお会いしたかったよ。見事な演奏をされるそうだね」
「いえ、ただの素人ですよ。この――」
グラジオスは一瞬私の方を見やる。
「歌姫の助けがあって、何とか形になっているだけです」
「なるほど、噂通り素晴らしい歌姫、という事だね。また聞いてみたいものだよ」
初戦はにこやかに争う事もなく終了した。
ルドルフさまは優雅に腰を下ろすと、私達二人にも座る様流した。
「しっ失礼しましゅ……」
なんでこんな時に噛むのぉぉ! わたしのバカァ!!
ほら、ルドルフさまが笑ってるぅぅ!
「やはり歌姫は貴女だったのだね、えっと……」
「雲母、です」
「なるほど、キララ。良い響きの名前だ」
「そんな……ことは……」
いきなり名前を呼び捨てにされたり、かなり親し気に接してもらえたりで、私はもう恥ずかしくて恥ずかしくて、小さく縮こまってしまう。
もしかしてこんな服着て会うのは失礼じゃなかったかなとか、髪型もっときちんとしてくればよかったとか、いろんな後悔が頭の中をぐるぐると回っていた。
「初めてお会いしたあの場所で、貴女は歌ってくれた。そこから転々と移動しながら各地で歌っていた。違う?」
どうやら私達の動向は、帝国軍は調査済みだったらしい。
まあそうだよね。歌う芸人が帝国領土からどんどん連合王国軍の方に向かって移動してるんだもん。感づかない方がおかしいよね。
「あ~、うえ~……はい」
緊張でうまく舌が回らず、私は意味のない返事を繰り返してしまう。
「……大陸共通語は通じるよね?」
「そ、それはもちろんですっ!」
もっとも発音はへたっぴだし、単語も知らなかったりで度々グラジオスが翻訳してくれたりだとか勢いで押し切ったり身振り手振りで伝えたりとかまだまだ完全とは程遠いけれど。
「では良かった。僕は貴女方がアルザルド王国の方へ向かったと予想していたのだけれど、昨日、そちらで相当派手な会が催されたとか。それでピンと来たんだよ」
「あ、そ、そうなんですよ。アハ、アハハハ……」
「僕もまた貴女の歌を聴かせてもらいたいなと思ってね。こうして来てもらったんだ」
「そ、それはそれはありがとうございます~」
私はもう一方的に話されるがまま、何を言っていいのか分からず、ずっと肯定とお礼しかしていなかった。
「そ、それではルドルフ殿下。交渉を再開していただいてよろしいでしょうか?」
連合王国軍の文官が、声を震わせながら告げる。だが明らかに彼らはルドルフさまを前に委縮しておりきちんと交渉できるのか、はなはだ疑問だった。
「うん、いいね。それでは再開しようか」
ルドルフさまはそう言いつつも宝物を見つけた子どもの様な眼差しで、私から一切視線を離さずに居る。
文官たちなんて眼中にない。そう態度で表していた。
「僕の要求する条件は変わらないよ。領土の割譲、捕らえた貴族の身代金を支払うこと。もちろん減額もしない」
「そっ、それでは話が違いますっ。我々は……」
「君たちは歌姫を連れてくる。僕は交渉を再開する。公平な取引だろう?」
「そんなはずがないではありませんかっ」
まるでおちょくるようなルドルフさまの態度で、文官たちはけむに巻かれてしまう。
これは想像になるが、こうして交渉が膠着していたから撤退も出来ず、かといって決戦を行うには士気が足りない、というグダグダな状態になっていたのかもしれなかった。
確かに、より長期を見込むならルドルフさまという統一された意思を持つ帝国の方が圧倒的に有利なはずだ。
対してバラバラな意思を持つ連合王国は、時間が経つにつれて分解していく。
このルドルフさまは、この牛歩戦術を意図的にやっているのならば、かなりの策士だろう。
「ハハッ、冗談だよ、冗談」
ルドルフさまは楽しそうに笑うと、両手を口元で合わせて机に肘をついて体を前に、私の方に近づけた。
「率直に言おうか。僕は君が欲しい」
「はへ……?」
私は一瞬何を言われたのかまったく分からなかった。
「わた……し……?」
信じられない、という表情を隠すことなく、私は自分自身を指してルドルフさまに確認する。
「うん。連合王国側が君をくれるのなら、領土の割譲も、身代金もなしにしよう。捕虜の交換だけで構わないよ」
「そ、それは願ってもない申し出。グラジオス殿下、構いませんな?」
文官が身を乗り出して釣り針に食いつく。
しかしそれも仕方のない事だろう。領土と身代金。その額は分からないが、国と国のやり取りである以上、とんでもない額になるはずだ。
それをたった一人の楽士を譲り渡すだけでチャラに出来るのだから、こんなお得な取引はない。
問題点があるとするならば、私の意向を完全に無視している事だろう。
「雲母は俺の物ではない」
苦々しい顔で、グラジオスが呟く。
「ではどちらの……ヴォルフラム陛下でらっしゃいますか? それならば……」
「父上の物でもない。雲母は俺の恩人だ。借りを返すべき存在であり、俺がどうこう出来る人ではない」
「え……?」
私は、グラジオスの義理堅さに少し驚いてしまった。
グラジオスは自分の父親から、かなり無茶な条件を出されている。でも、私一人を差し出せばそれが叶うのだ。ならば迷う程度の事はしても仕方がないはずなのに、グラジオスは一切迷いを見せずに私の事を恩人だと言い切った。
ちょっとだけ、私の心に温かな光が灯る。
「殿下。相手はただの楽士で、いやしい身分の芸人でありましょう? その一人で大勢の貴族が助かるのですぞ?」
「君、楽士どの。帝国へ行ってくれるのならば、いくらでも礼金をはずみますぞ。ですから……」
「やめろっ! 雲母はそういう存在ではないっ!!」
グラジオスの恫喝が轟き、文官たちは思わずさえずるのをやめた。
「そういう、事だ。俺……私がどうこう言えるわけではないのだ」
分かってくれ。そう言ってグラジオスは口を閉ざした。
文官たちもそれ以上何も言えず、何とも言えない静寂が天幕の中を支配する。
そのまま私に関する事は流れてしまう。そう思った瞬間。
「ハハハハッ」
さわやかな笑い声がその静寂を叩き割った。
笑ったのは蚊帳の外に居たルドルフさまだ。
「グラジオス殿。貴方はまさかただの楽士を対等に見ているのかい?」
確かにグラジオスの感覚は、この世界に置いて明らかに異質なものだろう。それぐらい身分の差は絶対なはずだ。
もし私がグラジオス以外の貴族にこんな口の利き方をすれば、本来は鞭打ちや縛り首になってもおかしくはない。
ちなみにハイネは出奔中だし私の舎弟だから除外する。
「それが、何か。命の借り……魂の借りに対しては身分の差は粗末なものかと」
グラジオスに言われたルドルフさまは、一瞬きょとんとした後、再度声を上げて笑い出した。
「……ハハハハッ。いや、すまない。勘違いしているよ、グラジオス殿は。本当にこんなところで敵として会うのがもったいないな。あの時逃がさなければよかった」
「あの時……?」
「ああ、しまったな。秘密にしておきたかったのに」
ルドルフさまはちょっと眉をひそめてから、その場に居る兵士や部下たちに口止めをする。
その態度は。もの凄い秘密を明かすというよりいたずらっ子が自分のしたいたずらを友達に漏らすといった感じであった。
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