60 / 79
闇の精霊と絆を深める
しおりを挟む
普段、魔術の訓練にと利用している、館の裏にある山の奥。
そこに幾重もの、俺にしかみえない"魔力での刃"がよぎり、倒木を木っ端微塵に粉砕している。
その見えない刃の正体こそ、闇の精霊ハーディアスが所持している大鎌の軌跡。
これを魔術師界隈では"冥府神之大鎌《ハーディアスサイズ》"という。
「こんなものか……」
あらかた倒木を片付け終えた俺は森を抜け、休息を取るために、芝生の上へ腰を下ろす。
『……』
そんな俺の周いを、黒いローブに大鎌といった不気味な出立ちの闇の精霊ハーディアスが、ゆらゆらと浮かんでいる。
今日のハーディアスはやけに現出している時間が長い気がする。
そしてこうやって、顕現した精霊を近くで見ていると、いつも不思議に思うことがあった。
「ハーディアス、よろしければ一つ伺っても?」
『ナンダァ?』
俺の問いへ、やけにフランクな返しをしてくるハーディアスだった。
「いつも疑問なのですが、あなたがこうして俺の側に顕現しているとき、他の魔術師の状況はどうなっているのでしょうか?」
『ンー……?」
「いえ、その……俺のようにあなたを顕現させられる魔術師は、存在すると思うのです。たとえば……こうやって俺があなたの姿を見ている時、そうした状況が発生したら、あなたはどうなってしまうものなのかと」
『ワレハ、ハーディアス。ワレハ、全デアル。イマ、ココにアル、ワレハ大いナル全の一部……』
「つまり、あなたは複数存在すると?」
『ワレハ、全ナル存在……個トイウ概念ハ無シ』
そうハーディアスは囁きつつ、俺の背中に寄り添ってくる。
この間もそうだったが、ここ最近の俺は、この精霊の質量さえも感じるようになりつつある。
『ソンナニ、ワレノコトがシリタイカァ……? ソノ覚悟ガお前にはあるカァ……!?』
ハーディアスは好奇心を煽るかのようなセリフを囁いてくる。
ここでこの誘いに乗るべきか、否や……本来ならば、たとえ力を貸してくれているとはいえ、超常的な存在である精霊の誘いに乗るのは、どんな危険が潜んでいるかわかったものではない。
しかし……
『ドウスルカァ? トーガ・ヒューズ……』
どことなく、"このハーディアス"から、異様な雰囲気を感じ取る。
それは悪意に満ちたものではなく、しかしどこか寂しげな。
まるで俺を望んでいるかのような……。
「な、ならば……可能ならば、お願いします……」
気づけば俺は、そう回答してしまっていた。
すると、ローブの奥で、ハーディアスの口元がにぃと開いた気がした。
『ナラバ、少し旅二デルトシヨウ……ワレガ、ワレニナル前ノ、コノ器ノ残滓ノ中へ……』
「ーーーーっ!?」
周囲の風景が、あっという間に消え去った。
そしていつの間にか、深い闇の中にいて、そこを真っ逆様に、延々に落ち続けている。
だが、不思議と恐怖はなく、むしろそこの空気から悲しみに近い雰囲気を感じ取る。
そして落ちてゆく中、闇の中に不思議な像が結ばれてゆく。
それは何かのお祭りのような、儀式のような光景で、今ではなく、遥昔の、もしかすると理の全く異なる世界の様子なのかもしれない。
だが、全く未知の光景であっても、祈りを捧げる人、無数の供物、そして鳥籠のようなものに封じられた震える小さな影を見て、この祭祀が何を意図としているのか自然と理解できた。
『あ……あああああ!!!いやああぁぁぁぁぁーーーーー!!出して、出してぇぇぇぇぇ!!! ここから出してぇぇぇーーーー! ああああああーーーー!!」
鳥籠の中から助けを求める悲痛な叫びが沸いた。
それでも人々はひたすら祈りを捧げるのみだった。
そして闇の迫る音は人々の祈りと、少女の断末魔さえをもかき消した。
無数の手のようなものが伸び、籠に閉じ込められているあどけなさの残る少女に絡みつき……そんな凄惨な光景を、いよいよ直視できなくなった俺は、その像から視線を逸らしてしまう。
『イマハ、ココまでナンだなぁ……』
不意に、先ほどの悲鳴によく似た声が頭の中へ流れ込む。
気づけば、今度は俺は闇の中で、生まれたままの姿で仰向けに転がされている。
そして俺には、凍てつく氷のように冷たく、しかしどこか暖かさのある感覚が、またがっていた。
その姿はどこはパルやピルに似ているような気がしてならなず、そしてとても小さく、儚かった。
『トーガ・ヒューズ……オマエは、我の一部に触れた……我を開いてしまった……はぁ……はぁ……』
そいつは艶かしい吐息を吐きつつ、闇の中へ、どこか憂いに満ちた視線を漂わせている。
そのあまりに悲しげで、儚く、そして切なさを呼び起こす視線に、胸が張り裂けそうな気持ちが湧いてくる。
「あなたはもしや、あの祭祀の中に出てきた……?」
『我らハーディアスは全なるもの。そして今のは、この器の扉の一つに他ならない』
語り口はいつものハーディアスそのもの。
しかし、やはりどこか、恐れや寂しさが含まれているような気がしてならない。
だからこそ、俺は闇に手を伸ばし、微かな光を放つその手を取る。
「あなたがもしも望んでいるというのなら、俺はかまいません。どうぞ、お気に召すまま、存分に……受け入れる準備は整っています」
『クフフ……感謝するぞ、愛しきものよ……では、始めるとしよう……我との深い、深い交わりを……!』
闇は深く俺へ体を落とし、貪りを始める。
俺も俺とて、その妖しく、そして心地よい快感に飲まれ、溺れてゆく…………
「ーーーーっ!?」
やがて意識が覚醒した。
茜色に染まる空。すでに明かりが灯り始めた、見知った館。
ここが、今あるべき、俺の世界であるとすぐさま認識する。
『ありがとう、トーガ・ヒューズ……』
と、寄り添うように囁いてきたのは、"俺の"ハーディアスだった。
そしてハーディアスは、俺の腰元を撫でるように手をゆらつかせる。
なにかと思ってそこへ視線を落としてみれば、異様だが強い魔力を感じる短剣が装備されていることに気がついた。
「これは……?」
『証……オマエが、より深く我を受け入れたことの……我らの絆を表すもの……』
かつて俺を若返らせたアゾットという短剣。
それが黒色に染まり、そしてハーディアスと同質の強大な魔力の波動を放っている。
まさに"魔剣"というべき、存在であった。
『また頼むぞぉ、愛しきものよ……』
若干クリアになった声音で、そう囁いたハーディアスはスッと姿を消し、そして今日はこれ以降姿を表さなくなった。
まさか、精霊とも交わってしまうとは、自分でも予想外だった……。
しかし、こうなったのも、なにか一時大事が起こる前触れなのではないかと思い、俺は気を引き締め直すのだった。
そこに幾重もの、俺にしかみえない"魔力での刃"がよぎり、倒木を木っ端微塵に粉砕している。
その見えない刃の正体こそ、闇の精霊ハーディアスが所持している大鎌の軌跡。
これを魔術師界隈では"冥府神之大鎌《ハーディアスサイズ》"という。
「こんなものか……」
あらかた倒木を片付け終えた俺は森を抜け、休息を取るために、芝生の上へ腰を下ろす。
『……』
そんな俺の周いを、黒いローブに大鎌といった不気味な出立ちの闇の精霊ハーディアスが、ゆらゆらと浮かんでいる。
今日のハーディアスはやけに現出している時間が長い気がする。
そしてこうやって、顕現した精霊を近くで見ていると、いつも不思議に思うことがあった。
「ハーディアス、よろしければ一つ伺っても?」
『ナンダァ?』
俺の問いへ、やけにフランクな返しをしてくるハーディアスだった。
「いつも疑問なのですが、あなたがこうして俺の側に顕現しているとき、他の魔術師の状況はどうなっているのでしょうか?」
『ンー……?」
「いえ、その……俺のようにあなたを顕現させられる魔術師は、存在すると思うのです。たとえば……こうやって俺があなたの姿を見ている時、そうした状況が発生したら、あなたはどうなってしまうものなのかと」
『ワレハ、ハーディアス。ワレハ、全デアル。イマ、ココにアル、ワレハ大いナル全の一部……』
「つまり、あなたは複数存在すると?」
『ワレハ、全ナル存在……個トイウ概念ハ無シ』
そうハーディアスは囁きつつ、俺の背中に寄り添ってくる。
この間もそうだったが、ここ最近の俺は、この精霊の質量さえも感じるようになりつつある。
『ソンナニ、ワレノコトがシリタイカァ……? ソノ覚悟ガお前にはあるカァ……!?』
ハーディアスは好奇心を煽るかのようなセリフを囁いてくる。
ここでこの誘いに乗るべきか、否や……本来ならば、たとえ力を貸してくれているとはいえ、超常的な存在である精霊の誘いに乗るのは、どんな危険が潜んでいるかわかったものではない。
しかし……
『ドウスルカァ? トーガ・ヒューズ……』
どことなく、"このハーディアス"から、異様な雰囲気を感じ取る。
それは悪意に満ちたものではなく、しかしどこか寂しげな。
まるで俺を望んでいるかのような……。
「な、ならば……可能ならば、お願いします……」
気づけば俺は、そう回答してしまっていた。
すると、ローブの奥で、ハーディアスの口元がにぃと開いた気がした。
『ナラバ、少し旅二デルトシヨウ……ワレガ、ワレニナル前ノ、コノ器ノ残滓ノ中へ……』
「ーーーーっ!?」
周囲の風景が、あっという間に消え去った。
そしていつの間にか、深い闇の中にいて、そこを真っ逆様に、延々に落ち続けている。
だが、不思議と恐怖はなく、むしろそこの空気から悲しみに近い雰囲気を感じ取る。
そして落ちてゆく中、闇の中に不思議な像が結ばれてゆく。
それは何かのお祭りのような、儀式のような光景で、今ではなく、遥昔の、もしかすると理の全く異なる世界の様子なのかもしれない。
だが、全く未知の光景であっても、祈りを捧げる人、無数の供物、そして鳥籠のようなものに封じられた震える小さな影を見て、この祭祀が何を意図としているのか自然と理解できた。
『あ……あああああ!!!いやああぁぁぁぁぁーーーーー!!出して、出してぇぇぇぇぇ!!! ここから出してぇぇぇーーーー! ああああああーーーー!!」
鳥籠の中から助けを求める悲痛な叫びが沸いた。
それでも人々はひたすら祈りを捧げるのみだった。
そして闇の迫る音は人々の祈りと、少女の断末魔さえをもかき消した。
無数の手のようなものが伸び、籠に閉じ込められているあどけなさの残る少女に絡みつき……そんな凄惨な光景を、いよいよ直視できなくなった俺は、その像から視線を逸らしてしまう。
『イマハ、ココまでナンだなぁ……』
不意に、先ほどの悲鳴によく似た声が頭の中へ流れ込む。
気づけば、今度は俺は闇の中で、生まれたままの姿で仰向けに転がされている。
そして俺には、凍てつく氷のように冷たく、しかしどこか暖かさのある感覚が、またがっていた。
その姿はどこはパルやピルに似ているような気がしてならなず、そしてとても小さく、儚かった。
『トーガ・ヒューズ……オマエは、我の一部に触れた……我を開いてしまった……はぁ……はぁ……』
そいつは艶かしい吐息を吐きつつ、闇の中へ、どこか憂いに満ちた視線を漂わせている。
そのあまりに悲しげで、儚く、そして切なさを呼び起こす視線に、胸が張り裂けそうな気持ちが湧いてくる。
「あなたはもしや、あの祭祀の中に出てきた……?」
『我らハーディアスは全なるもの。そして今のは、この器の扉の一つに他ならない』
語り口はいつものハーディアスそのもの。
しかし、やはりどこか、恐れや寂しさが含まれているような気がしてならない。
だからこそ、俺は闇に手を伸ばし、微かな光を放つその手を取る。
「あなたがもしも望んでいるというのなら、俺はかまいません。どうぞ、お気に召すまま、存分に……受け入れる準備は整っています」
『クフフ……感謝するぞ、愛しきものよ……では、始めるとしよう……我との深い、深い交わりを……!』
闇は深く俺へ体を落とし、貪りを始める。
俺も俺とて、その妖しく、そして心地よい快感に飲まれ、溺れてゆく…………
「ーーーーっ!?」
やがて意識が覚醒した。
茜色に染まる空。すでに明かりが灯り始めた、見知った館。
ここが、今あるべき、俺の世界であるとすぐさま認識する。
『ありがとう、トーガ・ヒューズ……』
と、寄り添うように囁いてきたのは、"俺の"ハーディアスだった。
そしてハーディアスは、俺の腰元を撫でるように手をゆらつかせる。
なにかと思ってそこへ視線を落としてみれば、異様だが強い魔力を感じる短剣が装備されていることに気がついた。
「これは……?」
『証……オマエが、より深く我を受け入れたことの……我らの絆を表すもの……』
かつて俺を若返らせたアゾットという短剣。
それが黒色に染まり、そしてハーディアスと同質の強大な魔力の波動を放っている。
まさに"魔剣"というべき、存在であった。
『また頼むぞぉ、愛しきものよ……』
若干クリアになった声音で、そう囁いたハーディアスはスッと姿を消し、そして今日はこれ以降姿を表さなくなった。
まさか、精霊とも交わってしまうとは、自分でも予想外だった……。
しかし、こうなったのも、なにか一時大事が起こる前触れなのではないかと思い、俺は気を引き締め直すのだった。
141
お気に入りに追加
1,119
あなたにおすすめの小説
好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。
みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・
【R18】ひとりで異世界は寂しかったのでペット(男)を飼い始めました
桜 ちひろ
恋愛
最近流行りの異世界転生。まさか自分がそうなるなんて…
小説やアニメで見ていた転生後はある小説の世界に飛び込んで主人公を凌駕するほどのチート級の力があったり、特殊能力が!と思っていたが、小説やアニメでもみたことがない世界。そして仮に覚えていないだけでそういう世界だったとしても「モブ中のモブ」で間違いないだろう。
この世界ではさほど珍しくない「治癒魔法」が使えるだけで、特別な魔法や魔力はなかった。
そして小さな治療院で働く普通の女性だ。
ただ普通ではなかったのは「性欲」
前世もなかなか強すぎる性欲のせいで苦労したのに転生してまで同じことに悩まされることになるとは…
その強すぎる性欲のせいでこちらの世界でも25歳という年齢にもかかわらず独身。彼氏なし。
こちらの世界では16歳〜20歳で結婚するのが普通なので婚活はかなり難航している。
もう諦めてペットに癒されながら独身でいることを決意した私はペットショップで小動物を飼うはずが、自分より大きな動物…「人間のオス」を飼うことになってしまった。
特に躾はせずに番犬代わりになればいいと思っていたが、この「人間のオス」が私の全てを満たしてくれる最高のペットだったのだ。
誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。
木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。
彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。
こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。
だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。
そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。
そんな私に、解放される日がやって来た。
それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。
全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。
私は、自由を得たのである。
その自由を謳歌しながら、私は思っていた。
悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。
【R18】翡翠の鎖
環名
ファンタジー
ここは異階。六皇家の一角――翠一族、その本流であるウィリデコルヌ家のリーファは、【翠の疫病神】という異名を持つようになった。嫁した相手が不幸に見舞われ続け、ついには命を落としたからだ。だが、その葬儀の夜、喧嘩別れしたと思っていた翠一族当主・ヴェルドライトがリーファを迎えに来た。「貴女は【幸運の運び手】だよ」と言って――…。
※R18描写あり→*
いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!
果 一
ファンタジー
二人の勇者を主人公に、ブルガス王国のアリクレース公国の大戦を描いた超大作ノベルゲーム『国家大戦・クライシス』。ブラック企業に勤務する久我哲也は、日々の疲労が溜まっている中、そのゲームをやり込んだことにより過労死してしまう。
次に目が覚めたとき、彼はゲーム世界のカイム=ローウェンという名の少年に生まれ変わっていた。ところが、彼が生まれ変わったのは、勇者でもラスボスでもなく、本編に名前すら登場しない悪役サイドのモブキャラだった!
しかも、本編で配下達はラスボスに利用されたあげく、見限られて殺されるという運命で……?
「ちくしょう! 死んでたまるか!」
カイムは、殺されないために努力することを決める。
そんな努力の甲斐あってか、カイムは規格外の魔力と実力を手にすることとなり、さらには原作知識で次々と殺される運命だった者達を助け出して、一大勢力の頭へと駆け上る!
これは、死ぬ運命だった悪役モブが、最凶へと成り上がる物語だ。
本作は小説家になろう、カクヨムでも公開しています
他サイトでのタイトルは、『いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!~チート魔法で無双してたら、一大勢力を築き上げてしまったんだが~』となります
邪神ですか?いいえ、神です!
弥生菊美
ファンタジー
普段はお人好しの偽善者、戦闘開始スイッチオンでドS戦闘狂の女主人公!?
「貴方にはあなたの世界で言うところの神様になっていただきたいのです」
いい人のフリをして生きてきた少女・タキナは、皮肉にも自らの善行を理由に死んでしまう。しかし、善性を世界の創造主に買われ、異世界の神に転生することに。
任されたのは、滅亡寸前の異世界。
世界を守るため、タキナは与えられた神としての「力」を使っていく。
……が、なぜか力を使うほどに「戦闘狂」になっていく!?
集った仲間達も、なぜか皆一癖ある者ばかり。
力も知能もあるけれど忠誠心が暴走しがちな付き人の少女に、強いけど傲慢さが玉に瑕のドラゴンの少年、そして歩く18禁なエルフのお姉さん!?
しかも、どうやらタキナにも隠された真実がこの世界にはあるようで……。
偽善者少女神は、本当に異世界を滅亡から救えるのか!?
表紙絵/浅倉様 X @kurakuwakurai
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる