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モニカの決断<モニカ視点>
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「はぁ……もう、あたしのばかぁ……せっかくのチャンスだったのにぃ……」
あたし、モニカ・レイはトーガくんと別れた後、街の公園の中で、すごく後悔しているのでした。
何に後悔をしているのかというと……
『俺とデートしてくれないか?』
今日トーガくんはそう言ってくれました。
その瞬間、あたしは『じゃあ……!』と、言いかけたのですが、口をつぐみ、逃げるように彼のところから走り去ったのでした。
「やっぱり、パルさんやピルちゃんに悪いよなぁ……」
そうしたのはやっぱり、ルル姉妹に悪いと思ったからです。
あの2人とトーガくんが深い愛情で繋がっているのは、側から見てもわかります。
そんな2人を差し置いて、あたしがデートに誘うなどあってはならないことです。
あたしはあくまでトーガくんの仲間で、友達で、好きな人で……でも、その好きな人にはもう恋人がいて……
あたしはルル姉妹のことも大好きです。
これからもずっと仲良くしてゆきたいと思ってます。
だから、そんな2人からトーガくんを誘惑するような真似はしたくはないのです。
でもこうして1人になると、ダメだとはわかっていても、やっぱり"デートはしたかった"と思う、訳のわからない思考なあたしでした。
それに今日、どさくさに紛れてトーガくんにおっぱい揉まれて、その感触が忘れられないあたしは、今とてもウズウズしています。
「はぁ……もう……トーガくんのばかっ……」
ルル姉妹のことを考えて、これからもあたしはこの想いを現実では封じることでしょう。
でも、大丈夫。あたしの中には、イマジナリートーガくんがいて、そんな彼とエッチをしている風に、あたしは毎晩1人で……
さっさと帰って、1人でこのムラムラを解消したい。
そう思って帰路に着こうとした時のことでした。
「こんばんは、モニカさん!」
「モニモニやほー!」
「パルさん!? ピルちゃんも!?」
なぜか突然、現れたルル姉妹はあたしを挟むようにベンチへ座り込んできます。
普段は一緒にいて安心できるこの2人なのですが、今日に限っては少々居心地の悪さを覚えます。
「どうしてあたしがここにいるって……?」
「もうどれだけ長く一緒にいると思っているんですか? 今の私が本気を出せば、モニカさんがどこにいたって探しだせるんですから」
「モニモニの魔力のふんいきってどくとくだから、簡単に探せるよぉ」
相変わらずルル姉妹は規格外だと思いました。
さすがは魔力や魔術に愛されるシフォン人。
そしてやはり、すごく実力のあるトーガくんには、ルル姉妹の方があたしなんかよりも相応しいと改めて痛感します。
「ところであたしに何かご用で……?」
「先ほどトーガ様がお帰りになったのですが、随分元気がなかったので、モニカさんと何かあったのかなと思いまして」
さすがは長くトーガくんと一緒にいるパルさんだと思いました。
「あ、いえ、ちょっとした喧嘩というか、その……」
「トーガ様とモニカさんが? 珍しいこともあるものですね」
「そ、そうなんです。あはは! でも、大丈夫です、きっと……」
あたしなんかよりも遥かに大人なトーガくんです。
勇気を持って、普通に接すれば、きっといつものように応対してくれるはずです。
胸に抱えたこの想いをしっかり封じて、仲間として接すれば、何もかも解決なのです!
そう決めたあたしは元気よくルル姉妹の間から立ち上がります。
「ご心配をおかけしてすみません。きっとすぐに元通りになるとおもいますから! だから……!」
「ねぇ、なんでさっきからモニモニは、そんなに苦しそうな顔してるの?」
とピルちゃんが静かに問いを投げかけてきます。
意外すぎるところから口撃に、胸がどきりと鳴ります。
「べ、別に、特に意味はないというか……」
「モニモニ、なんか遠慮してる」
「そ、そんなこと……!」
さすがはいつも獣と一緒にいるピルちゃんです。
野生の勘? 的なものなのでしょうか……?
「ずっと、モニモニに聞きたいことがあった……」
「え? な、なに……?」
「モニモニはとーがさまのこと、どう思っているの?」
これまた鋭くて、意外な言葉に驚きを隠せません。
それでもあたしは平静を容易ます。
「ど、どうって……ま、まぁ、頼りになるリーダーとか……」
「うそつき」
「ーー!?」
「モニモニがもっと別の目で、とーがさまのこと見てるのわたし知ってるもん! なんで隠そうとするの?」
「だ、だから別にそんな目で、あたしは……!」
反論を試みますが、二の句が出てきません。
「どうなの!? ちがうんでしょ!?」
「いや、だから……」
「ばかモニモニっ!」
とピルちゃんは叫びつつ、何故かあたしの胸の中へ飛び込んでくるのでした。
「……わたし、わかるもん……モニモニの苦しさ……だって、わたしも最初そうだったもん。お姉ちゃんに悪いと思って、ずっととーがさまへの気持ち隠してたもん!」
「ーーっ!?」
意外でした。まさかピルちゃんもあたしと同じような想いをしていたことに……
「はぁ……もう……私、別にトーガ様を独り占めしたいとか、そんなこと全然思っていないんですけどね……」
パルさんはかなり呆れた様子でベンチから立ち上がり、あたしとピルちゃんのところまで寄ってきます。
「モニカさん、もしもご自身想いを、私たち遠慮して堪えているなら、そんなのは不要ですよ?」
「そ、そうなんですか……?」
あたしは馬鹿正直に問い返してしまいました。
するとパルさんは、その問いを笑顔で受け止めてくれます。
「もちろんです。私たちはもう家族なんですから、そういう遠慮はしなくて良いです。私の幸せは、トーガ様が幸せになってくださること。思いのままに、自由に生きてゆくことなのですから」
「そうだよ! わたしだってそう! だから、前にずっと我慢してたこと、とっても後悔した! トーガ様だって、モニモニのこと満更じゃないよ! 側で見てればわかるよ! だから遠慮しないで!」
もはや2人にここまで言われて臆する方が失礼だと思いました。
だからあたしは……
「お二人のお気持ちわかりました。だったら、もう遠慮しません! 好きにさせていただきます!」
あたしはそう強く宣言をしました。
すると、2人は笑顔でそれを受け止めてくれたのでした。
あたし、モニカ・レイはトーガくんと別れた後、街の公園の中で、すごく後悔しているのでした。
何に後悔をしているのかというと……
『俺とデートしてくれないか?』
今日トーガくんはそう言ってくれました。
その瞬間、あたしは『じゃあ……!』と、言いかけたのですが、口をつぐみ、逃げるように彼のところから走り去ったのでした。
「やっぱり、パルさんやピルちゃんに悪いよなぁ……」
そうしたのはやっぱり、ルル姉妹に悪いと思ったからです。
あの2人とトーガくんが深い愛情で繋がっているのは、側から見てもわかります。
そんな2人を差し置いて、あたしがデートに誘うなどあってはならないことです。
あたしはあくまでトーガくんの仲間で、友達で、好きな人で……でも、その好きな人にはもう恋人がいて……
あたしはルル姉妹のことも大好きです。
これからもずっと仲良くしてゆきたいと思ってます。
だから、そんな2人からトーガくんを誘惑するような真似はしたくはないのです。
でもこうして1人になると、ダメだとはわかっていても、やっぱり"デートはしたかった"と思う、訳のわからない思考なあたしでした。
それに今日、どさくさに紛れてトーガくんにおっぱい揉まれて、その感触が忘れられないあたしは、今とてもウズウズしています。
「はぁ……もう……トーガくんのばかっ……」
ルル姉妹のことを考えて、これからもあたしはこの想いを現実では封じることでしょう。
でも、大丈夫。あたしの中には、イマジナリートーガくんがいて、そんな彼とエッチをしている風に、あたしは毎晩1人で……
さっさと帰って、1人でこのムラムラを解消したい。
そう思って帰路に着こうとした時のことでした。
「こんばんは、モニカさん!」
「モニモニやほー!」
「パルさん!? ピルちゃんも!?」
なぜか突然、現れたルル姉妹はあたしを挟むようにベンチへ座り込んできます。
普段は一緒にいて安心できるこの2人なのですが、今日に限っては少々居心地の悪さを覚えます。
「どうしてあたしがここにいるって……?」
「もうどれだけ長く一緒にいると思っているんですか? 今の私が本気を出せば、モニカさんがどこにいたって探しだせるんですから」
「モニモニの魔力のふんいきってどくとくだから、簡単に探せるよぉ」
相変わらずルル姉妹は規格外だと思いました。
さすがは魔力や魔術に愛されるシフォン人。
そしてやはり、すごく実力のあるトーガくんには、ルル姉妹の方があたしなんかよりも相応しいと改めて痛感します。
「ところであたしに何かご用で……?」
「先ほどトーガ様がお帰りになったのですが、随分元気がなかったので、モニカさんと何かあったのかなと思いまして」
さすがは長くトーガくんと一緒にいるパルさんだと思いました。
「あ、いえ、ちょっとした喧嘩というか、その……」
「トーガ様とモニカさんが? 珍しいこともあるものですね」
「そ、そうなんです。あはは! でも、大丈夫です、きっと……」
あたしなんかよりも遥かに大人なトーガくんです。
勇気を持って、普通に接すれば、きっといつものように応対してくれるはずです。
胸に抱えたこの想いをしっかり封じて、仲間として接すれば、何もかも解決なのです!
そう決めたあたしは元気よくルル姉妹の間から立ち上がります。
「ご心配をおかけしてすみません。きっとすぐに元通りになるとおもいますから! だから……!」
「ねぇ、なんでさっきからモニモニは、そんなに苦しそうな顔してるの?」
とピルちゃんが静かに問いを投げかけてきます。
意外すぎるところから口撃に、胸がどきりと鳴ります。
「べ、別に、特に意味はないというか……」
「モニモニ、なんか遠慮してる」
「そ、そんなこと……!」
さすがはいつも獣と一緒にいるピルちゃんです。
野生の勘? 的なものなのでしょうか……?
「ずっと、モニモニに聞きたいことがあった……」
「え? な、なに……?」
「モニモニはとーがさまのこと、どう思っているの?」
これまた鋭くて、意外な言葉に驚きを隠せません。
それでもあたしは平静を容易ます。
「ど、どうって……ま、まぁ、頼りになるリーダーとか……」
「うそつき」
「ーー!?」
「モニモニがもっと別の目で、とーがさまのこと見てるのわたし知ってるもん! なんで隠そうとするの?」
「だ、だから別にそんな目で、あたしは……!」
反論を試みますが、二の句が出てきません。
「どうなの!? ちがうんでしょ!?」
「いや、だから……」
「ばかモニモニっ!」
とピルちゃんは叫びつつ、何故かあたしの胸の中へ飛び込んでくるのでした。
「……わたし、わかるもん……モニモニの苦しさ……だって、わたしも最初そうだったもん。お姉ちゃんに悪いと思って、ずっととーがさまへの気持ち隠してたもん!」
「ーーっ!?」
意外でした。まさかピルちゃんもあたしと同じような想いをしていたことに……
「はぁ……もう……私、別にトーガ様を独り占めしたいとか、そんなこと全然思っていないんですけどね……」
パルさんはかなり呆れた様子でベンチから立ち上がり、あたしとピルちゃんのところまで寄ってきます。
「モニカさん、もしもご自身想いを、私たち遠慮して堪えているなら、そんなのは不要ですよ?」
「そ、そうなんですか……?」
あたしは馬鹿正直に問い返してしまいました。
するとパルさんは、その問いを笑顔で受け止めてくれます。
「もちろんです。私たちはもう家族なんですから、そういう遠慮はしなくて良いです。私の幸せは、トーガ様が幸せになってくださること。思いのままに、自由に生きてゆくことなのですから」
「そうだよ! わたしだってそう! だから、前にずっと我慢してたこと、とっても後悔した! トーガ様だって、モニモニのこと満更じゃないよ! 側で見てればわかるよ! だから遠慮しないで!」
もはや2人にここまで言われて臆する方が失礼だと思いました。
だからあたしは……
「お二人のお気持ちわかりました。だったら、もう遠慮しません! 好きにさせていただきます!」
あたしはそう強く宣言をしました。
すると、2人は笑顔でそれを受け止めてくれたのでした。
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