78 / 107
クロノスさんと話した丘で…
しおりを挟む
……涼んだはずなのに涼みに行った時よりも暑いような気がするなぁ……
僕はそんなことを考えながらクロノスさんと宿の部屋に戻る。
「ただいまぁ……」
「おかえり!……どうしたの?体調悪いの?顔赤いよ?」
まだ顔が赤かったらしく、部屋に入ると優依が心配そうに声をかけてくれた。
「ううん。体調が悪いわけじゃないよ?ただ、クロノスさんに意地悪されただけだから。」
「またからかわれたの?」
「う~ん…そんな感じかな。」
ある意味間違いじゃないよね?クロノスさんが「好きなのか?」って聞かなかったら顔は赤くならなかったし。
「あなたは全く!ちょっとこっちに来なさい!説教よ!」
「いや、俺何もしてねぇ……」
クロノスさんはルナさんにどこかに連れて行かれちゃったよ……さすがにちょっと可哀想かも。僕が恥ずかしいからクロノスさんのせいにしちゃったから……
僕とクロノスさんが涼んでる間にノインとルナさんが飲み物と軽食を買ってきてくれたみたい。寝る準備はしちゃってるけど……たまにはいいよね!夜遅くまで楽しくお話したりするの!
それから五分くらいしてクロノスさんとルナさんが戻ってきた。よく分からないけど、ルナさんはニコニコしててクロノスさんはやりきった!って感じだね!
「ふふふ、皆は明明後日にヤマトを出るのよね?私達も明明後日にヤマトを出て一緒に王国に行くことにしたわ。」
やったぁ!もう少し一緒にいられるね!
「そうなのかい?なら、王国に戻ったら王都を案内させてほしいな。」
「カイン…王都の名所って分かるの?」
カインの言葉にノインが首を傾げて聞いた。
「いや……分からないね。けど、知識としては頭に入ってるからなんとかなると思うよ。そう思わないかい?ルーク?」
「え?僕?……まぁ…なんとかなる…かな……?うん、ならなくてもなんとかしよう!」
「そうだね!とりあえず、ユカタのお礼もしたいし私とカインの家にご招待だね!王都にいる間は泊まったらいいよ!」
ノインがそんなことを言うけど……二人の家って王宮じゃん……
「なるほど!ノイン、頭いい~!」
優依も納得してるし……クロノスさん達はそれでいいのかな?
「誰が!お前らの!家に!行くんだよ!王宮だろうが!」
クロノスさんがカインとノインにゴツンッ!とゲンコツを落とした。……痛そう……
「「いったぁ……」」
「だいたい、何で王宮に行かなきゃならないんだよ。」
「「国王の子供なんだから仕方ないよ。」」
「そういう意味じゃねぇ!俺達は宿でいいって意味だ!」
まぁ……今回はクロノスさんが正論かな。
「……多分、陛下がお礼をしたいって言うと思うから、王宮には行かないとダメだと思うよ。だからそこは諦めてね!それで、泊まるのは僕達の寮でいいんじゃない?」
「あ…確かに。それでいいね。」
「なら、王国に戻ったら父上に手紙を送るよ。」
「お父様のことだから手厚く歓迎すると思うな。」
……クロノスさん達の意見はそっちのけで決めちゃってるけど、もう僕達の中では決定事項だから意義は認めないんだから!
「勝手に話を進めるなよ……」
「クロノス、諦めた方が身のためになるわ。」
「ハァ…ルナの言う通りか……けどなぁ…俺達に貴族みたいな対応を求めるなよ?」
「分かってるよ!ルナさんはともかく、クロノスさんが出来るとは思ってないから!」
「この!ルーク…お前なぁ!」
僕がからかうように言うとクロノスさんは僕のこめかみ部分を拳でグリグリしてきた。
「いたたた…」
「自業自得だからな。」
「ぶー!」
僕は頬を膨らませた。
別に全力でグリグリしなくてもいいでしょ……
「可愛い!ルークが膨れてる!」
「ルークが膨れたところで可愛いだけなのにね!」
「ヒドイよ!ノイン!優依!僕怒ってるんだからね!」
そうして僕は更に頬を膨らませて、膨らんだ頬はノインと優依にツンツンされる。
「くくくっ……風呂に入る時ははしゃいだ子犬でからかえば拗ねた子犬だな。」
「子犬じゃないもん!」
結局、僕は皆が寝るまでからかわれ続けたのだった……
……皆で布団に入ったのはいいけど…なんか寝付けないなぁ……
僕はそんなことを考える。そこで僕はある場所に向かった。
「……ねぇ、どうしてずっと僕達の後をつけてたの?」
僕がやって来たのは、さっきクロノスさんと二人で話した丘。そこで僕は丘にいた一人の男性に話しかけた。年齢はクロノスさん達と同じくらいかな。
「……坊主…いや、ルークって呼ばれてたな。ルーク…お前と一緒にいた女の子の名前は…『ゆい』…なのか?」
「僕の質問に答えてよ。それと、自分は名乗らないの?そっちは僕のことを知ってるみたいだけど。」
「……そう…だな…俺だけ名乗らないのは不公平だな…………俺は…俺の名前は……………だ。」
「!?」
僕はずっと僕達の後をつけてた男の名前を聞いて、咄嗟にリディア様に貰った聖剣を構えた。
僕はそんなことを考えながらクロノスさんと宿の部屋に戻る。
「ただいまぁ……」
「おかえり!……どうしたの?体調悪いの?顔赤いよ?」
まだ顔が赤かったらしく、部屋に入ると優依が心配そうに声をかけてくれた。
「ううん。体調が悪いわけじゃないよ?ただ、クロノスさんに意地悪されただけだから。」
「またからかわれたの?」
「う~ん…そんな感じかな。」
ある意味間違いじゃないよね?クロノスさんが「好きなのか?」って聞かなかったら顔は赤くならなかったし。
「あなたは全く!ちょっとこっちに来なさい!説教よ!」
「いや、俺何もしてねぇ……」
クロノスさんはルナさんにどこかに連れて行かれちゃったよ……さすがにちょっと可哀想かも。僕が恥ずかしいからクロノスさんのせいにしちゃったから……
僕とクロノスさんが涼んでる間にノインとルナさんが飲み物と軽食を買ってきてくれたみたい。寝る準備はしちゃってるけど……たまにはいいよね!夜遅くまで楽しくお話したりするの!
それから五分くらいしてクロノスさんとルナさんが戻ってきた。よく分からないけど、ルナさんはニコニコしててクロノスさんはやりきった!って感じだね!
「ふふふ、皆は明明後日にヤマトを出るのよね?私達も明明後日にヤマトを出て一緒に王国に行くことにしたわ。」
やったぁ!もう少し一緒にいられるね!
「そうなのかい?なら、王国に戻ったら王都を案内させてほしいな。」
「カイン…王都の名所って分かるの?」
カインの言葉にノインが首を傾げて聞いた。
「いや……分からないね。けど、知識としては頭に入ってるからなんとかなると思うよ。そう思わないかい?ルーク?」
「え?僕?……まぁ…なんとかなる…かな……?うん、ならなくてもなんとかしよう!」
「そうだね!とりあえず、ユカタのお礼もしたいし私とカインの家にご招待だね!王都にいる間は泊まったらいいよ!」
ノインがそんなことを言うけど……二人の家って王宮じゃん……
「なるほど!ノイン、頭いい~!」
優依も納得してるし……クロノスさん達はそれでいいのかな?
「誰が!お前らの!家に!行くんだよ!王宮だろうが!」
クロノスさんがカインとノインにゴツンッ!とゲンコツを落とした。……痛そう……
「「いったぁ……」」
「だいたい、何で王宮に行かなきゃならないんだよ。」
「「国王の子供なんだから仕方ないよ。」」
「そういう意味じゃねぇ!俺達は宿でいいって意味だ!」
まぁ……今回はクロノスさんが正論かな。
「……多分、陛下がお礼をしたいって言うと思うから、王宮には行かないとダメだと思うよ。だからそこは諦めてね!それで、泊まるのは僕達の寮でいいんじゃない?」
「あ…確かに。それでいいね。」
「なら、王国に戻ったら父上に手紙を送るよ。」
「お父様のことだから手厚く歓迎すると思うな。」
……クロノスさん達の意見はそっちのけで決めちゃってるけど、もう僕達の中では決定事項だから意義は認めないんだから!
「勝手に話を進めるなよ……」
「クロノス、諦めた方が身のためになるわ。」
「ハァ…ルナの言う通りか……けどなぁ…俺達に貴族みたいな対応を求めるなよ?」
「分かってるよ!ルナさんはともかく、クロノスさんが出来るとは思ってないから!」
「この!ルーク…お前なぁ!」
僕がからかうように言うとクロノスさんは僕のこめかみ部分を拳でグリグリしてきた。
「いたたた…」
「自業自得だからな。」
「ぶー!」
僕は頬を膨らませた。
別に全力でグリグリしなくてもいいでしょ……
「可愛い!ルークが膨れてる!」
「ルークが膨れたところで可愛いだけなのにね!」
「ヒドイよ!ノイン!優依!僕怒ってるんだからね!」
そうして僕は更に頬を膨らませて、膨らんだ頬はノインと優依にツンツンされる。
「くくくっ……風呂に入る時ははしゃいだ子犬でからかえば拗ねた子犬だな。」
「子犬じゃないもん!」
結局、僕は皆が寝るまでからかわれ続けたのだった……
……皆で布団に入ったのはいいけど…なんか寝付けないなぁ……
僕はそんなことを考える。そこで僕はある場所に向かった。
「……ねぇ、どうしてずっと僕達の後をつけてたの?」
僕がやって来たのは、さっきクロノスさんと二人で話した丘。そこで僕は丘にいた一人の男性に話しかけた。年齢はクロノスさん達と同じくらいかな。
「……坊主…いや、ルークって呼ばれてたな。ルーク…お前と一緒にいた女の子の名前は…『ゆい』…なのか?」
「僕の質問に答えてよ。それと、自分は名乗らないの?そっちは僕のことを知ってるみたいだけど。」
「……そう…だな…俺だけ名乗らないのは不公平だな…………俺は…俺の名前は……………だ。」
「!?」
僕はずっと僕達の後をつけてた男の名前を聞いて、咄嗟にリディア様に貰った聖剣を構えた。
0
お気に入りに追加
1,066
あなたにおすすめの小説
Another Of Life Game~僕のもう一つの物語~
神城弥生
ファンタジー
なろう小説サイトにて「HJ文庫2018」一次審査突破しました!!
皆様のおかげでなろうサイトで120万pv達成しました!
ありがとうございます!
VRMMOを造った山下グループの最高傑作「Another Of Life Game」。
山下哲二が、死ぬ間際に完成させたこのゲームに込めた思いとは・・・?
それでは皆様、AOLの世界をお楽しみ下さい!
毎週土曜日更新(偶に休み)
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
見習い女神のお手伝いっ!-後払いの報酬だと思っていたチート転生が実は前払いでした-
三石アトラ
ファンタジー
ゲーム制作が趣味のサラリーマン水瀬悠久(みなせ ゆうき)は飛行機事故に巻き込まれて死んでしまい、天界で女神から転生を告げられる。
悠久はチートを要求するが、女神からの返答は
「ねえあなた……私の手伝いをしなさい」
見習い女神と判明したヴェルサロアを一人前の女神にするための手伝いを終え、やっとの思いで狐獣人のユリスとして転生したと思っていた悠久はそこでまだまだ手伝いが終わっていない事を知らされる。
しかも手伝わないと世界が滅びる上に見習いへ逆戻り!?
手伝い継続を了承したユリスはチートを駆使して新たな人生を満喫しながらもヴェルサロアを一人前にするために、そして世界を存続させるために様々な問題に立ち向かって行くのであった。
※『小説家になろう』様、『カクヨム』様でも連載中です。
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
転生令嬢の幸福論
はなッぱち
ファンタジー
冒険者から英雄へ出世した婚約者に婚約破棄された商家の令嬢アリシアは、一途な想いを胸に人知の及ばぬ力を使い、自身を婚約破棄に追い込んだ女に転生を果たす。
復讐と執念が世界を救うかもしれない物語。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました
ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが……
なろう、カクヨムでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる