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大浴場にて
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「ボクもボクも!じこしょーかいする!」
俺達のやり取りを見てスイが手を挙げた。
「ボクはスイだよ!ひろいおやしきだからたんけんするのがたのしみなの!」
「おお~そうかそうか。好きに見て回るといいよ。私の母が色んな地域の特産品なんかを集めるのが好きだったからね。珍しいものもあると思うよ。」
「ホント!?やったぁ!」
パァッとスイの顔が明るくなり、ご機嫌みたいだな。それにしても…………スイが可愛すぎるだろ!
「娘はスイ君くらいの時が一番可愛かったよ。今はもうすっかり大人になってしまってね。昨日、私の妻の実家から帰ってきて第一声が「私……私だけの王子様を見つけました!」だったよ……騙されてなければいいんだが……」
「あのチビッ子がそういうことを言い始めたか。まだ子供だと思っても大人になったもんだな。」
ギルアスさんも哀愁漂う感じだな。それもそうか……ギルアスさんからすれば姪っ子だもんな。
「二人にも今日の夕食の時に紹介するよ。」
「分かりました。」
「ふぇ……わ、私なんかがここにいていいのかな……」
……エレンさんは未だに状況を把握出来てないみたいだな……
「よし!ヒビキ、スイ!来客用の大浴場があるんだが……風呂入るだろ?早くしないと置いて行くぞ?」
「え?あ、はい。分かりました。…ほら、スイ。探検は後にしてお風呂行こうか。」
「はーい!」
なんか話がいきなり思わぬ方向へ行って驚いたな……
「ほな、エレンはんはアタシと一緒にお風呂行くで~」
「えぇ!?ちょっ……お、お風呂!?」
「せやで~はよ行くで~」
「えぇぇぇぇ!?」
エレンさんはリンファさんに引っ張られ、半ば強引に連れて行かれた感じだな……
……ということで、俺達は大浴場にやって来た。
「わぁぁぁ!おっきいおふろだー!」
「こら、スイ。走ったら危ないぞ。それに浸かるのは先に体を洗ってからな。」
「はーい!」
スイの頭を洗っているとギルアスさんが遅れて入ってきた。
「……なんか手慣れてるな……」
「そうですか?」
「ああ。そもそも風呂に入るのは貴族くらいだからな。」
「あー…確かにそうでしたね……」
……怪しまれたか……?
「ヒビキー!めにあわはいっちゃった!」
体を洗い終わって石鹸で遊んでいたスイが目をぎゅっと閉じて俺を呼んだ。
「ほら、これに顔浸けて目を開けてみろ。」
洗面器にお湯を入れてスイの顔の近くに持っていくとスイがバシャリと顔を浸けた。
「ぷはぁー!スゴーイ!もういたくなくなったよ!」
「ならよかった。気を付けて遊ばないとな。」
「はーい!」
可愛いなぁ……
「……お前、本当にスイの保護者だな……」
「そう見えますか?」
「ああ、実は父親でしたって言われても違和感ない程度にはな。」
「……完璧に保護者に見えるんですね……」
……まぁ、ハッキリ言って自分でもそんな気はしてた……
「ヒビキー!ボクつかりたーい!」
「じゃあ、最後に体流してからな。」
「はーい!」
俺達は体を流して湯船に浸かる。
「ふぁ~…」
スイの顔がとろんとする。…………うん、やっぱ可愛いな!
「ふぅ……」
久しぶりに湯船に浸かってつい声が出た。
「オッサンかよ……」
「俺は特に気にしませんが……まだ15の子供に対してヒドイと思いますよ。他の人には言ったらダメですよ?」
まだ誕生日はきてないからな。一応15歳だ。
「当たり前だろ?お前だからだよ。」
「……なんかそれはそれで納得できません……」
俺のことをどういう目で見ているのかかなり気になるな。
「それと…成人は16だからな。お前も次の誕生日がくれば成人だぞ。」
「まだ成人してないので子供ですよ。」
……成人って16歳だったのか……早いな……でもマンガの世界も成人早いしな……そんなものか?
俺達のやり取りを見てスイが手を挙げた。
「ボクはスイだよ!ひろいおやしきだからたんけんするのがたのしみなの!」
「おお~そうかそうか。好きに見て回るといいよ。私の母が色んな地域の特産品なんかを集めるのが好きだったからね。珍しいものもあると思うよ。」
「ホント!?やったぁ!」
パァッとスイの顔が明るくなり、ご機嫌みたいだな。それにしても…………スイが可愛すぎるだろ!
「娘はスイ君くらいの時が一番可愛かったよ。今はもうすっかり大人になってしまってね。昨日、私の妻の実家から帰ってきて第一声が「私……私だけの王子様を見つけました!」だったよ……騙されてなければいいんだが……」
「あのチビッ子がそういうことを言い始めたか。まだ子供だと思っても大人になったもんだな。」
ギルアスさんも哀愁漂う感じだな。それもそうか……ギルアスさんからすれば姪っ子だもんな。
「二人にも今日の夕食の時に紹介するよ。」
「分かりました。」
「ふぇ……わ、私なんかがここにいていいのかな……」
……エレンさんは未だに状況を把握出来てないみたいだな……
「よし!ヒビキ、スイ!来客用の大浴場があるんだが……風呂入るだろ?早くしないと置いて行くぞ?」
「え?あ、はい。分かりました。…ほら、スイ。探検は後にしてお風呂行こうか。」
「はーい!」
なんか話がいきなり思わぬ方向へ行って驚いたな……
「ほな、エレンはんはアタシと一緒にお風呂行くで~」
「えぇ!?ちょっ……お、お風呂!?」
「せやで~はよ行くで~」
「えぇぇぇぇ!?」
エレンさんはリンファさんに引っ張られ、半ば強引に連れて行かれた感じだな……
……ということで、俺達は大浴場にやって来た。
「わぁぁぁ!おっきいおふろだー!」
「こら、スイ。走ったら危ないぞ。それに浸かるのは先に体を洗ってからな。」
「はーい!」
スイの頭を洗っているとギルアスさんが遅れて入ってきた。
「……なんか手慣れてるな……」
「そうですか?」
「ああ。そもそも風呂に入るのは貴族くらいだからな。」
「あー…確かにそうでしたね……」
……怪しまれたか……?
「ヒビキー!めにあわはいっちゃった!」
体を洗い終わって石鹸で遊んでいたスイが目をぎゅっと閉じて俺を呼んだ。
「ほら、これに顔浸けて目を開けてみろ。」
洗面器にお湯を入れてスイの顔の近くに持っていくとスイがバシャリと顔を浸けた。
「ぷはぁー!スゴーイ!もういたくなくなったよ!」
「ならよかった。気を付けて遊ばないとな。」
「はーい!」
可愛いなぁ……
「……お前、本当にスイの保護者だな……」
「そう見えますか?」
「ああ、実は父親でしたって言われても違和感ない程度にはな。」
「……完璧に保護者に見えるんですね……」
……まぁ、ハッキリ言って自分でもそんな気はしてた……
「ヒビキー!ボクつかりたーい!」
「じゃあ、最後に体流してからな。」
「はーい!」
俺達は体を流して湯船に浸かる。
「ふぁ~…」
スイの顔がとろんとする。…………うん、やっぱ可愛いな!
「ふぅ……」
久しぶりに湯船に浸かってつい声が出た。
「オッサンかよ……」
「俺は特に気にしませんが……まだ15の子供に対してヒドイと思いますよ。他の人には言ったらダメですよ?」
まだ誕生日はきてないからな。一応15歳だ。
「当たり前だろ?お前だからだよ。」
「……なんかそれはそれで納得できません……」
俺のことをどういう目で見ているのかかなり気になるな。
「それと…成人は16だからな。お前も次の誕生日がくれば成人だぞ。」
「まだ成人してないので子供ですよ。」
……成人って16歳だったのか……早いな……でもマンガの世界も成人早いしな……そんなものか?
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