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お菓子パーティー 2
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「ヒビキはんはどこら辺出身なん?全くおらんわけじゃないけど……黒髪ってあんま見いへんよな?」
ラスクをかじりながらリンファさんが問いかけた。
「えっと……す、すみません……覚えてなくて……」
「ん?覚えてないって……どういうことや?」
「記憶喪失だな。何も分からないみたいだったからな…とりあえず俺が保護しといた。」
俺の代わりにギルアスさんが詳しく説明してくれた。
「へぇ…そうやったんや?じゃあ、今は冒険者しながら家族探しかいな?」
「そ、それは……」
……この世界に家族いないからなぁ……
「まぁ…それは追々考えていけばいいだろ。とりあえず、王都には一緒に行く。」
「そうなんや!それやったら明日からもよろしゅうなぁ~」
リンファさんも一緒なのか?
「リンファさんも一緒に行くんですか?」
エレンさんも疑問に思ったみたいでリンファさんに聞いている。
「せやで~アタシとギルアスはんやろ?あとは…」
「そういえばよ…リンファ。今日はもう店閉めてよかったのか?」
リンファさんの言葉を途中で遮るようにギルアスさんが言葉を重ねた。
……なんでだろうな?
「…?今日はもう大丈夫やで~どうせ店開けててもお客なんてギルアスはんと一握りしかおらんからなぁ……」
「こう言っちゃあなんだが…リンファの店は知る人ぞ知る名店だしな。」
「そうなんですか?」
「一応こんなでも一緒にパーティー組んでSランク冒険者してたんだぞ?リンファはウチのパーティーの回復術士やってたんだ。」
ギルアスさんってSランク冒険者だったんだな。
「アタシの第二職業が調合士やねん。やから冒険者やめてからは小さい店開いてんよ。案外楽しいねんで?どうや?ヒビキはん、ウチの店の看板娘やらへん?」
「絶対やりません。」
コミュ障には絶対できないし、なんで『娘』なんだよ……
「そっかぁ…残念やわ……」
本気で残念がられても……
「ねぇねぇ、ヒビキ!ボク、おてあらい?いってくる!」
「いってらっしゃい。」
ちっちゃい子って、こういうの報告したがるよな?「今からおままごとする!」とかさ……
「なぁなぁ…ヒビキはんとエレンはんの第二職業ってなんなん?」
…そういえばエレンさんのセカンドジョブ知らないな……
「俺のファ……第一職業は剣士で第二職業が魔法使いです。」
ヤバい……ファーストジョブって言いそうになった……ゲーマーなのが明るみになってきたな……
「ええ!?そうなん!?アタシてっきり第一職業が魔法使いなんやと思っとったわ!てか、正反対の職業やん!?」
「そうなんですよ……なかなかいないんですよね?」
「せやで!?今まで聞いたことないわ!そっかぁ……せやったらポーションさえあったらソロでも活動できるやん。」
……ポーションなくても活動できます、とは言えないな……リンファさん調合士だし……
「そういやよぉ?ヒビキ…お前、ダグラスの店での一件で忘れてないか?あの魔法のこと。」
「…あ……」
ヤベ……後で要相談って言われてたんだった……
「ヒビキ!ただいまー!」
ナイスだ!スイ!
「おかえり、スイ。」
「ただいま~!…いたっ……」
小走りしてたスイが転んだ。俺はスイの所に行き、怪我がないかを確認した。
「……結構擦りむいてるな……」
フローリングって転けると低温火傷みたいになって痛いよな……
「いたい……」
…よし!
「痛いの痛いの飛んでけ~」
魔法を使って怪我を治療してみた。
「どうだ?」
「わあ!なおったぁ!すごーい!」
スイがパチパチと拍手する。……可愛い!
「……え?今どうやって治したん?え?なんで治ったん?」
「……私はもう何も言わない……」
「お ま え は !人前で絶対に使うなよ!普通はありえないことなんだよ!絶対にだぞ!?絶対にだからな!?」
「す、すみません……分かりました。」
あまり使わないようにしないとな……
「……え?どうやったん?何がどうなったん?」
「知るかよ……ヒビキに聞いてくれ……」
あー…ギルアスさん、もしかしなくても現実逃避してるな……
「どうやって治したん?職業、魔法使いと剣士なんやんな?」
「はい、そうです。なので魔法で治しました。」
「いや…意味分からんって……」
だよなぁ……
「えっと……魔法の発動ってイメージ次第なので、怪我が治るようにイメージしたんです。そうすれば『魔法使い』でも怪我が治せますよ?病気も原因さえ分かっていれば治せます。」
「……ギルアスはん…アンタ…ホンマにヤバい人見つけたなぁ……これ…世に知れ渡ってみ?確実に奴隷商に狙われんで?」
え、こわ……
「だよなぁ……」
「ヒビキなら強行突破でどうにかしそうだけど……」
エレンさん?貴女には俺がどう写ってるんですかね?
「「確かに…」」
ギルアスさんとリンファさんも納得しないで下さい……
ラスクをかじりながらリンファさんが問いかけた。
「えっと……す、すみません……覚えてなくて……」
「ん?覚えてないって……どういうことや?」
「記憶喪失だな。何も分からないみたいだったからな…とりあえず俺が保護しといた。」
俺の代わりにギルアスさんが詳しく説明してくれた。
「へぇ…そうやったんや?じゃあ、今は冒険者しながら家族探しかいな?」
「そ、それは……」
……この世界に家族いないからなぁ……
「まぁ…それは追々考えていけばいいだろ。とりあえず、王都には一緒に行く。」
「そうなんや!それやったら明日からもよろしゅうなぁ~」
リンファさんも一緒なのか?
「リンファさんも一緒に行くんですか?」
エレンさんも疑問に思ったみたいでリンファさんに聞いている。
「せやで~アタシとギルアスはんやろ?あとは…」
「そういえばよ…リンファ。今日はもう店閉めてよかったのか?」
リンファさんの言葉を途中で遮るようにギルアスさんが言葉を重ねた。
……なんでだろうな?
「…?今日はもう大丈夫やで~どうせ店開けててもお客なんてギルアスはんと一握りしかおらんからなぁ……」
「こう言っちゃあなんだが…リンファの店は知る人ぞ知る名店だしな。」
「そうなんですか?」
「一応こんなでも一緒にパーティー組んでSランク冒険者してたんだぞ?リンファはウチのパーティーの回復術士やってたんだ。」
ギルアスさんってSランク冒険者だったんだな。
「アタシの第二職業が調合士やねん。やから冒険者やめてからは小さい店開いてんよ。案外楽しいねんで?どうや?ヒビキはん、ウチの店の看板娘やらへん?」
「絶対やりません。」
コミュ障には絶対できないし、なんで『娘』なんだよ……
「そっかぁ…残念やわ……」
本気で残念がられても……
「ねぇねぇ、ヒビキ!ボク、おてあらい?いってくる!」
「いってらっしゃい。」
ちっちゃい子って、こういうの報告したがるよな?「今からおままごとする!」とかさ……
「なぁなぁ…ヒビキはんとエレンはんの第二職業ってなんなん?」
…そういえばエレンさんのセカンドジョブ知らないな……
「俺のファ……第一職業は剣士で第二職業が魔法使いです。」
ヤバい……ファーストジョブって言いそうになった……ゲーマーなのが明るみになってきたな……
「ええ!?そうなん!?アタシてっきり第一職業が魔法使いなんやと思っとったわ!てか、正反対の職業やん!?」
「そうなんですよ……なかなかいないんですよね?」
「せやで!?今まで聞いたことないわ!そっかぁ……せやったらポーションさえあったらソロでも活動できるやん。」
……ポーションなくても活動できます、とは言えないな……リンファさん調合士だし……
「そういやよぉ?ヒビキ…お前、ダグラスの店での一件で忘れてないか?あの魔法のこと。」
「…あ……」
ヤベ……後で要相談って言われてたんだった……
「ヒビキ!ただいまー!」
ナイスだ!スイ!
「おかえり、スイ。」
「ただいま~!…いたっ……」
小走りしてたスイが転んだ。俺はスイの所に行き、怪我がないかを確認した。
「……結構擦りむいてるな……」
フローリングって転けると低温火傷みたいになって痛いよな……
「いたい……」
…よし!
「痛いの痛いの飛んでけ~」
魔法を使って怪我を治療してみた。
「どうだ?」
「わあ!なおったぁ!すごーい!」
スイがパチパチと拍手する。……可愛い!
「……え?今どうやって治したん?え?なんで治ったん?」
「……私はもう何も言わない……」
「お ま え は !人前で絶対に使うなよ!普通はありえないことなんだよ!絶対にだぞ!?絶対にだからな!?」
「す、すみません……分かりました。」
あまり使わないようにしないとな……
「……え?どうやったん?何がどうなったん?」
「知るかよ……ヒビキに聞いてくれ……」
あー…ギルアスさん、もしかしなくても現実逃避してるな……
「どうやって治したん?職業、魔法使いと剣士なんやんな?」
「はい、そうです。なので魔法で治しました。」
「いや…意味分からんって……」
だよなぁ……
「えっと……魔法の発動ってイメージ次第なので、怪我が治るようにイメージしたんです。そうすれば『魔法使い』でも怪我が治せますよ?病気も原因さえ分かっていれば治せます。」
「……ギルアスはん…アンタ…ホンマにヤバい人見つけたなぁ……これ…世に知れ渡ってみ?確実に奴隷商に狙われんで?」
え、こわ……
「だよなぁ……」
「ヒビキなら強行突破でどうにかしそうだけど……」
エレンさん?貴女には俺がどう写ってるんですかね?
「「確かに…」」
ギルアスさんとリンファさんも納得しないで下さい……
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