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王都への旅に向けての買い出し
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ギルアスさんがエレンさんを叩き起こしに行っている間に、おやつに食べれるようにプリンを冷蔵庫に入れたり、ラスクを別の入れ物に移したりしていると、すぐにエレンさんとギルアスさんが帰ってきた。
「おはよ!ヒビキ!」
「おはようございます、エレンさん。」
「スイもおはよう。」
「う~…」
エレンさんが挨拶してるけど…スイはまだ寝ぼけてるな。
「じゃ、食うか。」
「美味しそう~!ヒビキって料理できたんだ!」
俺達は朝食を食べ始める。
……こっちには箸がないんだよなぁ…俺が基本的に和食派で箸ばかり使ってたからイマイチ、フォークとナイフって使いにくいんだよな……
「ッ!!なにこれ!フワフワでカリカリ!甘くて美味しい!」
「うまいな!」
「なら、良かったです。」
「すぅ……すぅ……」
スイはフォークを持ちながら首をコックリコックリさせている。
………可愛い!!
「ほら、スイ。あーん。」
俺はスイのフレンチトーストを一口サイズにして、スイの口元に持っていった。
「…あー…ん………もぐもぐ…」
フレンチトーストをパクリと口に入れる。
「……!?おいしい!」
ウトウトしていたスイの目がパッチリと開いてそう言った。
「そうか?」
「うん!ボク、このふわふわがすき!あっ!たまごもたべたい!」
「目玉焼きか?…はい、あーん。」
「あー…むっ!…もぐもぐ………おいしい!」
「塩と胡椒をかけただけだけどな。」
「うん!おいしい!」
「なら良かった。次は何食べる?」
ヤバい!スイにあーんってするのめっちゃ楽しい!
「もういっかいふわふわ!」
「フレンチトーストな。…はい、あーん。」
「あー…むっ!…もぐもぐ…おいしい!」
こんな感じで朝食を食べ進めて、食べ終えると皆で買い出しに出掛けた。
まず最初にやって来たのは、保存食や野営用品を売っている店だ。
「ここでなにかうの?」
「あー…スイに言ってなかったな。明日から王都に行くから……俺は道中必要な物全部買い揃えないといけないんだ。」
「いっぱいおかいものするんだね!」
「まあ…そういうこと、だな。」
「おかいもの~♪おかいもの~♪み~んないっしょにおかいもの~♪」
歌うほど楽しいか?…スイが楽しんでるならいいか。それとな、スイ……スキップ出来てないぞ?ま、そんなとこも可愛いけど!!いいならずっと見ときたい!けど…
「…スイ、店の中でスキップしたらダメだぞ。ぶつかってお店の物を壊しちゃったらいけないし、スイも怪我するかもしれないからな。」
これはちゃんと教えないとな。
「はぁい!」
手を上げて返事をするスイ。…………可愛すぎだろ!
テントやランタン、保存食等々……グッズを買って、今はポーションなんかを売ってる薬局?的な店に向かってる。
「あ、あの……ギルアスさん……」
「ん?ヒビキ?どうかしたか?」
「…………ポーションって何ですか?」
「……は?」
いや!だって、俺のイメージは飲んだりかけたりすると怪我を治せるってイメージだけど違ったら気まずいから!それなら先に自分から聞いて恥かいた方がマシだと思ったんだよ!
「フゥ……ポーションは怪我をした時の回復薬だ。ポーションには下級、中級、上級、最高級がある。下級ポーションの効果は戦闘でのかすり傷や小さな切り傷を治せる程度だ。で、中級ポーションは骨折くらいまでなら治せるな。」
「上級は腕や足が失くなったとか、欠陥部位も治せるんだよ。その代わり、値段は中級の5倍くらいなんだよね……そして、最上級は死んでさえなかったら何でも治せるよ。これも値段はヤバいけどね……」
……ということらしい。
「回復術士がパーティーにいるならポーションなんか買う必要はないがな。俺達は違うだろ?」
「……疑問なんですけど…」
「……なんか、また非常識なことを言われる気がするな……まぁ、言うのはタダだしな。どうしたんだ?」
……なんかシレッとヒドイこと言われた気がするのは俺だけか?
「……回復術士は魔法を使って回復するんですか?」
「そうだよ。回復魔法っていう魔法を使うんだよ。」
「……『魔法使い』が使う魔法は全部で五属性だって誰かが研究した結果なんですか?」
「ううん、そうじゃないけど……その五属性でしか敵を攻撃すること出来ないでしょ?」
「……つまり、攻撃できるのがその五つしかなかったってことですよね?」
「うん、そんな感じだよ。けどね、今まで『魔法使い』がその五属性以外の魔法を使っても効果はなかったから、多分『魔法使い』は五属性しか使えないんだよ。」
「……でも、使う魔力は体内にあるものですよね?」
「そうだけど…………まさか、回復魔法が使えるなんて言わないよね?」
「使えないですよ?」
まだ試してないしな。けど…魔法ってイメージ次第なんだろ?それなら使えるかもしれないよな。今までの『魔法使い』が使えなかったのはイメージがあやふやだったからじゃないか?
……そんなことを考えてると実際に試してみたくなってきた……
「おはよ!ヒビキ!」
「おはようございます、エレンさん。」
「スイもおはよう。」
「う~…」
エレンさんが挨拶してるけど…スイはまだ寝ぼけてるな。
「じゃ、食うか。」
「美味しそう~!ヒビキって料理できたんだ!」
俺達は朝食を食べ始める。
……こっちには箸がないんだよなぁ…俺が基本的に和食派で箸ばかり使ってたからイマイチ、フォークとナイフって使いにくいんだよな……
「ッ!!なにこれ!フワフワでカリカリ!甘くて美味しい!」
「うまいな!」
「なら、良かったです。」
「すぅ……すぅ……」
スイはフォークを持ちながら首をコックリコックリさせている。
………可愛い!!
「ほら、スイ。あーん。」
俺はスイのフレンチトーストを一口サイズにして、スイの口元に持っていった。
「…あー…ん………もぐもぐ…」
フレンチトーストをパクリと口に入れる。
「……!?おいしい!」
ウトウトしていたスイの目がパッチリと開いてそう言った。
「そうか?」
「うん!ボク、このふわふわがすき!あっ!たまごもたべたい!」
「目玉焼きか?…はい、あーん。」
「あー…むっ!…もぐもぐ………おいしい!」
「塩と胡椒をかけただけだけどな。」
「うん!おいしい!」
「なら良かった。次は何食べる?」
ヤバい!スイにあーんってするのめっちゃ楽しい!
「もういっかいふわふわ!」
「フレンチトーストな。…はい、あーん。」
「あー…むっ!…もぐもぐ…おいしい!」
こんな感じで朝食を食べ進めて、食べ終えると皆で買い出しに出掛けた。
まず最初にやって来たのは、保存食や野営用品を売っている店だ。
「ここでなにかうの?」
「あー…スイに言ってなかったな。明日から王都に行くから……俺は道中必要な物全部買い揃えないといけないんだ。」
「いっぱいおかいものするんだね!」
「まあ…そういうこと、だな。」
「おかいもの~♪おかいもの~♪み~んないっしょにおかいもの~♪」
歌うほど楽しいか?…スイが楽しんでるならいいか。それとな、スイ……スキップ出来てないぞ?ま、そんなとこも可愛いけど!!いいならずっと見ときたい!けど…
「…スイ、店の中でスキップしたらダメだぞ。ぶつかってお店の物を壊しちゃったらいけないし、スイも怪我するかもしれないからな。」
これはちゃんと教えないとな。
「はぁい!」
手を上げて返事をするスイ。…………可愛すぎだろ!
テントやランタン、保存食等々……グッズを買って、今はポーションなんかを売ってる薬局?的な店に向かってる。
「あ、あの……ギルアスさん……」
「ん?ヒビキ?どうかしたか?」
「…………ポーションって何ですか?」
「……は?」
いや!だって、俺のイメージは飲んだりかけたりすると怪我を治せるってイメージだけど違ったら気まずいから!それなら先に自分から聞いて恥かいた方がマシだと思ったんだよ!
「フゥ……ポーションは怪我をした時の回復薬だ。ポーションには下級、中級、上級、最高級がある。下級ポーションの効果は戦闘でのかすり傷や小さな切り傷を治せる程度だ。で、中級ポーションは骨折くらいまでなら治せるな。」
「上級は腕や足が失くなったとか、欠陥部位も治せるんだよ。その代わり、値段は中級の5倍くらいなんだよね……そして、最上級は死んでさえなかったら何でも治せるよ。これも値段はヤバいけどね……」
……ということらしい。
「回復術士がパーティーにいるならポーションなんか買う必要はないがな。俺達は違うだろ?」
「……疑問なんですけど…」
「……なんか、また非常識なことを言われる気がするな……まぁ、言うのはタダだしな。どうしたんだ?」
……なんかシレッとヒドイこと言われた気がするのは俺だけか?
「……回復術士は魔法を使って回復するんですか?」
「そうだよ。回復魔法っていう魔法を使うんだよ。」
「……『魔法使い』が使う魔法は全部で五属性だって誰かが研究した結果なんですか?」
「ううん、そうじゃないけど……その五属性でしか敵を攻撃すること出来ないでしょ?」
「……つまり、攻撃できるのがその五つしかなかったってことですよね?」
「うん、そんな感じだよ。けどね、今まで『魔法使い』がその五属性以外の魔法を使っても効果はなかったから、多分『魔法使い』は五属性しか使えないんだよ。」
「……でも、使う魔力は体内にあるものですよね?」
「そうだけど…………まさか、回復魔法が使えるなんて言わないよね?」
「使えないですよ?」
まだ試してないしな。けど…魔法ってイメージ次第なんだろ?それなら使えるかもしれないよな。今までの『魔法使い』が使えなかったのはイメージがあやふやだったからじゃないか?
……そんなことを考えてると実際に試してみたくなってきた……
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