上 下
67 / 83

67話 大和芋は美味しいんだよね ⇒大和芋の甘辛

しおりを挟む
人物紹介
料理担当:醤子 しょうこ。(意識低い系のコスパ重視。)
手伝い:味噌美 みそみ。(飲んだ後の味噌汁ってなんであんなに美味しいんだろ。)
日本料理に欠かせない二人は、どっちも大豆の精。和食だけに留まらない存在はもう命の源と言ってもいいんじゃない?

本日の調味料
醤油
みりん
加〇菊
煎り胡麻


醤「以前に大和芋と長芋の違いについて書いたような気がするけど、今回は大和芋の食べ方を広げて行こうかと。」
味「それは、毎回同じだと飽きるという理由から?」
醤「ん~・・・美味しいから毎回同じでもいいのだけど。毎日ってわけでもないし。」
味「まぁ確かに、それほどの頻度ではないか。」
醤「飽きるというよりは、自分に芸が無いから作れる種類を増やそうって感じかな。」
味「なるほど。一つの食材を色んな料理に変えられる方がお得な感じがするね。」
醤「そりゃそうでしょう。毎回同じでいいなら料理なんてする必要性を感じないわ。」
味「それを言っちゃうとなぁ。」
醤「まぁいいわ。とりあえず作っていきましょ。(ぶしゅっ)」
味「そだね。そしてこれが無いとね。(ぶしゅっ)」
醤・味『おつかれー』
醤「大和芋は細かくなればなるほど粘りが出てくる。はず。」
味「はずかよ。」
醤「正確なところは知らないけれど、切ってる感じそんな気がする。細かく刻むほど粘りが出てくるもの。」
味「醤子が言うならその可能性もありかもね。」
醤「刻む大きさはその時の気分。マグロと合わせるときは粗目に、ご飯用は細かめにとか。」
味「わざわざ変えてるのか。」
醤「食感を残しつつ粘り気の調節って感じかな。」
味「めんどくさー。」
醤「食っているだけのくせに何を。」
味「そうでした。」
醤「細切りの山葵醤油も美味しいしね。ちなみにすり下ろす時は、目が細かい方が粘り気が強くなるわよ。」
味「すりおろしでもそうなんだね。」
醤「そうなのよね。そんな粘りの強い大和芋も、火を通すことで無くなっちゃうんだけどね。」
味「それいいのか?」
醤「美味しければいいのよ。」
味「いやまぁ、そうだけどさ。」
醤「では作っていきます。皮を剥いた大和芋を、一口大に切っていく・・・楽だわ。」
味「そう?」
醤「だっていつも、薄切り⇒細切り⇒大雑把に刻む⇒叩いて刻んでいく、の流れだもの。」
味「そういえば、フードプロセッサー在るくせに使わないね。」
醤「洗う事を考えたら包丁使うわ!」
味「あぁ、まぁ、醤子がそれでいいなら。」
醤「はいはい続きね。フライパンに多めの油を敷いて、大和芋を中火から弱火でゆっくり焼いていく。表面が色付くくらいでいいと思うわ。」
味「ゆっくりなんだ。」
醤「長芋は水分が多いから火が通りやすいけれど、大和芋はそれから比べると通りにくい気がする。もともと生で食べられるものだから、多少通ってなくても問題ないけれど。」
味「それはどうかなぁ・・・」
醤「まぁね。なのでゆっくりとね、火を通していくのよ。両面が焼けたら、加〇菊、みりん、醤油を入れて、水気を飛ばしながら絡めていく。」
味「これね、この匂いがいいよね。」
醤「で、水分飛ばして焦げる手前で火を止める。これに煎り胡麻を絡めて完成。」
味「あぁ、確かにおいしそう・・・あぁ。」
醤「ほくほくでしょ。」
味「うん、里芋に近い感じだね。でも弾力もあるほくほく感が美味しい。」
醤「そうなのよ。これ、唐揚げにしても美味しいと思うのよねぇ。」
味「里芋の唐揚げが美味しかったんだから、いけるでしょ。」
醤「まぁ、作る気が起きるかどうかは分からないけど。」
味「言うと思った。」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

憧れの先輩とイケナイ状況に!?

暗黒神ゼブラ
恋愛
今日私は憧れの先輩とご飯を食べに行くことになっちゃった!?

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

虚無への供物についてChatGPTと話してみました

尾崎諒馬
エッセイ・ノンフィクション
評論なのかもしれませんが、虚無への供物についてChatGTPとの会話の実録をUPします 太宰治に「虚構の春」という(実際の)手紙を羅列した小説があるので あくまでも実験的な小説としてUPします

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

処理中です...