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第14話「カルネと孤児院」
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「女とはなんだ! 女とは。俺は男だ!」
声を荒げてイツキは女では無いと怒鳴った。
「人の劣等感を侮蔑し、優越感に浸る外道よ! やはり成敗せなばならん! 死ね!」
物騒な言葉を言い、イツキは少年に斬りかかる。その時だった。
「ちょっとあんた! 何してんだい!?」
騒ぎを聞きつけたカルネが店の中から出てきて仲裁した。
「ば、婆ちゃん!?」
「「ば、婆ちゃん!?」」
少年達はイツキとカルネの関係に目が飛び出るほど驚いた。
そして、カルネはイツキを連れて店に戻って行った。
「あんたらもお詫びするから。戻って来な。」
カルネに呼び戻された少年達も店に入って行った。
案内されたのは魔法屋の2階。カルネの私部屋だった。
「すまないねぇ。私のイツキが突然突っかかって。」
「いえいえ、そんな。」
カルネとエスティは仲良くお茶会をしている。
その横で、少年とコルディスはコソコソしてた。
「少女はあの婆ちゃん殿とあんなに仲良かったのだな。」
「そうなんだな。」
少年とコルディスは念話でカルネとエスティに着いて話していた。
「あんたら2人は、エスティちゃんと旅してるんだって? これまでの旅についてちょっとお話ししてほしいんさね。」
「婆ちゃん、こんな奴の話なんて!」
ゴチン、とイツキにカルネから強めのゲンコツを食らった。
「痛ッてぇ!!」
のたうち回るイツキの横で少年達は今までの旅と戦闘を話して言った。
「うぅ、うぅぅ。そんな事が、あったんだねぇ。婆ちゃん泣いちゃうさね。」
一通り聴き終わったカルネは涙を布で拭いていた。
「婆ちゃんすぐ泣いちゃうからなぁ。もう歳だろ歳!」
ふざけ半分のイツキにまたもやカルネの鉄拳制裁を食らった。
「あ、俺そろそろ仕事に出かけないと。じゃ、婆ちゃんまた夜に!」
イツキは何かを思い出した様に急いで店を出て行った。
「さて、あんたらの過去も聞けた事だし、話してもいいかねぇ。」
カルネは何やら深刻そうな顔をして少年達を見つめた。
「エスティちゃんに話そうか迷ったんだがね、あんたらが滅亡の審判団の事追っていると言ってたね?」
「えぇ、私たちは滅亡の審判団を滅亡すると心に誓ってるの!」
エスティの言葉はカルネの心に響き、カルネもまた、エスティ達に希望を持った。
「なら話そうかね。最近、帝国に危機が迫っているのよ。」
「危機?」
カルネはゆっくり、エスティ達に帝国に迫る危機を伝えようと、強ばりながら話し始める。
「えぇ、そして私の本当の職業は魔法屋じゃ無くて、帝国所属の宮廷魔導師団副団長なの。」
「宮廷……魔導師団?」
「帝国内でも最高峰の魔法機関として国に勤めているわ。そして、私の夫、ガンケル=オフトロフは帝国武士団総長を務めたほどの実力があるの。」
「待って待って、国家機密なのに何故、私達に相談するの? 本当に滅亡の審判団と関係が?」
少し、カルネは考え込み、エスティ達に言った。
「ここじゃ、聞かれると困るから移動しましょう。」
そう言って立ち上がり、エスティ達を外に連れ出し、帝国のはずれまで案内した。
「ここじゃ、ここには所謂、孤児院さね。ここを創り、拾った子供達を愛情を持って育てておるわい。」
「あ! お婆ちゃんだ!」
そう言って、1人の少女が満遍の笑みを浮かべ走ってやって来た。
そして、カルネに抱きつき、カルネはそっと少女の頭の上に手を乗せ優しく撫でた。
「えへへ! お婆ちゃん久しぶりに来る! ララ嬉しい!」
「あら、そう言ってもらえて嬉しいわ。」
「みんな~! お婆ちゃん来たよー!!」
少女が大声で呼ぶと孤児院から数十人ほどの子供がカルネに向かって走って来る。
それはもう、笑顔で楽しそうだった。
「この子達はみんな両親を亡くしてるの。」
子供達を撫でながらもエスティ達に語る。
「私の商品の中に水晶があったでしょう?」
「えぇ、すごく綺麗だったわ。」
「ありがとう。でも、その水晶は占った相手の過去が見える物なの。」
「……まさか!」
コルディスは何かを察した様にカルネに目を向けた。
「そのまさかよ。この子達みんな滅亡の審判団に親を殺され、奴隷商に売り渡される寸前の子なの。」
涙目になりながらもカルネは子供達の事情をエスティ達に話してくれた。
「ただいま~」
そこに、イツキが帰って来た。
「お、お前ら! 今度は婆ちゃんを陥れる気か!? 許さん、絶対に許さん。いざ、成敗!」
またまたイツキは少年達に斬りかかる。
「やめんか!」
カルネからイツキへ先ほどよりも強いゲンコツが飛ぶ。
だが、カルネはイツキの顔を見るなり、笑っていた。
「あぁ、イツキの顔見てたら涙おさまっちまったよ。さぁ今日はもう遅いからあんたら、ここに泊まっていきな。」
いつの間にか空は夕暮れに染まり、少年達は孤児院の中に入って行った。
「あ、院長!」
丈の長いメイド服を着た女性が孤児院の中で子供達と遊んでいた。
「紹介するわ。彼女はこの孤児院のお手伝いをしてくれてるイリアさん。」
「イリアです。お初にお目にかかります。」
イリアは丁寧な挨拶をし、子供達と共に、別室に移動した。
「これからあなた達と子供達のご飯を作るから手伝ってちょうだい。」
少年達は二手に分かれた。
エスティとカルネ、イリアは下処理、準備、料理を作る作業をし、少年とコルディスは約20人ほどの食材を買い出しに出かけた。
「ボア肉に根菜類、パンにトマの実、これはかなりの量ですな主人。」
渡されたメモには大量の食材が書かれていた。
少年とコルディスは出店を2、3軒周り、全てを買い揃えた。
魔法袋にしまい込み、孤児院までの帰路を歩いた。
(……少し、重い?)
重くならないはずの魔法袋はいつもより少し、重く感じながら帰って行った。
「ただいま戻りました。」
コルディスは孤児院の扉を開けた。
「遅い! 早く下処理するよ!!」
「はい!!」
カルネ達は息の合った返事をしてすぐさま肉の下処理に入った。
約5キロもある肉を3人がかりで10分で終わらせてしまった。
「院長! 野菜の下茹で終わりました!」
「よし、後は煮込むだけね!」
大きな鍋に野菜に肉、トマの実に水を加え、ソルトで味を整えて煮込んだ。
30分ほど煮込んだ。
赤いスープにごろごろの野菜と肉が食欲を引き立たせる。
「さぁ! みんな並んで!」
孤児院の子供達は細長い机に向かい合って並び、座った。
「では、合掌。我が神の元に。」
「「我が神の元に」」
「授けてくれたこの命。」
「「授けてくれたこの命」」
「万事有り難く食す事をここに誓う。」
「「万事有り難く食す事をここに誓う」」
「アーメン。」
「「アーメン」」
「みんな、食べていいわよ!」
カルネの合図で子供達は一斉に食べ始めた。
「カルネ、ここの子達は今みたいな聖教育をしてるの?」
「えぇ、ここの子達には立派に育ってもらいたくて教育の一環に聖教育を行っているの」
「なるほど、だからみんな礼儀正しいのね。」
「そうよ。」
カルネは自信に満ち溢れた顔をしてスープを食べる。
「でも、最近煮込み料理ばかりで味気ないんですよね。安くて簡単だからありがたいんですけど。」
「イリアさん? 煮込み料理でも有り難く感じなさい? じゃないと、天罰が降るわよ?」
「も、申し訳ございません! 院長先生!」
少年はカルネの方向からどこか異様な魔力を感じた。
それはどこかで感じた事のある、そして少年の恐怖心を促すものでもあった。
「主人よ、どうされた?」
「い、いや、なんでもない。」
念話で聞かれた少年だったが、カルネの人の良さを信じていた。
そして、『そんなはずはない』、と少年は心の内にしまった。
だが、後にその悲劇は現実になる事を少年達はまだ知らなかった。
声を荒げてイツキは女では無いと怒鳴った。
「人の劣等感を侮蔑し、優越感に浸る外道よ! やはり成敗せなばならん! 死ね!」
物騒な言葉を言い、イツキは少年に斬りかかる。その時だった。
「ちょっとあんた! 何してんだい!?」
騒ぎを聞きつけたカルネが店の中から出てきて仲裁した。
「ば、婆ちゃん!?」
「「ば、婆ちゃん!?」」
少年達はイツキとカルネの関係に目が飛び出るほど驚いた。
そして、カルネはイツキを連れて店に戻って行った。
「あんたらもお詫びするから。戻って来な。」
カルネに呼び戻された少年達も店に入って行った。
案内されたのは魔法屋の2階。カルネの私部屋だった。
「すまないねぇ。私のイツキが突然突っかかって。」
「いえいえ、そんな。」
カルネとエスティは仲良くお茶会をしている。
その横で、少年とコルディスはコソコソしてた。
「少女はあの婆ちゃん殿とあんなに仲良かったのだな。」
「そうなんだな。」
少年とコルディスは念話でカルネとエスティに着いて話していた。
「あんたら2人は、エスティちゃんと旅してるんだって? これまでの旅についてちょっとお話ししてほしいんさね。」
「婆ちゃん、こんな奴の話なんて!」
ゴチン、とイツキにカルネから強めのゲンコツを食らった。
「痛ッてぇ!!」
のたうち回るイツキの横で少年達は今までの旅と戦闘を話して言った。
「うぅ、うぅぅ。そんな事が、あったんだねぇ。婆ちゃん泣いちゃうさね。」
一通り聴き終わったカルネは涙を布で拭いていた。
「婆ちゃんすぐ泣いちゃうからなぁ。もう歳だろ歳!」
ふざけ半分のイツキにまたもやカルネの鉄拳制裁を食らった。
「あ、俺そろそろ仕事に出かけないと。じゃ、婆ちゃんまた夜に!」
イツキは何かを思い出した様に急いで店を出て行った。
「さて、あんたらの過去も聞けた事だし、話してもいいかねぇ。」
カルネは何やら深刻そうな顔をして少年達を見つめた。
「エスティちゃんに話そうか迷ったんだがね、あんたらが滅亡の審判団の事追っていると言ってたね?」
「えぇ、私たちは滅亡の審判団を滅亡すると心に誓ってるの!」
エスティの言葉はカルネの心に響き、カルネもまた、エスティ達に希望を持った。
「なら話そうかね。最近、帝国に危機が迫っているのよ。」
「危機?」
カルネはゆっくり、エスティ達に帝国に迫る危機を伝えようと、強ばりながら話し始める。
「えぇ、そして私の本当の職業は魔法屋じゃ無くて、帝国所属の宮廷魔導師団副団長なの。」
「宮廷……魔導師団?」
「帝国内でも最高峰の魔法機関として国に勤めているわ。そして、私の夫、ガンケル=オフトロフは帝国武士団総長を務めたほどの実力があるの。」
「待って待って、国家機密なのに何故、私達に相談するの? 本当に滅亡の審判団と関係が?」
少し、カルネは考え込み、エスティ達に言った。
「ここじゃ、聞かれると困るから移動しましょう。」
そう言って立ち上がり、エスティ達を外に連れ出し、帝国のはずれまで案内した。
「ここじゃ、ここには所謂、孤児院さね。ここを創り、拾った子供達を愛情を持って育てておるわい。」
「あ! お婆ちゃんだ!」
そう言って、1人の少女が満遍の笑みを浮かべ走ってやって来た。
そして、カルネに抱きつき、カルネはそっと少女の頭の上に手を乗せ優しく撫でた。
「えへへ! お婆ちゃん久しぶりに来る! ララ嬉しい!」
「あら、そう言ってもらえて嬉しいわ。」
「みんな~! お婆ちゃん来たよー!!」
少女が大声で呼ぶと孤児院から数十人ほどの子供がカルネに向かって走って来る。
それはもう、笑顔で楽しそうだった。
「この子達はみんな両親を亡くしてるの。」
子供達を撫でながらもエスティ達に語る。
「私の商品の中に水晶があったでしょう?」
「えぇ、すごく綺麗だったわ。」
「ありがとう。でも、その水晶は占った相手の過去が見える物なの。」
「……まさか!」
コルディスは何かを察した様にカルネに目を向けた。
「そのまさかよ。この子達みんな滅亡の審判団に親を殺され、奴隷商に売り渡される寸前の子なの。」
涙目になりながらもカルネは子供達の事情をエスティ達に話してくれた。
「ただいま~」
そこに、イツキが帰って来た。
「お、お前ら! 今度は婆ちゃんを陥れる気か!? 許さん、絶対に許さん。いざ、成敗!」
またまたイツキは少年達に斬りかかる。
「やめんか!」
カルネからイツキへ先ほどよりも強いゲンコツが飛ぶ。
だが、カルネはイツキの顔を見るなり、笑っていた。
「あぁ、イツキの顔見てたら涙おさまっちまったよ。さぁ今日はもう遅いからあんたら、ここに泊まっていきな。」
いつの間にか空は夕暮れに染まり、少年達は孤児院の中に入って行った。
「あ、院長!」
丈の長いメイド服を着た女性が孤児院の中で子供達と遊んでいた。
「紹介するわ。彼女はこの孤児院のお手伝いをしてくれてるイリアさん。」
「イリアです。お初にお目にかかります。」
イリアは丁寧な挨拶をし、子供達と共に、別室に移動した。
「これからあなた達と子供達のご飯を作るから手伝ってちょうだい。」
少年達は二手に分かれた。
エスティとカルネ、イリアは下処理、準備、料理を作る作業をし、少年とコルディスは約20人ほどの食材を買い出しに出かけた。
「ボア肉に根菜類、パンにトマの実、これはかなりの量ですな主人。」
渡されたメモには大量の食材が書かれていた。
少年とコルディスは出店を2、3軒周り、全てを買い揃えた。
魔法袋にしまい込み、孤児院までの帰路を歩いた。
(……少し、重い?)
重くならないはずの魔法袋はいつもより少し、重く感じながら帰って行った。
「ただいま戻りました。」
コルディスは孤児院の扉を開けた。
「遅い! 早く下処理するよ!!」
「はい!!」
カルネ達は息の合った返事をしてすぐさま肉の下処理に入った。
約5キロもある肉を3人がかりで10分で終わらせてしまった。
「院長! 野菜の下茹で終わりました!」
「よし、後は煮込むだけね!」
大きな鍋に野菜に肉、トマの実に水を加え、ソルトで味を整えて煮込んだ。
30分ほど煮込んだ。
赤いスープにごろごろの野菜と肉が食欲を引き立たせる。
「さぁ! みんな並んで!」
孤児院の子供達は細長い机に向かい合って並び、座った。
「では、合掌。我が神の元に。」
「「我が神の元に」」
「授けてくれたこの命。」
「「授けてくれたこの命」」
「万事有り難く食す事をここに誓う。」
「「万事有り難く食す事をここに誓う」」
「アーメン。」
「「アーメン」」
「みんな、食べていいわよ!」
カルネの合図で子供達は一斉に食べ始めた。
「カルネ、ここの子達は今みたいな聖教育をしてるの?」
「えぇ、ここの子達には立派に育ってもらいたくて教育の一環に聖教育を行っているの」
「なるほど、だからみんな礼儀正しいのね。」
「そうよ。」
カルネは自信に満ち溢れた顔をしてスープを食べる。
「でも、最近煮込み料理ばかりで味気ないんですよね。安くて簡単だからありがたいんですけど。」
「イリアさん? 煮込み料理でも有り難く感じなさい? じゃないと、天罰が降るわよ?」
「も、申し訳ございません! 院長先生!」
少年はカルネの方向からどこか異様な魔力を感じた。
それはどこかで感じた事のある、そして少年の恐怖心を促すものでもあった。
「主人よ、どうされた?」
「い、いや、なんでもない。」
念話で聞かれた少年だったが、カルネの人の良さを信じていた。
そして、『そんなはずはない』、と少年は心の内にしまった。
だが、後にその悲劇は現実になる事を少年達はまだ知らなかった。
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