死霊術師の人生日記

胡嶌要汰

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第4章

第三十ニ話「試験前日」

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 最後の依頼をこなしギルドでパーティー解散の手続きをしてそれぞれ宿に帰って行った。

 少し俺は宿で寝た。
そして俺は宿で試験対策をしていた。
魔学術の教科書を読みながら参考書を解いていた。
30分……いや、1時間くらいやったな。

「しんどい」

 久しぶりの勉強だ。
全然集中できない。
魔学術は魔法の歴史や基礎が書かれてているが基礎がようやくできるところだ。

「主人様、私、言い忘れてたことが……」
「へ?」

 アルバータは急に変なことを言い出した。

「待て待て、言い忘れ? それって入学試験のことでか?」
「……はい」
「嘘だろぉぉぉ!!」

 俺は宿で叫んでしまった。

「申し訳ございません!!」
「もう……いいから……その、言い忘れたこと言って。」
「実は……入学試験の実技は魔法がほとんどなんです。ですから……主人様も魔法を覚えないと実技に受かりません」
「そうなのぉぉぉ!?」

 また俺は叫んでしまった。

「仕方ない。エーカムに行くか」

 俺は宿を出てエーカムに向かった。
行き途中で串焼きをもらい。
エーカムに着いた。
木の扉を開けて中に入った。

「いらっしゃ……ひぃ!」

 幼女店主は俺の顔を見るなりカウンターの下にしゃがみ込んだ。

「あの……魔法が覚えられる本が欲しいんですが……」
「これ。持って。早く。行く。」

 渡された本を持ち、銀貨3枚置いて店を出た。
そのまま宿に帰り、魔術の本を開いた。

「んー、わかんねぇ。」

 魔術の本を見ても術式と魔法陣が書いているだけで全くわかんない。
 ただ、何か忘れているような。
本……ほん……本、本!

「神書! そうだ神書だ! 神書でもらったスキルがある!」

 俺が神様からもらったスキル、それは【賢者の知恵】!
 まぁ、スキルだけじゃわからないから。

【鑑定】!

――――――――――――――――――――
【賢者の知恵】S
詳細:賢者が生涯覚えた魔法を覚えられる
スキル等級〈ユニーク〉
――――――――――――――――――――

「え……それだけ? まぁ、強いけど。」
「主人様、何独り言、言ってるんですか?」
「あ、あぁなんでもない……」

 まぁ、使ってみるしかないか。
俺は魔術の本に手を置いた。

「【賢者の知恵】〈大賢者〉!」

 【賢者の知恵】のスキルを使うと本の中にある術式や魔法陣が頭に直接入ってくる。

「うぐッ!!」

 それは想像以上の頭痛がする。
脳に入れる容量をオーバーして無理やり詰めている感じだ。
 痛い……痛い。痛い。

 俺は気を失った。

「う……うぅ。はッ!!」

 俺は気を失っている間も術式や魔法陣が入ってきてうなされていた。
 そして俺が起きたのは気を失ってから2時間後だった。
 起きた時、俺の目の前には青い板のような物が映し出されていた。

―――――――――――――――――――――
【賢者の知恵】を使用。
よって【初級炎魔法】を取得。【初級水魔法】を取得。【初級土魔法】を取得。【初級雷魔法】を取得。【初級闇魔法】を取得。
適性のある【初級闇魔法】が【上級闇魔法】に進化。
―――――――――――――――――――――

「これも【賢者の知恵】の効果なのか?」

 寝て起きるとかなりの量の魔法を覚えていて驚いたが、早くこれをものにしなければならないと思い。
 【初級炎魔法】の使い方を独学でなんとか1つの技を覚えた。

 これで明日の入学試験を受ければいいだけだ。
緊張と期待の中俺はすんなりと寝れた。
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