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村を出る

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目が覚めた
知らない天井を眺める
ボーっと眺めていると意識が覚醒し勢いよく体を起こす

ショウ 「ここは!?ウッ!」

突如頭痛に襲われる

ショウ 「あぁ思い出してきた 酔いつぶれて村に泊めてもらったんだったな」

重い体を起こし扉を開け部屋を出ると
中年の女性が厨房に立って作業をしている

中年の女性 「あら起きたかい 水でも飲むかい?」

ショウ 「ああ 頂きます」

水の入ったコップを受け取り一気に飲み干す

ショウ 「ふぅ 昨日は急に泊めてもらったみたいで」

中年の女性 「アハハ ここは食堂だけど宿屋みたいなもんだから気にしなくていいわよ
     それに昨日はあんたのおかげでおいしいもの食べれたからね」

ショウ 「ははは そう言ってもらえると助かります」

簡単な会話をしていると体のダルさもなくなり
意識がしっかりしてくると外でがやがやと人の声が聞こえる

ショウ 「そうだ!片づけをしなければ」

外に向かおうとすると

中年の女性  「片づけならもう大体終わってるわよ
     それにあんたはお客さんなんだからそんな事しなくていいんだよ」

ショウ 「いや、しかし」

中年の女性  「まぁここにいても何もないし行っておいで
     そうそう もし帰るんだったら最後にここに顔だしな」

返事をし外に出ると会場は概ね片づけが完了しており
自分が手伝える事はもうなさそうだ
   どうするかと悩んでいると

ガッツ 「おお!起きてきたか!昨日はゆっくり寝れたか?」

ショウ 「ああ お陰様でゆっくり休ませてもらったよ
     最後の方はしっかりと覚えてないんだが迷惑掛けなかったか?」

ガッツ 「迷惑も何も二、三杯飲んだら、うとうとし出したからそこに案内しただけだ
     迷惑掛ける暇もなかったぜ
     しかし本当に飲みなれてなかったんだな
     二日酔いは大丈夫なのか?」

ショウ 「ああしっかり寝たからか体調は良好だ
     酒は興味を持つことが無かったからな
        昨日は酒の良さも知れたしいい経験をさせてもらった」

ガッツ 「そうか それならよかった
     それはそうと一応確認しときたいんだがビックボアの毛皮はどうする?」

ショウ 「ああ 特に持って帰るつもりも無かったから村で好きにしてくれて構わない
     それに持って帰っても特に使いようがないしな」

ガッツ 「そうか じゃあ有難く使わせてもらうわ
     ところでこれからどうすんだ?」

ショウ 「片づけももう手伝えそうなこともないようだし
     もう帰ろうかな」

ガッツ 「そうか 酒が残ってるようだったら止めようかと思ったが
     大丈夫そうだな
     あとお前さんの剣は広場に置いてるから忘れないようにな」

ショウ 「ああもちろん
     だがその前に食堂に顔を出すように言われてたんだ」

ガッツと一度別れ食道に顔を出しに行った

中年の女性 「もう帰るのかい?」

ショウ 「はい お世話になりました」

中年の女性 「そうかい またいつでも遊びにおいで
     それと帰り道お腹がすくだろうからこれを持って帰り」

そういい布の包みを渡してくれた

ショウ 「これはわざわざありがとうございます」

礼を言い食堂をでて広場へ行き剣を回収した

ショウ 「よし 帰るか」

ガッツ 「おう 忘れ物はないか?」

ショウ 「ああ」

簡単な日常会話をしながら村の出口に向けて二人で歩いていく
そしてガッツに見送られながら村を後にした
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