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ステーキ

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宴会が始まり周りが徐々に騒がしくなってくる
自分はとりあえずまずは目の前に出された
この肉の塊から堪能させてもらおう

ショウ 「ではいただきます」

脂身の付き方的に恐らく豚肩にあたるところだろうか
しかしでかい 元がでかい分だけステーキもデカい
脂身と一緒に赤身をナイフで切りる
程よい弾力がナイフを押し返してくる
刃を進める毎に溢れだす肉汁
塩だけでは味わえない食欲をそそるスパイスの香り
大きめに切った肉を大胆にフォークで刺し
口の中に放り込む

ショウ 「あぁ旨い」

一言つぶやき無心で肉を食らう

??? 「ねえねえ」

飯に夢中になっていると下から呼びかけられ顔を向けると
そこには子供たちが集まっていた

子供たち 「あのおっきいのおじさんが持ってきたの?」

俺はその場にしゃがみ込み笑顔で返答した

ショウ 「そうだよ」

子供たち 「うそだーあんなに大きいのにー」

俺はにやりと笑いかけ力こぶを見せつけた

子供たち 「うわーすごーい!!」

そう言って力こぶをペチペチ触り慣れてくると
二の腕にどんどんぶら下がって遊びだした

そうしていると少し大きな子供が

子供たち 「ねえどうやったらおじさんみたいに強くなれるの?」

さてどう答えようか
無責任なことを言って危ないことをすると困るが
真面目に答えるにはまだ幼いし
と少し考えていると

ガッツ 「がっはっは まずはこいつみたいにでかくなるために
      いっぱい食う事だな!」

と、どこかへ行っていたガッツが数人引き連れて戻ってきた
そうすると村人たちが次々と感謝の言葉、森での事、ビックボアとの戦い
色々な言葉が降り注いでくる

ガッツ 「がっはっは とりあえず飲みながら話そうぜ
     そういやお前さん酒には口を付けてないが苦手なのかい?」

実はあっちの世界では体質的に飲めなかったので飲みたいという気持ちはあまりない

ショウ 「いや、実はあまり飲んだことがなくてな」

ガッツ 「そうだったのか じゃあ別の飲み物を持ってくるからちょっと待ってろ」

ショウ 「いや折角だ 少し飲んでみようと思う
     ダメそうだったらその時は頼む」

そういってジョッキを掴み少しだけ口に含んだ

これは果実酒か 鼻を抜ける爽やかな香りにほのかな甘さ
アルコール度数はそこまで高くないようだ

ショウ 「うまい!」

先ほどまでの様子見した飲み方ではなくグビッと次を飲む
何口か飲むと食べ物が欲しくなってくる
肉を切り分け口の中に放り込む
そうすると不思議とまた酒が欲しくなってくる
あっちの世界で何杯も酒を飲む姿に疑問を持っていたが
今ならその気持ちがよくわかる

ガッツ 「がっはっは 気に入ったようだな
     遠慮せずに飲んでくれ!」

そうして多くの村人と酒をのみかわし夜は更けていった
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