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EPー新たな幸福ー
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「アイラ、転んでしまうから走っては駄目よ」
「おかーさま、アイラは大丈夫だよ!」
「どこから来る自信なのよ」
子供の体力というのは本当に計り知れないというか、私も鍛えてはいるのにアイラの体力についていけない。
アイラも五歳となり、私のお腹の中に第二子がいるために思いっ切り走れない事も関係しているけど。
屋敷の庭先で走り回る娘に付いていくように走っているとユリウスがやってきてアイラを抱きかかえる。
「おとーさま!」
「ただいま、アイラ……リルレットも少し外してごめんね」
「ユリウス、これぐらい大丈夫ですよ」
本音はユリウスが止めてくれて助かったのだけど、共に背中を預け合う彼の前では威勢を張ってしまう。
そんな私を見透かして、彼はアイラと私を一緒に抱きしめて愛おしそうに頬ずりする。
「おとーさま! くすぐったい!」
「ユリウス……その、嬉しいけどお父様を迎えに行ったはずですよね? 何処にいるのですか?」
「今は客室で休んでもらっているよ、時間はまだあるからね。アイラ、客室にじぃじがいるから会っておいで」
「じぃじ!? 行ってくる!」
あれだけ走っていたのに、また走っていくアイラの体力は果てしない。
それよりも、今日は私の第二子妊娠を祝ってパーティーを開く予定なのだが、彼がわざわざ父を客室に案内したのは狡猾騎士らしい策を感じる。
「ユリウス……二人の時間が欲しかったの?」
「アイラはギーデウス義父さんが見てくれているからね、少しだけいいかな? 今日はもう二人の時間を作れないかもしれないから……淋しい」
「相変わらず、ずるいですね。そんな事を言ってくるんだもん」
ぎゅーっと私を抱きしめて、ユリウスはニコリと笑う。
彼のそういった所を可愛いと思いつつ、そっと口にキスをしてほんの少しだけ二人の時間を過ごす。
「そろそろ、シュレイン様達も来るでしょうから行きましょうか」
「あぁ、僕が出迎えておくから……リルレットはアイラと義父さんを頼むよ」
「分かった」
パーティーのためにもアイラ達を呼びに行こうと客室へ近づくと低く明るい声が聞こえる。
「アイラ、じぃじが高い高いをしてやろう」
「やったぁ! じぃじ大好き!」
「じぃじもアイラが大好きだぞ、いつでもローゼリア邸に来ていいからなぁ」
全く……孫が出来ると人が変わるなんて聞いていたけど、その通りのようだ。
あまり笑わなかった父が、アイラの前では満面の笑みで高い高いしている。
そのほのぼのとした光景を扉の陰から見つめていると、父は気付いて小さく咳払いする。
「リルレット……来ていたのか」
「はい、じぃじの明るい笑顔を見れて嬉しいです」
「アイラにだけだ、他では見せん」
「ふふ、そんなお父様も私は好きですよ」
照れる父なんて、アイラがいなければ見られなかっただろう。
本当にこの子は天使のように可愛いから、父がああなってしまうのもよく分かる。
「パーティーの準備も終わったでしょうし、行きましょうか」
「パーティー! アイラ、ケーキが食べたい!」
私に飛びついてニコニコと笑うアイラ、そしてじぃじを連れて準備していた会場へと向かう。
私が身ごもっている事もあって、ユリウスや使用人の方々がパーティーの準備をしてくれた。
私とユリウスが住む屋敷に設けた小さなパーティー会場は多くの花束で飾り付けられ、テーブルには様々な料理で彩られ鼻孔をくすぐる香りにお腹がなりそうだった。
「わーい!!」
「アイラ、まだ行ってはだめよ」
慌ててアイラを引き止め、会場で既に待ってくれていた御家族へ声をかける。
「シュレイン様、奥様……来ていただきありがとうございます」
「こちらこそ、招待ありがとう。リルレット君」
シュレイン夫妻は手を握り合いながら私へと挨拶をくれる。
変わらない夫妻の仲は歳を重ねる度に更に深くなっているようにも見える。
そして、奥様の大きくなったお腹は私と同じように子を身ごもっている。
「奥様、どうぞ椅子に座ってください」
「ありがとうございます……リルレット様もどうかご無理はなさらないでくださいね」
「はい、共に安静に過ごしましょう」
奥様に椅子へ座って頂いていると、アイラがなにやらもじもじとして視線を下げている。
その近くに男の子が寄ってアイラへと笑いかけていた。
「アイラ、元気にしていたか?」
「う……うん」
シュレイン夫妻の第一子であるセイル君はアイラよりも年上で今年で八歳になる。
お父さんによく似て表情をあまり変えない男の子だが、アイラといる時はお兄さんのようによく気遣ってくれているのだ。
頬を赤く染めたアイラを見ていると、セイル君の事を兄以上に慕っている事は皆が分かっていた。
微笑ましく、二人の成長と感情の機微を見届ける事ができるのは親としては嬉しい事だ。
「アイラ、良かったらセイル君と一緒に食事をしてきなさい」
「うん、行こう!」
「アイラ、走ってはいけないよ」
二人きりになれると思って嬉しかったのか、セイル君の手を握って走るアイラにユリウスと父は複雑そうな表情で一部始終を見つめていた。
二人はニコニコとしながらもシュレイン様へと詰め寄っていく。
「シュレイン様、セイル君はアイラについてどう思っているか知っているのでしょうか?」
「う、うむ……距離の近さが、そのあまりにも親密だな」
「僕は二人の気持ちまでは知らないが、なにやら二人で夢を語っていると聞きましたよ」
「ゆ、夢……まさかもう婚約を結びたいと思っているのでは!? 義父さん、これは大変です」
「まだ早い、だがセイル君であれば……」
もごもごと言っている二人の肩を掴み、じろりと私は見つめる。
「二人とも、深読みし過ぎです。アイラもセイル君もまだそんな事を考える年齢じゃないでしょう?」
「しかし、女の子の成長は父の想像を超えるというじゃないか……」
「もう……ユリウスは考え過ぎですよ」
世間では敵なしの狡猾騎士様も娘の前ではタジタジだ。
正騎士団の皆がこの姿を見れば驚くだろうけど、今のユリウスも私は愛らしくて好きだ。
しかし、考え過ぎなのは困りもの。
「夢については聞いてみましょうよ、考え過ぎだと分かりますよ。アイラ! セイル君!」
「ま、待ってくれ……まだ覚悟が」
「うむ、こちらの覚悟が決まってから」
「駄目です」
慌てる二人に微笑み返しながら、手を繋いでこちらへ来てくれたアイラ達へ質問を投げかける。
「二人とも、夢があるのよね? 良ければ聞いてもいい?」
アイラとセイル君は見つめ合いながらも、示し合わせたように満面の笑みで私達へ答える。
その表情は希望に満ち溢れ、キラキラと輝いて見えた。
「私ね、お父様とお母様みたいに騎士になりたい!」
「俺も、アイラと共に騎士になる」
夢を告げて恥ずかしがるように駆け出していく二人を見つめながら、私はユリウスへと視線を向けて頬を緩める。
「本当に……誰に似たのでしょうね? ユリウス」
自由で、希望に満ち溢れる二人の成長が楽しみだ。
彼らの成長こそが、私達の新たな幸福なのだから。
幸あれ、どうかいつまでも笑顔でね。
「おかーさま、アイラは大丈夫だよ!」
「どこから来る自信なのよ」
子供の体力というのは本当に計り知れないというか、私も鍛えてはいるのにアイラの体力についていけない。
アイラも五歳となり、私のお腹の中に第二子がいるために思いっ切り走れない事も関係しているけど。
屋敷の庭先で走り回る娘に付いていくように走っているとユリウスがやってきてアイラを抱きかかえる。
「おとーさま!」
「ただいま、アイラ……リルレットも少し外してごめんね」
「ユリウス、これぐらい大丈夫ですよ」
本音はユリウスが止めてくれて助かったのだけど、共に背中を預け合う彼の前では威勢を張ってしまう。
そんな私を見透かして、彼はアイラと私を一緒に抱きしめて愛おしそうに頬ずりする。
「おとーさま! くすぐったい!」
「ユリウス……その、嬉しいけどお父様を迎えに行ったはずですよね? 何処にいるのですか?」
「今は客室で休んでもらっているよ、時間はまだあるからね。アイラ、客室にじぃじがいるから会っておいで」
「じぃじ!? 行ってくる!」
あれだけ走っていたのに、また走っていくアイラの体力は果てしない。
それよりも、今日は私の第二子妊娠を祝ってパーティーを開く予定なのだが、彼がわざわざ父を客室に案内したのは狡猾騎士らしい策を感じる。
「ユリウス……二人の時間が欲しかったの?」
「アイラはギーデウス義父さんが見てくれているからね、少しだけいいかな? 今日はもう二人の時間を作れないかもしれないから……淋しい」
「相変わらず、ずるいですね。そんな事を言ってくるんだもん」
ぎゅーっと私を抱きしめて、ユリウスはニコリと笑う。
彼のそういった所を可愛いと思いつつ、そっと口にキスをしてほんの少しだけ二人の時間を過ごす。
「そろそろ、シュレイン様達も来るでしょうから行きましょうか」
「あぁ、僕が出迎えておくから……リルレットはアイラと義父さんを頼むよ」
「分かった」
パーティーのためにもアイラ達を呼びに行こうと客室へ近づくと低く明るい声が聞こえる。
「アイラ、じぃじが高い高いをしてやろう」
「やったぁ! じぃじ大好き!」
「じぃじもアイラが大好きだぞ、いつでもローゼリア邸に来ていいからなぁ」
全く……孫が出来ると人が変わるなんて聞いていたけど、その通りのようだ。
あまり笑わなかった父が、アイラの前では満面の笑みで高い高いしている。
そのほのぼのとした光景を扉の陰から見つめていると、父は気付いて小さく咳払いする。
「リルレット……来ていたのか」
「はい、じぃじの明るい笑顔を見れて嬉しいです」
「アイラにだけだ、他では見せん」
「ふふ、そんなお父様も私は好きですよ」
照れる父なんて、アイラがいなければ見られなかっただろう。
本当にこの子は天使のように可愛いから、父がああなってしまうのもよく分かる。
「パーティーの準備も終わったでしょうし、行きましょうか」
「パーティー! アイラ、ケーキが食べたい!」
私に飛びついてニコニコと笑うアイラ、そしてじぃじを連れて準備していた会場へと向かう。
私が身ごもっている事もあって、ユリウスや使用人の方々がパーティーの準備をしてくれた。
私とユリウスが住む屋敷に設けた小さなパーティー会場は多くの花束で飾り付けられ、テーブルには様々な料理で彩られ鼻孔をくすぐる香りにお腹がなりそうだった。
「わーい!!」
「アイラ、まだ行ってはだめよ」
慌ててアイラを引き止め、会場で既に待ってくれていた御家族へ声をかける。
「シュレイン様、奥様……来ていただきありがとうございます」
「こちらこそ、招待ありがとう。リルレット君」
シュレイン夫妻は手を握り合いながら私へと挨拶をくれる。
変わらない夫妻の仲は歳を重ねる度に更に深くなっているようにも見える。
そして、奥様の大きくなったお腹は私と同じように子を身ごもっている。
「奥様、どうぞ椅子に座ってください」
「ありがとうございます……リルレット様もどうかご無理はなさらないでくださいね」
「はい、共に安静に過ごしましょう」
奥様に椅子へ座って頂いていると、アイラがなにやらもじもじとして視線を下げている。
その近くに男の子が寄ってアイラへと笑いかけていた。
「アイラ、元気にしていたか?」
「う……うん」
シュレイン夫妻の第一子であるセイル君はアイラよりも年上で今年で八歳になる。
お父さんによく似て表情をあまり変えない男の子だが、アイラといる時はお兄さんのようによく気遣ってくれているのだ。
頬を赤く染めたアイラを見ていると、セイル君の事を兄以上に慕っている事は皆が分かっていた。
微笑ましく、二人の成長と感情の機微を見届ける事ができるのは親としては嬉しい事だ。
「アイラ、良かったらセイル君と一緒に食事をしてきなさい」
「うん、行こう!」
「アイラ、走ってはいけないよ」
二人きりになれると思って嬉しかったのか、セイル君の手を握って走るアイラにユリウスと父は複雑そうな表情で一部始終を見つめていた。
二人はニコニコとしながらもシュレイン様へと詰め寄っていく。
「シュレイン様、セイル君はアイラについてどう思っているか知っているのでしょうか?」
「う、うむ……距離の近さが、そのあまりにも親密だな」
「僕は二人の気持ちまでは知らないが、なにやら二人で夢を語っていると聞きましたよ」
「ゆ、夢……まさかもう婚約を結びたいと思っているのでは!? 義父さん、これは大変です」
「まだ早い、だがセイル君であれば……」
もごもごと言っている二人の肩を掴み、じろりと私は見つめる。
「二人とも、深読みし過ぎです。アイラもセイル君もまだそんな事を考える年齢じゃないでしょう?」
「しかし、女の子の成長は父の想像を超えるというじゃないか……」
「もう……ユリウスは考え過ぎですよ」
世間では敵なしの狡猾騎士様も娘の前ではタジタジだ。
正騎士団の皆がこの姿を見れば驚くだろうけど、今のユリウスも私は愛らしくて好きだ。
しかし、考え過ぎなのは困りもの。
「夢については聞いてみましょうよ、考え過ぎだと分かりますよ。アイラ! セイル君!」
「ま、待ってくれ……まだ覚悟が」
「うむ、こちらの覚悟が決まってから」
「駄目です」
慌てる二人に微笑み返しながら、手を繋いでこちらへ来てくれたアイラ達へ質問を投げかける。
「二人とも、夢があるのよね? 良ければ聞いてもいい?」
アイラとセイル君は見つめ合いながらも、示し合わせたように満面の笑みで私達へ答える。
その表情は希望に満ち溢れ、キラキラと輝いて見えた。
「私ね、お父様とお母様みたいに騎士になりたい!」
「俺も、アイラと共に騎士になる」
夢を告げて恥ずかしがるように駆け出していく二人を見つめながら、私はユリウスへと視線を向けて頬を緩める。
「本当に……誰に似たのでしょうね? ユリウス」
自由で、希望に満ち溢れる二人の成長が楽しみだ。
彼らの成長こそが、私達の新たな幸福なのだから。
幸あれ、どうかいつまでも笑顔でね。
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