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彼女が居ない生活⑨ ヴィクターside
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ナターリアと離婚をした。
その事実が頭から離れず、屋敷の中で俯く。
「はは……間違えたんだな、僕は」
母の言葉を鵜吞みにして、ナターリアを遠ざけた。
全てはそれが始まりで、後悔の元だ。
「あぁ––!! なんでぇ……」
別室から、母の嘆く声が聞こえる。
僕に失望して、嘆いているのだろう。
当然か。
あの夜会での貴族達からの冷たい目線。
そしてこれから、貴族家の籍すら消えてしまうという未来。
考えるだけで苦しくて、とても正気でいられない。
今まで女手一つで育っててきてくれた母に、そんな結末を迎えさせてしまった。
母が悪いと言った時、傷付く表情を見せた母の顔が離れない。
「これから、どうすれば良いんだ……僕は……」
母の言葉に従うべきという考えは全て間違いで、僕はナターリアを大切にすべきだった。
『いい大人なんです、自分で判断してください』
夜会で彼女が言った通り、自分で考えて判断すべきだった。
もう、手遅れだというのに。
その後悔だけが、胸を満たす。
「……もう、振り向いてれないよな。ナターリア」
見知らぬ男性へと笑うナターリアに……僕への愛は残っていなかった。
どれだけ懇願しても、振り向いてくれないと分かる。
でも……それでも。
「ナターリア……僕は、後悔しか……ないよ」
彼女のおかげで今までの地位を築けていた。
それが分かっていて、僕は結局最後まで母の言う通りにすべきと判断してしまった。
自ら決断できなくて、母に嫌われたくなくて……最後に会う間際まで君を侮辱する母を止めなかった。
同罪だ、結局……無責任に他人に判断を委ねていたのだろう。
それが今は、後悔しかない。
「ごめん……」
意味がないのに、そんな言葉が止まらなかった。
「ヴィクター……?」
「っ!! シャイラ」
どこから聞いていたのか、シャイラが部屋の扉を開く。
彼女も泣いており……目元が赤く腫れていた。
「シャイラ、今は放っておいてくれ。今後の事は……落ち着いてから話し合おう」
「ヴィクター……私ね、お姉様に謝りに向かいたい」
「……え?」
「お姉様に嫌われてるって……やっと分かったの。もう遅いのに……」
話ながら、ぐすぐすと涙を流すシャイラ。
もう遅いという言葉、僕も同じ考えだ……
「謝罪なんて無駄だよ。許しを求めて、なんになる」
「……それでもシャイラは……お姉様に謝りたい。今までの事、ちゃんと謝りたい……」
「それでナターリアが許してくれるはずないだろ?」
「それでもいい。シャイラは、今までのことを謝りたいだけ。そうしないと……お姉様に酷い事をした後悔で、なにも考えられないから」
僕だって同じ気持ちだ。
でも僕らの反省の言葉など、きっとナターリアの迷惑でしかないと思う。
そう思うと僕は……また。
自分で判断ができないでいた。
「シャイラ……少し、考えさせてくれ」
「明日、私だけでも行くから」
「どこに居るかも分からないだろう。今は待ってくれ」
決断を先延ばしにして、僕は結局成長できていない。
シャイラは行動しようと足掻いているのに、僕は…………
トントン。
ふと、玄関扉からノックの音が鳴る。
こんな夜更けに来客の予定などない。
一体誰が……
「どなたです……えっ……!?」
「ヴィクター……やはり居たか」
「だ、団長?」
そこに居たのは、王宮騎士団長だ。
険しい表情を浮かべて、ぼくを睨む。
どうしてここに。
「あの……いったい、何の用で……」
「手を貸せ。今から殿下の身柄を取り戻しにいく」
「え……え?」
なにを言って…………
「冗談だ。反応を見るに、お前はなにも知らないようだな」
「だ、団長?」
「お前の手引きでナターリアと殿下が接触したのなら、文句でも言いたかったが……知らぬのなら何も言うまい」
険しい表情を一転。
朗らかに笑う団長は、ある物を見せた。
「本当は、これを返しにきただけだ」
「え……これは」
団長が僕に手渡すのは、ナターリアが縫ってくれた手袋だ。
確か、団長とデイトナ殿下が魔力が宿っていると言っていた……
「ど、どうして? わざわざ届けに」
「今しか返せないからだ。もう直に現王政は崩れ去る……王宮騎士団の暗躍した事実も明るみとなり……俺は拘留されるだろう」
「なにを言って……」
「お前の妻……公爵家や辺境伯家まで味方につけて、やり手だよ。副団長から聞き出していたのか、現王政の悪事が今夜だけで幾つも明るみになってしまった。もう抵抗など意味をなさん」
意味が分からぬ事ばかりだが、不穏な単語に反して団長は平穏な様子だ。
拘留されると言ったのに、何故か清々しく笑っている。
「なぁ、ヴィクター。お前の境遇……不倫調査の際に調べたがな」
「え?」
「お前は俺と似てる。判断を誰かに委ねてる。それが一番楽で……一番なにも考えずに済むからな」
「……」
「俺も王宮騎士団長と聞こえはいいが、無責任に王政が正しいと盲信して……決断する力を失い、不正を手伝った愚か者だ」
団長の言葉には、通ずるものを感じた。
僕も母が正しいと信じ、決断する力を失って後悔している。
だけど、続く彼の言葉は違った。
「でもな、それはきっと……俺たちにだって非はあるんだろうさ」
「え?」
「俺の父上も騎士で、デイトナ殿下を庇って亡くなった。それから俺は……死んだ父のため、王になってくれと殿下に頼み込んだ」
「なにを言って……」
「好きに頼って責任感だけ負わせて、俺は殿下と向きあえなかった。あの方の暴走を諌められなかった」
思えば、僕も母に頼り切っていた。
亡き父が居なくても奮闘していた母に、どんな時も判断を頼って依存していた……
「本当に悪いのは、決断を相手に委ね続けた俺達なのだろう。お前の母も……デイトナ殿下も、きっと期待に応えようと必死にならざるを得なかったんだ」
団長は哀愁が漂う笑みを見せる。
デイトナ殿下がなにを犯したのか、僕には分からない。
ただそれでも、団長の言葉に……母を責めた事への痛みが広がった。
「ナターリア嬢は辺境伯領に居るらしい。手袋……どう使うかはお前に任せる」
「団長……感謝、します」
「礼は必要ない。これは俺なりの……贖罪だよ。拘留される前に本音で話したかっただけだ」
そうか……団長は。
後悔しているからこそ、来てくれたのだろう。
「団長、貴方は……これで前を向けそうですか?」
「独房の中で過ごすから意味はないが……空を見る時の気分は、良くなったかもしれないな」
言葉を残し、団長は軽く手を振って去っていく。
どんな罪を犯したのか、現王政が終わるといった不穏な言葉の意味は分からない。
だけど。
清々しそうな団長の背中が、羨ましくも見えた。
◇◇◇
「大丈夫だった、ヴィクター?」
「っ!! あぁ、シャイラ。……なんでもないよ」
心配の言葉をかけてくれるシャイラ。
彼女が初めて……僕を気にかけている様子に、以前と違う成長を感じる。
僕も……そうやって前に進みたかった。
だから、ようやく。
遅いけど、自分で決断をしよう。
「なぁ、シャイラ。ナターリアに迷惑だと思われてもいいのか?」
「……うん」
「僕らが行けば、きっと拒絶される」
「それでもいいの。ちゃんと謝ろう? シャイラ……悪い事をしてたって、やっと分かったから」
シャイラの言葉に、僕は大きく息を吐き……頷く。
この後悔を晴らすためなんて、身勝手な理由での謝罪だ。
ただそれでも、僕らは前に進むために。
「分かった。ナターリアの元へ行こうか、シャイラ」
「っ!! いいの?」
「あぁ、僕も謝罪したい。それに手袋も……返さないといけないからな」
「シャイラもいく。私も……ちゃんと謝りたいの」
「……あぁ、行こう」
はじめての決断に、不思議と迷いはない。
僕が選び、決断した事だからかもしれない。
「シャイラ、出る前に少し母さんに会って来る」
「え? うん……でも、大丈夫?」
「……あぁ」
僕は彼女を置いて、母の待つ部屋へと入る。
すっかり憔悴し、心が放心状態の母は僕を見ずにうわ言を続けた。
「あの人が亡くなってから、私が頑張って……あの子のため……でも、それは失敗で……」
「母さん……ごめん」
母の肩を支えて、なるべく優しく抱きしめる。
頼り切っていた母の身体は、僕が思う以上に細かった。
「もう、大丈夫だから。もう……母さんに頼らずに済むよう僕が頑張る。ごめん……全部任せてしまって」
「……」
「ナターリアには僕から謝罪するよ。これからは……母さんに負担をかけないように頑張るから」
頼り切っていた母の背を撫でる。
憔悴していた母は心が壊れているように、黙ったまま……もう僕を見ない。
でも、今はこれでいい。
「行って来るよ、すぐ……帰ってくるから」
これからシャイラと共に、謝罪へ向かおう。
僕らの間違いはきっと許されない、許されると思っていない。
でも、団長と同じように少しでも、前を向くためにも。
この後悔と……贖罪の気持ちを、伝えたい。
その事実が頭から離れず、屋敷の中で俯く。
「はは……間違えたんだな、僕は」
母の言葉を鵜吞みにして、ナターリアを遠ざけた。
全てはそれが始まりで、後悔の元だ。
「あぁ––!! なんでぇ……」
別室から、母の嘆く声が聞こえる。
僕に失望して、嘆いているのだろう。
当然か。
あの夜会での貴族達からの冷たい目線。
そしてこれから、貴族家の籍すら消えてしまうという未来。
考えるだけで苦しくて、とても正気でいられない。
今まで女手一つで育っててきてくれた母に、そんな結末を迎えさせてしまった。
母が悪いと言った時、傷付く表情を見せた母の顔が離れない。
「これから、どうすれば良いんだ……僕は……」
母の言葉に従うべきという考えは全て間違いで、僕はナターリアを大切にすべきだった。
『いい大人なんです、自分で判断してください』
夜会で彼女が言った通り、自分で考えて判断すべきだった。
もう、手遅れだというのに。
その後悔だけが、胸を満たす。
「……もう、振り向いてれないよな。ナターリア」
見知らぬ男性へと笑うナターリアに……僕への愛は残っていなかった。
どれだけ懇願しても、振り向いてくれないと分かる。
でも……それでも。
「ナターリア……僕は、後悔しか……ないよ」
彼女のおかげで今までの地位を築けていた。
それが分かっていて、僕は結局最後まで母の言う通りにすべきと判断してしまった。
自ら決断できなくて、母に嫌われたくなくて……最後に会う間際まで君を侮辱する母を止めなかった。
同罪だ、結局……無責任に他人に判断を委ねていたのだろう。
それが今は、後悔しかない。
「ごめん……」
意味がないのに、そんな言葉が止まらなかった。
「ヴィクター……?」
「っ!! シャイラ」
どこから聞いていたのか、シャイラが部屋の扉を開く。
彼女も泣いており……目元が赤く腫れていた。
「シャイラ、今は放っておいてくれ。今後の事は……落ち着いてから話し合おう」
「ヴィクター……私ね、お姉様に謝りに向かいたい」
「……え?」
「お姉様に嫌われてるって……やっと分かったの。もう遅いのに……」
話ながら、ぐすぐすと涙を流すシャイラ。
もう遅いという言葉、僕も同じ考えだ……
「謝罪なんて無駄だよ。許しを求めて、なんになる」
「……それでもシャイラは……お姉様に謝りたい。今までの事、ちゃんと謝りたい……」
「それでナターリアが許してくれるはずないだろ?」
「それでもいい。シャイラは、今までのことを謝りたいだけ。そうしないと……お姉様に酷い事をした後悔で、なにも考えられないから」
僕だって同じ気持ちだ。
でも僕らの反省の言葉など、きっとナターリアの迷惑でしかないと思う。
そう思うと僕は……また。
自分で判断ができないでいた。
「シャイラ……少し、考えさせてくれ」
「明日、私だけでも行くから」
「どこに居るかも分からないだろう。今は待ってくれ」
決断を先延ばしにして、僕は結局成長できていない。
シャイラは行動しようと足掻いているのに、僕は…………
トントン。
ふと、玄関扉からノックの音が鳴る。
こんな夜更けに来客の予定などない。
一体誰が……
「どなたです……えっ……!?」
「ヴィクター……やはり居たか」
「だ、団長?」
そこに居たのは、王宮騎士団長だ。
険しい表情を浮かべて、ぼくを睨む。
どうしてここに。
「あの……いったい、何の用で……」
「手を貸せ。今から殿下の身柄を取り戻しにいく」
「え……え?」
なにを言って…………
「冗談だ。反応を見るに、お前はなにも知らないようだな」
「だ、団長?」
「お前の手引きでナターリアと殿下が接触したのなら、文句でも言いたかったが……知らぬのなら何も言うまい」
険しい表情を一転。
朗らかに笑う団長は、ある物を見せた。
「本当は、これを返しにきただけだ」
「え……これは」
団長が僕に手渡すのは、ナターリアが縫ってくれた手袋だ。
確か、団長とデイトナ殿下が魔力が宿っていると言っていた……
「ど、どうして? わざわざ届けに」
「今しか返せないからだ。もう直に現王政は崩れ去る……王宮騎士団の暗躍した事実も明るみとなり……俺は拘留されるだろう」
「なにを言って……」
「お前の妻……公爵家や辺境伯家まで味方につけて、やり手だよ。副団長から聞き出していたのか、現王政の悪事が今夜だけで幾つも明るみになってしまった。もう抵抗など意味をなさん」
意味が分からぬ事ばかりだが、不穏な単語に反して団長は平穏な様子だ。
拘留されると言ったのに、何故か清々しく笑っている。
「なぁ、ヴィクター。お前の境遇……不倫調査の際に調べたがな」
「え?」
「お前は俺と似てる。判断を誰かに委ねてる。それが一番楽で……一番なにも考えずに済むからな」
「……」
「俺も王宮騎士団長と聞こえはいいが、無責任に王政が正しいと盲信して……決断する力を失い、不正を手伝った愚か者だ」
団長の言葉には、通ずるものを感じた。
僕も母が正しいと信じ、決断する力を失って後悔している。
だけど、続く彼の言葉は違った。
「でもな、それはきっと……俺たちにだって非はあるんだろうさ」
「え?」
「俺の父上も騎士で、デイトナ殿下を庇って亡くなった。それから俺は……死んだ父のため、王になってくれと殿下に頼み込んだ」
「なにを言って……」
「好きに頼って責任感だけ負わせて、俺は殿下と向きあえなかった。あの方の暴走を諌められなかった」
思えば、僕も母に頼り切っていた。
亡き父が居なくても奮闘していた母に、どんな時も判断を頼って依存していた……
「本当に悪いのは、決断を相手に委ね続けた俺達なのだろう。お前の母も……デイトナ殿下も、きっと期待に応えようと必死にならざるを得なかったんだ」
団長は哀愁が漂う笑みを見せる。
デイトナ殿下がなにを犯したのか、僕には分からない。
ただそれでも、団長の言葉に……母を責めた事への痛みが広がった。
「ナターリア嬢は辺境伯領に居るらしい。手袋……どう使うかはお前に任せる」
「団長……感謝、します」
「礼は必要ない。これは俺なりの……贖罪だよ。拘留される前に本音で話したかっただけだ」
そうか……団長は。
後悔しているからこそ、来てくれたのだろう。
「団長、貴方は……これで前を向けそうですか?」
「独房の中で過ごすから意味はないが……空を見る時の気分は、良くなったかもしれないな」
言葉を残し、団長は軽く手を振って去っていく。
どんな罪を犯したのか、現王政が終わるといった不穏な言葉の意味は分からない。
だけど。
清々しそうな団長の背中が、羨ましくも見えた。
◇◇◇
「大丈夫だった、ヴィクター?」
「っ!! あぁ、シャイラ。……なんでもないよ」
心配の言葉をかけてくれるシャイラ。
彼女が初めて……僕を気にかけている様子に、以前と違う成長を感じる。
僕も……そうやって前に進みたかった。
だから、ようやく。
遅いけど、自分で決断をしよう。
「なぁ、シャイラ。ナターリアに迷惑だと思われてもいいのか?」
「……うん」
「僕らが行けば、きっと拒絶される」
「それでもいいの。ちゃんと謝ろう? シャイラ……悪い事をしてたって、やっと分かったから」
シャイラの言葉に、僕は大きく息を吐き……頷く。
この後悔を晴らすためなんて、身勝手な理由での謝罪だ。
ただそれでも、僕らは前に進むために。
「分かった。ナターリアの元へ行こうか、シャイラ」
「っ!! いいの?」
「あぁ、僕も謝罪したい。それに手袋も……返さないといけないからな」
「シャイラもいく。私も……ちゃんと謝りたいの」
「……あぁ、行こう」
はじめての決断に、不思議と迷いはない。
僕が選び、決断した事だからかもしれない。
「シャイラ、出る前に少し母さんに会って来る」
「え? うん……でも、大丈夫?」
「……あぁ」
僕は彼女を置いて、母の待つ部屋へと入る。
すっかり憔悴し、心が放心状態の母は僕を見ずにうわ言を続けた。
「あの人が亡くなってから、私が頑張って……あの子のため……でも、それは失敗で……」
「母さん……ごめん」
母の肩を支えて、なるべく優しく抱きしめる。
頼り切っていた母の身体は、僕が思う以上に細かった。
「もう、大丈夫だから。もう……母さんに頼らずに済むよう僕が頑張る。ごめん……全部任せてしまって」
「……」
「ナターリアには僕から謝罪するよ。これからは……母さんに負担をかけないように頑張るから」
頼り切っていた母の背を撫でる。
憔悴していた母は心が壊れているように、黙ったまま……もう僕を見ない。
でも、今はこれでいい。
「行って来るよ、すぐ……帰ってくるから」
これからシャイラと共に、謝罪へ向かおう。
僕らの間違いはきっと許されない、許されると思っていない。
でも、団長と同じように少しでも、前を向くためにも。
この後悔と……贖罪の気持ちを、伝えたい。
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