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あぁ、月夜が私を照らしていく…景色は反転して窓の外へ頭から落ちていくのが分かる、けど不思議と怖さも死の実感もない、私には確信があったからだ。
「な…何やって…………るのよ……」
窓の外へ身を投げ出した私の身体を掴んでいたのは他でもないローザであった、やはり彼女は私に似ている。
だからこそ、窓から身を投げ出すのに恐怖なんて感じなかった。
「やっぱり、掴んでくれましたねローザ」
「な、なにを言って!」
「とりあえず、話の前に引き上げてくれますか?」
「はぁーー!!?あんたね…もういいわ、貴方も力入れなさいよ」
ぐっと力を入れて私も身体を起こすとローザの力も重なって一気に戻ってしまい、そのまま2人で倒れてしまう…先ほどの険悪な雰囲気との違いに思わず噴き出してしまった。
「う!ふふふ……あはは」
「ちょっと!なに笑ってるのよ!!さっさとどきなさいよ!」
「す、すみません…やっぱり、貴方は優しいですよローザ」
「……………最悪よ、結局私は覚悟なんて出来てなかったのね、マキナに命じたのも自分で手を汚す事ができない臆病者だから、結局…あいつらの言う通りに私の夢を叶えるなんて…無理なのよね、本当は分かってたのよ、子供っぽい夢だって」
「…ローザ、私だって同じですよ」
「何言って、貴方は全てを持っているじゃない、慰めのつもり?」
「違います、私も貴方と同じなんです…私も前世の記憶があるんですよ」
「っ!?な……」
「貴方とは違って、一回目の人生の記憶です…そちらではランドルフに捨てられて、同級生の女生徒達にいじめられて、アイザックにも捨てられたんですよ?…それで貴方と同じ自死を選びました」
私は起き上がり、ローザの手を握って身体を起こしてあげる。
「私は二回目の人生を生きてます、そして誓ったの、何を利用してもランドルフに復讐してみせると、なのに私は今世の友達を誰も失いたくないし、利用なんてしたくない……人は変われないものよ、ローザ」
「デイジー…貴方」
「貴方の自死を選んだ気持ちも分かります、怖くて…でもどうしようもなくてその選択をしたんですよね…」
「……………」
「ローザ、貴方は夢が叶わなくなったと思っているのかもしれませんが……私はそうは思いませんよ?」
「なにを根拠に言ってるのよ」
「だって、貴方には本気で想って、心配をしてくれる人がいますよ……ランドルフと結婚したって本当に幸せ?形式での王子なんて関係ない、貴方を迎えに来てくれる人はきっといます、もう一度自分を見つめ直してローザ」
私はローザの手を握りながら、目を見つめ合って問いかける。
「貴方は本当にランドルフと結婚をして幸せになれるの?前世での最低な奴らに引っ張られて貴方は選択を狭めているだけよ、それこそ前世で死を選んだ貴方自身への冒涜だわ!貴方が望んだのは幸せになるという夢のはずよ、過去に囚われないで生きてください」
「でも……どうしろっていうのよ、もう後戻りできないの、やってしまった事は覆らないのよ!?」
「ええ、犯してしまった事は覆らない…でも、貴方がそれを後悔して反省しているのなら………前には進めるはずです」
「でも…でも………………私は怖いよ、前を向いて生きていく勇気なんてない…」
そう言って俯いた彼女の顎に手を当てて、そっと引き上げる…涙を流して腫れてしまっているが彼女の美しさは月明かりに照らされて未だに健在だ、皆は普段の笑顔を貼り付けた彼女を好むだろう、だけど私には後悔して反省している目の前の本当のローザが美しいと思う。
「なら、少しだけ勇気になれるように私が約束します……貴方が罪を償って反省し終えたら、私が必ず会いに行きます、その時は私と友達になりましょうローザ」
「と、友達…な、何言ってるのよ……そんなの、なんの励ましにもならないわよ!」
ローザは手を振り払い、そのまま俯いてしまってもう顔を上げなかった……考える時間が必要だろう、今の彼女に必要なのは話し合う事ではなく、全てを吐き出した自分を再び見直す時だ。
立ち上がり、私は何も言わず教室を去ろうとしたが、最後に彼女へと呟いた。
「ローザ、私は偽りの笑顔を貼り付けて好きでもない男と添い遂げるよりも……紅茶を囲みながら、他愛のない会話をして笑い合う友がいる方が…ずっと幸せだと思いますよ」
「……………」
「よく、考えてくださいね」
今度こそ教室を出ていく、夜明けまであまり時間はないだろう……明日の卒業式はしっかりと起きないといけないために帰ったら直ぐに寝ないとね。
もう私に出来る事は何もない、だからこそ私は吞気に明日の事を考えていると帰り道にはマキナが立っており、私の前に立って頭を下げた。
「ありがとうございました、デイジーさん」
「私はただ話をしただけですよ」
「いえ、きっとローザ様には話をする相手が必要だったんです…きっと」
「ええ、私もこれが良い結果となる事を祈っております…それでは夜も遅いのでこれで」
私が再び歩き出す、マキナの前を通り過ぎて寮へと向かっていくと突然に手を掴まれた。
後ろを振り返るとマキナが私の手を掴んでおり、その頬は赤く赤面して…鼓動の音が聞こえそうな程に大きくなっていた…これは、まるでアイザックと一緒にいた私のように……。
「デイジーさん、僕は貴方が好きです」
突然の告白、私は動揺をしていると彼は言葉を続けた。
「答えはいりません、僕でもわかりますから…命を狙っていた訳ですし僕には一緒にいないといけない人もいますから…それでも気持ちだけは伝えたかったんです、言わないと後悔して生きていきそうだから」
「マキナ……貴方には感謝しています」
「僕もです、だからこそ…貴方にこの気持ちだけは届けてスッキリと諦めます……それがきっと貴方の幸せになるだろうから」
マキナの手を握る、彼は優しいからこそ薄々と気持ちに感づいていた私に対して告白したのだろう……私が…マキナに負い目を感じないように。
あの陽気で、時々怖いけどそれは私のためで……いつも優しい彼の事を真っ直ぐ見れるようにしてくれたのだ。
「ごめんなさい…ありがとうマキナ…」
「デイジーさんも、気持ちに蓋はしないで素直になってくださいね…明日からはいつも通りに友達で」
彼はそう言って、手を離して歩いていく…何も言わなかったけどキラリと一筋の光が地面に落ちていくのが見えた。
「またね、マキナ……必ず……」
ありがとう……私も、勇気を出して向き合おう、答えを逃げずに。
「な…何やって…………るのよ……」
窓の外へ身を投げ出した私の身体を掴んでいたのは他でもないローザであった、やはり彼女は私に似ている。
だからこそ、窓から身を投げ出すのに恐怖なんて感じなかった。
「やっぱり、掴んでくれましたねローザ」
「な、なにを言って!」
「とりあえず、話の前に引き上げてくれますか?」
「はぁーー!!?あんたね…もういいわ、貴方も力入れなさいよ」
ぐっと力を入れて私も身体を起こすとローザの力も重なって一気に戻ってしまい、そのまま2人で倒れてしまう…先ほどの険悪な雰囲気との違いに思わず噴き出してしまった。
「う!ふふふ……あはは」
「ちょっと!なに笑ってるのよ!!さっさとどきなさいよ!」
「す、すみません…やっぱり、貴方は優しいですよローザ」
「……………最悪よ、結局私は覚悟なんて出来てなかったのね、マキナに命じたのも自分で手を汚す事ができない臆病者だから、結局…あいつらの言う通りに私の夢を叶えるなんて…無理なのよね、本当は分かってたのよ、子供っぽい夢だって」
「…ローザ、私だって同じですよ」
「何言って、貴方は全てを持っているじゃない、慰めのつもり?」
「違います、私も貴方と同じなんです…私も前世の記憶があるんですよ」
「っ!?な……」
「貴方とは違って、一回目の人生の記憶です…そちらではランドルフに捨てられて、同級生の女生徒達にいじめられて、アイザックにも捨てられたんですよ?…それで貴方と同じ自死を選びました」
私は起き上がり、ローザの手を握って身体を起こしてあげる。
「私は二回目の人生を生きてます、そして誓ったの、何を利用してもランドルフに復讐してみせると、なのに私は今世の友達を誰も失いたくないし、利用なんてしたくない……人は変われないものよ、ローザ」
「デイジー…貴方」
「貴方の自死を選んだ気持ちも分かります、怖くて…でもどうしようもなくてその選択をしたんですよね…」
「……………」
「ローザ、貴方は夢が叶わなくなったと思っているのかもしれませんが……私はそうは思いませんよ?」
「なにを根拠に言ってるのよ」
「だって、貴方には本気で想って、心配をしてくれる人がいますよ……ランドルフと結婚したって本当に幸せ?形式での王子なんて関係ない、貴方を迎えに来てくれる人はきっといます、もう一度自分を見つめ直してローザ」
私はローザの手を握りながら、目を見つめ合って問いかける。
「貴方は本当にランドルフと結婚をして幸せになれるの?前世での最低な奴らに引っ張られて貴方は選択を狭めているだけよ、それこそ前世で死を選んだ貴方自身への冒涜だわ!貴方が望んだのは幸せになるという夢のはずよ、過去に囚われないで生きてください」
「でも……どうしろっていうのよ、もう後戻りできないの、やってしまった事は覆らないのよ!?」
「ええ、犯してしまった事は覆らない…でも、貴方がそれを後悔して反省しているのなら………前には進めるはずです」
「でも…でも………………私は怖いよ、前を向いて生きていく勇気なんてない…」
そう言って俯いた彼女の顎に手を当てて、そっと引き上げる…涙を流して腫れてしまっているが彼女の美しさは月明かりに照らされて未だに健在だ、皆は普段の笑顔を貼り付けた彼女を好むだろう、だけど私には後悔して反省している目の前の本当のローザが美しいと思う。
「なら、少しだけ勇気になれるように私が約束します……貴方が罪を償って反省し終えたら、私が必ず会いに行きます、その時は私と友達になりましょうローザ」
「と、友達…な、何言ってるのよ……そんなの、なんの励ましにもならないわよ!」
ローザは手を振り払い、そのまま俯いてしまってもう顔を上げなかった……考える時間が必要だろう、今の彼女に必要なのは話し合う事ではなく、全てを吐き出した自分を再び見直す時だ。
立ち上がり、私は何も言わず教室を去ろうとしたが、最後に彼女へと呟いた。
「ローザ、私は偽りの笑顔を貼り付けて好きでもない男と添い遂げるよりも……紅茶を囲みながら、他愛のない会話をして笑い合う友がいる方が…ずっと幸せだと思いますよ」
「……………」
「よく、考えてくださいね」
今度こそ教室を出ていく、夜明けまであまり時間はないだろう……明日の卒業式はしっかりと起きないといけないために帰ったら直ぐに寝ないとね。
もう私に出来る事は何もない、だからこそ私は吞気に明日の事を考えていると帰り道にはマキナが立っており、私の前に立って頭を下げた。
「ありがとうございました、デイジーさん」
「私はただ話をしただけですよ」
「いえ、きっとローザ様には話をする相手が必要だったんです…きっと」
「ええ、私もこれが良い結果となる事を祈っております…それでは夜も遅いのでこれで」
私が再び歩き出す、マキナの前を通り過ぎて寮へと向かっていくと突然に手を掴まれた。
後ろを振り返るとマキナが私の手を掴んでおり、その頬は赤く赤面して…鼓動の音が聞こえそうな程に大きくなっていた…これは、まるでアイザックと一緒にいた私のように……。
「デイジーさん、僕は貴方が好きです」
突然の告白、私は動揺をしていると彼は言葉を続けた。
「答えはいりません、僕でもわかりますから…命を狙っていた訳ですし僕には一緒にいないといけない人もいますから…それでも気持ちだけは伝えたかったんです、言わないと後悔して生きていきそうだから」
「マキナ……貴方には感謝しています」
「僕もです、だからこそ…貴方にこの気持ちだけは届けてスッキリと諦めます……それがきっと貴方の幸せになるだろうから」
マキナの手を握る、彼は優しいからこそ薄々と気持ちに感づいていた私に対して告白したのだろう……私が…マキナに負い目を感じないように。
あの陽気で、時々怖いけどそれは私のためで……いつも優しい彼の事を真っ直ぐ見れるようにしてくれたのだ。
「ごめんなさい…ありがとうマキナ…」
「デイジーさんも、気持ちに蓋はしないで素直になってくださいね…明日からはいつも通りに友達で」
彼はそう言って、手を離して歩いていく…何も言わなかったけどキラリと一筋の光が地面に落ちていくのが見えた。
「またね、マキナ……必ず……」
ありがとう……私も、勇気を出して向き合おう、答えを逃げずに。
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