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最終話・ヴィオラside
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私––ヴィオラ・カトレアは、馬車に乗りながら幾つかの報告書を読み込む。
『廃妃』を受けてから二年が経った今。
王国再編のために、多くの事が行われた。
まず大臣やムルガ公、ズカスには処罰が下って今は独房の中にいる。
死罪として刑が執行されるのは、時間の問題だ。
今は元父を含めて、皆で同じ牢に暮らしているらしい。
見たくはないが、少しだけなら見たい……そんな微妙な獄中生活を送っているようだ。
「次は、ルークやリアの事ね」
色々と不幸だと嘆いていたが……巻き込まれた私からすれば関係はない。
こちらから、その不幸を招いた訳ではないのだから。
だから、死んで終わりを許す事はできない。
このまま全てを背負わされて、苦労をかけられて終わりなんて納得できるはずもない。
そのためゼインお父様に提案をして、彼らの処罰を再考してもらった。
「どうやら、王国としては最善の結果となったようね」
報告書では、リアは死罪を保留する代わりに貧困街や農村などで傷病者の治療を行っている。
後悔して、謝罪をしながら生きて……罪悪感とようやく向きあった彼女は真面目に取り組んでいるらしい。
今ではそれなりに力を強めており、嘆くような人生ではないと笑っている時もあると騎士から報告を受けてる。
「ルークは……といえば」
ルークは国外追放の代わりに、拘留されながらも王国の政務作業という刑務を与えられた。
腐っても元は王家、法案や政治に関しては人一倍詳しい。
そのため王国再編を行っている今も、政に大きく貢献しているようだ。
リア同様に……以前よりも熱意をもって生きているのは、まさに王としての贖罪を果たしているおかげか。
「死んで終わるのか……苦しくても贖罪を果たしていくのか。私には正解は分からないけれど……それでも私のためになってるのは事実ね」
漏らした言葉通り……二人が今も贖罪を果たしてくれるおかげで、私の生活には余裕が生まれた。
為政者が消えた直後の政治情勢では、民や貴族が混乱して動乱の種となる。
しかしながら、王国は前王のルークが今もなお支えており。
リアという聖女の種ではあるが、貴族達があやかる偶像が王国に益をもたらしている現状は、情勢の安定化に起因していた。
「結果として、最善の結果に落ち着いて良かった」
なにせ、彼らのおかげで私が治めるべき動乱などは無い。
だから予想と違い、今は気負わずに自由に暮らす事が出来ている。
現在、貴族院はゼインお父様が代表だ。
騎士団は再編されて、新たに貴族と王家共に悪政の歯止めとなれるような監視体制も整った。
少なくとも、私がまた巻き込まれるような騒動は……起こらぬ体制は整ってきた。
「……」
ルークとリアの贖罪には、いつか終わりが来るのだろうか。
民意を得て、本当に許しを得る事が出来る日はまだまだ遠いのかもしれない。
だがそれも、二人の努力次第で変わるはずだ。
希望があるだけ、やはり死ぬ事よりも……私の決断で良かったのだと思いたい。
「……と、着いた」
私は揺れていた馬車が停まるのを確認して、車窓から顔を覗かせる。
すると外には、ハースが待っていた。
今は宮廷魔法士に戻っている彼を、王城まで迎えに来たのだ。
「乗ってください、ハース」
「いつもありがとうございます。ヴィオラ様」
馬車に乗れば、彼の成長には驚いてしまう。
今や身長は、私に並ぶ程だ。
「今日も、夕食を一緒に食べたいとルカが言っていたわ。付き合ってくれる?」
「……もちろんです。ヴィオラ様とも一緒にいられますから」
ハースは頬笑みながら、私の隣に座る。
想いを知った当初は、どこか気まずかったが……
今では、心地よい距離間で過ごす事が増えている。
「ヴィオラ様は、公爵家を継ぐのですよね?」
「ええ、今はゼインお父様の補佐をしておりますが……後に当主を継ぐ予定です。忙しくなりますよ」
「それなら大丈夫です。僕に任せてください」
「え?」
「実は最近……魔法研究の合間に当主業に必要な地政学や、財政管理などを勉強しているんです」
聞いていなかった事に私は目を見開く。
どうして……と問いかけようとした私を見つめて、ハースはほのかに笑う。
「魔法研究は色々と真相を知ったおかげで、かなり順調です。だから……どうせ時間が空いたなら、ヴィオラ様のために使いたい」
そう言って、ハースは私の手を握った。
私が驚くと彼は、いたずらが成功した子供のような表情でギュッと手を強める。
「だからどうか、僕もいますから……力を抜いて生きてください。好きに過ごしていいんです」
「っ……いいの?」
「ヴィオラ様は、千回もやり直してたんですよ。だから……これからは、ずっと笑みが溢れるぐらいの幸せに過ごしていいじゃないですか」
ハースが握る手の指が強く……強く握られる。
そして、子供のような笑みではなく……一人の男性を感じる表情に変わった。
「年数が経っても……この気持ちが変わらず大きくなってます。多分、何度やり直して記憶が消えても、ヴィオラ様が好きな気持ちは変わらないです」
「……ハースはずっと私の味方でいてくれるのね。今も……一度目も」
「一度目の僕の悲願は達成しましたよ。こうしてヴィオラ様を幸せにできる大人になれたから」
隣で座りながら、寄せ合った肩。
互いの心臓の音が聞こえるのが心地よくて、なんだか嬉しい。
運命を変えた末に訪れた結果は、悪くないものだと今なら思える。
「これからも……一緒にいて。ハース」
「もちろんです! 嫌だと言われない限り着いて行きますよ」
恋情を素直に伝えてくれるようになったハース。
そんな彼の気持ちに心地よさを感じながら、帰るべき居場所へと馬車が着く。
「さて、カトレア公爵邸に着きましたよ。ヴィオラ様」
「おりましょうか、ルカも待っていそうだわ」
「そうですね。今日の夕食は確か……ルカ君の好物でしたもんね」
二人で馬車を降りれば、案の定……
小さな影が玄関から飛び出して、私達に飛びついて抱きついた。
「お姉様! ハース。おかえり」
「ただいま、ルカ。さびしかった?」
「うん。でもね……えへへ。ふたりと会えたから、もうさびしくないよ」
そう言って、ルカは両手を差し出す。
「つなご!」
「っ……ふふ、じゃあ夕食の卓までエスコートしてもらいましょうか」
「まかせて! しゅっぱーつ!」
手を差し出せば、小さな指が私の手を握る。
ハースの手も同様に握って、私達に挟まれるようにルカが歩く。
たまに飛び上がって、私達が引いて上げると嬉しそうに笑って。
今のカトレア公爵邸には不安などなくて、笑いだけに満たされていた。
そして食卓の間に入れば……
「帰ってきたか、皆を待っていて私の腹が痩せてしまったよ」
先に椅子に座るゼインお父様が、軽口を言いながらお腹を叩く。
言葉とは裏腹に、以前より大きくなったお腹には……思わず笑ってしまう。
「お父様、健康のためにも本日のお食事の量は制限してもらっておりますからね?」
「うっ……むしろ健康だから、いっぱい食べさせてくれないか。ヴィオラ」
「あはは、お父様……おなかぽよぽよだね」
「ル、ルカ。これはある意味で大人の証でもあるんだ……ハース君も分かってくれるだろう」
「痩せる魔法……もし実現できれば、ヴィオラ様の財務を救う手段になりそうですね……」
「いいかい、これは幸せ太りだ。だから健康なんだよ」
そんな言葉を吐くゼインお父様、そして笑って父のお腹を突く弟のルカ。
どちらも大切な家族で……そして隣には、ハースという大切な人もいる。
運命を受け入れて、千回以上ものやり直しの末……
十分な……いや、これ以上ない幸せを手に入れたと私は自負している。
だって、こんなに愛しい家族に囲まれるなんて思わなかった。
こんなに幸せになれると思っていなかったから。
「この運命だけはもう手放さない。やり直したりしないわ……絶対に」
笑みが溢れる家庭の中で、私は幸せを胸にして呟く。
幸せを手に入れたこの運命を受け入れ、今日も生きていこう。
私のやり直しは––––
––––ここで終わりだ。
ーfinー
◇◇あとがき◇◇
今作を読んでくださった皆様、本当にありがとうございます!
いいねやエールなど、いつも元気をもらっておりました!
今作は設定過多なこともあり、難しい作品でした……
ですが、無事に終えられたのは皆様のおかげです。
リアとルークの末路については様々な意見があると思います。
罪と罰、この釣り合いが出来れば1番良いのですが、ここが1番難しくもあります。
ただ皆様のご意見を元に、より良い作品にしていきます!
改めて、ヴィオラの千回ものやり直しの末、手に入れた幸せを見届けてくださり、本当にありがとうございました!!
また次回作も書いていきます、見つけた際はぜひよろしくお願いいたします!
『廃妃』を受けてから二年が経った今。
王国再編のために、多くの事が行われた。
まず大臣やムルガ公、ズカスには処罰が下って今は独房の中にいる。
死罪として刑が執行されるのは、時間の問題だ。
今は元父を含めて、皆で同じ牢に暮らしているらしい。
見たくはないが、少しだけなら見たい……そんな微妙な獄中生活を送っているようだ。
「次は、ルークやリアの事ね」
色々と不幸だと嘆いていたが……巻き込まれた私からすれば関係はない。
こちらから、その不幸を招いた訳ではないのだから。
だから、死んで終わりを許す事はできない。
このまま全てを背負わされて、苦労をかけられて終わりなんて納得できるはずもない。
そのためゼインお父様に提案をして、彼らの処罰を再考してもらった。
「どうやら、王国としては最善の結果となったようね」
報告書では、リアは死罪を保留する代わりに貧困街や農村などで傷病者の治療を行っている。
後悔して、謝罪をしながら生きて……罪悪感とようやく向きあった彼女は真面目に取り組んでいるらしい。
今ではそれなりに力を強めており、嘆くような人生ではないと笑っている時もあると騎士から報告を受けてる。
「ルークは……といえば」
ルークは国外追放の代わりに、拘留されながらも王国の政務作業という刑務を与えられた。
腐っても元は王家、法案や政治に関しては人一倍詳しい。
そのため王国再編を行っている今も、政に大きく貢献しているようだ。
リア同様に……以前よりも熱意をもって生きているのは、まさに王としての贖罪を果たしているおかげか。
「死んで終わるのか……苦しくても贖罪を果たしていくのか。私には正解は分からないけれど……それでも私のためになってるのは事実ね」
漏らした言葉通り……二人が今も贖罪を果たしてくれるおかげで、私の生活には余裕が生まれた。
為政者が消えた直後の政治情勢では、民や貴族が混乱して動乱の種となる。
しかしながら、王国は前王のルークが今もなお支えており。
リアという聖女の種ではあるが、貴族達があやかる偶像が王国に益をもたらしている現状は、情勢の安定化に起因していた。
「結果として、最善の結果に落ち着いて良かった」
なにせ、彼らのおかげで私が治めるべき動乱などは無い。
だから予想と違い、今は気負わずに自由に暮らす事が出来ている。
現在、貴族院はゼインお父様が代表だ。
騎士団は再編されて、新たに貴族と王家共に悪政の歯止めとなれるような監視体制も整った。
少なくとも、私がまた巻き込まれるような騒動は……起こらぬ体制は整ってきた。
「……」
ルークとリアの贖罪には、いつか終わりが来るのだろうか。
民意を得て、本当に許しを得る事が出来る日はまだまだ遠いのかもしれない。
だがそれも、二人の努力次第で変わるはずだ。
希望があるだけ、やはり死ぬ事よりも……私の決断で良かったのだと思いたい。
「……と、着いた」
私は揺れていた馬車が停まるのを確認して、車窓から顔を覗かせる。
すると外には、ハースが待っていた。
今は宮廷魔法士に戻っている彼を、王城まで迎えに来たのだ。
「乗ってください、ハース」
「いつもありがとうございます。ヴィオラ様」
馬車に乗れば、彼の成長には驚いてしまう。
今や身長は、私に並ぶ程だ。
「今日も、夕食を一緒に食べたいとルカが言っていたわ。付き合ってくれる?」
「……もちろんです。ヴィオラ様とも一緒にいられますから」
ハースは頬笑みながら、私の隣に座る。
想いを知った当初は、どこか気まずかったが……
今では、心地よい距離間で過ごす事が増えている。
「ヴィオラ様は、公爵家を継ぐのですよね?」
「ええ、今はゼインお父様の補佐をしておりますが……後に当主を継ぐ予定です。忙しくなりますよ」
「それなら大丈夫です。僕に任せてください」
「え?」
「実は最近……魔法研究の合間に当主業に必要な地政学や、財政管理などを勉強しているんです」
聞いていなかった事に私は目を見開く。
どうして……と問いかけようとした私を見つめて、ハースはほのかに笑う。
「魔法研究は色々と真相を知ったおかげで、かなり順調です。だから……どうせ時間が空いたなら、ヴィオラ様のために使いたい」
そう言って、ハースは私の手を握った。
私が驚くと彼は、いたずらが成功した子供のような表情でギュッと手を強める。
「だからどうか、僕もいますから……力を抜いて生きてください。好きに過ごしていいんです」
「っ……いいの?」
「ヴィオラ様は、千回もやり直してたんですよ。だから……これからは、ずっと笑みが溢れるぐらいの幸せに過ごしていいじゃないですか」
ハースが握る手の指が強く……強く握られる。
そして、子供のような笑みではなく……一人の男性を感じる表情に変わった。
「年数が経っても……この気持ちが変わらず大きくなってます。多分、何度やり直して記憶が消えても、ヴィオラ様が好きな気持ちは変わらないです」
「……ハースはずっと私の味方でいてくれるのね。今も……一度目も」
「一度目の僕の悲願は達成しましたよ。こうしてヴィオラ様を幸せにできる大人になれたから」
隣で座りながら、寄せ合った肩。
互いの心臓の音が聞こえるのが心地よくて、なんだか嬉しい。
運命を変えた末に訪れた結果は、悪くないものだと今なら思える。
「これからも……一緒にいて。ハース」
「もちろんです! 嫌だと言われない限り着いて行きますよ」
恋情を素直に伝えてくれるようになったハース。
そんな彼の気持ちに心地よさを感じながら、帰るべき居場所へと馬車が着く。
「さて、カトレア公爵邸に着きましたよ。ヴィオラ様」
「おりましょうか、ルカも待っていそうだわ」
「そうですね。今日の夕食は確か……ルカ君の好物でしたもんね」
二人で馬車を降りれば、案の定……
小さな影が玄関から飛び出して、私達に飛びついて抱きついた。
「お姉様! ハース。おかえり」
「ただいま、ルカ。さびしかった?」
「うん。でもね……えへへ。ふたりと会えたから、もうさびしくないよ」
そう言って、ルカは両手を差し出す。
「つなご!」
「っ……ふふ、じゃあ夕食の卓までエスコートしてもらいましょうか」
「まかせて! しゅっぱーつ!」
手を差し出せば、小さな指が私の手を握る。
ハースの手も同様に握って、私達に挟まれるようにルカが歩く。
たまに飛び上がって、私達が引いて上げると嬉しそうに笑って。
今のカトレア公爵邸には不安などなくて、笑いだけに満たされていた。
そして食卓の間に入れば……
「帰ってきたか、皆を待っていて私の腹が痩せてしまったよ」
先に椅子に座るゼインお父様が、軽口を言いながらお腹を叩く。
言葉とは裏腹に、以前より大きくなったお腹には……思わず笑ってしまう。
「お父様、健康のためにも本日のお食事の量は制限してもらっておりますからね?」
「うっ……むしろ健康だから、いっぱい食べさせてくれないか。ヴィオラ」
「あはは、お父様……おなかぽよぽよだね」
「ル、ルカ。これはある意味で大人の証でもあるんだ……ハース君も分かってくれるだろう」
「痩せる魔法……もし実現できれば、ヴィオラ様の財務を救う手段になりそうですね……」
「いいかい、これは幸せ太りだ。だから健康なんだよ」
そんな言葉を吐くゼインお父様、そして笑って父のお腹を突く弟のルカ。
どちらも大切な家族で……そして隣には、ハースという大切な人もいる。
運命を受け入れて、千回以上ものやり直しの末……
十分な……いや、これ以上ない幸せを手に入れたと私は自負している。
だって、こんなに愛しい家族に囲まれるなんて思わなかった。
こんなに幸せになれると思っていなかったから。
「この運命だけはもう手放さない。やり直したりしないわ……絶対に」
笑みが溢れる家庭の中で、私は幸せを胸にして呟く。
幸せを手に入れたこの運命を受け入れ、今日も生きていこう。
私のやり直しは––––
––––ここで終わりだ。
ーfinー
◇◇あとがき◇◇
今作を読んでくださった皆様、本当にありがとうございます!
いいねやエールなど、いつも元気をもらっておりました!
今作は設定過多なこともあり、難しい作品でした……
ですが、無事に終えられたのは皆様のおかげです。
リアとルークの末路については様々な意見があると思います。
罪と罰、この釣り合いが出来れば1番良いのですが、ここが1番難しくもあります。
ただ皆様のご意見を元に、より良い作品にしていきます!
改めて、ヴィオラの千回ものやり直しの末、手に入れた幸せを見届けてくださり、本当にありがとうございました!!
また次回作も書いていきます、見つけた際はぜひよろしくお願いいたします!
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kei-no様
ご感想ありがとうございます🍀*゜
元サヤかは迷ったのですが、やはりヴィオラのやり直し回数を思えば、恋心なんて消えているので、しっかりと終わらせました(*´艸`)
処罰を受け入れて下さりありがとうございます!
本当に、ルークの悪いところはリアに心の底から惚れきってしまった所ですね。
洗脳されていたとはいえ、ヴィオラの前であのセリフは彼が救えないことを表している一言でした:( ;´꒳`;):
男性がそういった罰を受けるざまぁは確かに少ないですよね(≧∇≦)
男性にとっても、陵辱されることは重い屈辱だと思うので、かなりのざまぁなんですけどね(*•̀ㅂ•́)و✧
とはいえ、あくまでセリフ上の罰にしてます(*´艸`)
詳細に書くことははばかられますからね😎
私も、ヴィオラとハースの交流をもっと書きたかった(∩´∀`∩)💕
そこだけは後悔しております、もっと二人を掘り下げても面白かったですよね(*≧艸≦)
ルカは本当に可愛いです🌼*・
私も書いていて本当に楽しいですし、ニマニマできて最高ですよね(∩∀<`。)
これからは家族として、きっとみんなが幸せになるはずです!
読んでくださり、ありがとうございました!!
みんと様
ご感想ありがとうございます(≧∇≦)
最後まで読んだくださり嬉しいです😊
また、ルークやリアについても貴重なご意見を下さってありがとうございます!!
おっしゃる通り、本来ならルークは記憶を失う前に対策を講じるべきでしたが、運命通りという制約を守ろうとするあまりに、行動出来ていないんですね😭
ヴィオラと違うのはその点ですね。
彼女はその制約を利用して、ガンガンやり直して力と対策を講じておりましたから(*•̀ㅂ•́)و✧
500回のやり直しで許してくださるのですねꉂꉂ(ˊᗜˋ*)
優しい……のかもです(∩∀<`。)
リアはまさに、平民思考というのがバッチリ当てはまりますね⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝
国のためなんて考えではなく、あくまで自らの幸せのためという主義は一貫しております。
平民である彼女にとって、大局を見据えた行動や、大義なんてなかったんですね。
ただ、それでも贖罪を果たそうとする気持ちが芽生えただけでも成長かもですね(*•̀ㅂ•́)و✧
10回で許してあげましょう💪
他の方々については、ここは私の怠慢といいますか、あまり掘り下げずに退場という処置をしてしまいましたね(≧∇≦)
ここはもう少し、きっちり終えた方が良かったと反省もあります💦
頂いたご意見、たいへん参考になりました!!(*•̀ㅂ•́)و✧
それぞれの人々に対して、正直に言って下さり嬉しいです!
また、ヴィオラの前向きに生きていく姿に心惹かれてくださり、本当にありがとうございます!!
1000回もの苦労の末に手に入れた幸せを、ヴィオラは噛み締めていきます๓´˘`๓♡
こちらこそ、最後まで読んでくださり本当にありがとうございました!😊
dasiisawa様
ご感想ありがとうございます🌼*・
罪と罰、それが許されるかどうかの問いかけ。
それについて、お気持ちを伝えていただけてありがとうございます(*•̀ㅂ•́)و✧
2人が極刑を受けているからこそ、ヴィオラは許してはいない。
という事だとは思いますが……ヴィオラとしては少しでも反省して生きろ、じゃないと許さない。というのが気持ちとしては強かったと思います🍀*゜
だからこそ、生きていく罰を選んだのだと思います。
いつかは許される時がくるのか、それはわかりませんが(ノ∀`)
ルークの罰についても、少し調整は必要でしたね……描写が足りなくて、もっとその辺の安全処置を講じている理由付けもすべきでした🌼*・
貴重なご意見、嬉しいです!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!