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十四話 ジークの思い
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「あの・・ジーク様?」
ジークは片手で顔を覆うと、大きく息を吐いた。
困らせてしまったのだろうかとルチアーナは不安になり手を離そうとした時、ジークが口を開いた。
「あまり・・誘惑しないでくれ。可愛すぎて・・その、自制が効かなくなったら困る。」
「え?」
ジークはルチアーナの前へと跪くと、ルチアーナの両手を自身の手で包み込みながら、真っ直ぐに視線を向けて言った。
「ルチアーナ嬢。話す機会がなかったが、どうか、聞いてほしい事がある。いいかな?」
あまりに真剣なその眼差しに、ルチアーナはドキドキとしながら小さく、こくりと頷いた。
「三年前、戦争に行く前だが・・実の所俺はね、かなり荒んでいたんだ。社交界では見た目から忌避されることが続き、また、ちょうどその頃に親類に王の不振を買う者が出てね、それで俺がわざわざ戦争に出向くことになり・・うん。かなり、卑屈になっていたんだ。」
その話は聞いたことがある。ただ、その話と自分が何か関係があるのだろうかとルチアーナはジークの言葉を待った。
「そんな、戦争に出立する前の舞踏会で、俺は君に出会った。」
「え?」
ルチアーナはその言葉に眉間にしわを寄せた。ジークと出会った事など、覚えていない。
「王家主催の舞踏会の、王宮の中庭で、話をした酔った男を覚えているかな?」
「え?・・・まさか・・」
ジークは苦笑を浮かべると、頷いた。
ルチアーナは、三年前、ロアンとの婚約が決まった後、王家からの招待という事もあり、舞踏会に参加していた。しかしその舞踏会ではナタリアに散々令嬢達の前で馬鹿にされ、嫌気がさして中庭へと逃げたのだ。
中庭は静かだった。だが、ルチアーナが腰掛けたベンチの反対の生垣に、酔った男が座っていた。
星の綺麗な夜だった。遠くで聞こえる音楽がどこか寂しく聞こえ、時折聞こえる虫の音が心地よく感じた。
男は酔っていたようだが、紳士的な男だった。
「一人で令嬢がこのような所に来てはいけない。」
その言葉に、思わず笑みをこぼした。家族にすら、優しくされたことないのに、赤の他人から優しさを感じて、それがおかしく思えた。
「そうですね。・・ですが、少しだけここにいさせて下さい。よければ、お話しませんか?」
男は小さく息をつくと口を開いた。
それからしばらくの間、他愛のない会話が続いた。
「戦争に・・行かれるのですか?」
会話は進み、男が戦争に行くと言う事実に、ルチアーナは驚いた。
「あぁ。まあいずれ人は死ぬのだから、怖くはない。俺が死んで悲しむものもいない。」
その言葉に、ルチアーナは涙を流した。
「私は・・・悲しいです。」
「っは・・顔も知らない男が死ぬのが悲しい?・・お人よしだな。」
男のその声に、ルチアーナは涙をハンカチで拭いながら答えた。
「いいえ。私はお人よしではありません。・・貴方が死ぬかもしれないということが、悲しいのです。確かに顔も見た事のない貴方ですが・・それでも貴方が優しい人だということは分かります。」
「優しい?」
「ええ・・・優しいです。私の周りには・・・一人で庭に出たからといって、危ないと止めてくれる人はいないもの。」
その言葉に、男は言葉を詰まらせた。
今の一言だけでも、彼女が幸せな環境にはいない事がよく分かる。
「優しい貴方に、私は死んでほしくないのです。ですから、どうかご無事で。」
その時、王宮の金の音が響きわたった。それに伴って、会場から夫婦や友人同士で庭へと休憩に出てくる人影が多くなる。
「俺は・・生きていてもいいのだろうか。」
男の呟きに、ルチアーナは静かに頷いた。
「生きていてはいけないなど、誰が決めるのですか?生きる方が・・死ぬことよりも辛いのに。」
人の声が近づいてくる。
男はルチアーナの言葉に、苦笑する。
「確かに、その通りだな。ありがとう。話せて楽しかった。」
「ええ。私も。」
その後、ルチアーナは舞踏会の会場へと戻った。
そんな会話をした相手が、ジークだとは思ってもいなかった。
「ジーク様だったのですか?」
ルチアーナの言葉に、ジークは頷くと言った。
「あの後、俺は貴方の背を見送り・・そして貴方がロドリコ侯爵家の令嬢だと知った。あの時、俺は貴方に救われたんだ。そして、あの時の会話があったから、俺は戦争でも生き残ることが出来た。」
「そ・・そんな。私は思った事を言っただけで・・・」
「それでも、俺にとっては救いの言葉だった。」
ジークは思う。ルチアーナにとっては他愛のない会話だったのかもしれない。けれど、三年前の自分は人間不信になり、自分の生きている環境や自分の見た目、全てが嫌になって卑屈になっていた。
死にたいとまでは言わない。
ただ、今の自分は生きていていいのだろうか、死んだ方がいいのではないかとすら、思ってしまっていた。
そんな時に、ルチアーナが言った。
生きる方が死ぬことよりも辛いと。確かにそうかもしれないと思った。そして、そんなルチアーナの言葉に救われた。
あの時の自分には、ルチアーナの一言が、心に響いた。
ルチアーナは視線をさまよわせる。
ジークはルチアーナの頬にゆっくりと怖がらせないように手をあて、そして言った。
「あの後すぐに侯爵家に貴方との婚約を打診した。だが、貴方はすでに婚約者がいた。俺は戦争に行かなければならなかったから・・生きて帰れる保証もないのに、貴方を奪う事もできず・・そのまま戦争に向かった。そして生きて帰って来ても、貴方が幸せならと、思っていたんだ。」
熱のこもった視線に見つめられ、ルチアーナの頬は熱くなる。
「ジーク様・・」
「ルチアーナ嬢。俺は君が好きだ。あの時、姿も知らない貴方に心を救われ、そして、惹かれた。どうか、俺と結婚してほしい。絶対に幸せにしてみせる。」
真っ直ぐなその視線に、ルチアーナの心臓はどくどくと脈打った。煩いくらいに心臓の音が響く。
ルチアーナも、ジークに少しずつ惹かれている自分に気付いていた。
だが、と、ルチアーナは目を伏せた。
「・・ですが・・私は・・・」
実家はこれからもルチアーナに事ある毎に何かを命じてくるかもしれない。
悪女になろうと思った。母の言葉が頭をよぎる。
けれど、ルチアーナには、こんなに真っ直ぐに自分を見てくれるジークを欺くことなど出来ない。
「・・私と結婚したら・・貴方に・・・迷惑がかかるかもしれません。」
正直に、自分の家族である侯爵家の事情を話そうと思った。その上で、自分と結婚しない方がジークの為だと伝えよう。
悪女になるなど自分には無理だったのだ。
だが、ジークの言葉に、ルチアーナは思わず目を見張った。
「あぁ、家族の事を気にしているなら、不必要だ。君の家族とはしっかりと話をつける。」
「え?」
「君は俺を甘く見過ぎじゃないか?俺は、戦場の悪魔とも呼ばれる男だぞ?・・・君を傷つける存在を、許すわけがないだろう。」
笑っているのに、目が笑っていない。
「家族の事は抜きにして、俺と結婚するのは嫌か?」
ルチアーナは、その問いかけに、思わず自然と首を横に振っていた。
それを見て、ジークは嬉しそうに微笑みを浮かべた。
「で、でも。」
ジークはルチアーナをゆっくりと抱きしめた。
「怖くないか?・・嫌だったら、すぐに離す。」
自分を気遣ってくれるジークに、ルチアーナは抱きしめられることでこんなにも安心するのかと、その胸に顔をうずめた。
「怖くも・・嫌でも・・ないです。」
男なんて大っ嫌いだと思っていたのに、ジークの腕の中はとても心地が良かった。
ジークは安心したのか、ほっとしたように息をつくと、しばらくの間、ルチアーナをぎゅっと抱きしめた。
★★★★
※作者かのんからのお知らせ
『生まれ変わった魔法使い』と『竜様方のメイドちゃん』も更新中です。よろしければ読んでいただけると、とても、とても嬉しいです。よろしくお願いします。
ジークは片手で顔を覆うと、大きく息を吐いた。
困らせてしまったのだろうかとルチアーナは不安になり手を離そうとした時、ジークが口を開いた。
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「え?」
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「ルチアーナ嬢。話す機会がなかったが、どうか、聞いてほしい事がある。いいかな?」
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その話は聞いたことがある。ただ、その話と自分が何か関係があるのだろうかとルチアーナはジークの言葉を待った。
「そんな、戦争に出立する前の舞踏会で、俺は君に出会った。」
「え?」
ルチアーナはその言葉に眉間にしわを寄せた。ジークと出会った事など、覚えていない。
「王家主催の舞踏会の、王宮の中庭で、話をした酔った男を覚えているかな?」
「え?・・・まさか・・」
ジークは苦笑を浮かべると、頷いた。
ルチアーナは、三年前、ロアンとの婚約が決まった後、王家からの招待という事もあり、舞踏会に参加していた。しかしその舞踏会ではナタリアに散々令嬢達の前で馬鹿にされ、嫌気がさして中庭へと逃げたのだ。
中庭は静かだった。だが、ルチアーナが腰掛けたベンチの反対の生垣に、酔った男が座っていた。
星の綺麗な夜だった。遠くで聞こえる音楽がどこか寂しく聞こえ、時折聞こえる虫の音が心地よく感じた。
男は酔っていたようだが、紳士的な男だった。
「一人で令嬢がこのような所に来てはいけない。」
その言葉に、思わず笑みをこぼした。家族にすら、優しくされたことないのに、赤の他人から優しさを感じて、それがおかしく思えた。
「そうですね。・・ですが、少しだけここにいさせて下さい。よければ、お話しませんか?」
男は小さく息をつくと口を開いた。
それからしばらくの間、他愛のない会話が続いた。
「戦争に・・行かれるのですか?」
会話は進み、男が戦争に行くと言う事実に、ルチアーナは驚いた。
「あぁ。まあいずれ人は死ぬのだから、怖くはない。俺が死んで悲しむものもいない。」
その言葉に、ルチアーナは涙を流した。
「私は・・・悲しいです。」
「っは・・顔も知らない男が死ぬのが悲しい?・・お人よしだな。」
男のその声に、ルチアーナは涙をハンカチで拭いながら答えた。
「いいえ。私はお人よしではありません。・・貴方が死ぬかもしれないということが、悲しいのです。確かに顔も見た事のない貴方ですが・・それでも貴方が優しい人だということは分かります。」
「優しい?」
「ええ・・・優しいです。私の周りには・・・一人で庭に出たからといって、危ないと止めてくれる人はいないもの。」
その言葉に、男は言葉を詰まらせた。
今の一言だけでも、彼女が幸せな環境にはいない事がよく分かる。
「優しい貴方に、私は死んでほしくないのです。ですから、どうかご無事で。」
その時、王宮の金の音が響きわたった。それに伴って、会場から夫婦や友人同士で庭へと休憩に出てくる人影が多くなる。
「俺は・・生きていてもいいのだろうか。」
男の呟きに、ルチアーナは静かに頷いた。
「生きていてはいけないなど、誰が決めるのですか?生きる方が・・死ぬことよりも辛いのに。」
人の声が近づいてくる。
男はルチアーナの言葉に、苦笑する。
「確かに、その通りだな。ありがとう。話せて楽しかった。」
「ええ。私も。」
その後、ルチアーナは舞踏会の会場へと戻った。
そんな会話をした相手が、ジークだとは思ってもいなかった。
「ジーク様だったのですか?」
ルチアーナの言葉に、ジークは頷くと言った。
「あの後、俺は貴方の背を見送り・・そして貴方がロドリコ侯爵家の令嬢だと知った。あの時、俺は貴方に救われたんだ。そして、あの時の会話があったから、俺は戦争でも生き残ることが出来た。」
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「それでも、俺にとっては救いの言葉だった。」
ジークは思う。ルチアーナにとっては他愛のない会話だったのかもしれない。けれど、三年前の自分は人間不信になり、自分の生きている環境や自分の見た目、全てが嫌になって卑屈になっていた。
死にたいとまでは言わない。
ただ、今の自分は生きていていいのだろうか、死んだ方がいいのではないかとすら、思ってしまっていた。
そんな時に、ルチアーナが言った。
生きる方が死ぬことよりも辛いと。確かにそうかもしれないと思った。そして、そんなルチアーナの言葉に救われた。
あの時の自分には、ルチアーナの一言が、心に響いた。
ルチアーナは視線をさまよわせる。
ジークはルチアーナの頬にゆっくりと怖がらせないように手をあて、そして言った。
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熱のこもった視線に見つめられ、ルチアーナの頬は熱くなる。
「ジーク様・・」
「ルチアーナ嬢。俺は君が好きだ。あの時、姿も知らない貴方に心を救われ、そして、惹かれた。どうか、俺と結婚してほしい。絶対に幸せにしてみせる。」
真っ直ぐなその視線に、ルチアーナの心臓はどくどくと脈打った。煩いくらいに心臓の音が響く。
ルチアーナも、ジークに少しずつ惹かれている自分に気付いていた。
だが、と、ルチアーナは目を伏せた。
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けれど、ルチアーナには、こんなに真っ直ぐに自分を見てくれるジークを欺くことなど出来ない。
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正直に、自分の家族である侯爵家の事情を話そうと思った。その上で、自分と結婚しない方がジークの為だと伝えよう。
悪女になるなど自分には無理だったのだ。
だが、ジークの言葉に、ルチアーナは思わず目を見張った。
「あぁ、家族の事を気にしているなら、不必要だ。君の家族とはしっかりと話をつける。」
「え?」
「君は俺を甘く見過ぎじゃないか?俺は、戦場の悪魔とも呼ばれる男だぞ?・・・君を傷つける存在を、許すわけがないだろう。」
笑っているのに、目が笑っていない。
「家族の事は抜きにして、俺と結婚するのは嫌か?」
ルチアーナは、その問いかけに、思わず自然と首を横に振っていた。
それを見て、ジークは嬉しそうに微笑みを浮かべた。
「で、でも。」
ジークはルチアーナをゆっくりと抱きしめた。
「怖くないか?・・嫌だったら、すぐに離す。」
自分を気遣ってくれるジークに、ルチアーナは抱きしめられることでこんなにも安心するのかと、その胸に顔をうずめた。
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