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第二十一話
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「じゃあ行くわよ。」
「作戦は?」
「正面突破!」
「素敵な作戦ね!」
「私の背中に乗ってちょうだい。」
「え・・・いいの?じゃあ・・・はい。」
アイスの背に乗ったときであった。突如としてアイスの体が変化し始め気がつくと巨大な白く美しい竜へと変化した。
その肌は鱗で覆われながらも思っていたよりも柔らかかった。フェイナはその背に乗り、翼で守られながら納屋を突き破るアイスの力に驚いていた。
「ねぇ!わたくしは何から貴方を守ればいいの?」
「あれよ!」
フェイナが見たのは思いかげない物であった。
「ねぇ・・・・あれ?」
「ええ。あれ。」
二人はあれを見つめていた。
フェイナはもう一度だけ、アイスに確かめた。
「本当に、あれ?」
「間違いなく、あれよ。」
それは、フェイナにとっては何の変哲もない、別段嫌いになる要因も無いものであった。
けれど、本気でアイスは嫌がっている様子であった。
納屋の外で見張っていた男達は、竜が出てきたことによって驚いた様子ではあったがすぐにそれを手にして竜に応戦しようとしていた。
「フェイナ!あれはなんなの?本当に嫌なのよ!」
フェイナは言った。
「もうちょっと首のほうに座っていい?・・あと、耳って・・・ここ?」
「え?いいけど・・・うん。耳はそこよ。」
フェイナは静かに座る位置を移動すると、アイスの耳を塞いだ。
「楯っていうか、耳栓ね。」
「え?なんて?それより早く楯になって!どういうわけか、頭が割れるような衝撃波が飛んでくるのよ。あれ、人間には効かないんでしょ?」
「いや、多分これ耳塞げば十分だと思うわ。ね?」
「貴方何をしたの?全然頭が痛くないわぁぁぁ!」
フェイナはなんとも言えなかった。
“あれ”とは、何の変哲もない鈴であった。小さな子どもたちがよく手にもってリンリンならしている本当にただの鈴である。
リンリン・・まあたしかに煩くなって入るが、フェイナは気が抜けてなんとも言えない。
「すっごい。すっごい!フェイナ私大丈夫よ!」
「あー。よかったわねぇ。貴方何気にわたくしのこと名前呼び捨て?・・あー。もういいわ。それより、飛べるならもうこのまま逃げたら良いじゃない!」
「え?なんか言った?」
フェイナは指を少し外すともう一度同じことを言った。アイスは頷くと空へと飛び上がった。フェイナはこんなに高くまで空を飛んだ事がなかった。
地面がどんどんと遠ざかり、鈴の音もそれとともに小さくなっていく。
フェイナは鈴の音が聞こえない所まで来ると、アイスの耳から手を放した。そして首に抱きつき、振り落とされないように力を入れた。
「ちょっと・・・あんまり強く抱きつかないで。苦しいわ。」
「あ・・・ごめんなさい。」
「それにしても・・すごいわね。あんなに頭に衝撃のくるものをよく人間は平気なものだわ。」
「そんなに痛いの?」
今一真実味がなく、フェイナはそう尋ねた。けれど、アイスにとってはその質問のほうが信じられない様子である。
「頭が割れそうになるのよ。あんな状態で空には飛び上がれないわ。貴方を誘拐しようとして逆に誘拐された時なんて私意識を失ったのよ?」
そこまでの衝撃が、あのリンリンと楽しげな鈴から放たれていると思うと、少しフェイナは鈴というものが恐ろしくなった。
だが、今はそんなことより頬をかすめていく冷たい風と、下に広がるフリュンゲル国全土の風景に意識は向ってしまう。
空から見ると、本当にフリュンゲル国が豊かな国であることが分かる。
「あれがわたくしの暮らしているエデンよ。」
フェイナはアイスにそう言い、指を指した。だが、アイスにはそんなこと興味がないようであった。
アイスはできるだけ安定させながら空を飛んでいた。人間を乗せて飛ぶのは初めてであり、中々バランスをとるのが難しかったのである。
「あなた重いわね。」
思わずそう口にすると、フェイナは少し怒ったような口調で言った。
「太ってないわよ!これでも食事には気を使っているんだから・・・まあ・・・最近は魚ばっかりだったけど・・」
「私魚好きよ。あとやっぱり甘い物はなんでも好き。」
「わたくしも!甘い物ってどうしてあんなに美味しいんでしょうね。」
「本当にねぇ・・私自分で果物のタルトとか焼くんだけど今一上手く焼けないのよねぇ。」
「すごい!わたくし自分で料理作ったことないの・・うらやましいわ。」
「はぁ?・・・ならうちで一緒に作りましょうよ。」
「本当に!ありがとうアイス!わたくしは貴方のことが好きになりそうだわ。」
「好きになってよ。あ・・・誘拐犯が言う台詞じゃないわね。」
「本当ね!」
二人は声を上げて笑い合った。
互いに気が会う事が分かり、それからの話は弾んだ。特に、アイスが今片思いしている相手との恋愛話が中心となり、フェイナは初めて女の子とこんなに話をする事が出来て心がウキウキと弾んでいるのを感じていた。けれど不意に眠気が遅い、いつの間にか眠ってしまっていた。
「作戦は?」
「正面突破!」
「素敵な作戦ね!」
「私の背中に乗ってちょうだい。」
「え・・・いいの?じゃあ・・・はい。」
アイスの背に乗ったときであった。突如としてアイスの体が変化し始め気がつくと巨大な白く美しい竜へと変化した。
その肌は鱗で覆われながらも思っていたよりも柔らかかった。フェイナはその背に乗り、翼で守られながら納屋を突き破るアイスの力に驚いていた。
「ねぇ!わたくしは何から貴方を守ればいいの?」
「あれよ!」
フェイナが見たのは思いかげない物であった。
「ねぇ・・・・あれ?」
「ええ。あれ。」
二人はあれを見つめていた。
フェイナはもう一度だけ、アイスに確かめた。
「本当に、あれ?」
「間違いなく、あれよ。」
それは、フェイナにとっては何の変哲もない、別段嫌いになる要因も無いものであった。
けれど、本気でアイスは嫌がっている様子であった。
納屋の外で見張っていた男達は、竜が出てきたことによって驚いた様子ではあったがすぐにそれを手にして竜に応戦しようとしていた。
「フェイナ!あれはなんなの?本当に嫌なのよ!」
フェイナは言った。
「もうちょっと首のほうに座っていい?・・あと、耳って・・・ここ?」
「え?いいけど・・・うん。耳はそこよ。」
フェイナは静かに座る位置を移動すると、アイスの耳を塞いだ。
「楯っていうか、耳栓ね。」
「え?なんて?それより早く楯になって!どういうわけか、頭が割れるような衝撃波が飛んでくるのよ。あれ、人間には効かないんでしょ?」
「いや、多分これ耳塞げば十分だと思うわ。ね?」
「貴方何をしたの?全然頭が痛くないわぁぁぁ!」
フェイナはなんとも言えなかった。
“あれ”とは、何の変哲もない鈴であった。小さな子どもたちがよく手にもってリンリンならしている本当にただの鈴である。
リンリン・・まあたしかに煩くなって入るが、フェイナは気が抜けてなんとも言えない。
「すっごい。すっごい!フェイナ私大丈夫よ!」
「あー。よかったわねぇ。貴方何気にわたくしのこと名前呼び捨て?・・あー。もういいわ。それより、飛べるならもうこのまま逃げたら良いじゃない!」
「え?なんか言った?」
フェイナは指を少し外すともう一度同じことを言った。アイスは頷くと空へと飛び上がった。フェイナはこんなに高くまで空を飛んだ事がなかった。
地面がどんどんと遠ざかり、鈴の音もそれとともに小さくなっていく。
フェイナは鈴の音が聞こえない所まで来ると、アイスの耳から手を放した。そして首に抱きつき、振り落とされないように力を入れた。
「ちょっと・・・あんまり強く抱きつかないで。苦しいわ。」
「あ・・・ごめんなさい。」
「それにしても・・すごいわね。あんなに頭に衝撃のくるものをよく人間は平気なものだわ。」
「そんなに痛いの?」
今一真実味がなく、フェイナはそう尋ねた。けれど、アイスにとってはその質問のほうが信じられない様子である。
「頭が割れそうになるのよ。あんな状態で空には飛び上がれないわ。貴方を誘拐しようとして逆に誘拐された時なんて私意識を失ったのよ?」
そこまでの衝撃が、あのリンリンと楽しげな鈴から放たれていると思うと、少しフェイナは鈴というものが恐ろしくなった。
だが、今はそんなことより頬をかすめていく冷たい風と、下に広がるフリュンゲル国全土の風景に意識は向ってしまう。
空から見ると、本当にフリュンゲル国が豊かな国であることが分かる。
「あれがわたくしの暮らしているエデンよ。」
フェイナはアイスにそう言い、指を指した。だが、アイスにはそんなこと興味がないようであった。
アイスはできるだけ安定させながら空を飛んでいた。人間を乗せて飛ぶのは初めてであり、中々バランスをとるのが難しかったのである。
「あなた重いわね。」
思わずそう口にすると、フェイナは少し怒ったような口調で言った。
「太ってないわよ!これでも食事には気を使っているんだから・・・まあ・・・最近は魚ばっかりだったけど・・」
「私魚好きよ。あとやっぱり甘い物はなんでも好き。」
「わたくしも!甘い物ってどうしてあんなに美味しいんでしょうね。」
「本当にねぇ・・私自分で果物のタルトとか焼くんだけど今一上手く焼けないのよねぇ。」
「すごい!わたくし自分で料理作ったことないの・・うらやましいわ。」
「はぁ?・・・ならうちで一緒に作りましょうよ。」
「本当に!ありがとうアイス!わたくしは貴方のことが好きになりそうだわ。」
「好きになってよ。あ・・・誘拐犯が言う台詞じゃないわね。」
「本当ね!」
二人は声を上げて笑い合った。
互いに気が会う事が分かり、それからの話は弾んだ。特に、アイスが今片思いしている相手との恋愛話が中心となり、フェイナは初めて女の子とこんなに話をする事が出来て心がウキウキと弾んでいるのを感じていた。けれど不意に眠気が遅い、いつの間にか眠ってしまっていた。
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