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八話 妖精の庭
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入学式が終わると、新入生はそれぞれの寮へと移動し、部屋の片づけなどを行っていく。
私も入学式を終えて、寮へと向かって進んでいたはずであった。赤い絨毯の敷かれた廊下を歩き、途中までは他の生徒らと一緒で、この波に乗っていけば寮まで問題なくたどり着けるはずだと思っていた。
「え?・・・ここは、どこ?」
けれど気が付けばいつの間にかたくさんいたはずの同級生は姿を消し、私は一人長い廊下の中央で、路頭に迷っていた。
右を見ても、左を見てもしんと静まり返った廊下が続いており、生徒の姿は見えない。飾られた絵画がどこか不気味に見え、どこでどう間違えたのだろうかと首を傾げる。少し進んだところで階段を見つけ、それを登ろうとすると、いつのまにかに階段を下りていた。
そして階段は途中で行き止まりとなり、目の前には金色の扉が現れた。扉を開けて中に入ると、そこは美しい花の咲きほこる庭であった。後ろを振り返ると、すでにそこに扉は見えず、惑わされているのだという事に、やっと気づいた。
昔から妖精や魔法の類にはよく引き寄せられる。
こういう時に、魔力のない者達が羨ましくなる。魔力がある故に、魔法の宿っている物や建物、それに妖精に、私は惑わされて誘い込まれる。
花に手を伸ばし、一輪摘むと、それは光の蝶と姿を変えて空へと飛んでいく。
すると、蝶に誘われて学園の中に住む妖精達が羽をはばたかせてあらわれ、不思議そうにこちらを見つめてくる。中にはかなり警戒している者もおり、瞳の色を変えながらこちらを伺う。
妖精の中には顔見知りもおり、ひらひらと手を振って見せると嬉しそうに飛んでくる。
『久しぶり。』
『学園に通うの?皆にも知らせておくよ。』
『小っちゃくなったねぇ。』
嬉しそうに声をかけてくれる妖精達は、他の妖精にも私の事を伝えたようで、警戒を解いて安心したように飛んでいく。
ここは妖精の庭なのだろう。古い建物には魔力が宿りやすく、そうした場所を妖精は好んで自らの庭を造る。そして庭同士は繋がっており、妖精達はそこを行き来する。
妖精達に出口を聞いた方が早いかと、ため息をついてから声を掛けようとしたその時だった。
背筋が凍るような冷たい魔力が辺りに広がり、妖精達が一目散に空へと飛んで逃げる。その様子を見つめながら自分はどうするべきか考える。
魔法を使って防御するか、何もしないか。うん。何もしないでおこうと決め、来るであろう衝撃に備える。
そして、私は地面へと押さえつけられた。
「・・・お前は何者だ?」
セオはそう言うと、私の顔をじっと見つめながら眉間にしわを寄せ、そして、私の顔をよく見ようと前髪を指ですくった。
私はどうしたものかと思いながら、怯えているふりをしながら口を開いた。
「わ・・私、ただ道に迷って・・それで・・」
「妖精の庭で、あれほど妖精がよってくる人間がいるとでも?」
「え?・・・はい。ここに・・・」
妖精の庭なのだから、妖精が集まってくるのは当たり前ではないだろうか。首を傾げてセオを見上げると、セオはじっと私の顔を見つめながら言った。
「俺が知る限り、そんな類稀な存在は、たった一人だけだ。」
何を言っているのであろうか。妖精くらい普通によってくるだろうに。
そんなことを思うが、とりあえず、私の上からどいていただきたい。十歳とはいえ、レディである。至近距離に男性がいるというのに慣れない。
「あ、あの、どいてください。ち、近いです。」
そう言うと、セオは眉間のしわをさらに深くして、言った。
「何者かと問うただろう。答えろ。」
いつもは糸目のくせにこういう時だけ、眼光をバッと見開いてこちらを睨みつけてくるのだから怖くてたまらない。だから関わり合いになりたくなかったのだと思いながら、はっきりとした口調で言った。
「私は、ルティシア・フィーガン。フィーガン伯爵の娘です。あの、分かったらさっさとどいてください!」
セオはわざとらしくため息をつくと、私の上からどいた。それにほっと安堵の息を吐き立ち上がろうとすると、セオは私の両脇に手を入れ、そのまま持ち上げた。
まるで高い高いをされているかのようで、私はどうしたものかと死んだ魚のような瞳でセオを見つめると、セオはじっと私を見ながら言った。
「どうやってここに入った?」
「寮に向かって歩いていたのですが、いつの間にかに、一人になって、そしたらここにいました。」
「新入生か?」
「はい。」
セオは私の顔をじっと見つめて、恐らく嘘をついていないかどうか探っているのであろう。内心冷や汗をかきながら、早く降ろしてほしいと願いながら言った。
「おろして下さい。私、早く寮に帰らないと。片づけも終わっていないんです。」
ふむ、といった様子でセオは私の事を降ろすと、にやりと口角を上げ、楽しげな表情を浮かべると言った。
「どうやって帰るつもりなんだ?」
明らかに、帰れないだろう?というような、そんな雰囲気のセオに、私は頬を引きつらせる。帰る方法はいくらでもあるが、一番怪しまれない方法で帰れば問題ないはずだ。
私はあえてにっこりと可愛らしく笑みを浮かべると言った。
「妖精に帰り道を教えてもらうので大丈夫です。」
「・・・ほぉ?」
早くセオから離れよう。そしてもう二度と関わるまいと思いながら花の影に潜んでいた妖精に声をかける。
「ねぇ、帰り道を教えて。私部屋の片づけに行かないといけないのよ。」
すると妖精は瞳の色をチカチカと点滅させながら、唇を尖らせた。
『遊んでないわ。』
妖精達の気持ちも分からなくもないが、それでも今は以前のルティではないのである。セオのいる前で盛大に遊ぶわけにはいかない。私はセオにばれないように口だけを動かし、妖精に言った。
(今晩また来るわ)
すると妖精は頷き、数匹の妖精と一緒にくるくると輪を描くようにして飛ぶと、そこに金色の扉が現れた。
「それでは、失礼します。」
私はセオを振り返り、美しく一礼をすると扉から出た。そこは見覚えのある廊下であり、少し先には、生徒たちの姿も見えた。
早く寮へと向かって部屋の片づけをしなければと、私は急いだのだった。セオが、どんな顔で私を見送ったのかを知らずに。
私も入学式を終えて、寮へと向かって進んでいたはずであった。赤い絨毯の敷かれた廊下を歩き、途中までは他の生徒らと一緒で、この波に乗っていけば寮まで問題なくたどり着けるはずだと思っていた。
「え?・・・ここは、どこ?」
けれど気が付けばいつの間にかたくさんいたはずの同級生は姿を消し、私は一人長い廊下の中央で、路頭に迷っていた。
右を見ても、左を見てもしんと静まり返った廊下が続いており、生徒の姿は見えない。飾られた絵画がどこか不気味に見え、どこでどう間違えたのだろうかと首を傾げる。少し進んだところで階段を見つけ、それを登ろうとすると、いつのまにかに階段を下りていた。
そして階段は途中で行き止まりとなり、目の前には金色の扉が現れた。扉を開けて中に入ると、そこは美しい花の咲きほこる庭であった。後ろを振り返ると、すでにそこに扉は見えず、惑わされているのだという事に、やっと気づいた。
昔から妖精や魔法の類にはよく引き寄せられる。
こういう時に、魔力のない者達が羨ましくなる。魔力がある故に、魔法の宿っている物や建物、それに妖精に、私は惑わされて誘い込まれる。
花に手を伸ばし、一輪摘むと、それは光の蝶と姿を変えて空へと飛んでいく。
すると、蝶に誘われて学園の中に住む妖精達が羽をはばたかせてあらわれ、不思議そうにこちらを見つめてくる。中にはかなり警戒している者もおり、瞳の色を変えながらこちらを伺う。
妖精の中には顔見知りもおり、ひらひらと手を振って見せると嬉しそうに飛んでくる。
『久しぶり。』
『学園に通うの?皆にも知らせておくよ。』
『小っちゃくなったねぇ。』
嬉しそうに声をかけてくれる妖精達は、他の妖精にも私の事を伝えたようで、警戒を解いて安心したように飛んでいく。
ここは妖精の庭なのだろう。古い建物には魔力が宿りやすく、そうした場所を妖精は好んで自らの庭を造る。そして庭同士は繋がっており、妖精達はそこを行き来する。
妖精達に出口を聞いた方が早いかと、ため息をついてから声を掛けようとしたその時だった。
背筋が凍るような冷たい魔力が辺りに広がり、妖精達が一目散に空へと飛んで逃げる。その様子を見つめながら自分はどうするべきか考える。
魔法を使って防御するか、何もしないか。うん。何もしないでおこうと決め、来るであろう衝撃に備える。
そして、私は地面へと押さえつけられた。
「・・・お前は何者だ?」
セオはそう言うと、私の顔をじっと見つめながら眉間にしわを寄せ、そして、私の顔をよく見ようと前髪を指ですくった。
私はどうしたものかと思いながら、怯えているふりをしながら口を開いた。
「わ・・私、ただ道に迷って・・それで・・」
「妖精の庭で、あれほど妖精がよってくる人間がいるとでも?」
「え?・・・はい。ここに・・・」
妖精の庭なのだから、妖精が集まってくるのは当たり前ではないだろうか。首を傾げてセオを見上げると、セオはじっと私の顔を見つめながら言った。
「俺が知る限り、そんな類稀な存在は、たった一人だけだ。」
何を言っているのであろうか。妖精くらい普通によってくるだろうに。
そんなことを思うが、とりあえず、私の上からどいていただきたい。十歳とはいえ、レディである。至近距離に男性がいるというのに慣れない。
「あ、あの、どいてください。ち、近いです。」
そう言うと、セオは眉間のしわをさらに深くして、言った。
「何者かと問うただろう。答えろ。」
いつもは糸目のくせにこういう時だけ、眼光をバッと見開いてこちらを睨みつけてくるのだから怖くてたまらない。だから関わり合いになりたくなかったのだと思いながら、はっきりとした口調で言った。
「私は、ルティシア・フィーガン。フィーガン伯爵の娘です。あの、分かったらさっさとどいてください!」
セオはわざとらしくため息をつくと、私の上からどいた。それにほっと安堵の息を吐き立ち上がろうとすると、セオは私の両脇に手を入れ、そのまま持ち上げた。
まるで高い高いをされているかのようで、私はどうしたものかと死んだ魚のような瞳でセオを見つめると、セオはじっと私を見ながら言った。
「どうやってここに入った?」
「寮に向かって歩いていたのですが、いつの間にかに、一人になって、そしたらここにいました。」
「新入生か?」
「はい。」
セオは私の顔をじっと見つめて、恐らく嘘をついていないかどうか探っているのであろう。内心冷や汗をかきながら、早く降ろしてほしいと願いながら言った。
「おろして下さい。私、早く寮に帰らないと。片づけも終わっていないんです。」
ふむ、といった様子でセオは私の事を降ろすと、にやりと口角を上げ、楽しげな表情を浮かべると言った。
「どうやって帰るつもりなんだ?」
明らかに、帰れないだろう?というような、そんな雰囲気のセオに、私は頬を引きつらせる。帰る方法はいくらでもあるが、一番怪しまれない方法で帰れば問題ないはずだ。
私はあえてにっこりと可愛らしく笑みを浮かべると言った。
「妖精に帰り道を教えてもらうので大丈夫です。」
「・・・ほぉ?」
早くセオから離れよう。そしてもう二度と関わるまいと思いながら花の影に潜んでいた妖精に声をかける。
「ねぇ、帰り道を教えて。私部屋の片づけに行かないといけないのよ。」
すると妖精は瞳の色をチカチカと点滅させながら、唇を尖らせた。
『遊んでないわ。』
妖精達の気持ちも分からなくもないが、それでも今は以前のルティではないのである。セオのいる前で盛大に遊ぶわけにはいかない。私はセオにばれないように口だけを動かし、妖精に言った。
(今晩また来るわ)
すると妖精は頷き、数匹の妖精と一緒にくるくると輪を描くようにして飛ぶと、そこに金色の扉が現れた。
「それでは、失礼します。」
私はセオを振り返り、美しく一礼をすると扉から出た。そこは見覚えのある廊下であり、少し先には、生徒たちの姿も見えた。
早く寮へと向かって部屋の片づけをしなければと、私は急いだのだった。セオが、どんな顔で私を見送ったのかを知らずに。
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