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最終話
しおりを挟む蓮は、隣で眠る豊を見つめながら微笑みを浮かべた。
髪の毛は猫っ毛で柔らかく、指ですくととても気持ちがいい。
豊と、今現在恋人同士であることが実感できるこの瞬間が蓮は好きだった。
小さな頃からずっと思ってきた相手。
叶わないと、何度となく思った。
それを受け入れてくれた。
「豊。愛してる。」
次の瞬間、豊がふにゃりと柔らかく微笑を浮かべた。
「ぉれも、、、愛してる。」
そうつぶやかれると、胸が苦しくなった。
なんて幸せなんだろうか。
こんなに幸せで、明日死ぬんじゃなかろうか。
「ずっと、これからも一緒にいてね。」
そう言っておでこにキスを落とす。
本当に幸せだ。
どうかどうか。このまま、君が一緒にいてくれますように。
おわり
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