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7:幕間、拳道の手記
しおりを挟む…拳道のプレイヤー、神薙武士は、ある日の終わりに自室の机で筆を取って手記を書いた。
-2xxx年、某月某日-
俺は、最近、少しの悩みがある。
VRMMOでの相棒、カレンの事だ。
リアルでは、遠縁の年の離れた女友達。そういうことになっている。
が、個人的には、俺は彼女に、ほのかに好意があるようだ。
もちろん、俺のような武張った男にはもったいない美人だ。年の差もある。
正直、釣り合いが取れるとは到底思えない。
無論、俺の方が下の方という意味で、だ。
なので、この気持ちはしばらく封印する。
俺が、VRMMOで自分の武に、納得いくまで。
そして、納得が行ったら。俺は彼女に思いを伝えようと、思う。
結果がどう転ぶかはわからないが、その時は、後悔は無しで行きたいものだ。
…そして、書き終えると、武士はそれを、畳敷きの自室の小さな箪笥にしまった。
…彼のVRMMOでの冒険と、ほのかな恋の行方がどうなるのかは、まだ先の事になるのだろう…。
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