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第108章:ポセイドンの仇デスッテ
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どうやらハデスの奴はどっか違う土地に飛んでったようだ。
津波に飲み込んだステュクス大河が消えたのが証拠だ。
殺し損ねたが…まぁ良い。
じわじわと追い詰めて苦しめて、必ず殺してやる。
「…もう良いぜ。戻れ。」
「ブルル…ヒヒーン!!」
津波は馬の形を取り、嘶くと霧散していく。
海の戦馬・ヒポカンパスだ。
腰から上は馬、腰から下は様々な海生物で形作られるこいつは、陸地をも駆け抜け敵を呑む。
俺の可愛い愛馬だ。
「…あーあ。結構有名な迷宮だったんだろうになぁ。滅茶苦茶じゃねーの。」
ハデスのステュクス大河が引いた後には、大穴が空いていた。
この街の一次産業である迷宮を、頭から爪先まで貫く大穴だ。
主な産業が崩壊しちまった街は、ゆるゆると衰退していく。
どうなっちまうのかね…まぁ、知ったこっちゃねえが。
「ま、ぼっとしてても始まらねえな。
下に降りるか。」
ヒュッ…!!
俺は空中の水分に掴まり、浮いていた体を宙に投げ出す。
地上には知った気配もあるし、ハデスのこの世界での血縁もいるだろう。
最悪の場合はそいつらを人質にすりゃあ良い。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お兄様ーーーー!!」
俺が地上に着くと同時に、俺の自称・妹…糞ブス派手女が近寄ってきた。
俺にハデスの情報を伝えて来たのはこいつだ。
いつも余計な問題しか起こさねえが、今回は殊勲だったな。
「おう。糞ブス。」
「なっ!?なんなのじゃ兄様!?
可愛い妹に久々に会った第一声がそれなのか!?酷いのじゃ!!!」
「妹…?お前の顔面みてえな芋なら見たことあるが。」
「酷いのじゃああああ!!」
糞ブスは頭を抱えて体を捩る。
気持ちわりいな。
消し飛ばそうか悩んでいると、もう一つ知った気配が背後から近づいてきた。
「…よお。アンドル。いい歩き方をするじゃねーの。誰に習った?」
「……お褒め頂き光栄至極でございます。ノース・ベルハート殿下。」
「黙れアンドル。俺はあんな国治める気は無え。あんな国は糞馬鹿どもが治めりゃいいんだよ。殿下なんぞと呼ぶな。
それより質問に答えろよ。誰に習った?」
「……あなた様が先程殴り飛ばされた方に…」
「はははは…やっぱりな。アイツには及ばねえが、近いもんがある。それの名前を教えてやろうか?」
「は…?」
「"死歩き"だよ。」
「死……ではやはり彼の方がノース様の探しておられた…」
「そうだぜ?
吹っ飛んじまったがな。」
俺とアンドルが喋ってると、糞ブスが服の袖を引っ張ってくる。
鬱陶しい!
「なんだ!糞ブス!!!
今アンドルと喋ってんだろうが!!」
「ひゃあ!!?ひ、酷いのじゃ兄様!何故アンドルだけ名前で呼ぶのじゃ!?不公平なのじゃ!!
妾は姫で、アンドルはただの従者なのに…」
「黙れ」
「きゃひっ……!?」
俺は神言に憤りを含ませ、糞ブスにぶつける。
「アンドルはテメーより価値のある人間だからだよ。
テメーより強いし頭も良い。
それが事実だ。
分かったらその糞みてえな面近づけんな糞。」
「……!…!!」
「ノース様…!お戯れは程々に…!」
アンドルが俺の目を見据え威圧してくる。
こいつはこれ程強えのに、こんなくだらねえ糞ブスの相手をしてやがるんだ。
もったいねえったらありゃしねえ。
「………はっ。冗談だよ。」
俺は神威を引っ込め糞ブスを解放する。
糞ブスは地面に手をつき脱力した。
「っはぁ!…はあ!…はあ!!…」
「姫様…!!」
「ったく。過保護なこった。
そいつらは少々厳しく躾けた方がいいぜ?百辺死ぬくらいにな。」
「…姫様は貴方様とは違います故…
強くなり方も万別でございます…!」
アンドルが糞ブスを抱え上げながら俺を睨む。
ははは!!相変わらず、こいつはいい目だな!
俺をどうにかできると思ってやがる目だ!面白え。
「…はぁ。貴方様は私が睨むたびに面白がられる…」
「はははは!!バレたか?
俺は強くて価値のある人間が好きだからな!!」
「…あなた方は…」
「あ?」
「あなた方は一体なんなのですか?」
「あなた"方"…?」
「…僭越ながらあのエウレスという下民…貴方様と同じ"言葉"を発しておられました。」
「エウレス…?」
「…貴方様が探し求め、殴り飛ばしになられた子供です。」
ハデスめ。こっちじゃエウレスというのか。似合わねえな!!
「…やっぱいい目してんな、アンドル。俺とアイツを同種として見れたんだろう?間違えてねえよ。お前。」
「…いえ…失礼を承知の上での発言でして…恐縮至極でございます。」
「…アイツは俺の仇だよ。」
「は…!?」
俺は空を見上げる。
雲ひとつ無え、海と同じ色だ。
「アイツはなんとしても殺し尽くす。死ぬまで…」
「ノース様…?」
エウレス…ハデスは俺の国を…アトランティスを攻め、海を血に染め、俺をあの憎たらしい二叉の槍で貫いた。
そして…俺の妻・アムピトリテまで…
俺はアイツを絶対に許さん。
津波に飲み込んだステュクス大河が消えたのが証拠だ。
殺し損ねたが…まぁ良い。
じわじわと追い詰めて苦しめて、必ず殺してやる。
「…もう良いぜ。戻れ。」
「ブルル…ヒヒーン!!」
津波は馬の形を取り、嘶くと霧散していく。
海の戦馬・ヒポカンパスだ。
腰から上は馬、腰から下は様々な海生物で形作られるこいつは、陸地をも駆け抜け敵を呑む。
俺の可愛い愛馬だ。
「…あーあ。結構有名な迷宮だったんだろうになぁ。滅茶苦茶じゃねーの。」
ハデスのステュクス大河が引いた後には、大穴が空いていた。
この街の一次産業である迷宮を、頭から爪先まで貫く大穴だ。
主な産業が崩壊しちまった街は、ゆるゆると衰退していく。
どうなっちまうのかね…まぁ、知ったこっちゃねえが。
「ま、ぼっとしてても始まらねえな。
下に降りるか。」
ヒュッ…!!
俺は空中の水分に掴まり、浮いていた体を宙に投げ出す。
地上には知った気配もあるし、ハデスのこの世界での血縁もいるだろう。
最悪の場合はそいつらを人質にすりゃあ良い。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お兄様ーーーー!!」
俺が地上に着くと同時に、俺の自称・妹…糞ブス派手女が近寄ってきた。
俺にハデスの情報を伝えて来たのはこいつだ。
いつも余計な問題しか起こさねえが、今回は殊勲だったな。
「おう。糞ブス。」
「なっ!?なんなのじゃ兄様!?
可愛い妹に久々に会った第一声がそれなのか!?酷いのじゃ!!!」
「妹…?お前の顔面みてえな芋なら見たことあるが。」
「酷いのじゃああああ!!」
糞ブスは頭を抱えて体を捩る。
気持ちわりいな。
消し飛ばそうか悩んでいると、もう一つ知った気配が背後から近づいてきた。
「…よお。アンドル。いい歩き方をするじゃねーの。誰に習った?」
「……お褒め頂き光栄至極でございます。ノース・ベルハート殿下。」
「黙れアンドル。俺はあんな国治める気は無え。あんな国は糞馬鹿どもが治めりゃいいんだよ。殿下なんぞと呼ぶな。
それより質問に答えろよ。誰に習った?」
「……あなた様が先程殴り飛ばされた方に…」
「はははは…やっぱりな。アイツには及ばねえが、近いもんがある。それの名前を教えてやろうか?」
「は…?」
「"死歩き"だよ。」
「死……ではやはり彼の方がノース様の探しておられた…」
「そうだぜ?
吹っ飛んじまったがな。」
俺とアンドルが喋ってると、糞ブスが服の袖を引っ張ってくる。
鬱陶しい!
「なんだ!糞ブス!!!
今アンドルと喋ってんだろうが!!」
「ひゃあ!!?ひ、酷いのじゃ兄様!何故アンドルだけ名前で呼ぶのじゃ!?不公平なのじゃ!!
妾は姫で、アンドルはただの従者なのに…」
「黙れ」
「きゃひっ……!?」
俺は神言に憤りを含ませ、糞ブスにぶつける。
「アンドルはテメーより価値のある人間だからだよ。
テメーより強いし頭も良い。
それが事実だ。
分かったらその糞みてえな面近づけんな糞。」
「……!…!!」
「ノース様…!お戯れは程々に…!」
アンドルが俺の目を見据え威圧してくる。
こいつはこれ程強えのに、こんなくだらねえ糞ブスの相手をしてやがるんだ。
もったいねえったらありゃしねえ。
「………はっ。冗談だよ。」
俺は神威を引っ込め糞ブスを解放する。
糞ブスは地面に手をつき脱力した。
「っはぁ!…はあ!…はあ!!…」
「姫様…!!」
「ったく。過保護なこった。
そいつらは少々厳しく躾けた方がいいぜ?百辺死ぬくらいにな。」
「…姫様は貴方様とは違います故…
強くなり方も万別でございます…!」
アンドルが糞ブスを抱え上げながら俺を睨む。
ははは!!相変わらず、こいつはいい目だな!
俺をどうにかできると思ってやがる目だ!面白え。
「…はぁ。貴方様は私が睨むたびに面白がられる…」
「はははは!!バレたか?
俺は強くて価値のある人間が好きだからな!!」
「…あなた方は…」
「あ?」
「あなた方は一体なんなのですか?」
「あなた"方"…?」
「…僭越ながらあのエウレスという下民…貴方様と同じ"言葉"を発しておられました。」
「エウレス…?」
「…貴方様が探し求め、殴り飛ばしになられた子供です。」
ハデスめ。こっちじゃエウレスというのか。似合わねえな!!
「…やっぱいい目してんな、アンドル。俺とアイツを同種として見れたんだろう?間違えてねえよ。お前。」
「…いえ…失礼を承知の上での発言でして…恐縮至極でございます。」
「…アイツは俺の仇だよ。」
「は…!?」
俺は空を見上げる。
雲ひとつ無え、海と同じ色だ。
「アイツはなんとしても殺し尽くす。死ぬまで…」
「ノース様…?」
エウレス…ハデスは俺の国を…アトランティスを攻め、海を血に染め、俺をあの憎たらしい二叉の槍で貫いた。
そして…俺の妻・アムピトリテまで…
俺はアイツを絶対に許さん。
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