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第49章:解せないそうデス
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馬鹿な…一見神への捧げ物かとも思ったぞ…!!?
このように荘厳かつ強大な城を、あろうことか人間の若僧どもの学び舎にあてるなど…ほとほとこの街の主は、正気の沙汰とは思えぬ!!
学ぶ事など、野晒しでも出来るというのに!!
我輩はクロノスの胃臓に飲まれる無数の骸にて死を、ポセイドンは胃液から水の力を学んだと言うのに…
なんと生温い環境なのだ…!!
「あり得ん…」
「え?何か言った?エウレス。」
「…なんでもない。」
「そう?それじゃあ今から教師室に行こうか。エウレスを住まわせてもらうための許可を取りに行かないと。」
「…良きに計らえ。」
なるほど…学び舎がこうでは、我が姉が温く育つはずだ。
父母の育て方が悪かっただけでは無いのだ。
学院内は広く、調度品も美しく、やはり若僧どもが使うには100年経っても余りある程早すぎる。
我が城として欲しい程だ…
…ケルベロスをけしかけ、我が領地とするか…?
…要選考だな。
「あ、ここよ、エウレス。」
コンコン、コンコン。
「失礼します。」
姉は戸叩きをしっかり4回鳴らし、教師室とやらに入っていった。
「エウレスもおいで。」
「失礼する。」
我輩も足を踏み入れる。
机や書類が大量にある部屋だ。
人は少ないな。
「アロマ先生、今お時間よろしいですか?」
む、先生…つまりは師ということか。
「あら~ぁ?ノバーンさん?
どうしてここにいるのかしら~ぁ?
冬季休学中だから、講義は無いわよ~?」
「違うんです。先生。実は…」
そして姉は、今までのことのあらましを説明した。
先生とやらはゆるりと驚いていた。
どうでも良いが何故この女は語尾を伸ばしゆるりと喋る?
苛々して仕方がない。
「そうなの~ぉ。
大変だったわね~ぇ。
寮の管理は学院長が取り仕切ってらっしゃるから、先生と一緒に許可を貰いに行きましょうか~ぁ。」
「はい。お願いします。」
「…おい女。」
「…わたくしかしら~ぁ?」
鈍間女は腰を折り我輩を見下ろしてくる。
なんだこの女、素の我輩のように耳は尖り、肌は白く、胸には我輩が赤子の頃の母のように丸く張った乳房がぶら下がっている。
「お前は…神か?」
「えぇ~?」
「エウレス!?何を言いだすのよ!?」
「見ろ、姉よ。耳が尖り肌は白い。
神とはこういう者だろう。」
もしかしたらこの街の神か?
スコルと同じく管理者の身に叩き落としてやろうか。
「あら~ぁ。
褒めてくれて嬉しいわぁ~。ありがとうね坊や~ぁ。」
鈍間女が我輩の頭を掴もうとしてきたので避ける。
鈍間すぎて欠伸がでるわ!
「なんと鈍重な!それに僕は坊やではない!
我が名はハ…ノバーン・エウレス!!
ノバーン家の末っ子にして秘蔵っ子である!!神妙にしろ!この街の神め!」
女を睨み、仁王立ちで凄む。
しかしやはり、この体の声は迫力に欠けるな。
「わ~ぁ。」
パチパチパチパチ!
「エウレス…」
しかしなぜか鈍間女は手を叩き、姉は頭を抱えている。
なぜ毎度我輩が名乗りを上げるとおかしな雰囲気が流れるのだ?
解せぬわ。
このように荘厳かつ強大な城を、あろうことか人間の若僧どもの学び舎にあてるなど…ほとほとこの街の主は、正気の沙汰とは思えぬ!!
学ぶ事など、野晒しでも出来るというのに!!
我輩はクロノスの胃臓に飲まれる無数の骸にて死を、ポセイドンは胃液から水の力を学んだと言うのに…
なんと生温い環境なのだ…!!
「あり得ん…」
「え?何か言った?エウレス。」
「…なんでもない。」
「そう?それじゃあ今から教師室に行こうか。エウレスを住まわせてもらうための許可を取りに行かないと。」
「…良きに計らえ。」
なるほど…学び舎がこうでは、我が姉が温く育つはずだ。
父母の育て方が悪かっただけでは無いのだ。
学院内は広く、調度品も美しく、やはり若僧どもが使うには100年経っても余りある程早すぎる。
我が城として欲しい程だ…
…ケルベロスをけしかけ、我が領地とするか…?
…要選考だな。
「あ、ここよ、エウレス。」
コンコン、コンコン。
「失礼します。」
姉は戸叩きをしっかり4回鳴らし、教師室とやらに入っていった。
「エウレスもおいで。」
「失礼する。」
我輩も足を踏み入れる。
机や書類が大量にある部屋だ。
人は少ないな。
「アロマ先生、今お時間よろしいですか?」
む、先生…つまりは師ということか。
「あら~ぁ?ノバーンさん?
どうしてここにいるのかしら~ぁ?
冬季休学中だから、講義は無いわよ~?」
「違うんです。先生。実は…」
そして姉は、今までのことのあらましを説明した。
先生とやらはゆるりと驚いていた。
どうでも良いが何故この女は語尾を伸ばしゆるりと喋る?
苛々して仕方がない。
「そうなの~ぉ。
大変だったわね~ぇ。
寮の管理は学院長が取り仕切ってらっしゃるから、先生と一緒に許可を貰いに行きましょうか~ぁ。」
「はい。お願いします。」
「…おい女。」
「…わたくしかしら~ぁ?」
鈍間女は腰を折り我輩を見下ろしてくる。
なんだこの女、素の我輩のように耳は尖り、肌は白く、胸には我輩が赤子の頃の母のように丸く張った乳房がぶら下がっている。
「お前は…神か?」
「えぇ~?」
「エウレス!?何を言いだすのよ!?」
「見ろ、姉よ。耳が尖り肌は白い。
神とはこういう者だろう。」
もしかしたらこの街の神か?
スコルと同じく管理者の身に叩き落としてやろうか。
「あら~ぁ。
褒めてくれて嬉しいわぁ~。ありがとうね坊や~ぁ。」
鈍間女が我輩の頭を掴もうとしてきたので避ける。
鈍間すぎて欠伸がでるわ!
「なんと鈍重な!それに僕は坊やではない!
我が名はハ…ノバーン・エウレス!!
ノバーン家の末っ子にして秘蔵っ子である!!神妙にしろ!この街の神め!」
女を睨み、仁王立ちで凄む。
しかしやはり、この体の声は迫力に欠けるな。
「わ~ぁ。」
パチパチパチパチ!
「エウレス…」
しかしなぜか鈍間女は手を叩き、姉は頭を抱えている。
なぜ毎度我輩が名乗りを上げるとおかしな雰囲気が流れるのだ?
解せぬわ。
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