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第17章:父・ジョーの視点デス
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「ふー…今日は早く帰れそうだな…」
俺は剣を鞘に収め、一息ついた。
ここはデオスの街の南部で、農業区画になっている。
最近は魔物が農作物を荒らす被害が増えていたから、連日、朝から晩まで出ずっぱりだった。
心の底から愛する妻にも、今日戻って来ているはずの2人の可愛い子供達にも、そしてめちゃくちゃ可愛い末息子にも、会えないだろうと思っていた。
しかし、今日は朝方から被害報告も少なく、魔物の気配もあまり感じない。
ようやく落ち着いてくれたか…。
「おーい!ジョー!!
そっちはどうだー!?」
「ローカス!
こっちにも何もいないよ!この地区も大丈夫そうだ!」
同僚のローカスが駆け寄ってくる。
護衛ギルドの同期で、歳も俺と同い年だ。
魔物がいた場合、大声で呼び合うなんざ御法度もいいところだが、全く魔物の気配がしないので、もう大丈夫だろう。
なにより、大声につられて出てくるような、知能の低い魔物なら、俺とローカスでなんとかなる。
「1地区も2地区も3地区も、魔物の気配は消えたそうだ!!
今日はもうすぐ帰れるぜ!
良かったな!ジョー!!」
「本当か!?っはー…やっとマリアンに会える…!!
嬉しい~…!!」
「ははは!!
お前らほんと仲良いよな~。
2人とももうすぐ40だろ?
羨ましいぜ~。」
「はっはははは!!
俺とマリアンは運命で結ばれてるからな!いつまで愛してるさ!!」
「か~っ!!甘ったりぃなぁ…」
そうして、しばらくすると、各々が持っている連絡端末から、終業の一報が伝えられ、俺達は約一月ぶりに家に帰るのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「んたっだいま~!!
マリア~ン!!」
「おかえりなさい!!あなた!!!」
久々に見る妻は、その美しさを変えず、なお一層の輝きを放っていた。
眩しい…!!直視できない!!
俺はマリアンを抱きしめ、目を閉じ、キスをしようとする。
「あなた。待って。
ほら、子供達が帰ってきてるのよ。」
「ん~…ん??あっ!!
ミレス!ジャッジ!おかえり!!
会いたかったぞ~!!!
元気そうだなぁ!!!」
俺はマリアンを離し、ミレスとジャッジをまとめて抱きしめる。
「痛い痛い!!父さん締めすぎよ!!
いたたたたたた!!」
「父さん!!髭痛えって!!
ぎゃああああああ…!!!」
2人に頬擦りしていると、2階から可愛い足音が聞こえてきた。
「なんなのだ…我が安眠を邪魔する愚か者は……」
やっぱりエウレスだ!
「エウレス~!!ただいまあああ!!
パパだよ~~~~!!!」
ガッ!!!
エウレスにも抱きつこうとするが、頬を押さえつけられ、止められる。
「髭を剃れ。父よ。
僕の肌が破れてしまう。
それに汚らしくもみずぼらしいぞ。」
「エウレス…」
「「…」」
「あらあらまぁまぁ。」
「エウレスもめちゃくちゃ元気じゃないか~~~!!!
また腕力が上がったんじゃないか!?
俺も負けてられないなぁ~!!
このこの~~~!!!」
良かった!!
エウレスも相変わらず元気だ!!
俺はエウレスの腕を取り、がばりと抱きしめ、頬擦りする。
「うりゃうりゃうりゃうりゃ!!」
「止めろ!!痛いではないか!!
不快だ!!!気持ち悪い!!」
「はっははははははは!!!」
「あらあらまぁ。うふふふふふ。」
「す…すげぇ…。」
「エウレスが…為すすべなく頬擦りされてるわ…。」
何故かミレスとジャッジが俺を凝視していたが、俺は構わず、愛くるしいエウレスを全身全霊で可愛がるのだった。
俺は剣を鞘に収め、一息ついた。
ここはデオスの街の南部で、農業区画になっている。
最近は魔物が農作物を荒らす被害が増えていたから、連日、朝から晩まで出ずっぱりだった。
心の底から愛する妻にも、今日戻って来ているはずの2人の可愛い子供達にも、そしてめちゃくちゃ可愛い末息子にも、会えないだろうと思っていた。
しかし、今日は朝方から被害報告も少なく、魔物の気配もあまり感じない。
ようやく落ち着いてくれたか…。
「おーい!ジョー!!
そっちはどうだー!?」
「ローカス!
こっちにも何もいないよ!この地区も大丈夫そうだ!」
同僚のローカスが駆け寄ってくる。
護衛ギルドの同期で、歳も俺と同い年だ。
魔物がいた場合、大声で呼び合うなんざ御法度もいいところだが、全く魔物の気配がしないので、もう大丈夫だろう。
なにより、大声につられて出てくるような、知能の低い魔物なら、俺とローカスでなんとかなる。
「1地区も2地区も3地区も、魔物の気配は消えたそうだ!!
今日はもうすぐ帰れるぜ!
良かったな!ジョー!!」
「本当か!?っはー…やっとマリアンに会える…!!
嬉しい~…!!」
「ははは!!
お前らほんと仲良いよな~。
2人とももうすぐ40だろ?
羨ましいぜ~。」
「はっはははは!!
俺とマリアンは運命で結ばれてるからな!いつまで愛してるさ!!」
「か~っ!!甘ったりぃなぁ…」
そうして、しばらくすると、各々が持っている連絡端末から、終業の一報が伝えられ、俺達は約一月ぶりに家に帰るのだった。
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「んたっだいま~!!
マリア~ン!!」
「おかえりなさい!!あなた!!!」
久々に見る妻は、その美しさを変えず、なお一層の輝きを放っていた。
眩しい…!!直視できない!!
俺はマリアンを抱きしめ、目を閉じ、キスをしようとする。
「あなた。待って。
ほら、子供達が帰ってきてるのよ。」
「ん~…ん??あっ!!
ミレス!ジャッジ!おかえり!!
会いたかったぞ~!!!
元気そうだなぁ!!!」
俺はマリアンを離し、ミレスとジャッジをまとめて抱きしめる。
「痛い痛い!!父さん締めすぎよ!!
いたたたたたた!!」
「父さん!!髭痛えって!!
ぎゃああああああ…!!!」
2人に頬擦りしていると、2階から可愛い足音が聞こえてきた。
「なんなのだ…我が安眠を邪魔する愚か者は……」
やっぱりエウレスだ!
「エウレス~!!ただいまあああ!!
パパだよ~~~~!!!」
ガッ!!!
エウレスにも抱きつこうとするが、頬を押さえつけられ、止められる。
「髭を剃れ。父よ。
僕の肌が破れてしまう。
それに汚らしくもみずぼらしいぞ。」
「エウレス…」
「「…」」
「あらあらまぁまぁ。」
「エウレスもめちゃくちゃ元気じゃないか~~~!!!
また腕力が上がったんじゃないか!?
俺も負けてられないなぁ~!!
このこの~~~!!!」
良かった!!
エウレスも相変わらず元気だ!!
俺はエウレスの腕を取り、がばりと抱きしめ、頬擦りする。
「うりゃうりゃうりゃうりゃ!!」
「止めろ!!痛いではないか!!
不快だ!!!気持ち悪い!!」
「はっははははははは!!!」
「あらあらまぁ。うふふふふふ。」
「す…すげぇ…。」
「エウレスが…為すすべなく頬擦りされてるわ…。」
何故かミレスとジャッジが俺を凝視していたが、俺は構わず、愛くるしいエウレスを全身全霊で可愛がるのだった。
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