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7-2 ※成人向け
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鈍感に過ぎる男を好きになってしまったことは、とても苦労するものなのだとリュカは思い知った。
ヒートが終わっていないのに、貰った香水を付けていないのは、彼に抱かれたいからなのに、マシレはそんなことにさえ気付いていないのか。それともやはり、リュカに興味など無いのだろうか。
苦しい気持ちのままヒートが終わった。ここに居られる理由はもうない。フレバリーは「雑用助手としてここに居ればいい」と言ってくれたが、城主がそう思っていない以上、鵜呑みにする訳にはいかない。
扉から一歩出てしまえば、もうこの関係は終わりだ。香水がなくなったらまた来ることになるかもしれないが、顔を合わせる程度だろう。この濃密だった時間が返ってくるはずがない。
石の廊下から、土の感触へ。
(さよなら)
そう決意したのに、どうしても寂しくて。
振り返ると、人間の体温がリュカを包んだ。マシレの香り。マシレに、抱きしめられている。
そう気付くと、胸がどきどきして、心が猛って仕方ない。マシレは今、リュカを感じてくれているだろうか。
「リュカ、私は……、そなたが好きだ」
溜息のように囁かれた言葉は、リュカの身体を射貫いた。身体も、心も、熱くて仕方がない。
「私のことは忘れてくれていい。だが、もう一度だけ、キスをさせてくれ」
そうして頬に手を寄せられたのが契機だ。リュカの身体からフェロモンが溢れたのが、自分でも分かる。
「どうしたリュカ、ヒートがまだ終わっていないのか」
「この……っ、マシレ様の馬鹿! これは! あなたが好きだから発情してるだけです! この仕事馬鹿!」
なんて暢気なことを言うマシレに怒りがあふれてくる。
「……そなた、何を言っている。好きな男がいると」
「あなたの、ことです! ずっとそうアピールしてたのに、気付かないなんて、馬鹿ですか!」
フレバリーが爆笑し、ホホラがにやける中、マシレの褐色の肌に赤みが混じる。本当に、リュカを好きでいてくれるらしい男に、もう、我慢ならなかった。
「もう一度だけ言います。僕を、あなたの番にしてください」
言い終わるか否かのところで、唇に、柔らかさ。
「馬鹿はそなただ。もう離してやらぬぞ」
端正な顔が真面目を絵に描いたようにこちらを向くから。その首に抱きついたら、足許が宙を浮いた。
「リュカ、頑張れよ!」
「マシレ、頑張りすぎるなよ!」
フレバリーとホホラの忠告が飛んでくるが、飛び走りするマシレにはきっと、聞こえていないだろう。
寝室に辿り着き、ベッドにそっと下ろされる。こんなときにさえ、マシレは優しい。
「リュカ……リュカ、私の可愛いリュカ」
覆い被さってきたマシレが、顔中にキスを降らせる。くすぐったく、愛おしく、ちょっとだけ切ない。こんなに誰かを好きになったことがないから、未知の感覚に怖ささえ感じる。こんな愛に溺れてしまったら、溺死したっておかしくない。
でも、それも悪くないと思った。
「マシレ様、もっと」
「『様』は要らぬ。そなたとは対等でいたい」
そうして額に唇をふれた彼が望んでくれるなら、リュカは。
「……マシレ。僕を、もっと愛して」
愛おしいひとの頭を抱いて、強請る。この空間に火を付けるように。
途端に雄の顔になったマシレが、あっという間にリュカの服を脱がせていく。急いているのが分かるほどに、指の動きが速い。
「マシレも脱いで……僕に、全部、見せて欲しい、です」
「敬語も要らぬ」
それはなかなか難しいな、と思いながらも、現れたマシレの肌にぞくりとする。
まさに鍛え上げられた男の肉体だ。これが、実験と畑仕事だけで維持されているのは、アルファ性が故なのだろう。そう考えると、ずっと呪わしかったこの第二の性別も、特別なもののように思えるから不思議だ。
「マシレ……もう、おっきい」
それが愛おしくて、リュカの方といえば、もう中が潤んできている。初めてマシレに抱かれたとき、気持ち好くてたまらなかったからだ。今までずっと性行為が恐ろしかったのに、もうこの身体はそれを忘れたらしい。
(違うな。マシレの匂いが、するからだ)
運命の香りではない。だけれど、リュカが何より安らげる香りだ。そんな彼が好きでたまらないから、その香りの強い場所へ顔をうずめて、マシレの欲に舌を這わせた。
「……っ、リュカ」
すぐに力を持ったマシレの切っ先に、嬉しくなる。リュカに欲情してくれるのは、とてもしあわせなことだ。
ぴちゃぴちゃと唾液を絡めて舐め、匂いの強くなっていくそこを、口に入れてしまって舌先で味わう。こんな行為を喜んですることになるなんて、この城に来る前の自分が見たってきっと信じないだろう。
マシレが顔を大きな手のひらで覆う。瞼も下ろしてしまったので、少し不安になる。
「下手ですか、僕」
「違う。視界が凶暴すぎて、困っている」
「なら、よかったです。僕で気持ち好くなってください」
愛するひとに奉仕するのがオメガの定めならば、今その悦びをリュカは身体中で感じている。
「……リュカ、本当にヒートは終わっているのか。香りが強すぎる」
「それは、マシレの、所為……」
そう言って亀頭を舐め上げたところで、押し倒された。マシレの凜々しい顔が、歓喜している。
「そなたが発情するのが、私の所為か──たまらぬな」
艶を帯びたマシレが、「這いつくばえるか」と問うから。彼のために、腰を高く突き上げて、淫らに誘う。
「挿れて、マシレ」
「……っ」
息を呑むのが聞こえて、そうして、衝撃が下肢を襲う。
「ひゃ──ん!」
既に潤った内側に、自分の口で愛し育てた欲望が、突き立てられた。
一気に快楽へと落とされる。
この力強い楔に打ち抜かれるのが、好きで、好きで。この男に屈服し、味わわれるために生まれたのだと、そう思ってしまう。
「ぁあ……っ、マシレ、マシレ……っ」
「もっと呼んでくれ。そなたの声で、私を」
心地よい声が耳許を攫っていく。脳髄をマシレが全て埋めていく。腰を掴まれ、穿たれるたび、背骨を快感が通り抜けて頭を白ませる。
「マシレ、すき、すきぃ……っ」
「そんなに、締め付けないで、くれ。もっとそなたを堪能したい」
「む、り、きもち、い……」
爪がシーツを引っ掻く。足の指先まで、快楽が通り抜けるようで、もう何も考えられなくなる。マシレ、マシレ。その名前で身体が満たされる。
だが、足りない。
もっと隷従したい。彼だけのものになるのを、全身が欲する。
振り返り、もっとと縋り付きたく思ったのに──できなかった。
「リュカ」
うなじに、温かい感触。
その後に、鋭い、痛み。
(あ──)
変わる。
変わっていく、身体が。身震いと共に、背中、太もも、腕、足先、指先、髪の先さえも。
がくがくと、そこら中、震える。考える前に肉体が理解する。
もう、マシレ・グラースだけのものだ。
「わ……ぁ」
ぼたぼたと涙が落ちる。哀しいことなどないのに、この身体はきっともう、しあわせだけで構成されているのに。
「私の、ものだ。リュカ──離さない」
そうして、律動が再開される。子宮が、彼に突かれているのが分かる。もっとして欲しい。
マシレのことだけを考えて、マシレの杭で狂わされて、マシレを呼ぶ。
「リュカ、愛して、いる」
そうして、愛おしい番の欲を、搾り取るように。蠕動する内側が頂点に達して、二人、同じものを吐き出した。
どくん、どくんと、胎の中に放たれる熱が、心地よくて。オメガに生まれたことをリュカは初めて、幸福だと思った。
ヒートが終わっていないのに、貰った香水を付けていないのは、彼に抱かれたいからなのに、マシレはそんなことにさえ気付いていないのか。それともやはり、リュカに興味など無いのだろうか。
苦しい気持ちのままヒートが終わった。ここに居られる理由はもうない。フレバリーは「雑用助手としてここに居ればいい」と言ってくれたが、城主がそう思っていない以上、鵜呑みにする訳にはいかない。
扉から一歩出てしまえば、もうこの関係は終わりだ。香水がなくなったらまた来ることになるかもしれないが、顔を合わせる程度だろう。この濃密だった時間が返ってくるはずがない。
石の廊下から、土の感触へ。
(さよなら)
そう決意したのに、どうしても寂しくて。
振り返ると、人間の体温がリュカを包んだ。マシレの香り。マシレに、抱きしめられている。
そう気付くと、胸がどきどきして、心が猛って仕方ない。マシレは今、リュカを感じてくれているだろうか。
「リュカ、私は……、そなたが好きだ」
溜息のように囁かれた言葉は、リュカの身体を射貫いた。身体も、心も、熱くて仕方がない。
「私のことは忘れてくれていい。だが、もう一度だけ、キスをさせてくれ」
そうして頬に手を寄せられたのが契機だ。リュカの身体からフェロモンが溢れたのが、自分でも分かる。
「どうしたリュカ、ヒートがまだ終わっていないのか」
「この……っ、マシレ様の馬鹿! これは! あなたが好きだから発情してるだけです! この仕事馬鹿!」
なんて暢気なことを言うマシレに怒りがあふれてくる。
「……そなた、何を言っている。好きな男がいると」
「あなたの、ことです! ずっとそうアピールしてたのに、気付かないなんて、馬鹿ですか!」
フレバリーが爆笑し、ホホラがにやける中、マシレの褐色の肌に赤みが混じる。本当に、リュカを好きでいてくれるらしい男に、もう、我慢ならなかった。
「もう一度だけ言います。僕を、あなたの番にしてください」
言い終わるか否かのところで、唇に、柔らかさ。
「馬鹿はそなただ。もう離してやらぬぞ」
端正な顔が真面目を絵に描いたようにこちらを向くから。その首に抱きついたら、足許が宙を浮いた。
「リュカ、頑張れよ!」
「マシレ、頑張りすぎるなよ!」
フレバリーとホホラの忠告が飛んでくるが、飛び走りするマシレにはきっと、聞こえていないだろう。
寝室に辿り着き、ベッドにそっと下ろされる。こんなときにさえ、マシレは優しい。
「リュカ……リュカ、私の可愛いリュカ」
覆い被さってきたマシレが、顔中にキスを降らせる。くすぐったく、愛おしく、ちょっとだけ切ない。こんなに誰かを好きになったことがないから、未知の感覚に怖ささえ感じる。こんな愛に溺れてしまったら、溺死したっておかしくない。
でも、それも悪くないと思った。
「マシレ様、もっと」
「『様』は要らぬ。そなたとは対等でいたい」
そうして額に唇をふれた彼が望んでくれるなら、リュカは。
「……マシレ。僕を、もっと愛して」
愛おしいひとの頭を抱いて、強請る。この空間に火を付けるように。
途端に雄の顔になったマシレが、あっという間にリュカの服を脱がせていく。急いているのが分かるほどに、指の動きが速い。
「マシレも脱いで……僕に、全部、見せて欲しい、です」
「敬語も要らぬ」
それはなかなか難しいな、と思いながらも、現れたマシレの肌にぞくりとする。
まさに鍛え上げられた男の肉体だ。これが、実験と畑仕事だけで維持されているのは、アルファ性が故なのだろう。そう考えると、ずっと呪わしかったこの第二の性別も、特別なもののように思えるから不思議だ。
「マシレ……もう、おっきい」
それが愛おしくて、リュカの方といえば、もう中が潤んできている。初めてマシレに抱かれたとき、気持ち好くてたまらなかったからだ。今までずっと性行為が恐ろしかったのに、もうこの身体はそれを忘れたらしい。
(違うな。マシレの匂いが、するからだ)
運命の香りではない。だけれど、リュカが何より安らげる香りだ。そんな彼が好きでたまらないから、その香りの強い場所へ顔をうずめて、マシレの欲に舌を這わせた。
「……っ、リュカ」
すぐに力を持ったマシレの切っ先に、嬉しくなる。リュカに欲情してくれるのは、とてもしあわせなことだ。
ぴちゃぴちゃと唾液を絡めて舐め、匂いの強くなっていくそこを、口に入れてしまって舌先で味わう。こんな行為を喜んですることになるなんて、この城に来る前の自分が見たってきっと信じないだろう。
マシレが顔を大きな手のひらで覆う。瞼も下ろしてしまったので、少し不安になる。
「下手ですか、僕」
「違う。視界が凶暴すぎて、困っている」
「なら、よかったです。僕で気持ち好くなってください」
愛するひとに奉仕するのがオメガの定めならば、今その悦びをリュカは身体中で感じている。
「……リュカ、本当にヒートは終わっているのか。香りが強すぎる」
「それは、マシレの、所為……」
そう言って亀頭を舐め上げたところで、押し倒された。マシレの凜々しい顔が、歓喜している。
「そなたが発情するのが、私の所為か──たまらぬな」
艶を帯びたマシレが、「這いつくばえるか」と問うから。彼のために、腰を高く突き上げて、淫らに誘う。
「挿れて、マシレ」
「……っ」
息を呑むのが聞こえて、そうして、衝撃が下肢を襲う。
「ひゃ──ん!」
既に潤った内側に、自分の口で愛し育てた欲望が、突き立てられた。
一気に快楽へと落とされる。
この力強い楔に打ち抜かれるのが、好きで、好きで。この男に屈服し、味わわれるために生まれたのだと、そう思ってしまう。
「ぁあ……っ、マシレ、マシレ……っ」
「もっと呼んでくれ。そなたの声で、私を」
心地よい声が耳許を攫っていく。脳髄をマシレが全て埋めていく。腰を掴まれ、穿たれるたび、背骨を快感が通り抜けて頭を白ませる。
「マシレ、すき、すきぃ……っ」
「そんなに、締め付けないで、くれ。もっとそなたを堪能したい」
「む、り、きもち、い……」
爪がシーツを引っ掻く。足の指先まで、快楽が通り抜けるようで、もう何も考えられなくなる。マシレ、マシレ。その名前で身体が満たされる。
だが、足りない。
もっと隷従したい。彼だけのものになるのを、全身が欲する。
振り返り、もっとと縋り付きたく思ったのに──できなかった。
「リュカ」
うなじに、温かい感触。
その後に、鋭い、痛み。
(あ──)
変わる。
変わっていく、身体が。身震いと共に、背中、太もも、腕、足先、指先、髪の先さえも。
がくがくと、そこら中、震える。考える前に肉体が理解する。
もう、マシレ・グラースだけのものだ。
「わ……ぁ」
ぼたぼたと涙が落ちる。哀しいことなどないのに、この身体はきっともう、しあわせだけで構成されているのに。
「私の、ものだ。リュカ──離さない」
そうして、律動が再開される。子宮が、彼に突かれているのが分かる。もっとして欲しい。
マシレのことだけを考えて、マシレの杭で狂わされて、マシレを呼ぶ。
「リュカ、愛して、いる」
そうして、愛おしい番の欲を、搾り取るように。蠕動する内側が頂点に達して、二人、同じものを吐き出した。
どくん、どくんと、胎の中に放たれる熱が、心地よくて。オメガに生まれたことをリュカは初めて、幸福だと思った。
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