43 / 45
大人になった僕ら
43.あいしあう(2) ※成人向け
しおりを挟む
もう、気持ち好くなりたくない。
早音の手と口だけで何度もイかされて、頭が真っ白になっている。
俺はもう、早音のを口に含めていないのに、早音はずっと俺自身と入り口をいじって遊んでいる。そのせいで、おれはもうぐちゃぐちゃのめちゃくちゃだ。
腹の辺りはぐちょぐちょで気持ち悪いし、窄まっているべき穴は早音の指を何本も飲み込んで、中で快楽を得ている。
「さね、ぇ……もう、や……」
「本当に? 智のここ、きゅうきゅう吸い付いて悦んでるよ」
そんな意地悪なことを楽しげな声で告げてくる、俺の好きなひと。
意地悪も、好きだけど、こんな攻められ方は辛い。
「さねの、いれて……ゆびじゃ、たりない」
「……可愛いこと言うね、智」
やっと指が引き抜かれて、ぐしゃりと倒れ込んだ俺を早音が引っ張り上げて、気付いたらベッドに腰掛けた早音の膝を跨がされていた。早音が、のぼせたような笑顔でこちらを見ている。
「智、えっちな顔してる。そんなに俺が欲しい?」
「ほしい……もう、腹の中うずいて、頭変になりそう」
とてもいやらしいことを口にしている自覚はある。でも、本当に、早音が欲しくて欲しくて、たまらなかったから。俺たちの間ではちきれそうになっている早音のものに指を這わせた。
「……自分で、挿れられる?」
早音がまたえっちな要求をしてくる。そんなの恥ずかしいのに、俺は「うん」と頷いて、膝を立てて早音のを自分の穴に押し当てた。
固くて熱い早音のが、散々嬲られて待ちわびた場所に、キスしてる。くちゅ、って可愛い音を立てて、まるで運命の恋人同士みたいだ。
そこで俺ははっと気付く。
「なあ、早音。俺たちって恋人同士?」
「……それ、今訊く?」
「そういうのははっきりさせとくべきだろ。なあ、俺たち、恋人?」
散々俺を虐め倒した唇が、惑った。早音でも恥ずかしがるんだな。
「そうだったら、いいなと、僕は思います……」
「何だよそれ! 案外可愛いな、お前」
「仕方ないだろ、初恋が実るなんてどうしたらいいか分かんないんだ」
俺の腹がまたきゅんとする。
早音の、初恋の相手が、俺。
なあ早音、俺も、ずっと好きだったよ。
「好き、よりもっと上は、何て言うんだ?」
「……愛してる、とかじゃない?」
「じゃあそれ! 早音、あいしてるよ」
俺は多分満面の笑みで言った。
すると。
「っあ! おれが、いれるんじゃ……」
「ごめん、智が可愛すぎて待てなかった」
早音に貫かれて、それだけで達してしまいそう。
大きな早音のが、腹の中で暴れ回る。いつももっと的確に俺のいいところを抉ってくるのに、余裕がなさそうだ。可愛くない男がこんなに可愛く思えるなんて、愛って奇跡だ。
「さね、さね、あいしてる」
「それ、何度も言わないで。腰に来るから。ゴムもつけてないのに中で出しちゃうよ」
「じゃあ、さねがいえよ」
腹の中で早音の動きが止まる。そこに居てくれるだけで気持ち好いとか、俺はもう頭がおかしいのだろう。
早音は散々迷っているように見えた。素直じゃないなあと思っていたら、腰に回っていた手が俺の頬にふれて。
「愛してる、智」
そして、ちゅ、なんて可愛らしい音をたてて、キスをくれた。
あ、だめ。イく。
「ぁあっ……!」
「え、智そんな……っく」
早音の声は毒だ。俺を痺れさせて、何も分からなくさせる毒。
その所為であっさり絶頂した俺は、中にいた早音の精までも搾り取ってしまった。どくん、どくん、と鼓動のように、早音が俺の中に熱を吐き出していく。
ああ、気持ち好い、これ。
「中出ししちゃった……智が妊娠したらどうしよう」
「責任取れよ、お前の子だぞ」
「はいはい、ちゃんと大事に育てるよ」
そんな馬鹿な冗談を言い合って。抱き締め合って笑って。
ああ、俺、しあわせだ。
早音がいてくれるのが、こんなにしあわせ。
「早音、愛してる」
「僕も。ずっとずっと、智を愛してるよ」
そのまま、ベッドに引き倒されて、中に入ったままの早音がまた元気になる。まだ、もっと俺をめちゃくちゃにして。可愛がって。愛して、早音。
早音の手と口だけで何度もイかされて、頭が真っ白になっている。
俺はもう、早音のを口に含めていないのに、早音はずっと俺自身と入り口をいじって遊んでいる。そのせいで、おれはもうぐちゃぐちゃのめちゃくちゃだ。
腹の辺りはぐちょぐちょで気持ち悪いし、窄まっているべき穴は早音の指を何本も飲み込んで、中で快楽を得ている。
「さね、ぇ……もう、や……」
「本当に? 智のここ、きゅうきゅう吸い付いて悦んでるよ」
そんな意地悪なことを楽しげな声で告げてくる、俺の好きなひと。
意地悪も、好きだけど、こんな攻められ方は辛い。
「さねの、いれて……ゆびじゃ、たりない」
「……可愛いこと言うね、智」
やっと指が引き抜かれて、ぐしゃりと倒れ込んだ俺を早音が引っ張り上げて、気付いたらベッドに腰掛けた早音の膝を跨がされていた。早音が、のぼせたような笑顔でこちらを見ている。
「智、えっちな顔してる。そんなに俺が欲しい?」
「ほしい……もう、腹の中うずいて、頭変になりそう」
とてもいやらしいことを口にしている自覚はある。でも、本当に、早音が欲しくて欲しくて、たまらなかったから。俺たちの間ではちきれそうになっている早音のものに指を這わせた。
「……自分で、挿れられる?」
早音がまたえっちな要求をしてくる。そんなの恥ずかしいのに、俺は「うん」と頷いて、膝を立てて早音のを自分の穴に押し当てた。
固くて熱い早音のが、散々嬲られて待ちわびた場所に、キスしてる。くちゅ、って可愛い音を立てて、まるで運命の恋人同士みたいだ。
そこで俺ははっと気付く。
「なあ、早音。俺たちって恋人同士?」
「……それ、今訊く?」
「そういうのははっきりさせとくべきだろ。なあ、俺たち、恋人?」
散々俺を虐め倒した唇が、惑った。早音でも恥ずかしがるんだな。
「そうだったら、いいなと、僕は思います……」
「何だよそれ! 案外可愛いな、お前」
「仕方ないだろ、初恋が実るなんてどうしたらいいか分かんないんだ」
俺の腹がまたきゅんとする。
早音の、初恋の相手が、俺。
なあ早音、俺も、ずっと好きだったよ。
「好き、よりもっと上は、何て言うんだ?」
「……愛してる、とかじゃない?」
「じゃあそれ! 早音、あいしてるよ」
俺は多分満面の笑みで言った。
すると。
「っあ! おれが、いれるんじゃ……」
「ごめん、智が可愛すぎて待てなかった」
早音に貫かれて、それだけで達してしまいそう。
大きな早音のが、腹の中で暴れ回る。いつももっと的確に俺のいいところを抉ってくるのに、余裕がなさそうだ。可愛くない男がこんなに可愛く思えるなんて、愛って奇跡だ。
「さね、さね、あいしてる」
「それ、何度も言わないで。腰に来るから。ゴムもつけてないのに中で出しちゃうよ」
「じゃあ、さねがいえよ」
腹の中で早音の動きが止まる。そこに居てくれるだけで気持ち好いとか、俺はもう頭がおかしいのだろう。
早音は散々迷っているように見えた。素直じゃないなあと思っていたら、腰に回っていた手が俺の頬にふれて。
「愛してる、智」
そして、ちゅ、なんて可愛らしい音をたてて、キスをくれた。
あ、だめ。イく。
「ぁあっ……!」
「え、智そんな……っく」
早音の声は毒だ。俺を痺れさせて、何も分からなくさせる毒。
その所為であっさり絶頂した俺は、中にいた早音の精までも搾り取ってしまった。どくん、どくん、と鼓動のように、早音が俺の中に熱を吐き出していく。
ああ、気持ち好い、これ。
「中出ししちゃった……智が妊娠したらどうしよう」
「責任取れよ、お前の子だぞ」
「はいはい、ちゃんと大事に育てるよ」
そんな馬鹿な冗談を言い合って。抱き締め合って笑って。
ああ、俺、しあわせだ。
早音がいてくれるのが、こんなにしあわせ。
「早音、愛してる」
「僕も。ずっとずっと、智を愛してるよ」
そのまま、ベッドに引き倒されて、中に入ったままの早音がまた元気になる。まだ、もっと俺をめちゃくちゃにして。可愛がって。愛して、早音。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
訳ありヒロインは、前世が悪役令嬢だった。王妃教育を終了していた私は皆に認められる存在に。でも復讐はするわよ?
naturalsoft
恋愛
私の前世は公爵令嬢であり、王太子殿下の婚約者だった。しかし、光魔法の使える男爵令嬢に汚名を着せられて、婚約破棄された挙げ句、処刑された。
私は最後の瞬間に一族の秘術を使い過去に戻る事に成功した。
しかし、イレギュラーが起きた。
何故か宿敵である男爵令嬢として過去に戻ってしまっていたのだ。
【完結】私を虐げる姉が今の婚約者はいらないと押し付けてきましたが、とても優しい殿方で幸せです 〜それはそれとして、家族に復讐はします〜
ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
侯爵家の令嬢であるシエルは、愛人との間に生まれたせいで、父や義母、異母姉妹から酷い仕打ちをされる生活を送っていた。
そんなシエルには婚約者がいた。まるで本物の兄のように仲良くしていたが、ある日突然彼は亡くなってしまった。
悲しみに暮れるシエル。そこに姉のアイシャがやってきて、とんでもない発言をした。
「ワタクシ、とある殿方と真実の愛に目覚めましたの。だから、今ワタクシが婚約している殿方との結婚を、あなたに代わりに受けさせてあげますわ」
こうしてシエルは、必死の抗議も虚しく、身勝手な理由で、新しい婚約者の元に向かうこととなった……横暴で散々虐げてきた家族に、復讐を誓いながら。
新しい婚約者は、社交界でとても恐れられている相手。うまくやっていけるのかと不安に思っていたが、なぜかとても溺愛されはじめて……!?
⭐︎全三十九話、すでに完結まで予約投稿済みです。11/12 HOTランキング一位ありがとうございます!⭐︎
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
私の婚約者には、それはそれは大切な幼馴染がいる
下菊みこと
恋愛
絶対に浮気と言えるかは微妙だけど、他者から見てもこれはないわと断言できる婚約者の態度にいい加減決断をしたお話。もちろんざまぁ有り。
ロザリアの婚約者には大切な大切な幼馴染がいる。その幼馴染ばかりを優先する婚約者に、ロザリアはある決心をして証拠を固めていた。
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる