418 / 568
三千世界・黎明(11)
第三話「朝霜の甘露」
しおりを挟む
研究室
レイヴンがデスクに腰掛け、ロータとアーシャが乱雑に置かれた椅子に座る。
「で、ここに来るまでの間に何があったの」
ロータが口火を切る。アーシャが続く。
「いつも通りレイヴンさんを起こして、歩いて大学へ向かっていたんですが……途中で王龍結界のような異界に引きずり込まれたんです」
レイヴンがその話題を受けとる。
「ちょうどお前くらいの背丈の黒騎士がそこに居てな。名前は聞けなかったが……装飾から見ても、アルヴァナの手先だと俺は思うな」
アーシャが更に続ける。
「私が剣になっても捌ききるのが難しいほどの精度・速さ・怪力を兼ね備えた強烈な拳術をぶつけてきまして……」
ロータが驚く。
「兄様とアーシャが力を合わせても……?」
「はい。あちらも本気ではなかったようで、しばらく交戦すると逃げていきました」
「私たちは三千世界での戦いの時よりも、バロンやホシヒメの力でちゃんと強くなっているはず……それでも軽くあしらえないのなら、アルヴァナの息がかかっている尖兵だとしてもおかしくはないか」
レイヴンは肩を竦める。
「朝からとんだ重労働だぜ。だが、短時間でもわかったことはある。あの戦意の澄み方からして、純度の高いシフルエネルギー……俗に言う、純シフルを扱えるんだろうが、闘気にこだわっているように見えたな」
アーシャも頷く。
「それは私も思いました。全身から発する青い闘気は、バロンさん曰く竜骨闘気というもので、かなり極端に闘気に偏っていなければ使えないらしいんです」
「竜骨闘気……竜化の最終形態、〝竜骨化〟が放つもの……ゼロと同じ」
「ええ。正直私たちよりロータさんの方が強いので、次に邂逅したときはお願いします」
「ふん……わかった。ところで……」
ロータはレイヴンの方を向く。
「ん、どうしたロータ」
「アーシャがちょうど都合いい感じになったからって朝からするのはどうかと思うよ。ヴァナ・ファキナの呪いを断ち切った以上、兄様はただ性欲強いだけのイケメンなんだから……」
「それはお嬢さんの方に言ってくれ。メビウス事件の前にした約束のせいで責任取らされてるんだよ」
「へえ。どんな」
「それは――」
レイヴンが躊躇なく言おうとすると、アーシャが大声で遮る。
「待ってくださいレイヴンさん!ロータさんも!これはデリケートな問題ですから!」
「別にいいだろ。あいつの中に俺の所業を知ってる奴が追加で三人も居ることだしよ」
「そうですけど……もっとこう特別感が欲しいんですよ!」
アーシャの言葉にロータが微笑む。
「いや、十分特別だと思う。兄様がここまで一途なんて、見たことないから」
「ええ!?今でも十分ふしだらだと思いますよ!!」
「ま……それもまた人それぞれってことで」
ロータが強引に話を締め、立ち上がる。
「研究室だって借り物だから。あんまり汚さないでね、兄様」
そのまま、研究室を立ち去る。入り口の扉が閉じられて、レイヴンとアーシャの視線が合う。
「じゃあほどほどに汚すか」
「へぇぁ!?さっきの話の流れでよくそれが……」
レイヴンは遠隔操作で研究室の電子ロックをかけつつアーシャの唇を奪って手近なソファに押し倒す。
「もうバカなんじゃないですか!?せっかくメビウス化から戻ってもやること変わんないじゃないですか!」
「イチャイチャ出来る時にした方がいいって言ったのはどこのどいつだ?ん?」
「んもう……」
二人はくんずほぐれつしながら、しばし時が過ぎていった。
――……――……――
日が傾き始めて、レメディとヴィルの二人はレイヴンの研究室に来ていた。
「えーっと……」
レメディがバツが悪そうに目を逸らす。ソファの上にアーシャが眠っており、ブランケットがかけられていた。
「先生のことは尊敬してるんですが、流石に奔放すぎると言うか」
デスクチェアに座ったレイヴンは肩を竦める。
「学期の真ん中は暇でな」
「先生たちがいいなら、僕たちも大人なんで気にしませんけど。それで、僕たちをここに呼んだのは……」
レメディが話題を本題に寄せ、レイヴンが手を叩く。デスクの引き出しからチラシを出し、二人に投げ渡す。
「IUViC?なんですか、これ」
レメディの問いに、レイヴンは即答する。
「インターユニバーシティチャンピオンシップ。まあこの世界の大学から、学生を二人以上選出した三人チームを代表として出場させる、武術の全国大会みたいなやつだな」
ヴィルが会話に加わる。
「もしかして、俺たちをこれに出場させるンすか?」
「そうだ。ヴィルは座学があれで、レメディは実技があれだろ?これで優勝すれば、学校側も多少の成績不良は黙認してくれるだろ」
レメディが困惑の表情を浮かべる。
「武術大会で優勝って……」
不敵な笑みを浮かべたレイヴンが遮る。
「無理、か?確かに、やらずに後悔するよりやって後悔する、なーんてことは実際には不利益しかねえ。コストと経験の価値が釣り合うことは珍しいからな。だが意外と、どうにかなるかもしれないぜ?」
ヴィルがハッとする。
「そうか、三人目……三人目にセンセーが来てくれれば!俺かレメディのどちらかが勝てば次に進めるってことっすね!」
「俺は参加しない」
「ええ!?」
レイヴンが欠伸をする。
「仕事があるに決まってんだろ」
と、扉が開き、ロータが現れる。
「私が同行する。暇だし」
ヴィルが感動を露にする。
「ロータさん……ッ!」
レイヴンがデスクチェアを回転させて窓の方を向く。
「実はもう登録は済ませてあってな。一回戦は来週だ」
「でええ!?」
レメディとヴィルは同時に驚く。
「ま、その辺は頼むぜロータ」
「わかってる、兄様」
ロータはレメディたちへ向く。
「これに参加する人は、明日から課題無しの特別欠席扱いになる。ということは、明日からずっと鍛えることになるから、今日はもう帰って休んで」
「わ、わかりました」
二人は立ち上がり、ロータの横を通りすぎる。
「兄様、朝言ったのにアーシャが気絶するまでしたの?」
「そこまでしないと満足しないからな、そこのお嬢さんは」
「ふん……ふふ、幸せそうで何より。メビウス化してた兄様は、正直見るに耐えなかった」
「あん時は俺も意識はあったんだがな。随分と気味の悪い言葉を捲し立ててたが、俺もあれは堪えたぜ?」
「まあ結果として、メビウスも、ヴァナ・ファキナの呪いも解けた。ミリルたちは冥福を祈ることしか出来ないけど……ある程度は、丸く収まった」
レイヴンはデスクチェアから立ち上がり、アーシャの眠る横に座る。
「ティータイムにしようぜ、いつも通り」
「うん」
レイヴンがデスクに腰掛け、ロータとアーシャが乱雑に置かれた椅子に座る。
「で、ここに来るまでの間に何があったの」
ロータが口火を切る。アーシャが続く。
「いつも通りレイヴンさんを起こして、歩いて大学へ向かっていたんですが……途中で王龍結界のような異界に引きずり込まれたんです」
レイヴンがその話題を受けとる。
「ちょうどお前くらいの背丈の黒騎士がそこに居てな。名前は聞けなかったが……装飾から見ても、アルヴァナの手先だと俺は思うな」
アーシャが更に続ける。
「私が剣になっても捌ききるのが難しいほどの精度・速さ・怪力を兼ね備えた強烈な拳術をぶつけてきまして……」
ロータが驚く。
「兄様とアーシャが力を合わせても……?」
「はい。あちらも本気ではなかったようで、しばらく交戦すると逃げていきました」
「私たちは三千世界での戦いの時よりも、バロンやホシヒメの力でちゃんと強くなっているはず……それでも軽くあしらえないのなら、アルヴァナの息がかかっている尖兵だとしてもおかしくはないか」
レイヴンは肩を竦める。
「朝からとんだ重労働だぜ。だが、短時間でもわかったことはある。あの戦意の澄み方からして、純度の高いシフルエネルギー……俗に言う、純シフルを扱えるんだろうが、闘気にこだわっているように見えたな」
アーシャも頷く。
「それは私も思いました。全身から発する青い闘気は、バロンさん曰く竜骨闘気というもので、かなり極端に闘気に偏っていなければ使えないらしいんです」
「竜骨闘気……竜化の最終形態、〝竜骨化〟が放つもの……ゼロと同じ」
「ええ。正直私たちよりロータさんの方が強いので、次に邂逅したときはお願いします」
「ふん……わかった。ところで……」
ロータはレイヴンの方を向く。
「ん、どうしたロータ」
「アーシャがちょうど都合いい感じになったからって朝からするのはどうかと思うよ。ヴァナ・ファキナの呪いを断ち切った以上、兄様はただ性欲強いだけのイケメンなんだから……」
「それはお嬢さんの方に言ってくれ。メビウス事件の前にした約束のせいで責任取らされてるんだよ」
「へえ。どんな」
「それは――」
レイヴンが躊躇なく言おうとすると、アーシャが大声で遮る。
「待ってくださいレイヴンさん!ロータさんも!これはデリケートな問題ですから!」
「別にいいだろ。あいつの中に俺の所業を知ってる奴が追加で三人も居ることだしよ」
「そうですけど……もっとこう特別感が欲しいんですよ!」
アーシャの言葉にロータが微笑む。
「いや、十分特別だと思う。兄様がここまで一途なんて、見たことないから」
「ええ!?今でも十分ふしだらだと思いますよ!!」
「ま……それもまた人それぞれってことで」
ロータが強引に話を締め、立ち上がる。
「研究室だって借り物だから。あんまり汚さないでね、兄様」
そのまま、研究室を立ち去る。入り口の扉が閉じられて、レイヴンとアーシャの視線が合う。
「じゃあほどほどに汚すか」
「へぇぁ!?さっきの話の流れでよくそれが……」
レイヴンは遠隔操作で研究室の電子ロックをかけつつアーシャの唇を奪って手近なソファに押し倒す。
「もうバカなんじゃないですか!?せっかくメビウス化から戻ってもやること変わんないじゃないですか!」
「イチャイチャ出来る時にした方がいいって言ったのはどこのどいつだ?ん?」
「んもう……」
二人はくんずほぐれつしながら、しばし時が過ぎていった。
――……――……――
日が傾き始めて、レメディとヴィルの二人はレイヴンの研究室に来ていた。
「えーっと……」
レメディがバツが悪そうに目を逸らす。ソファの上にアーシャが眠っており、ブランケットがかけられていた。
「先生のことは尊敬してるんですが、流石に奔放すぎると言うか」
デスクチェアに座ったレイヴンは肩を竦める。
「学期の真ん中は暇でな」
「先生たちがいいなら、僕たちも大人なんで気にしませんけど。それで、僕たちをここに呼んだのは……」
レメディが話題を本題に寄せ、レイヴンが手を叩く。デスクの引き出しからチラシを出し、二人に投げ渡す。
「IUViC?なんですか、これ」
レメディの問いに、レイヴンは即答する。
「インターユニバーシティチャンピオンシップ。まあこの世界の大学から、学生を二人以上選出した三人チームを代表として出場させる、武術の全国大会みたいなやつだな」
ヴィルが会話に加わる。
「もしかして、俺たちをこれに出場させるンすか?」
「そうだ。ヴィルは座学があれで、レメディは実技があれだろ?これで優勝すれば、学校側も多少の成績不良は黙認してくれるだろ」
レメディが困惑の表情を浮かべる。
「武術大会で優勝って……」
不敵な笑みを浮かべたレイヴンが遮る。
「無理、か?確かに、やらずに後悔するよりやって後悔する、なーんてことは実際には不利益しかねえ。コストと経験の価値が釣り合うことは珍しいからな。だが意外と、どうにかなるかもしれないぜ?」
ヴィルがハッとする。
「そうか、三人目……三人目にセンセーが来てくれれば!俺かレメディのどちらかが勝てば次に進めるってことっすね!」
「俺は参加しない」
「ええ!?」
レイヴンが欠伸をする。
「仕事があるに決まってんだろ」
と、扉が開き、ロータが現れる。
「私が同行する。暇だし」
ヴィルが感動を露にする。
「ロータさん……ッ!」
レイヴンがデスクチェアを回転させて窓の方を向く。
「実はもう登録は済ませてあってな。一回戦は来週だ」
「でええ!?」
レメディとヴィルは同時に驚く。
「ま、その辺は頼むぜロータ」
「わかってる、兄様」
ロータはレメディたちへ向く。
「これに参加する人は、明日から課題無しの特別欠席扱いになる。ということは、明日からずっと鍛えることになるから、今日はもう帰って休んで」
「わ、わかりました」
二人は立ち上がり、ロータの横を通りすぎる。
「兄様、朝言ったのにアーシャが気絶するまでしたの?」
「そこまでしないと満足しないからな、そこのお嬢さんは」
「ふん……ふふ、幸せそうで何より。メビウス化してた兄様は、正直見るに耐えなかった」
「あん時は俺も意識はあったんだがな。随分と気味の悪い言葉を捲し立ててたが、俺もあれは堪えたぜ?」
「まあ結果として、メビウスも、ヴァナ・ファキナの呪いも解けた。ミリルたちは冥福を祈ることしか出来ないけど……ある程度は、丸く収まった」
レイヴンはデスクチェアから立ち上がり、アーシャの眠る横に座る。
「ティータイムにしようぜ、いつも通り」
「うん」
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。
「では開廷いたします」
家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話
島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。
俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
頭が花畑の女と言われたので、その通り花畑に住むことにしました。
音爽(ネソウ)
ファンタジー
見た目だけはユルフワ女子のハウラナ・ゼベール王女。
その容姿のせいで誤解され、男達には尻軽の都合の良い女と見られ、婦女子たちに嫌われていた。
16歳になったハウラナは大帝国ダネスゲート皇帝の末席側室として娶られた、体の良い人質だった。
後宮内で弱小国の王女は冷遇を受けるが……。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる