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三千世界・終幕(5)
終章 第八話
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ニルヴァーナ ドヴァーパラ・ユガ
「退屈な空間だな。戦いの舞台は賑やかに限るが……」
レイヴンが足場を歩きながらぼやく。
「仕方ないじゃないですか。こんな辺鄙な所に観客が居たら逆に困ります」
アーシャが諌めながらその傍を歩く。
「ニルヴァーナ……遂にここまで来たのね」
セレナが周囲を見渡す。
「来たことがあるのか?」
レイヴンの問いに、セレナは頷く。
「とっっっっっっても苦い思い出の場所だけどね」
セレナの念押しな態度をレイヴンは一笑に伏しながら先へ進む。広い足場に出たとき、足場の向こうから何かが歩いてくるのが見えた。次第にその姿が鮮明に見えてくると、一行は顔をしかめ、一気に警戒度を引き上げる。一行の前に現れたのは、ヴァル=ヴルドル・エールだった。
「やあ、お久しぶり。とは言っても、実質時間で言えば四日か五日くらいしか経ってないっけ……まあどうでもいいけど」
「兄上……!?どうしてここに……!」
エールはアーシャを見ると、何かが面白かったのだろう、急に噴き出す。
「アーシャ、まさかそいつと一心同体になったのかい?」
「え、ええっと……たぶんそうです」
「ああ、未成年だから疑似性交ってことだね?」
「ぶっ……!?」
想定外の言葉にアーシャは思わず言葉に詰まるが、エールは構わず続ける。
「僕が君たちの足止めを任されてる。あくまでも足止めだけど」
レイヴンをエールは真っ直ぐ見つめる。
「さあ、今度は僕が君の墓標をたてる番だね?」
「おっと、そうはいかねえな。元の世界に我が家の墓があるんでね、お前には悪いが、もう一つお前のやつを作らせて貰うぜ」
エールは口角を上げ、恐ろしいほどに目を見開いて右腕のデバイス――聖剣ピシャペリ・カサト――を起動させる。
「ピシャペリ・カサト!?どうして兄上が持っているんですか!」
驚くアーシャに、エールは飄々と答える。
「ああ、だって僕はヴァナ・ファキナの従える四匹の隷王龍の内の一匹、ボルドスクラブだからね。ヴァナ・ファキナが九竜を真似て作った武器なのだから、僕がいくつ持ってても不思議じゃないだろ?」
「そんな……」
「もっと色々教えてあげるよ。そこにいるレイヴン・クロダ。いや、レイヴンはね、ヴァナ・ファキナが力を得て王龍の肉体を手に入れるために作られた、ただの肉人形なのさ。だからこそ、色んな世界でレイヴンは生まれ、色んな雌を孕ませて、その力の結晶たる子供を喰らう。そしていつか、ヴァナ・ファキナは完全なる姿で現れる。まあ予想外だったのは、今回の君が、こんなにも真人間だったことだけどね。もしかすると、異史で君と僕たちのリンクが事実上切れて、パッと共感覚を得ることは出来ても、君自身に植え付けられたヴァナ・ファキナとしての本能が消えているのかも……」
「どうでもいいな」
レイヴンはそう吐き捨てる。
「お前が知ってる俺がどうであれ、今ここにいるのは紛れもない、レイヴン・クロダだ。蜥蜴の王様から生まれたつもりはないぜ」
「ふふ……ま、君ならそう言うだろうと思っていたよ。僕も実際、僕たちの出自なんてクソどうでもいい。肝心なのはどちらが正しいか、それだけだよ」
レイヴンは剣に変わったアーシャを握り、エールへ向ける。
「ちょうどいい。なら本気で行くぜ」
「さあ!盤面に賽を投げ入れよう!」
エールがピシャペリ・カサトから冷気を放ち、光の刃を産み出す。レイヴンが高速で踏み込み強烈な突きを放つが、エールは黄色の障壁で防ぐ。続くエルデの一撃も青色の障壁で防ぎ、エリナとマイケルの攻撃も黄色の障壁で防ぐ。エールは自分の周囲に紫色の氷塊を作り出し、マイケルとエリナを吹き飛ばす。地上でエルデと打ち合い、隙をついて蹴り飛ばす。レイヴンの攻撃を往なし、その隙を突くように急襲してきたセレナと剣を競り合う。
「まさかお前から答えを教えて貰うなんてね……!」
「まあいいじゃないか。誰が答えを持ってるかなんてどうでもいいだろ?大事なのはその答えが自分にとってどういう利益を、損失を与えるかだ」
勢い良くセレナの剣を弾き、蹴りで凄まじく吹っ飛ばし、追撃はアルバとロータの鎖の壁で防がれる。そこへエリナが急降下しつつ切りかかり、エールは紙一重で避けて、光の刃を鞭へと変えてエリナの体に絡め、放り投げる。鞭から光の刃に戻り、ノールックでマイケルの攻撃を受け止め、踵からのキックで打ち上げ、蹴り飛ばす。そして再びセレナとレイヴンの攻撃を受け止める。
「親子が異世界ではほぼ同い年なんて、中々面白いパラドックスじゃないかい?」
「バカ言え、俺は二十七だぞ」
「今さらだけど、私の方が年上だし」
二人が力を込め、流石のエールも押し負けて体勢を崩す。二人が同時に同じように突進からの突きを放つ。レイヴンの攻撃は黄色の障壁に弾かれるも、セレナの攻撃はエールが左手で受け止める。飛び退いたレイヴンは、合点がいったように剣を小突く。
「(なんですか)」
「いや、あいつの張るバリア……あれって色と攻撃の属性が連動してるんじゃないのか?俺たちは闘気の使い手が少ねえ。やつがそれを対策するために魔法障壁を用意してきたとか」
「(ありそうですね……氷を纏ったエルデさんの攻撃は青色のバリアで弾かれて、雷を纏った私やエリナの攻撃は黄色のバリアに弾かれ、でも純粋な闘気の攻撃であるセレナさんの攻撃は通った)」
「お前も雷じゃなくて俺の闘気に力を寄越してくれないか」
「(わかりました)」
レイヴンがアーシャと意志疎通している時、セレナとエールが激しい剣戟を繰り広げていた。エールがピシャペリ・カサトを突き出すが、セレナは短剣で軌道を逸らし、長剣で逆に突き返す。その衝撃で大きく後ろに吹き飛ばされたエールが立ち上がる隙に、一行は態勢を立て直す。レイヴンが躊躇い無く突っ込み、切りかかる。エールはまた黄色の障壁で防ごうとするが、一瞬で察したのか、それを止めて直接剣で受け止める。
「魔法はアーシャの得意技だと思ったんだけど」
「あいにくと俺は闘気も魔力も詳しくなくてね!」
レイヴンはエールを押しきり、素早く切り上げ、更に剣を高速回転させて打ち上げ、瞬間移動から切り下ろす。エールが受け身を取って着地したところに猛烈な速度で接近したセレナが追撃を仕掛ける。セレナの攻撃を弾き、エールは瞬時に竜化する。そして触手の先の凶悪な口を開き、セレナ目掛けて紫光のビームを放つ。リータの魔法障壁がセレナを守り、レイヴンが着地する。
「相も変わらずとんでもねえ見た目だな」
レイヴンの言葉に、エールは腹の底から湧き出るような笑いを発する。
「戦いにおいて見た目の麗しさなんてなんのアドバンテージにもならないだろ?僕たちの戦いは見世物じゃなく……やらねばならないことなんだ!」
飛び出したエリナを尾の一撃で弾き返すと、触手で頭突きを仕掛けてきたのをエルデが受け止め、もう一本の触手が放とうとする光線をロータとアルバの鎖の壁が受け止め、更に二本の触手が作り出した無数の光弾をセレナの魔力の剣が打ち落とし、レイヴンを捕らえようとした腕をマイケルの槍が止め、レイヴンの剣がエールの胸部に突き刺さる。胸部の口は開けず、頭部の口から光線を放とうとするが、ミリルの投げた手榴弾の爆風でエールが怯み、レイヴンがそのままエールを両断する。
「ちっ……もう終わりか……」
エールはそう呟きながら、紫光を発しながら消滅する。
「どうやら賽の目はお前に勝ちを寄越さなかったみたいだな」
レイヴンが剣をアーシャに戻す。
「兄上……」
「行くぞ、弔うのは全部終わってからだ」
アーシャは頷き、一行は先へと進む。
「退屈な空間だな。戦いの舞台は賑やかに限るが……」
レイヴンが足場を歩きながらぼやく。
「仕方ないじゃないですか。こんな辺鄙な所に観客が居たら逆に困ります」
アーシャが諌めながらその傍を歩く。
「ニルヴァーナ……遂にここまで来たのね」
セレナが周囲を見渡す。
「来たことがあるのか?」
レイヴンの問いに、セレナは頷く。
「とっっっっっっても苦い思い出の場所だけどね」
セレナの念押しな態度をレイヴンは一笑に伏しながら先へ進む。広い足場に出たとき、足場の向こうから何かが歩いてくるのが見えた。次第にその姿が鮮明に見えてくると、一行は顔をしかめ、一気に警戒度を引き上げる。一行の前に現れたのは、ヴァル=ヴルドル・エールだった。
「やあ、お久しぶり。とは言っても、実質時間で言えば四日か五日くらいしか経ってないっけ……まあどうでもいいけど」
「兄上……!?どうしてここに……!」
エールはアーシャを見ると、何かが面白かったのだろう、急に噴き出す。
「アーシャ、まさかそいつと一心同体になったのかい?」
「え、ええっと……たぶんそうです」
「ああ、未成年だから疑似性交ってことだね?」
「ぶっ……!?」
想定外の言葉にアーシャは思わず言葉に詰まるが、エールは構わず続ける。
「僕が君たちの足止めを任されてる。あくまでも足止めだけど」
レイヴンをエールは真っ直ぐ見つめる。
「さあ、今度は僕が君の墓標をたてる番だね?」
「おっと、そうはいかねえな。元の世界に我が家の墓があるんでね、お前には悪いが、もう一つお前のやつを作らせて貰うぜ」
エールは口角を上げ、恐ろしいほどに目を見開いて右腕のデバイス――聖剣ピシャペリ・カサト――を起動させる。
「ピシャペリ・カサト!?どうして兄上が持っているんですか!」
驚くアーシャに、エールは飄々と答える。
「ああ、だって僕はヴァナ・ファキナの従える四匹の隷王龍の内の一匹、ボルドスクラブだからね。ヴァナ・ファキナが九竜を真似て作った武器なのだから、僕がいくつ持ってても不思議じゃないだろ?」
「そんな……」
「もっと色々教えてあげるよ。そこにいるレイヴン・クロダ。いや、レイヴンはね、ヴァナ・ファキナが力を得て王龍の肉体を手に入れるために作られた、ただの肉人形なのさ。だからこそ、色んな世界でレイヴンは生まれ、色んな雌を孕ませて、その力の結晶たる子供を喰らう。そしていつか、ヴァナ・ファキナは完全なる姿で現れる。まあ予想外だったのは、今回の君が、こんなにも真人間だったことだけどね。もしかすると、異史で君と僕たちのリンクが事実上切れて、パッと共感覚を得ることは出来ても、君自身に植え付けられたヴァナ・ファキナとしての本能が消えているのかも……」
「どうでもいいな」
レイヴンはそう吐き捨てる。
「お前が知ってる俺がどうであれ、今ここにいるのは紛れもない、レイヴン・クロダだ。蜥蜴の王様から生まれたつもりはないぜ」
「ふふ……ま、君ならそう言うだろうと思っていたよ。僕も実際、僕たちの出自なんてクソどうでもいい。肝心なのはどちらが正しいか、それだけだよ」
レイヴンは剣に変わったアーシャを握り、エールへ向ける。
「ちょうどいい。なら本気で行くぜ」
「さあ!盤面に賽を投げ入れよう!」
エールがピシャペリ・カサトから冷気を放ち、光の刃を産み出す。レイヴンが高速で踏み込み強烈な突きを放つが、エールは黄色の障壁で防ぐ。続くエルデの一撃も青色の障壁で防ぎ、エリナとマイケルの攻撃も黄色の障壁で防ぐ。エールは自分の周囲に紫色の氷塊を作り出し、マイケルとエリナを吹き飛ばす。地上でエルデと打ち合い、隙をついて蹴り飛ばす。レイヴンの攻撃を往なし、その隙を突くように急襲してきたセレナと剣を競り合う。
「まさかお前から答えを教えて貰うなんてね……!」
「まあいいじゃないか。誰が答えを持ってるかなんてどうでもいいだろ?大事なのはその答えが自分にとってどういう利益を、損失を与えるかだ」
勢い良くセレナの剣を弾き、蹴りで凄まじく吹っ飛ばし、追撃はアルバとロータの鎖の壁で防がれる。そこへエリナが急降下しつつ切りかかり、エールは紙一重で避けて、光の刃を鞭へと変えてエリナの体に絡め、放り投げる。鞭から光の刃に戻り、ノールックでマイケルの攻撃を受け止め、踵からのキックで打ち上げ、蹴り飛ばす。そして再びセレナとレイヴンの攻撃を受け止める。
「親子が異世界ではほぼ同い年なんて、中々面白いパラドックスじゃないかい?」
「バカ言え、俺は二十七だぞ」
「今さらだけど、私の方が年上だし」
二人が力を込め、流石のエールも押し負けて体勢を崩す。二人が同時に同じように突進からの突きを放つ。レイヴンの攻撃は黄色の障壁に弾かれるも、セレナの攻撃はエールが左手で受け止める。飛び退いたレイヴンは、合点がいったように剣を小突く。
「(なんですか)」
「いや、あいつの張るバリア……あれって色と攻撃の属性が連動してるんじゃないのか?俺たちは闘気の使い手が少ねえ。やつがそれを対策するために魔法障壁を用意してきたとか」
「(ありそうですね……氷を纏ったエルデさんの攻撃は青色のバリアで弾かれて、雷を纏った私やエリナの攻撃は黄色のバリアに弾かれ、でも純粋な闘気の攻撃であるセレナさんの攻撃は通った)」
「お前も雷じゃなくて俺の闘気に力を寄越してくれないか」
「(わかりました)」
レイヴンがアーシャと意志疎通している時、セレナとエールが激しい剣戟を繰り広げていた。エールがピシャペリ・カサトを突き出すが、セレナは短剣で軌道を逸らし、長剣で逆に突き返す。その衝撃で大きく後ろに吹き飛ばされたエールが立ち上がる隙に、一行は態勢を立て直す。レイヴンが躊躇い無く突っ込み、切りかかる。エールはまた黄色の障壁で防ごうとするが、一瞬で察したのか、それを止めて直接剣で受け止める。
「魔法はアーシャの得意技だと思ったんだけど」
「あいにくと俺は闘気も魔力も詳しくなくてね!」
レイヴンはエールを押しきり、素早く切り上げ、更に剣を高速回転させて打ち上げ、瞬間移動から切り下ろす。エールが受け身を取って着地したところに猛烈な速度で接近したセレナが追撃を仕掛ける。セレナの攻撃を弾き、エールは瞬時に竜化する。そして触手の先の凶悪な口を開き、セレナ目掛けて紫光のビームを放つ。リータの魔法障壁がセレナを守り、レイヴンが着地する。
「相も変わらずとんでもねえ見た目だな」
レイヴンの言葉に、エールは腹の底から湧き出るような笑いを発する。
「戦いにおいて見た目の麗しさなんてなんのアドバンテージにもならないだろ?僕たちの戦いは見世物じゃなく……やらねばならないことなんだ!」
飛び出したエリナを尾の一撃で弾き返すと、触手で頭突きを仕掛けてきたのをエルデが受け止め、もう一本の触手が放とうとする光線をロータとアルバの鎖の壁が受け止め、更に二本の触手が作り出した無数の光弾をセレナの魔力の剣が打ち落とし、レイヴンを捕らえようとした腕をマイケルの槍が止め、レイヴンの剣がエールの胸部に突き刺さる。胸部の口は開けず、頭部の口から光線を放とうとするが、ミリルの投げた手榴弾の爆風でエールが怯み、レイヴンがそのままエールを両断する。
「ちっ……もう終わりか……」
エールはそう呟きながら、紫光を発しながら消滅する。
「どうやら賽の目はお前に勝ちを寄越さなかったみたいだな」
レイヴンが剣をアーシャに戻す。
「兄上……」
「行くぞ、弔うのは全部終わってからだ」
アーシャは頷き、一行は先へと進む。
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