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本編
14.貴公子は踊る
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ジョセフの得意技は瞬間移動。魔術だか超能力だか理屈は分からんが、おそらく見える範囲内ならどこへでも移動できるってタイプか。
それなら、条件次第で時空間を無視できる「ジョウント」や「ルーラ」などより、単なる高速移動に近い。
それと、直接刺した状態になるように移動しないってことは、元々物体がある所には行けないのかもな。
「イヌイ、左よ!」
アビの指示が耳に届く前から、俺は魔剣を振っていた。
実は、この手の相手に会ったら試してみたい手があったのだ。それが上手くいったようで、二撃続けて防がれたジョセフの目は驚きに見開かれている。
「その技、俺には通じないよ。どこに来るか完璧に分かっちゃうもんね」
これは半分嘘だ。しかし、こう言っておけばジョセフの次の手は限られてくる。
嘘も方便、ついでに、馬鹿と鋏は使いよう、ってね。
「いい気になるなよ、野犬如きが!」
またまた瞬間移動で仕掛けてくるジョセフ。が、これも予想通り。
この手品のタネは簡単。わざと隙を作って、そこにおびき寄せるよう視線姿勢その他で誘導しているのである。
どんなに凄い能力でも、活かせるかどうかは使い手次第。最初はヤバいかもって思った相手だったが、これなら楽チンなもんだ。
「はいお見通し!」
今度は受けるのではなく、後ろからの突きを身を伏せて躱しざまに、体を捻って下から斬り上げる。
よしよし、手応えあり。
「むおおう⁉︎ 貴様、この私に傷を負わすとは……許さんぞ……!」
「一応、アビの兄貴だっていうからそんくらいにしといたけど、次は手加減しないぞ。帰るなら今のうちだからな、どうするよ?」
恨み言を漏らすジョセフ兄様に最後通牒を突きつける。
俺が斬ったのは、奴の剣の鍔だった。ついでに手からも少し血が流れている。実際は狙ったわけじゃないんだが、余裕を見せつけておくのも戦いでは大事なのだ。
「イヌイ、油断しないで! 兄様はそう簡単に己の目的を諦めるお人では……きゃあっ!」
「動くな! この女がどうなってもいいのか!」
うお、確かに油断してしまったようだ。でもまさか妹を人質にするとか、あり得んだろ。
「おいおい、アビに手は出したくないんじゃなかったのかよ。口だけ野郎め。俺に勝てないからって、それが皇子のやることか?」
「その口を閉じろ、貴様如きが私に逆らうことからして許せんのだ。これは無礼討ち、勝負などではない!」
プライドをくすぐって解放させる手は通じないか。
仕方なく、俺は魔剣を鞘にしまって床に放り投げ、両手を挙げてみせる。
「はいはい、これでいい? アビを解放しろよ、こっちは丸腰だぞ。これでもまだ怖いってのか」
「くくく、やはり野犬は野犬。不利を切り抜ける頭も、犠牲を恐れず己が目的を通し行く意志も持ち合わさんらしい。そこでジッとしておれよ」
そう言って、ジョセフはアビの首に腕を回した格好のままでズリズリと下がっていく。さすがに俺から視線は外さないよな。
その先にあるのは、例の祭壇。俺を始末するより先に、目的のアーティファクトを手に入れようってことか。
「イヌイ、足を引っ張ってしまってごめんなさい……」
首が絞まっていて苦しいだろうに、アビは殊勝に謝ってくる。
いいや、君は悪くない。悪いのば全部そのバカ兄貴だ。すぐにツケを払わせたるぞ。
「くははは。これが、これこそが……この私が皇帝へと至る道の踏み石となるのだ。しかし、私を直々にこんな辺境に来させるとは、やはり許しがたい。そしてあろうことかその苦労を無に来させんとした貴様らは、万死に値する」
片手にアビ、片手に宝玉のジョセフがそんな不穏なことを言った時。不意に、祭壇がガタガタ揺れ出した。
「なんだ……?」
「グオオオオオ!」
ジョセフの呟きは、バカでかい吠え声にかき消された。
見れば、左右の壁から岩で出来たゴッツい巨人がせり出してきている。
「ゴーレム! このアーティファクトの守護者か!」
古代の武者らしき姿のゴーレムの目は、ジョセフ、あるいはアーティファクトに注がれている。ジョセフが叫んだ通り、盗人を撃退する仕掛けだろう。
「ええい、モンスター如きが俺の邪魔をするな! 死ねい!」
ジョセフはまた瞬間移動を繰り出し、大魔神の一体の頭の上に乗った。そして、剣を思い切り突き下ろすがーーガコン!という鈍い音と共に、弾かれてしまう。
「ぬう、魔剣プレデターが通じんとはーーぶべらっ」
そして、岩巨人の巨大な拳がイケメン面を捉えた。デカすぎて顔どころか上半身全体にヒットしている。
勢いよく宙を飛んでいったジョセフは岩壁に食い込み、だらりとオチかけたが、すんでのところで意識を保ったようだ。なかなかやるじゃん。
「き、"貴公子"の二つ名を持つ、こ、この俺が、無様な姿を晒すわけにはいか、んのだ……」
気丈なセリフを吐いたちょうどそこへ、岩巨人の拳が地面を砕いた破片が降り注ぐ。
「ぬおあ、ぶ、ご、があ、ごおあーー」
全身にくまなく次々とヒットする破片。その度に衝撃でジョセフの体はくねくね動くので、まるで不可思議なリズムで踊っているように見える。
ゴン、と特に大きな一発が頭にヒットして、ジョセフはついに倒れ込んだ。
うーん、岩巨人の硬さの前に打つ手なしみたいだったし、結局は勝てなかっただろうな。余計な手を出さず、逃げていればよかったのに。
ジョセフの手からこぼれたアーティファクトは、ころころと転がって、俺の足元に来た。
ふと岩巨人を見ると、今度は俺をロックオンしたらしい。
俺はニコリと笑って、魔剣をアーティファクトに突き立てた。ボシュッ、と音がして、宝玉は煙のように消え去る。
「グオオオオオ」
はい、こうしても岩巨人は消えんのね。それどころか、ますます敵意をむき出しにしてかかってくる。
しゃーない、次は俺が相手だ!
それなら、条件次第で時空間を無視できる「ジョウント」や「ルーラ」などより、単なる高速移動に近い。
それと、直接刺した状態になるように移動しないってことは、元々物体がある所には行けないのかもな。
「イヌイ、左よ!」
アビの指示が耳に届く前から、俺は魔剣を振っていた。
実は、この手の相手に会ったら試してみたい手があったのだ。それが上手くいったようで、二撃続けて防がれたジョセフの目は驚きに見開かれている。
「その技、俺には通じないよ。どこに来るか完璧に分かっちゃうもんね」
これは半分嘘だ。しかし、こう言っておけばジョセフの次の手は限られてくる。
嘘も方便、ついでに、馬鹿と鋏は使いよう、ってね。
「いい気になるなよ、野犬如きが!」
またまた瞬間移動で仕掛けてくるジョセフ。が、これも予想通り。
この手品のタネは簡単。わざと隙を作って、そこにおびき寄せるよう視線姿勢その他で誘導しているのである。
どんなに凄い能力でも、活かせるかどうかは使い手次第。最初はヤバいかもって思った相手だったが、これなら楽チンなもんだ。
「はいお見通し!」
今度は受けるのではなく、後ろからの突きを身を伏せて躱しざまに、体を捻って下から斬り上げる。
よしよし、手応えあり。
「むおおう⁉︎ 貴様、この私に傷を負わすとは……許さんぞ……!」
「一応、アビの兄貴だっていうからそんくらいにしといたけど、次は手加減しないぞ。帰るなら今のうちだからな、どうするよ?」
恨み言を漏らすジョセフ兄様に最後通牒を突きつける。
俺が斬ったのは、奴の剣の鍔だった。ついでに手からも少し血が流れている。実際は狙ったわけじゃないんだが、余裕を見せつけておくのも戦いでは大事なのだ。
「イヌイ、油断しないで! 兄様はそう簡単に己の目的を諦めるお人では……きゃあっ!」
「動くな! この女がどうなってもいいのか!」
うお、確かに油断してしまったようだ。でもまさか妹を人質にするとか、あり得んだろ。
「おいおい、アビに手は出したくないんじゃなかったのかよ。口だけ野郎め。俺に勝てないからって、それが皇子のやることか?」
「その口を閉じろ、貴様如きが私に逆らうことからして許せんのだ。これは無礼討ち、勝負などではない!」
プライドをくすぐって解放させる手は通じないか。
仕方なく、俺は魔剣を鞘にしまって床に放り投げ、両手を挙げてみせる。
「はいはい、これでいい? アビを解放しろよ、こっちは丸腰だぞ。これでもまだ怖いってのか」
「くくく、やはり野犬は野犬。不利を切り抜ける頭も、犠牲を恐れず己が目的を通し行く意志も持ち合わさんらしい。そこでジッとしておれよ」
そう言って、ジョセフはアビの首に腕を回した格好のままでズリズリと下がっていく。さすがに俺から視線は外さないよな。
その先にあるのは、例の祭壇。俺を始末するより先に、目的のアーティファクトを手に入れようってことか。
「イヌイ、足を引っ張ってしまってごめんなさい……」
首が絞まっていて苦しいだろうに、アビは殊勝に謝ってくる。
いいや、君は悪くない。悪いのば全部そのバカ兄貴だ。すぐにツケを払わせたるぞ。
「くははは。これが、これこそが……この私が皇帝へと至る道の踏み石となるのだ。しかし、私を直々にこんな辺境に来させるとは、やはり許しがたい。そしてあろうことかその苦労を無に来させんとした貴様らは、万死に値する」
片手にアビ、片手に宝玉のジョセフがそんな不穏なことを言った時。不意に、祭壇がガタガタ揺れ出した。
「なんだ……?」
「グオオオオオ!」
ジョセフの呟きは、バカでかい吠え声にかき消された。
見れば、左右の壁から岩で出来たゴッツい巨人がせり出してきている。
「ゴーレム! このアーティファクトの守護者か!」
古代の武者らしき姿のゴーレムの目は、ジョセフ、あるいはアーティファクトに注がれている。ジョセフが叫んだ通り、盗人を撃退する仕掛けだろう。
「ええい、モンスター如きが俺の邪魔をするな! 死ねい!」
ジョセフはまた瞬間移動を繰り出し、大魔神の一体の頭の上に乗った。そして、剣を思い切り突き下ろすがーーガコン!という鈍い音と共に、弾かれてしまう。
「ぬう、魔剣プレデターが通じんとはーーぶべらっ」
そして、岩巨人の巨大な拳がイケメン面を捉えた。デカすぎて顔どころか上半身全体にヒットしている。
勢いよく宙を飛んでいったジョセフは岩壁に食い込み、だらりとオチかけたが、すんでのところで意識を保ったようだ。なかなかやるじゃん。
「き、"貴公子"の二つ名を持つ、こ、この俺が、無様な姿を晒すわけにはいか、んのだ……」
気丈なセリフを吐いたちょうどそこへ、岩巨人の拳が地面を砕いた破片が降り注ぐ。
「ぬおあ、ぶ、ご、があ、ごおあーー」
全身にくまなく次々とヒットする破片。その度に衝撃でジョセフの体はくねくね動くので、まるで不可思議なリズムで踊っているように見える。
ゴン、と特に大きな一発が頭にヒットして、ジョセフはついに倒れ込んだ。
うーん、岩巨人の硬さの前に打つ手なしみたいだったし、結局は勝てなかっただろうな。余計な手を出さず、逃げていればよかったのに。
ジョセフの手からこぼれたアーティファクトは、ころころと転がって、俺の足元に来た。
ふと岩巨人を見ると、今度は俺をロックオンしたらしい。
俺はニコリと笑って、魔剣をアーティファクトに突き立てた。ボシュッ、と音がして、宝玉は煙のように消え去る。
「グオオオオオ」
はい、こうしても岩巨人は消えんのね。それどころか、ますます敵意をむき出しにしてかかってくる。
しゃーない、次は俺が相手だ!
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