上 下
108 / 133
第五章

催眠学校④

しおりを挟む
ゾンビのような呻き声をあげながら、教師達も一斉に動き始めた。

若い男性教師達はその逞しい男性器をタイプの女性教師に見せつけるように手で動かしており、既に男性器の機能が衰えている年配の教師も、皆、それぞれオカズを元に勃起させている。

当然、これも催眠暗示の成果だった。
EDだった教頭も、今では若かりし頃と変わらないのではないか。

女性の教師達も、各々、感度の良い所を刺激して喘ぎ声を漏らしている。
中には我慢できないかのように、目を血走らせながら男性器に近づこうとする女性教師もいる。

「一ノ瀬、これを見てどう思う」

「こんなの、さいってい!」

「まぁ、そう言うな」

はぁ、はぁと荒い息を吐きながら後ろにいる木本に合図をする。

木本は勢いよく一ノ瀬の胸を揉んだ。

「きゃっ!な、なにするの、やんっ」

自分から漏れた快楽の声に驚きながら一ノ瀬は動けずにいる。

「や、やめなさいっ!あ、ちょ、ちょっと、ほんとに、あ、んっ」

必死で口元を手で押さえるが、木本のテクニックに我慢が出来ないでいる。

「なぁ、一ノ瀬。一緒だと思わないか?」

偉そうにする教師も、落ちこぼれの烙印を押されている生徒も。
皆、欲求に勝てない人間という種では一緒だろう。

現に今、その爽やかなマスクと控えめな性格から女子生徒から人気がある男性教師ですら、先ほど表彰を受けていた安西舞妓のあられもない姿を見て興奮しているのだから。

木本の動きは更に勢いを増した。
女性器に指を入れ、激しく出し入れしている。

ぐちゅぐちゅと淫雛な音が、体育館の喘ぎ声に混ざる。

「き、きもぢぃよ‥」
「さ、さいこぉ‥」

狂ったように自慰行為をしている生徒会メンバーの声を聴きながら、遂に一ノ瀬に限界が来る。

「あ、あ、あ、だ、だめぇぇえぇ!!」

絶頂の声と共に、大きく痙攣する一ノ瀬。

素晴らしい‥!

壇上の上で横たわり、だらしなく口元を緩ませている一ノ瀬を見ながら俺は拍手をした。

遂に、一ノ瀬を絶頂させる事に成功した。
このチャンスを逃す訳にはいかない。

俺は催眠アプリを起動させ、一ノ瀬に見せた。

「ぁああぁ」

瞳から光が失われて、催眠状態になる。

「立ちなさい」

「‥は、あ、」

よろけながら、立ち上がる一ノ瀬。
彼女の股から愛液が流れている。
絶頂を迎え、今一ノ瀬の思考は働いていない。今なら暗示を植え付ける絶好のチャンスだ。

「あなたは今から、全校生徒の前でセックスをしたくなります」

「わたし、いま、から‥ふ、ふざけるな」

「っち!」

また催眠アプリを起動させる。

くそっ!駄目なのか。
いや、何か、手がある筈だ。

「今、貴方の周りでは信じられない事が起こっていますよね?」

「しんじ、られない」

よし。丁寧に、暗示を掛けなければ。

「安心してください。これは全て夢です。あなたの、夢」

「わたし、の、ゆめ」

少しホッとした顔をする一ノ瀬。ここで、先ほどの快楽と繋げれば‥!

「夢から目を覚ます為には、貴方が望むことを叶えないといけない。貴方が望む事とは、快楽です」

「かい、らく‥?」

少し眉根をひそめた。

「先ほどの絶頂はどうでしたか?」

「‥‥」

「恥ずかしがる必要はありません。今語りかけているのは貴方自身の心の声。内なる声です」

ゆっくりと俺の言葉を復唱する。

「素直な気持ちで答えましょう。気持ちよかったでしょう?」

一ノ瀬は、ゆっくりと頷く。

それだけで、俺は射精しそうだった。
あの、氷姫と言われていた生徒会長が、自身の快楽を素直に認めた。

「良いですね。そう、それは普通の感覚です。誰もが持っている当たり前のこと」

「あたりまえ」

「そう。だから、更なる快楽を求める為には性行為が必要なのです」

「せい、こうい‥ちが、う。そんな、の」

くそっ!
俺は持っていたマイクを床に叩きつけた。

ハウリング音が体育館に響き渡った。



しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

×一夜の過ち→◎毎晩大正解!

名乃坂
恋愛
一夜の過ちを犯した相手が不幸にもたまたまヤンデレストーカー男だったヒロインのお話です。

ビキニに恋した男

廣瀬純一
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...