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第五章
催眠学校③
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どよめきの中で、大門は自分の存在をアピールするかのように片腕を広げた。
広げた手をグッと閉じる。
静まり返る体育館で、あいつは静かにこう言った。
『——催眠学校——』
---
--
-
後催眠暗示が発動するキーワードを唱えた途端、体育館の中にいる全員が一斉に身体を大きく揺らした。
まるで雷が落ちたかのようにビクッと跳ねる。
前方に綺麗に列をなして並んでいる全校生徒は勿論のこと、左側で固まっている教師たちと生徒会メンバーも皆虚ろな表情で完全にトランス状態に陥っていた。
やった‥!
ようやく、夢が叶う。
ここまで来るのに随分苦労した。
「監督、準備万端です」
木本がカメラ片手に全裸で俺に近寄ってきた。
「体育館全体が映るようようにセッティングしろ」
はい、と興奮冷めやらぬ様子の木本が慌ただしげに舞台袖に回った。
後は役者を舞台に上げるだけだ。
壇上の上に立っている校長に教師達の元へ行くように、と指示すると力なく頷いて下へ降りていく。
俺は再びマイク越しに話しかけた。
『生徒会メンバーは全員、壇上へ上がって来てください。そして、各委員会長も最前列へ』
呼ばれた生徒達はゾロゾロと動き出す。
壇上に横一列に並ぶ生徒会のメンバー達。
この学校の顔となる生徒達も、既に俺の命令通りに動く人形だ。
とは言っても、河合には男性関係の暗示は効かないし、一ノ瀬も認識変換までは叶わなかった。
それでも、無意識下ならば覚醒するまでやりたい放題出来ることは実証済みだが、それでは意味がない。
一ノ瀬にはあり得ない現実を見せつけ、夢と現実の区別を曖昧にする。
それが、最終手段だ。
委員会の会長メンバーが最前列に並んだタイミングで、一ノ瀬の耳元で指を鳴らした。
ぱちんっ
一ノ瀬は瞬きを何度かした後、覚醒する。
体育館全体を見て、一瞬戸惑いの表情を浮かべていたが、俺の顔を見た瞬間悟ったようだった。
「あんた、またっ‥!」
ほぅ、流石最高ランクの生徒。催眠に関する記憶は忘れるように暗示に掛けていたが、全てがその通りにいくわけではないと言うことか。
全く、問題はないが。
「おはよう、一ノ瀬。気分はどうだ?」
「こんなこと、やめなさい!」
「まだ何もしていない。これからさ」
俺はマイクに向かって『さぁ、全校生徒の皆、快楽に身を委ねる時が来た。一斉に、キモチよくなろう』と言い、大きく手を叩いた。
バチン、とした大きな音が合図となり、全校生徒が動き始める。
立ったまま自分の男性器をしごき始める男子生徒や、その場に座り、下着をぬいで自慰行為に勤しむ女子生徒。
一学年から最高学年まで、一心不乱に自分が感じる所を刺激している。
これも、全て今日の為に暗示を掛けていたお陰だ。
もはや列は完全に意味をなさなくなり、体育館は生徒達の淫らな声で響き渡っていた。
生徒会の面々も、全校生徒に見せつけるように自慰行為を続けていた。
「い、いやっ、なに、これ」
まだ意識がハッキリしている一ノ瀬も、制服のボタンを外し、服を脱ぎ始める。
「お前は知っている筈だろ。催眠アプリだよ。そのアプリで皆の欲望を解放させてあげてるのさ」
「そ、んな‥」
信じられないと言った風に目を見開くも、遂には服を脱ぎ終え、自身の胸を揉んでいる。
『さぁ、先生達も見ているだけでは退屈でしょう。日頃の生徒達にかかるストレスを発散させて下さい』
広げた手をグッと閉じる。
静まり返る体育館で、あいつは静かにこう言った。
『——催眠学校——』
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後催眠暗示が発動するキーワードを唱えた途端、体育館の中にいる全員が一斉に身体を大きく揺らした。
まるで雷が落ちたかのようにビクッと跳ねる。
前方に綺麗に列をなして並んでいる全校生徒は勿論のこと、左側で固まっている教師たちと生徒会メンバーも皆虚ろな表情で完全にトランス状態に陥っていた。
やった‥!
ようやく、夢が叶う。
ここまで来るのに随分苦労した。
「監督、準備万端です」
木本がカメラ片手に全裸で俺に近寄ってきた。
「体育館全体が映るようようにセッティングしろ」
はい、と興奮冷めやらぬ様子の木本が慌ただしげに舞台袖に回った。
後は役者を舞台に上げるだけだ。
壇上の上に立っている校長に教師達の元へ行くように、と指示すると力なく頷いて下へ降りていく。
俺は再びマイク越しに話しかけた。
『生徒会メンバーは全員、壇上へ上がって来てください。そして、各委員会長も最前列へ』
呼ばれた生徒達はゾロゾロと動き出す。
壇上に横一列に並ぶ生徒会のメンバー達。
この学校の顔となる生徒達も、既に俺の命令通りに動く人形だ。
とは言っても、河合には男性関係の暗示は効かないし、一ノ瀬も認識変換までは叶わなかった。
それでも、無意識下ならば覚醒するまでやりたい放題出来ることは実証済みだが、それでは意味がない。
一ノ瀬にはあり得ない現実を見せつけ、夢と現実の区別を曖昧にする。
それが、最終手段だ。
委員会の会長メンバーが最前列に並んだタイミングで、一ノ瀬の耳元で指を鳴らした。
ぱちんっ
一ノ瀬は瞬きを何度かした後、覚醒する。
体育館全体を見て、一瞬戸惑いの表情を浮かべていたが、俺の顔を見た瞬間悟ったようだった。
「あんた、またっ‥!」
ほぅ、流石最高ランクの生徒。催眠に関する記憶は忘れるように暗示に掛けていたが、全てがその通りにいくわけではないと言うことか。
全く、問題はないが。
「おはよう、一ノ瀬。気分はどうだ?」
「こんなこと、やめなさい!」
「まだ何もしていない。これからさ」
俺はマイクに向かって『さぁ、全校生徒の皆、快楽に身を委ねる時が来た。一斉に、キモチよくなろう』と言い、大きく手を叩いた。
バチン、とした大きな音が合図となり、全校生徒が動き始める。
立ったまま自分の男性器をしごき始める男子生徒や、その場に座り、下着をぬいで自慰行為に勤しむ女子生徒。
一学年から最高学年まで、一心不乱に自分が感じる所を刺激している。
これも、全て今日の為に暗示を掛けていたお陰だ。
もはや列は完全に意味をなさなくなり、体育館は生徒達の淫らな声で響き渡っていた。
生徒会の面々も、全校生徒に見せつけるように自慰行為を続けていた。
「い、いやっ、なに、これ」
まだ意識がハッキリしている一ノ瀬も、制服のボタンを外し、服を脱ぎ始める。
「お前は知っている筈だろ。催眠アプリだよ。そのアプリで皆の欲望を解放させてあげてるのさ」
「そ、んな‥」
信じられないと言った風に目を見開くも、遂には服を脱ぎ終え、自身の胸を揉んでいる。
『さぁ、先生達も見ているだけでは退屈でしょう。日頃の生徒達にかかるストレスを発散させて下さい』
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