89 / 133
第四章
エンカウンター⑦
しおりを挟む
木本先生は口を開けたまま固まった。
数秒後、「は、ははは!すごい、すごい!」と両手で拍手をする。
ガシャン、とカメラが落ちる音がした。
「いやぁ、分からないもんだね!君みたいな底辺な生徒が、まだ催眠深度が浅いとはいえそこから覚醒するなんて!」
永遠に続くような拍手。
いつの間にか、目の前の四人は固まっていた。
木本先生の異常なテンションがただただ怖かった。
「はぁー‥。君の言うとおりだよ。君は以前に一度催眠を掛けられている。暗示内容は単純でね。まぁ、実際に体感してもらった方が早い。その前に、まずは状況を整理しよう」
木本先生はフリーズした四人の前まで行き、姉と山之内くんに向かって耳打ちをした。
二人とも虚ろな表情のままブツブツと何かを言っている。
ぱんっ、とまた大きな音がすると、姉は瞬きを数回した後、山之内くんのモノを躊躇なく加え激しくフェラをし始めた。
虚ろな表情のまま、まるでプログラムをされた機械のように動く。
「や、やめろぉ‥」
山之内くんは驚愕と恍惚が混じったような反応を見せる。
「あ、がっ、や、やばい‥それ、やばい」
その願いも虚しく、姉はその行為をやめない。まるで妹が取り憑いたかのようだ。
いや、まさしくその姿は先ほどの安西の姿と見事に重なった。
「あ、あっ、あ、で、でるっ!」
目を逸らしたくても、それが出来ず射精の瞬間をマジマジと目撃する。
妹と同じように顔にドロっとした精子がかかった。
それをぬぐいもせず、一点だけを見つめている。
制服の上にボタ、ボタと垂れても気にする様子もない。
あぁ、疑うこともなく、彼女は催眠状態なんだ。
人間ではなく、自分の意思とは関係なしにプログラムされたことを実行する機械なんだ。
そして、僕にプログラムされたことは、単純だ。
この、あり得ない状況に興奮を覚える。
ただそれだけ。
「見事!流石一流選手。見て覚えるのは得意のようだね。どうだい、これが催眠アプリの力だよ!抵抗があることも工夫次第では今のように行動を強制できる。さぁ、仕上げようか」
いつの間にかカメラを回している木本先生は、四人を僕の前で一列に並ばせる。
「君が望むことをしなさい」
木本先生の言葉が耳に入る度、僕はまともな思考が出来なくなる。
虚ろな表情の四人。
僕は、働かない頭で何かを言った。
『え?それが君の願い?たったそれだけかい?』
段々と遠くなる声。
ため息が聞こえた。
ぼやける視界。
しかし、山之内くんと多部くんが何度も何度も頭を下げて何かを言っている事だけは辛うじて分かった。
その二人の姿を見て、ポロリと頬に何かが流れた。
数秒後、「は、ははは!すごい、すごい!」と両手で拍手をする。
ガシャン、とカメラが落ちる音がした。
「いやぁ、分からないもんだね!君みたいな底辺な生徒が、まだ催眠深度が浅いとはいえそこから覚醒するなんて!」
永遠に続くような拍手。
いつの間にか、目の前の四人は固まっていた。
木本先生の異常なテンションがただただ怖かった。
「はぁー‥。君の言うとおりだよ。君は以前に一度催眠を掛けられている。暗示内容は単純でね。まぁ、実際に体感してもらった方が早い。その前に、まずは状況を整理しよう」
木本先生はフリーズした四人の前まで行き、姉と山之内くんに向かって耳打ちをした。
二人とも虚ろな表情のままブツブツと何かを言っている。
ぱんっ、とまた大きな音がすると、姉は瞬きを数回した後、山之内くんのモノを躊躇なく加え激しくフェラをし始めた。
虚ろな表情のまま、まるでプログラムをされた機械のように動く。
「や、やめろぉ‥」
山之内くんは驚愕と恍惚が混じったような反応を見せる。
「あ、がっ、や、やばい‥それ、やばい」
その願いも虚しく、姉はその行為をやめない。まるで妹が取り憑いたかのようだ。
いや、まさしくその姿は先ほどの安西の姿と見事に重なった。
「あ、あっ、あ、で、でるっ!」
目を逸らしたくても、それが出来ず射精の瞬間をマジマジと目撃する。
妹と同じように顔にドロっとした精子がかかった。
それをぬぐいもせず、一点だけを見つめている。
制服の上にボタ、ボタと垂れても気にする様子もない。
あぁ、疑うこともなく、彼女は催眠状態なんだ。
人間ではなく、自分の意思とは関係なしにプログラムされたことを実行する機械なんだ。
そして、僕にプログラムされたことは、単純だ。
この、あり得ない状況に興奮を覚える。
ただそれだけ。
「見事!流石一流選手。見て覚えるのは得意のようだね。どうだい、これが催眠アプリの力だよ!抵抗があることも工夫次第では今のように行動を強制できる。さぁ、仕上げようか」
いつの間にかカメラを回している木本先生は、四人を僕の前で一列に並ばせる。
「君が望むことをしなさい」
木本先生の言葉が耳に入る度、僕はまともな思考が出来なくなる。
虚ろな表情の四人。
僕は、働かない頭で何かを言った。
『え?それが君の願い?たったそれだけかい?』
段々と遠くなる声。
ため息が聞こえた。
ぼやける視界。
しかし、山之内くんと多部くんが何度も何度も頭を下げて何かを言っている事だけは辛うじて分かった。
その二人の姿を見て、ポロリと頬に何かが流れた。
0
お気に入りに追加
130
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる