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第二章
あどけない生徒会書記の裏事情④
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「きゃっ!」
驚いて変な声が出てしまった。
振り返るとそこにいたのは、新任教師の大門先生だった。
不思議そうな顔で私を見てくる。
そうか、この先生は確か生徒会の顧問。ってことは、マズイ。
「確か、二年二組の百合智永?」
「‥っす」
名前と顔を覚えられていることに驚く。
そうか、確かこの先生、校長が優秀だって言ってたな。
全校集会の時に、少し変わったことを言っていたけど私はあの挨拶は嫌いではない。横の木本先生のようにオドオドとした方が苦手だ。
顔をマジマジと見てみるが、一部の女子生徒がはしゃいでいる理由も分かる。整った顔立ちをしている。これに高身長と高学歴。それはモテるでしょうよ。
って、そんなことを分析している場合じゃない!
大門先生は既に不思議そうに私を見て、中から漏れる声に「なんだ?」と興味を示している。
「せ、先生!ちょっとこちらへ」
私は先生の腕を引いて、四階から離れることにした。
二階の階段の踊り場まで降りる。
ここまで来たらもう声は聞こえないだろう。
この学校は妙な所で不便な造りになっており、四階へ行くにはこの階段を通らないといけないから誰かが通ろうとしたら理由をつけて止めればいい。
「おいおい、どうした、慌てて」
「ごめんなさい、先生‥」
それは急にこんな事したら驚くよな、と思い顔を上げると、想像していた困っている顔ではなく、大門先生は笑っていた。
「あの、先生?」
「あぁ、すまん。ところで百合、一つ聞きたいんだが」
少し距離を詰めて話しかけてくる。何ですか、と私はいつでも逃げられるように、本能的体勢を取った。
「高良美兎のオナニーは見ていてどうだった?」
「‥なっ!」
およそ教師が口にするはずもない言葉が耳に入ってくる。聞き間違いではない事は、先生のニヤつく顔で分かる。
「いやぁ、友達が校内でシテいる所を見ると、どんな気分になるんだろうなって」
何故、先生が知っている。
私の中で答えは一つだった。
こいつが、美兎に強要させているのだ。
どんな手を使ったのかはわからない。
弱みを握られているのかもしれない。
私は怒りが沸々と湧き起こり、距離を詰めて問いただした。
「あんたが、あんな事をさせたのか」
「あんなことって?」
ニヤニヤしながら分かっていることを聞いてくる。
私は歯を食いしばりながら怒鳴った。
「美兎に変態行為を強要させたのは、あんたかって聞いてんだよ!」
「強要?あれが強要された人間の表情か?凄く気持ちよさそうな顔をしていたろう」
「ちがっ‥」
言葉で否定しようとしても、焼き付いた美兎の気持ちよさそうな顔がくっつき離れない。
「あれは彼女が望んだ事だよ」
「馬鹿を言うな!あんな不埒な事、あの子がするわけないでしょう!」
怒りで涙が滲んでくる。
何で‥。涙の理由は分からない。
一瞬、表情が真顔に戻り、不安そうな顔をするが、それもほんの瞬間的な事だった。
「不埒、ねぇ。君もそういう事に興味はあるはずなのに」
「そんなわけないでしょ!」
「どうだか。まぁ、とにかく、当たらずと雖も遠からず、だな」
「どういう‥」
目の前の教師は、ポケットからスマホを取り出し、画面を操作し、私の前にそれを見せてきた。
驚いて変な声が出てしまった。
振り返るとそこにいたのは、新任教師の大門先生だった。
不思議そうな顔で私を見てくる。
そうか、この先生は確か生徒会の顧問。ってことは、マズイ。
「確か、二年二組の百合智永?」
「‥っす」
名前と顔を覚えられていることに驚く。
そうか、確かこの先生、校長が優秀だって言ってたな。
全校集会の時に、少し変わったことを言っていたけど私はあの挨拶は嫌いではない。横の木本先生のようにオドオドとした方が苦手だ。
顔をマジマジと見てみるが、一部の女子生徒がはしゃいでいる理由も分かる。整った顔立ちをしている。これに高身長と高学歴。それはモテるでしょうよ。
って、そんなことを分析している場合じゃない!
大門先生は既に不思議そうに私を見て、中から漏れる声に「なんだ?」と興味を示している。
「せ、先生!ちょっとこちらへ」
私は先生の腕を引いて、四階から離れることにした。
二階の階段の踊り場まで降りる。
ここまで来たらもう声は聞こえないだろう。
この学校は妙な所で不便な造りになっており、四階へ行くにはこの階段を通らないといけないから誰かが通ろうとしたら理由をつけて止めればいい。
「おいおい、どうした、慌てて」
「ごめんなさい、先生‥」
それは急にこんな事したら驚くよな、と思い顔を上げると、想像していた困っている顔ではなく、大門先生は笑っていた。
「あの、先生?」
「あぁ、すまん。ところで百合、一つ聞きたいんだが」
少し距離を詰めて話しかけてくる。何ですか、と私はいつでも逃げられるように、本能的体勢を取った。
「高良美兎のオナニーは見ていてどうだった?」
「‥なっ!」
およそ教師が口にするはずもない言葉が耳に入ってくる。聞き間違いではない事は、先生のニヤつく顔で分かる。
「いやぁ、友達が校内でシテいる所を見ると、どんな気分になるんだろうなって」
何故、先生が知っている。
私の中で答えは一つだった。
こいつが、美兎に強要させているのだ。
どんな手を使ったのかはわからない。
弱みを握られているのかもしれない。
私は怒りが沸々と湧き起こり、距離を詰めて問いただした。
「あんたが、あんな事をさせたのか」
「あんなことって?」
ニヤニヤしながら分かっていることを聞いてくる。
私は歯を食いしばりながら怒鳴った。
「美兎に変態行為を強要させたのは、あんたかって聞いてんだよ!」
「強要?あれが強要された人間の表情か?凄く気持ちよさそうな顔をしていたろう」
「ちがっ‥」
言葉で否定しようとしても、焼き付いた美兎の気持ちよさそうな顔がくっつき離れない。
「あれは彼女が望んだ事だよ」
「馬鹿を言うな!あんな不埒な事、あの子がするわけないでしょう!」
怒りで涙が滲んでくる。
何で‥。涙の理由は分からない。
一瞬、表情が真顔に戻り、不安そうな顔をするが、それもほんの瞬間的な事だった。
「不埒、ねぇ。君もそういう事に興味はあるはずなのに」
「そんなわけないでしょ!」
「どうだか。まぁ、とにかく、当たらずと雖も遠からず、だな」
「どういう‥」
目の前の教師は、ポケットからスマホを取り出し、画面を操作し、私の前にそれを見せてきた。
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