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プロローグ
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「あぁ、感動的だ」
今、俺の目の前には夢にまで見た光景が広がっている。
目を閉じ、聞こえてくる音に耳を澄ました。
「なに、が、感動的よ」
左からノイズが聞こえてくる。
少し苛立ちながら俺はその人物に話しかけた。
「静かにしてくれないか。今、いいところなんだ」
「だから、はやく、こんな馬鹿な事は止めさせなさい!」
「自慰行為に耽っている君にそんな事言われてもなぁ。説得力にかける」
体育館の壇上の上で、全校生徒に見せつけるようにオナニーをしているのは生徒会長の一ノ瀬唄だ。
全裸でM字開脚しながら、自身の性器に指を入れ激しく動かしている。
後ろから彼女の胸を揉んでいるのは新任教師の木本英雄。
根暗で大人しかった彼も、今となっては随分様変わりした。
息を荒くし、一ノ瀬の胸をいやらしい手つきで揉みしだく。
「見たまえ、生徒会長。全校生徒と教師が君をネタにし、気持ち良くなっている姿を」
広い体育館を全面に使い、左端では教師陣が、中央から右側にかけて生徒たちが全裸で一心不乱にオナニーをしている。
「皆、したくてしてるわけじゃ、ない!」
「そう。全ては催眠アプリのお陰だ。ここまで来るのに色々苦労したが、教師から生徒まで、君を除く全ての人間は完全に俺の支配下だ」
最前列で生徒達に見せつけるようにしているのは生徒会の面々だ。
普段はクールに生徒会を支えていた生徒会副会長の河合可憐が、激しくオナニーをしている姿など、数ヶ月前では考えられなかった。
「その、インチキアプリ‥」
「インチキとは酷い。これは本物だよ」
一ノ瀬に向けて催眠アプリを起動する。
「やめて、‥あっ」
一瞬恐怖に歪んだ顔をしたが、ぐるぐると渦巻き状に回るその画面を見せると、すぐに虚ろな表情に変わる。
「もっと激しく指を動かしなさい」
「あっ、あぁぁ」
その暗示通りに指を激しく動かす。
端正な顔を歪ませ、艶のある黒髪は動かす度に乱れる。
しかし、それは一瞬だ。すぐに目に光が戻り「この、クズ野郎!」と睨んできた。
「素晴らしいね。流石☆5の生徒だ」
「人をランク付けなんて、最低最悪の下劣行為よ!あなたみたいなクソ教師、消えてなくなればいい!」
「お嬢様の言葉ではないね。最高ランクに選ばれている事を誇りに思ってほしいがね。さて、ここからが本番だ」
「‥何をするつもり?」
「決まっているだろう。今からこの場にいる全員で性行為をしてもらうんだよ」
一ノ瀬の表情が絶望へと変わる。
顔は青ざめ、言葉にならない様子で口を動かしている。
いい、いい。
この、全てを支配している感覚が堪らない。
「あなた、一体何がしたいのよ」
涙をうっすら浮かべながら聞いてくる。
そう言われれば、聞かれた事も無かったし、自分でも考えた事は無かった。
少し考えてみる。
小さい頃から、誰かを支配したい欲望は強かった。
もう一度、壇上から全体を見渡す。
教師・生徒共々が快楽に身を委ね、喘いでいる声。
敵意をむき出しにしている生徒会長ですらそうだ。
普段は優等生で周囲から将来を嘱望されてきた子供たち。そして子供だった大人。
勉学に励み、運動に励み、文武両道を期待されて来た君達。
しかしどうだ。
今、この瞬間。恍惚とした表情を浮かべながら性欲を満たすその姿は、君達自身が望んでいた事だろう。
そうだ、この催眠アプリを手に入れてからずっとやりたかったことは、これだった。
俺は生徒会長に向き合い、語りかけた。
今、俺の目の前には夢にまで見た光景が広がっている。
目を閉じ、聞こえてくる音に耳を澄ました。
「なに、が、感動的よ」
左からノイズが聞こえてくる。
少し苛立ちながら俺はその人物に話しかけた。
「静かにしてくれないか。今、いいところなんだ」
「だから、はやく、こんな馬鹿な事は止めさせなさい!」
「自慰行為に耽っている君にそんな事言われてもなぁ。説得力にかける」
体育館の壇上の上で、全校生徒に見せつけるようにオナニーをしているのは生徒会長の一ノ瀬唄だ。
全裸でM字開脚しながら、自身の性器に指を入れ激しく動かしている。
後ろから彼女の胸を揉んでいるのは新任教師の木本英雄。
根暗で大人しかった彼も、今となっては随分様変わりした。
息を荒くし、一ノ瀬の胸をいやらしい手つきで揉みしだく。
「見たまえ、生徒会長。全校生徒と教師が君をネタにし、気持ち良くなっている姿を」
広い体育館を全面に使い、左端では教師陣が、中央から右側にかけて生徒たちが全裸で一心不乱にオナニーをしている。
「皆、したくてしてるわけじゃ、ない!」
「そう。全ては催眠アプリのお陰だ。ここまで来るのに色々苦労したが、教師から生徒まで、君を除く全ての人間は完全に俺の支配下だ」
最前列で生徒達に見せつけるようにしているのは生徒会の面々だ。
普段はクールに生徒会を支えていた生徒会副会長の河合可憐が、激しくオナニーをしている姿など、数ヶ月前では考えられなかった。
「その、インチキアプリ‥」
「インチキとは酷い。これは本物だよ」
一ノ瀬に向けて催眠アプリを起動する。
「やめて、‥あっ」
一瞬恐怖に歪んだ顔をしたが、ぐるぐると渦巻き状に回るその画面を見せると、すぐに虚ろな表情に変わる。
「もっと激しく指を動かしなさい」
「あっ、あぁぁ」
その暗示通りに指を激しく動かす。
端正な顔を歪ませ、艶のある黒髪は動かす度に乱れる。
しかし、それは一瞬だ。すぐに目に光が戻り「この、クズ野郎!」と睨んできた。
「素晴らしいね。流石☆5の生徒だ」
「人をランク付けなんて、最低最悪の下劣行為よ!あなたみたいなクソ教師、消えてなくなればいい!」
「お嬢様の言葉ではないね。最高ランクに選ばれている事を誇りに思ってほしいがね。さて、ここからが本番だ」
「‥何をするつもり?」
「決まっているだろう。今からこの場にいる全員で性行為をしてもらうんだよ」
一ノ瀬の表情が絶望へと変わる。
顔は青ざめ、言葉にならない様子で口を動かしている。
いい、いい。
この、全てを支配している感覚が堪らない。
「あなた、一体何がしたいのよ」
涙をうっすら浮かべながら聞いてくる。
そう言われれば、聞かれた事も無かったし、自分でも考えた事は無かった。
少し考えてみる。
小さい頃から、誰かを支配したい欲望は強かった。
もう一度、壇上から全体を見渡す。
教師・生徒共々が快楽に身を委ね、喘いでいる声。
敵意をむき出しにしている生徒会長ですらそうだ。
普段は優等生で周囲から将来を嘱望されてきた子供たち。そして子供だった大人。
勉学に励み、運動に励み、文武両道を期待されて来た君達。
しかしどうだ。
今、この瞬間。恍惚とした表情を浮かべながら性欲を満たすその姿は、君達自身が望んでいた事だろう。
そうだ、この催眠アプリを手に入れてからずっとやりたかったことは、これだった。
俺は生徒会長に向き合い、語りかけた。
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