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15章 祈り(後)

50話 神罰

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「大丈夫か、セルジュ……」
「すまない、……こんなことに、なるとは」
「喋るなよ」
 
 カイルがセルジュに肩を貸し、セルジュを立ち上がらせる。
 ひどい傷だ――脇腹は血まみれ、背中にも血のシミができており、右腕はだらりと脱力している。
 それと……。
 
「……フランツ」
 
 セルジュのそばで表情なく立ち尽くすフランツに声をかけるも、反応がない。
 見たところケガはないようだ――セルジュがかばったのかもしれない。
 だとしたら、あんな異様な姿態のイリアスと遭遇したことと併せ、精神的なダメージは計り知れないだろう。
 
「フランツ、俺だ、グレンだ。……分かるか?」
「…………あ」
 
 しゃがみこんで両肩を揺らしながら声をかけると、フランツはようやく反応を示した。
 大きく目を見開いたあとすぐに目を細め、その拍子に目尻から涙が次々にこぼれる。
 
「すまない、助けに来るのが遅くなった。……ケガはないか? どこか、痛いところは」
「…………っ」
 
 言葉が出ないのか、フランツはしきりに「ヒッ、ヒッ」と息を吸うだけ。
 やがて、返事代わりに飛びかかるように抱きついてきた。受け止めて頭を撫でてやると、フランツは一際大きく息を吸い上げる。
 
「ヒ……っ、う、あっ……、……うわああああ――ん……!!」
「もう大丈夫だ……早く屋敷に帰ろう」
 
 セルジュもフランツも、重症だ。早く屋敷内へ連れて行ってやらなければならない。
 だが――。
 
「う、あ……あ」
 
 すぐそばで、イリアスが呻き声を上げている。
 こいつの最期を見届けなければ、幕を引くことはできない。
 
「フランツ……後ろに隠れていろ」
 
 泣くフランツを後ろに引っ込め、全員イリアスから距離を取る。
 本来ならセルジュとフランツだけでも転移魔法で送ってやりたいところだが、今の精神状態では難しい。
 転移魔法どころか、小さい火ひとつすら出せないかもしれない。そのくらい、今俺は動揺している――。
 
「ケホッ……、あ、ぐ……」
 
 心臓を刺し貫き、その剣を抜き取った。それなのにイリアスの"火"は消えない。血が出ておらず、未だ息も続いている。
 
「かみ、さま……、神様……」
 
 天を仰いで、イリアスは涙ながらに神を求める。
 ――赤眼になったとき、自分には無限の力があるように感じた。
 それと同じなのか。神を強く求める気持ちが、ことわりを越えて奴を突き動かしているのか……。
 
 ――なぜだ、なぜそうまでして神を求める。一体こいつの"神"とは何なんだ。
 
(…………?)
 
 ふと、イリアスの「神様」というつぶやきの他に、違う音が耳に入ったような気がした。
 辺りを見回すと、礼拝堂の壁が紙が破れるように裂けていた。裂け目からはどこか別の空間が見えている。
 この現象は何だろう?
 何も分からない。おそらく、イリアス自身にも……。
 
「グレン……さん」
「!!」
 
 ――聞こえるはずのない声。後ろを振り向くと、レイチェルが立っていた。
 
「レイチェル……どうして」
「分かりません、……急に身体が透けて、次の瞬間にはここに」
「……!」
 
 見れば、現れたのはレイチェルだけではなかった。ジャミル、ベルナデッタ、ルカ、聖女もいる。
 それに加え、シルベストル侯爵、セルジュの弟達、屋敷の使用人や衛兵達まで……。
 イリアスが「神様」とつぶやくたびに人が増えているようだが、この現象が意味するところが分からない。
 飛んできた中にいた貴族の女性が泣きながらセルジュに駆け寄り、魔法で彼の傷を癒やした。
 傷が治ったあと、セルジュは女性を掻き抱いた――どうやら、セルジュの奥方らしい。
 
(どうなっているんだ……)
 
 人がさらに増え、その都度空間がビリビリと音を立て引き裂かれる。
 裂け目の向こうに、木でできた壁が見えている。どこか、民家の中のようだ――イリアスの心象風景か何かだろうか?
 
「神様、……どうか……」
 
 礼拝堂の天井部に取り付けられた光の魔石が、強制的に訪れた夜の闇に反応してぼんやりと光を放ち、下にいるイリアスを照らし出している。
 イリアスがいる場所には祭壇があり、そこは他の所より少し高い設計になっている。
 取り付けられた光の魔石の量も他より多い。そのせいで、イリアスが泣いて神を求める様は一際目立ってしまう。……まるで演劇の舞台のようだ。
 ここへ呼び寄せられた衛兵数人が武器を構え魔法や矢を放とうとしたが、シルベストル侯爵がそれを制した。
「もう何もできはしまい」という言葉が耳に入ってくる……。
 
「…………」
 
 ――侯爵の言う通りだ。
 もう、何もできはしない。腕はない。魔器ルーンにしていた眼も消えた。心臓を貫いた。あとは、命の火が尽きるだけ。それなのに……。
 
「……神様、……神様、う、う……っ」
 
(……もうやめろ……!)
 
 ――見ていられない。
 
 どれだけ手を伸ばしても泣いても縋っても、奴の求める"神"は現れない。
 人が増える。人だけが増える。奴が必要としていない"ヒト"だけが……。
 
「神様、どうして……助けて……僕を助けてよ……!」
「!!」
 
 その言葉のあと、イリアスの額の紋章がまばゆい光を放った。
 右大腿部に突き刺さった沈黙の剣が砂塵さじんのように消え、紋章がイリアスの額から分離した。
 分離した紋章の放つ光が人の形を取り、光が消えると同時に少年が現れた。フランツと同じ年頃の、身なりのいい黒髪の少年だ。
 
「あ……」
 
 ――見たことがある。会って、話をしたことがある。
 20年前、光の塾の下位組織にいた頃、ほんの少しだけ話をした――。
 
「……イリアス……」
 
 ――奴の"神"は、少年時代の自分自身のことだった。
 "神"が現れると同時に周りの景色が全て破れて裂け、どこかの家の中に切り替わった。
 壁に額縁に入った海図や設計図が飾ってあり、作り付けの棚には立派な船の模型が置いてある。
 きっとあの少年の私室だ。20年前、彼から聞いた。「将来は父親のような船大工か設計士になりたい」……と。
 
 脳裏によぎるのは、シリル司祭がフェリペを評して言った言葉。
 シリルはフェリペを「哀れだ」と言った。それに反論する俺に対し、シリルはこう続けた。
 フェリペの実年齢は、40代半ばごろ。だがシリルの術で具現化したフェリペの魂は少年の姿をしていた。それは、なぜか――。
 
 
『……私はね、その頃が彼の人生において最良の時期だったからだと思うんですよ』
 
『少年期以降あの年齢になるまで数十年、彼の人生に幸せはなかった。何も獲得せず、何かを積み重ねることもなく……』
 
『そう考えると、私はやはり彼を哀れに思うのです』――……。
 
 
 闇に沈んだ俺の中に存在したわずかな"光"が「両親との思い出」であったように、イリアスにとっての"光"は、光の塾に連れ去られる前――船大工を夢見て幸せに暮らしていた頃の記憶……。
 
「!」
 
 ――手にわずかなぬくもりを感じた。後ろにいるレイチェルがうつむいたまま俺の手を握っている。
 その手を引き、肩を抱き寄せた。「抱き寄せる」というより、「しがみつく」かもしれない。
 どうしても無理だった。そうでもしないと、立っていられそうになかった……。
 
 
「……ああっ、神様……!」
 
 ようやく顕現けんげんした"神"にイリアスは涙ながらに縋り付く。
 イリアスは"神"との邂逅を心から喜んでいる。だがそれに反し、"神"に表情はない……。
 
「ああ神様、神様……! 来てくださったのですね……!」
『…………』
「お待ちしておりました。私――私どもは、貴方にこの身を還すために、ずっと……!」
『…………』
「ああ、しかし……申し訳ありません。私の力及ばず、貴方様が生きる世をご用意できませんでした。もうこの身も崩れ去ってしまいます。……申し訳ありません……どうか、どうか、お許しを……」
『ちがうよ』
「……え……?」
『僕は、神様なんかじゃない』
 
 早口でまくし立てるイリアスに、"神"が冷たく告げた。
 言われたことを理解できないのか、イリアスは目を見開いたまま固まる。
 
「何を……、貴方は、神――」
『……僕の名前はイリアス・トロンヘイム。父さんのような船大工になりたかった。それ以上でもそれ以下でもない、ただの子供だ。……知ってるだろ』
「いいえ、貴方は神です! 僕は貴方に、穢れのない自分を還すために、ずっと役を演じ分けながら……」
『"役"なんかないよ、僕は僕だ。……この僕が成長して、君になったんじゃないか」
「ち……ちがう、貴方は僕とは、ちが……」
『違わない。……どうして分からないんだ。どうして見失ってしまったんだよ。僕という人間は昔から今もずっと、ひとりしかいない――』
『そんな……どうして、……嫌だ……』
 
 ちぎれんばかりに首を振りながら、イリアスが"神"の腕をつかみ縋りつく。
 しかし"神"はその手を取ることはなく、残念そうな顔でイリアスを見下ろすだけ。
 それを見たイリアスの眼から、ボロボロと涙がこぼれる。
 
「嫌だ……嫌だっ……! 誰が僕を否定したっていい、世界中が僕を憎んだっていい! だけど神様は……神様だけは、僕を否定しないで……!!」
 
 "神"の手をつかんでいた左手首が、砂になって落ちる。
 先日落ちた手首だ――何より信じた神に全否定されたことで、自分を保っていられなくなったのかもしれない。
 
『僕は神様じゃない。僕の魂はずっと1つで、僕自身もひとりしかいない』
「ちが……」
 
「違う」と繰り返しながら、イリアスが首を何度も振る。だが、"神"は決して聞き入れない。
 イリアスの火が黒く、小さくなっていく。
 部屋の壁面がぐにゃりと歪んで溶け、礼拝堂の景色に再度切り替わった。
 ――終わる。"神"はイリアスを否定し、幻想を壊した。
 命が消える。たったひとつの、希望の灯が――。
 
「神様! 僕は、僕は……」
『……分かったよ。僕は君の言葉を肯定する』
 
 そう言うと"神"はイリアスの手首を握った。ようやく希望が聞き入れられたイリアスは喜色満面の表情になるが、"神"の表情はやはり冷たい。
 "神"が眼を閉じ額の紋章を光らせると礼拝堂の天井を覆っていたツタがシュルシュルと伸び、天井の石材とステンドグラスと残存する土の外殻を破壊していく。
 黒い空が露出する。雲ひとつなかったはずの空にはいつの間にか、音を伴う暗雲が垂れ込めていた。
 ――ぞわぞわする。あの雲から魔力の鳴動を感じる。太陽が消えたときのそれよりも、大きい……。
 
「か、神、さま……」
『……君はたくさんの罪を犯したよね。それは、僕の罪でもある。だから……僕は今から、僕の思う"神様"をするよ……』
 
 言いながら"神"が、静かに目を閉じる――。
 
「逃げろ、みんな! ここから離れろ!! 雷が――!!」
 
 俺が叫ぶのと同時に強烈な光が視界を奪い、1秒も経たないうちに轟音が響き渡った。
 音が止んだあと恐る恐る目を開け祭壇の方を見ると、そこにはイリアスも"神"もいなかった。
 落雷によってえぐれ焦げ付いた地面のそばで、小さな黒い火が燃えている。
 火は数秒ちらちらと燃えたあと一瞬だけ「ボッ」と燃え上がり、静かに静かに消えていった。
 
「…………」
 
 ――イリアス・トロンヘイムは死んだ。
 
 教皇はイリアスをゆるせと言った。
 俺達はイリアスの悲しみや苦しみを理解しようと、ずっと話し合っていた。
 
 だが、"神"は奴を許さなかった。
 奴の歩んだ道を否定し、その考えも行いも一切認めなかった。
 
 イリアス・トロンヘイムは死んだ。
 心臓を貫かれても信じ求めた"神"……イリアス・トロンヘイム自身に、裁きを下され――……。
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