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15章 祈り(中)
26話 フェリペの杖(1)※残酷描写あり
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「おや、グレン殿ではありませんか。お久しぶりです」
「……お久しぶりです、シリル様」
「クライブ殿も、ようこそおいでくださいました」
「……お世話になります」
アントン一家の出来事から5日後。
とある用事のため、俺はカイルとともにポルト市街のミランダ教会を訪れていた。
この教会を受け持っている司祭シリルには何かと縁がある。
ジャミルがあの剣を拾った時、闇堕ちしかかった時、話し合いの席にいた司祭が彼だ。ジャミルが使い魔と契約をした時も彼が儀式を行った。
呪いの名の女が砦で黒魔術を行った際、それに使われた虫の死骸をカイルがこの教会に持って行き、彼に見てもらった。それがきっかけでセルジュと縁が出来た。
さらに、レイチェルが"狂気"という術をかけられた際に解呪をしてくれたのも彼だという。
ポルト市街を活動拠点にし始めてから1年、彼には世話になりっぱなしだ。
そして、今日もまた……。
「さて、本日はどのような御用向きでしょうか」
「……また厄介ごとで申し訳ないのですが、シリル様に見ていただきたい物が」
「見てもらいたい物?」
「はい。……できれば、別室で話を……」
言いながら、後ろに立つカイルが持っている「白い包み」に目をやる。
それだけで何かただならぬことだと察してくれたようで、シリルは片手を上げ「少々お待ちください」と言ってから近くにいる修道女を呼び止めた。
修道女に少し席を外すこと、その間の来客の対応などを2つ3つ指示をして、またこちらを振り向きニコリと笑う。
「……お待たせいたしました。それではこちらへ」
事前に知らせもせず、厄介ごとを持ってきたというのに嫌な顔ひとつしない。
過去のこともあり宗教や聖職者に対して苦手意識があるが、彼に対しては感謝と尊敬の念しかない……。
◇
「……ここならば、大丈夫でしょう」
教会の地下、祭壇のある小さな部屋に招かれた。
魔法の儀式を行う場らしく、祭壇の周りの床には魔法陣が描かれている。
これからの話にふさわしい場と言える。
「……その包みをこちらに。ゆっくりでいいので、包みを解いていただけますか」
「はい」
祭壇に置いた白い包みをカイルと二人で注意深く解く。
「これは……」
シリルがかけている眼鏡を少し上げ顔をしかめる。
包みの中の物は、アントンの家に残されていたあの血の宝玉の杖の残骸。
この杖を拾ってから数日、埋まっている血の宝玉と同じように、杖部分も燃え尽きた炭のように変色してしまった。
「……魔力を失っていますが、これは相当に禍々しい代物ですね。闇の剣のような自然物とは違う……。人の手によって作られた、"呪物"……とでも言いましょうか……」
「…………」
「差し支えなければ、入手経緯を教えていただいても?」
「……先日、モルト山に住むアントンさんの家を訪ねた際、庭先にこの杖が刺さっているのを見つけまして……」
――アントン一家から話を聞いた後、この杖を砦に持ち帰った。
物が物だけにどう処分したものかと話し合った結果、とりあえず俺達で保管しておこうということになった。
杖を包んでいた布をアントン一家で拝借したシーツから神官の法衣などに使われている布に取り替えてその上に護符を貼り、誰も使っていない瞑想室に置いておいた。
それから数日、女子が頭痛や吐き気などの症状を訴えるようになった。
杖のせいだろうと思い瞑想室へ行ってみると、封の上からでも分かるくらいに杖が赤く光っていた。
もしや血の宝玉が力を取り戻したのだろうか……と封を解いてみたが、宝玉はやはり灰色のまま。光を放っていたのは杖本体だった。
その日の話し合いは中止。体調を崩した女子3人はそれぞれ別の場所へ待避させ、そちらで寝泊まりしてもらうことに。
その日の夜、酷い耳鳴りで目が覚めた。痛む頭を抑えながら瞑想室へ行ってみると、杖がまた赤い光を放っていた。
今度は光ばかりではなかった。シクシクと、誰かがすすり泣くような声まで聞こえてきたのだ。
少し遅れてから、カイルとセルジュも俺と同じように頭を抑えながら現れた。
泣き声は幻聴ではなく、2人にもしっかり聞こえていた。
杖が放つ瘴気は光の結界で和らげることができるが、俺とセルジュは専門外。
結界を張ることができるベルナデッタはジャミルの家に避難している上、いたとしても今は術が使えない。
……正直、どうしようもない。仕方がないので杖にまた封をして、今度は宿舎から一番離れた地下牢へ放り込んだ――。
「……それで、シリル様にこの杖の供養というか、浄化をお願いしたくて」
「……なるほど。お力になれるかどうか分かりませんが、やってみましょう。まずは、杖にどういうものが憑いているのか、可視化を……」
シリルが咳払いを1つしてから杖を両手に持ち横にして構え、目を閉じる。
「我が名は、シリル・ヒューム。……光よ、災いを照らし、影を映したまえ。影よ、汝の奥底に沈む偉大なる主を湖岸へ導け……」
シリルの杖が光を放ち、光が血の宝玉の杖をふわりと包む。
血の宝玉の杖が浮き上がり、祭壇に影を映し出す。影は次第に黒く暗く染まり、やがて水のように揺らめき始めた――。
(意識の、闇……)
「其は原初にして全ての根源。……母なる闇よ、溶け込んだ魂の欠片を、此方へ……!」
小さな闇の水面から水が舞い上がり、黒い水が人の形を取る。
そして……。
『うっ、うっ、……ひっ……』
「……!!」
血の宝玉の杖の上に、座り込んで泣く少年の姿が浮かび上がった。
年の頃は10歳から12歳くらい。……目から血が流れている。何か刃物で刺され潰されているようだ。
『ヒッ、ヒッ……う、うう……』
「………この子供の意識が杖の中に眠って……いや、封じられていたようですね。一体どうして……」
恐らくもう故人である人間の意識が実体化したことがすでに驚きだというのに、その上こんな子供が出てくるとは。
「…………」
昨夜杖を牢屋に放り込んだあと、カイルとセルジュとともに杖の正体について考えを出し合い、いくつかの推測を導き出した。
血の宝玉の杖の棒の部分は、人間の遺体でできている。
そして"遺体"は光の塾の幹部、「フェリペ・フリーデン」という男のものではないか ということだ――。
「……お久しぶりです、シリル様」
「クライブ殿も、ようこそおいでくださいました」
「……お世話になります」
アントン一家の出来事から5日後。
とある用事のため、俺はカイルとともにポルト市街のミランダ教会を訪れていた。
この教会を受け持っている司祭シリルには何かと縁がある。
ジャミルがあの剣を拾った時、闇堕ちしかかった時、話し合いの席にいた司祭が彼だ。ジャミルが使い魔と契約をした時も彼が儀式を行った。
呪いの名の女が砦で黒魔術を行った際、それに使われた虫の死骸をカイルがこの教会に持って行き、彼に見てもらった。それがきっかけでセルジュと縁が出来た。
さらに、レイチェルが"狂気"という術をかけられた際に解呪をしてくれたのも彼だという。
ポルト市街を活動拠点にし始めてから1年、彼には世話になりっぱなしだ。
そして、今日もまた……。
「さて、本日はどのような御用向きでしょうか」
「……また厄介ごとで申し訳ないのですが、シリル様に見ていただきたい物が」
「見てもらいたい物?」
「はい。……できれば、別室で話を……」
言いながら、後ろに立つカイルが持っている「白い包み」に目をやる。
それだけで何かただならぬことだと察してくれたようで、シリルは片手を上げ「少々お待ちください」と言ってから近くにいる修道女を呼び止めた。
修道女に少し席を外すこと、その間の来客の対応などを2つ3つ指示をして、またこちらを振り向きニコリと笑う。
「……お待たせいたしました。それではこちらへ」
事前に知らせもせず、厄介ごとを持ってきたというのに嫌な顔ひとつしない。
過去のこともあり宗教や聖職者に対して苦手意識があるが、彼に対しては感謝と尊敬の念しかない……。
◇
「……ここならば、大丈夫でしょう」
教会の地下、祭壇のある小さな部屋に招かれた。
魔法の儀式を行う場らしく、祭壇の周りの床には魔法陣が描かれている。
これからの話にふさわしい場と言える。
「……その包みをこちらに。ゆっくりでいいので、包みを解いていただけますか」
「はい」
祭壇に置いた白い包みをカイルと二人で注意深く解く。
「これは……」
シリルがかけている眼鏡を少し上げ顔をしかめる。
包みの中の物は、アントンの家に残されていたあの血の宝玉の杖の残骸。
この杖を拾ってから数日、埋まっている血の宝玉と同じように、杖部分も燃え尽きた炭のように変色してしまった。
「……魔力を失っていますが、これは相当に禍々しい代物ですね。闇の剣のような自然物とは違う……。人の手によって作られた、"呪物"……とでも言いましょうか……」
「…………」
「差し支えなければ、入手経緯を教えていただいても?」
「……先日、モルト山に住むアントンさんの家を訪ねた際、庭先にこの杖が刺さっているのを見つけまして……」
――アントン一家から話を聞いた後、この杖を砦に持ち帰った。
物が物だけにどう処分したものかと話し合った結果、とりあえず俺達で保管しておこうということになった。
杖を包んでいた布をアントン一家で拝借したシーツから神官の法衣などに使われている布に取り替えてその上に護符を貼り、誰も使っていない瞑想室に置いておいた。
それから数日、女子が頭痛や吐き気などの症状を訴えるようになった。
杖のせいだろうと思い瞑想室へ行ってみると、封の上からでも分かるくらいに杖が赤く光っていた。
もしや血の宝玉が力を取り戻したのだろうか……と封を解いてみたが、宝玉はやはり灰色のまま。光を放っていたのは杖本体だった。
その日の話し合いは中止。体調を崩した女子3人はそれぞれ別の場所へ待避させ、そちらで寝泊まりしてもらうことに。
その日の夜、酷い耳鳴りで目が覚めた。痛む頭を抑えながら瞑想室へ行ってみると、杖がまた赤い光を放っていた。
今度は光ばかりではなかった。シクシクと、誰かがすすり泣くような声まで聞こえてきたのだ。
少し遅れてから、カイルとセルジュも俺と同じように頭を抑えながら現れた。
泣き声は幻聴ではなく、2人にもしっかり聞こえていた。
杖が放つ瘴気は光の結界で和らげることができるが、俺とセルジュは専門外。
結界を張ることができるベルナデッタはジャミルの家に避難している上、いたとしても今は術が使えない。
……正直、どうしようもない。仕方がないので杖にまた封をして、今度は宿舎から一番離れた地下牢へ放り込んだ――。
「……それで、シリル様にこの杖の供養というか、浄化をお願いしたくて」
「……なるほど。お力になれるかどうか分かりませんが、やってみましょう。まずは、杖にどういうものが憑いているのか、可視化を……」
シリルが咳払いを1つしてから杖を両手に持ち横にして構え、目を閉じる。
「我が名は、シリル・ヒューム。……光よ、災いを照らし、影を映したまえ。影よ、汝の奥底に沈む偉大なる主を湖岸へ導け……」
シリルの杖が光を放ち、光が血の宝玉の杖をふわりと包む。
血の宝玉の杖が浮き上がり、祭壇に影を映し出す。影は次第に黒く暗く染まり、やがて水のように揺らめき始めた――。
(意識の、闇……)
「其は原初にして全ての根源。……母なる闇よ、溶け込んだ魂の欠片を、此方へ……!」
小さな闇の水面から水が舞い上がり、黒い水が人の形を取る。
そして……。
『うっ、うっ、……ひっ……』
「……!!」
血の宝玉の杖の上に、座り込んで泣く少年の姿が浮かび上がった。
年の頃は10歳から12歳くらい。……目から血が流れている。何か刃物で刺され潰されているようだ。
『ヒッ、ヒッ……う、うう……』
「………この子供の意識が杖の中に眠って……いや、封じられていたようですね。一体どうして……」
恐らくもう故人である人間の意識が実体化したことがすでに驚きだというのに、その上こんな子供が出てくるとは。
「…………」
昨夜杖を牢屋に放り込んだあと、カイルとセルジュとともに杖の正体について考えを出し合い、いくつかの推測を導き出した。
血の宝玉の杖の棒の部分は、人間の遺体でできている。
そして"遺体"は光の塾の幹部、「フェリペ・フリーデン」という男のものではないか ということだ――。
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