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15章 祈り(中)
◆イリアス―磔の偽神
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「……あ……」
風が止んだ。
今命があるのは僕とシモンとフェリペ、そしてニコライだけ。
シモンの部下の男、そして十数人ほどいたニコライの女達は皆シモンの風に切り裂かれて死んだ。
部屋は血まみれ――天井まで飛び散った血が、ポチョポチョと音を立てしたたり落ちてくる。
この血のほとんどはニコライのもの。風は止んだが、"断罪"は終わらない――。
「ゲッ、ゴボッ……ロ、ロゴス……もう、ゆるじ……」
「ねえ、先生? 先生も一度くらい"試練"に挑んでみてくださいよ」
「し、試練……?」
「何にしようかなあ? ……ああそうだ、"壁画の試練"にしよう。それがいい」
シモンはニタリと笑って手拍子をひとつ打ち、また紋章を光らせた。
「キィイン」という音とともに分厚い石床がバキッと割れ、そこから土が湧き出る。
土はニコライをめがけ、蛇のように素早く這って集まっていく。
「ヒッ……ヒッ……!?」
「かなりの苦痛を伴う試練ですけど、先生なら大丈夫ですよね? 耐えて耐えて耐え抜いて……"神"であることを俺達信徒に証明してくださいよ……!」
「ま、ま、待ちなさいロゴス! 壁画の試練は、土の術を使う試練だよ!? お前の紋章は風、逆の属性なんて使ったらお前の身に危険が……!」
「……先生は、いっつもそうですね……。自分の身に危機が迫った時だけそうやって人を慮るフリをするんだ……卑怯者が!!」
「……ヒッ、ヒィイッ……!!」
集まった土がニコライを取り込みながら壁の形になり、表面が綺麗に塗り固められていく。程なくしてニコライは顔と上半身だけが露出した状態で固まってしまった。手は肘のところまで埋まって固定されているので、身動きは一切取れない。首がわずかに動く程度だろう。
「ロ、ロゴ、ス……ッ、……がっ!」
「!!」
シモンが剣でニコライの喉を切り裂き、すぐに完治しきらない程度に癒やす。
ニコライが苦しそうに咳をしているが、そこには声が乗っていない。喉を切ったのは声を奪うのが目的だったようだ。
「……もう先生にとって俺は"真理"でしかないんだなあ……。……いいですよ、"真理"は貴方を"神"と認めます。……永遠に崇め、奉りますから……!!」
シモンが天に向かって手をかざすと紋章が赤黒い光を放った。風の紋章から血がじわりとにじみ出る――。
「がっ……ごっ……」
「我が名はシモン……シモン・フリーデン! 紋章よ、天の光よ! 彼の者を"命の円環"から外せ! 未来永劫、現世に縛り付けよ!!」
その言葉とともに漆黒の風が巻き起こり、螺旋を描きながらニコライの元へ。
風はニコライを縛り付けるように巻き付いてから膨れ上がり、竜巻となって壁ごとニコライを覆い隠す。どうやら殺傷能力はないようだ――呪いの術か何かかもしれない。
(……どうして……!)
逃げ出したい。なのに恐怖で足がすくんで立ち上がれない。
へたり込んでこの狂った"断罪ショー"を観ているしかできない。
――どうして、どうしてこんなものを見せられなければいけないんだ?
こいつらのゴタゴタなんて僕には関わりのないこと。
僕の見えないところで呪いでも殺しでも勝手にやっていればいい。
黒い竜巻を見上げながら、フェリペがすすり泣いている。
――何の涙だ。どうしてシモンはこいつを生かしているんだ。
さっさと殺せよ。それかニコライと同じに"壁画"にしてしまえばいいんだ……!
しばらくすると竜巻が止み、シモンはなぜか僕の方にぐるりと向き直った。
碧色だったはずの瞳が赤く染まり、光を放っている。
("赤眼"……!!)
「……ヨハン……ああ、ヨハン……」
「ヒッ……!?」
フラフラとシモンがこちらに歩み寄ってくる。
全身がびしょ濡れだ。あれだけ至近距離でニコライを斬ったり刺したりしたのだから当然だ。
血濡れの床を一歩進むごとに、パチャパチャという水音が響く。
シモンはなぜか笑っている。
――嫌だ。
怖い。
まるで、悪魔だ――!
「ヒッ、ヒッ……!」
「……ごめんねえ、ヨハン、怖がらせたね……」
「…………っ」
「……君に、頼みがあって……聞いてくれるよねえ?」
声が出ない。息をするついでに喉の奥から音が出るだけ。
代わりにちぎれんばかりに首を振って拒絶するが、シモンは僕の反応など見ない。
くぐもった笑みの声が聞こえる……笑っているのに、目の端からは涙が垂れ流れている。
それは彼の顔についた返り血と混ざりあい、赤い雨となって床にこぼれ落ちていく――。
「ねえ、ヨハン……僕はさっき、ニコライに"不死の呪い"をかけたよ。でも、この命を魔器にしたから……もうすぐ死んでしまうんだ。だからねえ、ヨハン――」
「……ひっ、…………っ」
「君が俺の代わりに"真理"となって、このニコライを本物の"神様"にして、盛り立ててあげて欲しいんだ。……そこのフェリペは、君の好きにしていいから……頼んだよ、ねえ……」
そう言いながら、シモンは血濡れの手を僕の頭にベチャリと置いた。
「……おめでとう、君は真理に辿り着いた。今日から君が、"ロゴス"だよ……!」
「……あ……!」
シモンの紋章の光が僕を包む。
頭の中に「キイイィン」という音が響く。目の前は真っ白だ。
白い波にさらわれる感覚――この感覚を知っている。
これは数年前、"天使ヨハン"に生まれ変わった時と同じ。
天使も端役も消えて、僕は真理に生まれ変わる――。
――いやだ、どうして、なんで?
僕はなんにも関係ないのに!
「……神様っ……」
神様、神様、助けて、神様……!
――……
――――…………
――――――………………
(…………?)
視界から白い光が消えた。
次の瞬間、なぜか僕の身体は黒く暗い水に投げ出されていた。
――ああ、聞いたことがある。これはきっと"意識の闇の海"というやつだ……。
辺りを見回すと、あちこちで"過去の記憶"が展開されている。
下に沈むたびに場面が切り替わるが……そのいずれも、僕の記憶ではない。
とある"名無しの少年"の記憶だった。
少年は孤児。ディオールの貧民街で荒んだ生活を送っていたが、ある日1人の司祭と出会い、拾われる。
少年の身の上を聞いた司祭は少年に名前を与え、「今日から家族だ」と温かく迎え入れた。
そこには同年代の同じ境遇の子供もいた。誰のことも信じられず心を閉ざしていた少年だったが、彼らと関わるうち、やがて心を開いていく。
少年は優秀だった。司祭――"先生"に勉強を教わって知識をどんどん吸収した。
魔法の才能もあり、さらに紋章まで持っていた。少年は、同輩の友達とともにやがて孤児のリーダー的存在となっていく。
とても幸せだった。
しかしいつの頃からか、"先生"がおかしくなり始めた。
元の優しい"先生"に戻ってもらいたくて、少年は"先生"の頼みで"真理"を意味する新しい名を名乗ることに。
――本当は嫌だった。その名を名乗れば記憶が、今までの自分が消えてしまうかもしれない。
大事な名前を捨てたくなかった。それは"先生"がくれた、"先生"や他の子とのつながりを示す名前だったから。
でも、これで、"先生"が元に戻ってくれるなら――。
……その願いが叶うことはなかった。
"先生"は少年の大事な友達を殺した。そればかりか罪を全てこちらになすりつけ、『自分がこうなったのはお前達のせいだ』となじった。
自分が少年につけたはずの、家族としての繋がりを示す名もすっかり忘れていた。
先生は少年の何もかもを否定し、裏切った。
――先生、どうして。
信じていたのに、尊敬していたのに、どうして――……!!
(ちがう……!)
舞台と配役と設定は似ているが、それは僕の体験したことじゃない。
勝手に記憶をすり替えないでくれ。
僕はロゴスでもなければ、シモンでもない!
嫌だ、消えたくない。
僕は……、僕は……!
「……せん……せい……」
風が止んだ。
今命があるのは僕とシモンとフェリペ、そしてニコライだけ。
シモンの部下の男、そして十数人ほどいたニコライの女達は皆シモンの風に切り裂かれて死んだ。
部屋は血まみれ――天井まで飛び散った血が、ポチョポチョと音を立てしたたり落ちてくる。
この血のほとんどはニコライのもの。風は止んだが、"断罪"は終わらない――。
「ゲッ、ゴボッ……ロ、ロゴス……もう、ゆるじ……」
「ねえ、先生? 先生も一度くらい"試練"に挑んでみてくださいよ」
「し、試練……?」
「何にしようかなあ? ……ああそうだ、"壁画の試練"にしよう。それがいい」
シモンはニタリと笑って手拍子をひとつ打ち、また紋章を光らせた。
「キィイン」という音とともに分厚い石床がバキッと割れ、そこから土が湧き出る。
土はニコライをめがけ、蛇のように素早く這って集まっていく。
「ヒッ……ヒッ……!?」
「かなりの苦痛を伴う試練ですけど、先生なら大丈夫ですよね? 耐えて耐えて耐え抜いて……"神"であることを俺達信徒に証明してくださいよ……!」
「ま、ま、待ちなさいロゴス! 壁画の試練は、土の術を使う試練だよ!? お前の紋章は風、逆の属性なんて使ったらお前の身に危険が……!」
「……先生は、いっつもそうですね……。自分の身に危機が迫った時だけそうやって人を慮るフリをするんだ……卑怯者が!!」
「……ヒッ、ヒィイッ……!!」
集まった土がニコライを取り込みながら壁の形になり、表面が綺麗に塗り固められていく。程なくしてニコライは顔と上半身だけが露出した状態で固まってしまった。手は肘のところまで埋まって固定されているので、身動きは一切取れない。首がわずかに動く程度だろう。
「ロ、ロゴ、ス……ッ、……がっ!」
「!!」
シモンが剣でニコライの喉を切り裂き、すぐに完治しきらない程度に癒やす。
ニコライが苦しそうに咳をしているが、そこには声が乗っていない。喉を切ったのは声を奪うのが目的だったようだ。
「……もう先生にとって俺は"真理"でしかないんだなあ……。……いいですよ、"真理"は貴方を"神"と認めます。……永遠に崇め、奉りますから……!!」
シモンが天に向かって手をかざすと紋章が赤黒い光を放った。風の紋章から血がじわりとにじみ出る――。
「がっ……ごっ……」
「我が名はシモン……シモン・フリーデン! 紋章よ、天の光よ! 彼の者を"命の円環"から外せ! 未来永劫、現世に縛り付けよ!!」
その言葉とともに漆黒の風が巻き起こり、螺旋を描きながらニコライの元へ。
風はニコライを縛り付けるように巻き付いてから膨れ上がり、竜巻となって壁ごとニコライを覆い隠す。どうやら殺傷能力はないようだ――呪いの術か何かかもしれない。
(……どうして……!)
逃げ出したい。なのに恐怖で足がすくんで立ち上がれない。
へたり込んでこの狂った"断罪ショー"を観ているしかできない。
――どうして、どうしてこんなものを見せられなければいけないんだ?
こいつらのゴタゴタなんて僕には関わりのないこと。
僕の見えないところで呪いでも殺しでも勝手にやっていればいい。
黒い竜巻を見上げながら、フェリペがすすり泣いている。
――何の涙だ。どうしてシモンはこいつを生かしているんだ。
さっさと殺せよ。それかニコライと同じに"壁画"にしてしまえばいいんだ……!
しばらくすると竜巻が止み、シモンはなぜか僕の方にぐるりと向き直った。
碧色だったはずの瞳が赤く染まり、光を放っている。
("赤眼"……!!)
「……ヨハン……ああ、ヨハン……」
「ヒッ……!?」
フラフラとシモンがこちらに歩み寄ってくる。
全身がびしょ濡れだ。あれだけ至近距離でニコライを斬ったり刺したりしたのだから当然だ。
血濡れの床を一歩進むごとに、パチャパチャという水音が響く。
シモンはなぜか笑っている。
――嫌だ。
怖い。
まるで、悪魔だ――!
「ヒッ、ヒッ……!」
「……ごめんねえ、ヨハン、怖がらせたね……」
「…………っ」
「……君に、頼みがあって……聞いてくれるよねえ?」
声が出ない。息をするついでに喉の奥から音が出るだけ。
代わりにちぎれんばかりに首を振って拒絶するが、シモンは僕の反応など見ない。
くぐもった笑みの声が聞こえる……笑っているのに、目の端からは涙が垂れ流れている。
それは彼の顔についた返り血と混ざりあい、赤い雨となって床にこぼれ落ちていく――。
「ねえ、ヨハン……僕はさっき、ニコライに"不死の呪い"をかけたよ。でも、この命を魔器にしたから……もうすぐ死んでしまうんだ。だからねえ、ヨハン――」
「……ひっ、…………っ」
「君が俺の代わりに"真理"となって、このニコライを本物の"神様"にして、盛り立ててあげて欲しいんだ。……そこのフェリペは、君の好きにしていいから……頼んだよ、ねえ……」
そう言いながら、シモンは血濡れの手を僕の頭にベチャリと置いた。
「……おめでとう、君は真理に辿り着いた。今日から君が、"ロゴス"だよ……!」
「……あ……!」
シモンの紋章の光が僕を包む。
頭の中に「キイイィン」という音が響く。目の前は真っ白だ。
白い波にさらわれる感覚――この感覚を知っている。
これは数年前、"天使ヨハン"に生まれ変わった時と同じ。
天使も端役も消えて、僕は真理に生まれ変わる――。
――いやだ、どうして、なんで?
僕はなんにも関係ないのに!
「……神様っ……」
神様、神様、助けて、神様……!
――……
――――…………
――――――………………
(…………?)
視界から白い光が消えた。
次の瞬間、なぜか僕の身体は黒く暗い水に投げ出されていた。
――ああ、聞いたことがある。これはきっと"意識の闇の海"というやつだ……。
辺りを見回すと、あちこちで"過去の記憶"が展開されている。
下に沈むたびに場面が切り替わるが……そのいずれも、僕の記憶ではない。
とある"名無しの少年"の記憶だった。
少年は孤児。ディオールの貧民街で荒んだ生活を送っていたが、ある日1人の司祭と出会い、拾われる。
少年の身の上を聞いた司祭は少年に名前を与え、「今日から家族だ」と温かく迎え入れた。
そこには同年代の同じ境遇の子供もいた。誰のことも信じられず心を閉ざしていた少年だったが、彼らと関わるうち、やがて心を開いていく。
少年は優秀だった。司祭――"先生"に勉強を教わって知識をどんどん吸収した。
魔法の才能もあり、さらに紋章まで持っていた。少年は、同輩の友達とともにやがて孤児のリーダー的存在となっていく。
とても幸せだった。
しかしいつの頃からか、"先生"がおかしくなり始めた。
元の優しい"先生"に戻ってもらいたくて、少年は"先生"の頼みで"真理"を意味する新しい名を名乗ることに。
――本当は嫌だった。その名を名乗れば記憶が、今までの自分が消えてしまうかもしれない。
大事な名前を捨てたくなかった。それは"先生"がくれた、"先生"や他の子とのつながりを示す名前だったから。
でも、これで、"先生"が元に戻ってくれるなら――。
……その願いが叶うことはなかった。
"先生"は少年の大事な友達を殺した。そればかりか罪を全てこちらになすりつけ、『自分がこうなったのはお前達のせいだ』となじった。
自分が少年につけたはずの、家族としての繋がりを示す名もすっかり忘れていた。
先生は少年の何もかもを否定し、裏切った。
――先生、どうして。
信じていたのに、尊敬していたのに、どうして――……!!
(ちがう……!)
舞台と配役と設定は似ているが、それは僕の体験したことじゃない。
勝手に記憶をすり替えないでくれ。
僕はロゴスでもなければ、シモンでもない!
嫌だ、消えたくない。
僕は……、僕は……!
「……せん……せい……」
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