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3章:光芒
④憧れ
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ゼンのようになりたい。
彼はどんな人生を送って来たんだろう?
夢の中のゼンは兄弟や家族たちを幸せな時間を過ごしていた。
けれど、場面が移り、いつしか独りぼっちに過ごしていた。
一時現れた楽しそうにゼンと遊ぶあの女の子は誰なのだろう?
来る日も来る日も公園に独りぼっちで立ち尽くしていた日々。
それは僕にはとても長いものに感じられた。
ずっとこの夢を見続けるのかとも思った。
最後に見た夢は僕と出会ったあの場所だ。
其処でもゼンは独りぼっちだった。
あの時何をして、何を考えていたんだい?
今、傍にいるゼンはとても人懐っこく、その頃の傷を全く感じさせない。
今の君は幸せかい?尋ねてみてもが答えてくれる筈もない。
これからは生きてて楽しいって思える人生を送らせてあげる事が出来たら。
その為の少しでも力になれたら、何より嬉しい。
僕の存在に意味が生まれる、そう思えた。
何を書くべきか、なんとなくわかってきた気がした。
ゼンの人生を繋ぎ合わせよう。
その先に追い求める自分の姿を重ねられる気がした。
だけど夢で見たゼンは寂しく哀しい思いをずっとしていた。
今に至るまでのゼンの人生を、繋ぎ合わせて1本の道が出来たなら、
きっとこれから僕が生きる上での道標になる筈だ。
これからのゼンの人生をきっと僕が幸福なものにしてみせる。
だからそこに行くまで、僕を導いてね。
親友のような存在で、先生のような存在だ。
だが、彼は言葉をしゃべれない。
彼の気持ちを想像し、どういう行動を起こすか、自分に置き換えて予想した。
それはとても苦しい作業だったが、
人生を共に歩んでいる。そんな気がした。
彼はどんな人生を送って来たんだろう?
夢の中のゼンは兄弟や家族たちを幸せな時間を過ごしていた。
けれど、場面が移り、いつしか独りぼっちに過ごしていた。
一時現れた楽しそうにゼンと遊ぶあの女の子は誰なのだろう?
来る日も来る日も公園に独りぼっちで立ち尽くしていた日々。
それは僕にはとても長いものに感じられた。
ずっとこの夢を見続けるのかとも思った。
最後に見た夢は僕と出会ったあの場所だ。
其処でもゼンは独りぼっちだった。
あの時何をして、何を考えていたんだい?
今、傍にいるゼンはとても人懐っこく、その頃の傷を全く感じさせない。
今の君は幸せかい?尋ねてみてもが答えてくれる筈もない。
これからは生きてて楽しいって思える人生を送らせてあげる事が出来たら。
その為の少しでも力になれたら、何より嬉しい。
僕の存在に意味が生まれる、そう思えた。
何を書くべきか、なんとなくわかってきた気がした。
ゼンの人生を繋ぎ合わせよう。
その先に追い求める自分の姿を重ねられる気がした。
だけど夢で見たゼンは寂しく哀しい思いをずっとしていた。
今に至るまでのゼンの人生を、繋ぎ合わせて1本の道が出来たなら、
きっとこれから僕が生きる上での道標になる筈だ。
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だからそこに行くまで、僕を導いてね。
親友のような存在で、先生のような存在だ。
だが、彼は言葉をしゃべれない。
彼の気持ちを想像し、どういう行動を起こすか、自分に置き換えて予想した。
それはとても苦しい作業だったが、
人生を共に歩んでいる。そんな気がした。
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