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第110話 残務整理、そして迷宮02

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本日はオフである。コマネ氏と軽く打ち合わせする以外は嫁さんと別行動。

夕方までの空き時間、何すっかなぁ。

「物」を受け取りコマネンティ邸を出た所でお別れ。

今夜は私が作るからと足取り軽くカメノス邸の方角に歩いて行った。ペルシェさんとこやな。

昼飯もどうするか。決めずにフラフラするか。
惣菜買って家でパズルの続きするか。
裏庭で芽が出たララードの観察日記を付けるか。
昼間からやってる酒場で飲み倒すか。

トボトボ考え事をしながら歩き、デニスさんの店の前まで来てしまった。

ランチ営業はしていないが窓から中を覗くとデニスさんとパメラが仲良く談笑中。お邪魔は良くないから退散。

冒険者ギルドに立ち寄ると…。
受付にリリスが座ってニッコリ営業スマイルを振りまいていた。

大した用事も無い?のにリリスの笑顔を見たいが為に集まる冒険者たち。仕事をしなさい。

…俺もやん。

「あ!スターレン様」
リリスに見付かり手前に居た冒険者たちが道を開いてくれた。中にはギルドの外に出て行く者まで。

「リリス久し振り。受付やってるんだ」
「そうなんですぅ。お仕事頂けて文句は無いのですが…
ひじょーーーに暇です。皆さん簡単な採取クエストしか取られませんし。メインの護衛仕事は全部お隣ですし」

「パージェントは特殊だからなぁ。他でこんなに暇なとこ無いよ。早く慣れるといいね」
「慣れるかなぁ…」
苦笑いを浮べるリリスを残し、掲示板を眺めた。

ジャイアントトードとグエインウルフの討伐依頼書。
トードは以前と変わらないがグエインの依頼が微妙に増えていた。

繁殖期だっけな。

もう少し時間出来たら隊のメンバー募って受けてみるか。


ギルドを出て露店で惣菜でも買おうと歩き出した。
その時…。

ほんの一瞬、視界が暗転した。

即座に霊廟を武装展開。飛び出したその先で。

時間操作:延長

ステが桁外れだと延長状態の中でも普通レベルで動けるもんなんだ。

大切なバッグも鎧の外側。嬉しい新発見。

冷静に周囲の状況把握。
見慣れぬ開けた森林地帯。見渡す限り木々に囲まれ、脇に細い獣道。場所の確認は後。

四方から飛来する矢。そして俺の目前に上等そうな剣を向けながら迫り来る男。

その男の左手には見慣れた手袋。
こいつはラザーリアの墓荒し一行で外に居た奴で間違いない。

矢の軌道を離れ、男の両腕を煉獄剣で切断した。

剣を握り締める左手だけを取り外し、索敵で木々に隠れる暗殺者たちをロープで回収。

女も1人混じっていたが構わず強力な麻酔を注射し、昏睡させて下着姿まで剥いた。

時間操作:延長解除

ぎゃーと五月蠅く悶える男を軽く蹴り上げ仰向けにした。
「何だ貴様はァァァ!!」
呼び出されたのこっちですが?
「いやぁ。助かったわ。探してたんだこの手袋。
何時来るかとずっと待っててやったんだぞ」
右手は転移。ならば左手は別の機能。
その答えは相方の引き寄せだった。

手袋単体でこんな芸当は難しい。他にも何か道具を併用している。そう思いまだ元気に喚く男の腕を取り、火魔石を発動させ傷口に押し当てて気絶させた。

5人の暗殺者の身包みを全て収納。

下着姿の獣の身体検査を隅々まで行い、手足を縄で縛り上げリーダーを平場まで引き倒し常備していた川水を頭の上から掛けて起こした。

ロイドちゃん。周囲は?
「周辺5km以内には誰も居ませんね」
更に外側にこいつらの仲間が居るのかも。

あんまし時間掛けたくないな。お腹も空いたし。

意識を取り戻しても更に叫き散らす男に。
「全部残さず喋るなら。よーく効く痛み止めやるよ?」
「だ、誰がしゃべ」
魔石を傷口と合体。
「ギャァァァーーー」

頑固やなぁ。痛み止めの入った小瓶を見せ付け様子を見ていると。嫁さんからのコール。

「どうしたの?なんでそんな所に居るの?」
「ごめん。ちょっと拉致られた。俺って今何処に居る?」

「拉致って…。マッハリア。ツンゲナから東北東。かなり東だよ」
「ありがと。今相手のリーダー厳しく尋問中だから。また後で」
「…気を付けて」
一旦通話を終了。

鬱陶しいなぁ。悲鳴ばっかり上げやがって。
「もういいよ。痛み止めやるから飲めって」
腕を解いて瓶を挟ませてあげると勢い良く飲んだ。
コカイン入りなんですけどw

こないだのバザーで買った物で何かに使えるかもと1個だけフィーネの目を盗んで取り置きしておいた。

こんな所で役立つとは。

男の目が蕩け超キモい。
「き…さま…。何、を…」
「痛み止めだって」麻薬入りの。

大人しくなった所でどうするか。

主犯はこいつで間違いないが、他は雇われただけの傭兵かも知れない。

20代に見える女性が含まれる為悩む。男だけなら放置するんだけど…。

1.マッハリアの南部砦か駐屯地に突き出す
手続きが面倒い。

2.ラザーリアの父上に頼む
余計な手間は掛けたくないし、新たな火種に成るかも。

3.5人をパージェントに連れて行く
異国の汚物をタイラントに持ち込みたくない。

荷物の中に身分証の類が無い。別場所に置いて来たなら用意周到。じゃないなら家無き人々。

どうするか悩んでいると男が喋り出した。
「さ…サザイヤを、どうした。何処に、隠した」
あの墓荒しの中の女性だったか。

俺は無言で晴天の空を指差した。
「く…くそぉーーー」
「スターレンの警告を守らぬお前らが悪い。俺はあいつに大きな借りがある墓守だ。俺の領域に勝手に踏み込んだ挙句にそれか。あの女がお前の嫁だろうが恋人だろうが俺には関係無い。恨みを持つのは筋違いだ」
言い訳ですがね。

「貴様なぞ…。我らが神が…裁いて、下さる」
「人殺しには違いねえ。何時か天罰が下るんだろうよ。
どの神様に与えられるかは知らんが」

男が薄ら笑う。
「あの御方は…何れ神に登られる…」
何だ?麻薬と熱傷で可笑しくなったか?
「精々…苦しむがいい…」

言い終えると男が大きく口を開き、俺はその汚口に拳を突っ込んだ。
「勝手に自殺すんじゃねえよ。責めて俺の質問に答えてから死ねや!」
鎧付きの俺の手を噛み砕こうと必死に藻掻くが無駄な足掻きだ。人間様の脆い歯が通る訳が無い。

仕方が無いから序でに鑑定。

名前:マイアゼル・ロモコ
性別:男性
特徴:邪神ミレアローゼス教団教徒
出身地:ロルーゼ南部地方

…は?邪神って…何だよ…。
「智哉。お耳を塞がれた女神様の代わりに水竜様が。
そのまま伝えます。その名は誰にも告げては為らない。
フィーネ様にもペリーニャ様にも気取られて為らない。
貴方の使命を果たせば必ず復活は阻止出来る。と」

邪神復活阻止?それが俺の使命なの?
「…恐らくは」

てっきりアザゼル討伐すれば終わりだと思ってた。
「略同義、だそうです」ほぼって…。

仕事が急に増えた感じだが果たす使命は変わらない。
て事かな。

アザゼルに俺が蓄えた魔王の因子。そいつの扱いを間違えると邪神が復活してしまうと。成程成程。

全然駄目じゃねえか!

ですから!そう言う大切な事はもっと早く教えてって前々から何度もお願いしてるじゃないですか!!
「…お二方共に。お耳を塞がれました」

嫁さんに隠し事が増えちゃったじゃん。フィーネの為なら仕方ない、か。

まあいいや。

ベルさんがロルーゼを放置しろって言った意味が少しだけ解ったぜ。

尚更絶賛俺の指をしゃぶり中のこいつをどうするか。
超難問だ。

きったね。後で指消毒しなきゃ。

放って置いてもこいつは自殺する。
他の4人を連れ帰って詳しく尋問…は駄目だな。こいつらの口から邪神の名前がポロッと出たら非常に拙い。

マイアゼルの口から手を抜き、無言でその手で他の4人の肩に触れた。

…取り敢えず4人は教団員とは出なかった。

そうして居る間にマイアは奥歯に仕込んだ毒で天に召されてしまった。俺…一度は止めたんだぞ。

面倒臭い!しーらね。放置してかえっ…たらいかんな。

4人の縄を解き、衣服を置き、僅かな路銀も置き、気付薬を嗅がせ、マイアのご遺体を肩に担いで東に向かって全力で走った。

名前は覚えた。生きていたらまた何処かで会おう。

「ソラリマ。聞こえていたなら今の話は黙っててくれ」
『…御意に。我は只一振りの剣。それ以上でもそれ以下でもない』

サンキュー。

残る謎はまだ有る。

どうして教団員が腐れ勇者を掘り起こそうとしたのか。
あの死に掛けも邪神復活の鍵を握ってんだろうなぁ…。

絶対に死なせない。それだけだ。


マイアの遺体を大山脈麓の谷に投げ捨てて帰宅した。




---------------

無事に帰ったからまだ遊んでていいよと嫁にメールして。

邸内の訓練所を借りて押収品をぶち撒いた。
道具の効果を高める物がある筈だと。

…無いで御座る。そんな筈も無いで御座る。

高度な鑑定眼鏡やレシーバーの相方はあった。
何方もシュルツの眼鏡や貝殻には遠く及ばない性能。

デザイン性が欠如した唐草手袋の左手を鑑定。

名前:唐草の手袋・左手用(古代兵器)
性能:右手用の所有者を近場に召喚可能
   魔力消費:残量の8割/1回
   座標軸:発動者自身
   有効範囲:凡そ200km内に双方が存在する事
特徴:転移秘宝の片割れ

やはり有る。

あの場所からパージェントまではざっくり2000km。
10倍は効果を上げたのは間違いない。

まさか…体内に埋め込んで…。だとしたら勿体ない。
あー勿体ない。

今更谷底の遺体を拾いに行くのも面倒臭い。そもそも解剖なんてしたくない。

ネックレス、指輪、5人の鞄、何れもこれも我楽多。
マイアが持っていた剣の性能はまあまあ良かった。以外の装備品はパッとしない。腹減った…。

でも今食べると折角のお夕飯が。

違う違う。男児足る者、一食抜いた位で死にはしない。

水分補給だけ。気分を変える為に解毒剤に蛇生血を混ぜて飲んでみた。…何も変わらなかった。

そんな事をしても犯人が自首してくれる訳が無い。


物品を前に首を捻っていると。フィーネとシュルツが手を繋いで帰って来た。

「あれ?ペルシェさんとお茶はもういいの?」

「半分は仕事よ。そろそろ夕食の支度も始めるし」
「仕事?」珍しいな。

「新しい化粧品の相談をね。将来温泉郷のアメニティに加えられないかなって。シュルツも一緒に」
「はい」
化粧品ねぇ。それは女性でないと提案出来ないな。

「それより何なの?これ」

「俺を拉致した5人の盗賊から剥ぎ取った戦利品。この手袋の効果で強制召喚されたんだけどさ」
2人に左手袋を見せた。右手用の相方だと。
「この効果を10倍以上に引き上げる道具があるんじゃないかって探してた」

「ふーん」
シュルツが挙手をして。
「私も探してみます」

3人で探す事数分。シュルツが手に取り掲げた。
「これではないでしょうか」
どれどれ。

それは透明な液体入りの小瓶だった。
名前:飛躍の美顔
効能:お肌の張り艶、極めを10倍に整える
特徴:道具に掛けても効果が上がる、かも知れない
   効果があってもほんの数秒間

「なーんだ。化粧水だったのか。そら気付かんわぁ」
一時的な上昇効果か。さてどうしよう。
「フィーネ。これ半分だけ今度ペルシェさんとこ行った時にでもこの鑑定眼鏡と一緒に渡して解析依頼しといて。
新作化粧水にも転用出来そうだし。半分は他で何かに使えるかも知れないから取っておいてね」

「うん…。ちょっとだけ自分に使ってみてもいい?」
「いいけど。それ以上美しくなってどうするの?」

「女の美への欲求には果てが無いものよ」
「私も使いたいです!」

然様で御座るか。
「ちゃんと残るならどうぞお使い下され」
フィーネのプリプリお肌に触れられるのは俺の特権だ!


その夜。フィーネは化粧台の前で化粧水を塗り込み。
「明日が楽しみ♡」と上機嫌。

俺が拉致られた事は頭から吹き飛んだらしい。色んな意味で助かった…のか?




---------------

美味しい朝食を食べ、愛妻弁当を持ち。
今日もはよから迷宮出勤。

中盤終わりの13層。

「サイの弱点は角の後ろの眉間だが。象と同じで皮膚が硬い。上手く当てられなきゃ首筋で」

「はい!」
「クワッ!」

後ろ足で地面を掻くヒィペノスも突進タイプ。バランスが悪い。調整が崩れたなら有り難い。

んな事は無かった。

縦列集団車両が一斉に突っ込んで来た。

刎ね飛ばされたら死なないまでも引き離される。

ロープで高い天井付近に橋渡しで飛び乗った。

大部隊が真下を通過。土煙が酷い。

隣のフィーネのお肌が艶々。じゃない。今日の嫁さんの気合いが半端ない。
「鞭でしばき倒してやるわ!」

ロープに膝裏を掛け逆さ吊り。鞭を引き延ばして枝分かれ巨大扇を造り出した。その団扇で折り返して来たヒィペノスの先頭集団を暴打。
「後ろの敵を駆逐しなさい!!」

秒前は仲間だったけどね。

3者並んで観戦。ロープに座り直したフィーネさんは。
「座ったままやれば良かった…」
誰にでもあるある。この方が絶対に格好良いと思う瞬間にやってしまう黒歴史が。

頭をぶつけ合い、隊列が乱れ、潰し合い、塵と化して消えて行くサイたち。フィーネが正常部隊の後ろから駄目押しの一鞭。
「誰が休んで良いと言った!!」
こえーよ。

折り合い圧し合い後ろから前から。壮絶な生存競争。
やがて生き残った数匹を、頭上から盾の先端を振り降ろして討伐完了。

残りの主の突進を俺が受け止め、出したロープの足場からフィーネが飛翔一突。

吐き出したのは地魔石。以上!宝箱も特に無し…。


気を取り直して14層。

今度は小さな羽を取り付けた河馬。テレンスロイタ君。
彼らは重量バランスを無視し、無風状態にも構わず、風を操り中空を漂っていた。

対応能力が凄い。

「クワン。あいつらの頭上を掠めて注意を逸らしてくれ。
俺たちがあの柔らかそうな腹を下から刻む」
「クワ」小声で答えて飛んだ。

クワンの行く手を突風が遮ろうとしたが、そんな微風では可愛い我が子は止められまい。

下側にも発生していた乱気流をシカトしてロープと槍で腹を掻っ捌いた…。

違います。俺のロープは弾かれた。そろそろ限界か…。

代わりに霊廟盾を逆さに突き上げ捲った。
どうだ偶然(遊び半分)から生まれた推定人類史上最硬度の威力は!

上下から掻き乱し、隊列が崩れた巨体の討伐は早かった。

同様の戦法でフィーネが抉って階層主も終了。

ここも地風の魔石のみ。


愛妻弁当をご本人の目の前で食べながらの昼休憩。

「そろそろロープが限界だ。でも煉獄剣もソラリマも最後まで温存したい。次からは上で出た金属棍棒でカチ上げ狙いで行くよ」
「膝と肘にサポーター着けたらどうかな」

「ナイスアイデア!」

上で取った物を使ってはいけない道理は無し。


そして突入した15層。

居たのはドライアド。樹木の妖精さん。じゃない方の木の幹から顔のような物を浮き出した化物だ。

裸の妖精さんが良かった!
「やったぞ。殴って下さいと言ってるような魔物だ」
「楽しそう。私もハンマー出していい?」

「下方修正なら問題無し!クワン。上の木の葉を飛ばして来る。全部禿げに刈り取っちゃえ」
「クワッ!!」

上下入り乱れる乱打戦。今日も爽快ご飯が美味い!

ストレス解消だ。口から出してくれる微風も気持ち良い。

「イライラした時に今度からここに来ようかしら」
「俺もそうしようかな」
「クワッ」あたしもって顔。一緒にいこな。

ハイテンションで森林伐採を繰り返し、気が付けば主までも通り過ぎていた。

取り戻した静寂…。

振り返り路上に転がっていた物は。
地風石と、怪樹の小枝だけ。箱なんて知らねえ。

怪樹の小枝…用途不明品。燃すも良し、木彫りの材料にしても良い。ぶっ殺すぞ!

「これ多分通い続けるとレアが出る奴だ。多分な!」
「いいのよ。ストレスさえ発散出来れば!」
「クワッ!」


怒りに震え、勢い任せの16層。

緑色した土の塊。そうですゴーレムさんの登場です。

単体で闊歩していた訳じゃない。地面や横壁から太い腕が生えて掴み掛かって来た。

「何だ。ボーナスステージか!」
「床まで叩けるなんて最高じゃない!」
「クワッ!」

クワンは地表に立つゴーレムたちを正面から次々に突貫して回っていた。

今の俺たちに敗れぬ壁など無い!

またしても主の姿を見逃し殲滅終了。
地の上位魔石オンリー…。忘れてしまおう。


帰宅時間も忘れて突入した17層。

赤茶けた土の塊。そうさガラドゴーレムさんだ。

今度は地表まで隆起し出した。
「難易度が上がったな」
「益々面白いじゃない」
「ク…」疲れて来たらしい。

強引に数多の壁を壊し、辿り着いたその先。

立ち尽くす主の両膝を同時に叩き壊し、クワンが額の箇所を突き破った。

落ちて来たのは地の上位魔石と…ガーネットクロー。

クローと銘打つだけあって鳥の爪のように先端に向けて湾曲していた。平面には凹みがあり、丁度それがクワンの爪にピタリと嵌った。

鳥類の爪攻撃力2倍の効果。

「やった。クワン用の武具だ」
「頑張った甲斐があったね」
「クワァ~~」

「でもこれだと人の肩に乗れなくなったな…」
「ちょっと寂しいね…」

クワンは首を横に振り乱して自分でクローを脱着した。
翼を駆使して。君は万能か。


夜も遅く。天辺間際に帰宅してしまい。
不健康にも作り置きの梅肉サンドを食べて泥の様に眠った…。
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