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4キロ
しおりを挟む木刀のステータスも見てみた
名称 白樫の木刀
称号 勇者Lv一
持ち主 細井出翔 好感度三十%
スキル 木刀を装備した者へ力を与える。
持ち主への好感度により変動
攻撃力 五百+二百五十(持ち主の筋肉一%✕五十加算)
現筋肉量(五%)
体脂肪率七十%
「……七十%霜降りか」
どうやらこの木刀は体脂肪率が測れるらしい……なんて便利な木刀だろう。
木刀からの好感度か……ずっと放置してからか低いなぁ……
しかし、木刀が勇者とはなぁ……
そういえば、召喚される時後には三人の学生が居た
あれが全て勇者関連だったとしたら、勇者以外に何があったのだろう。
俺は自分の着てるものに鑑定を掛けていった
すると……
名称 作務衣
称号 盾の戦士Lv一
持ち主 細井出翔 好感度百%
スキル 盾の戦士を着ている者に力を与える。
持ち主への好感度により変動
防御力 五百+百(持ち主の筋肉%✕20加算)
現筋肉量(五%)
名称 伊達眼鏡
称号 盗賊(斥候)Lv一
持ち主 細井出翔 好感度四十%
スキル 百里眼、鑑定、気配察知、気配隠蔽
全言語理解、透視、アイテムボックス(無限)
無詠唱
ユニークスキル スキル貸与(気に入った持ち主にスキルを貸す事が出来る)
「……」
(もっと眼鏡大事に扱おう!そうしよう。
これによると好感度が上がれば透視とか使えるのかぁ……うん!頑張ろう!透視の為に!)っと心に誓った
眼鏡だけユニークスキル持ちで、俺のステータスに付いてるいくつかのスキルにも似たようなスキルがあるって事は、重なるスキルは貸してもらってる状態の様だ。
まぁこれからもっともっと仲良くなるんだから自分のスキルじゃなくても問題ない。
一通り見てから分かったことは、木刀、作務衣、伊達眼鏡が三人の学生がちゃんと召喚されていたら、貰うはずだったスキルなのだろう。
多少罪悪感はあるものの、こうなってしまったのだこら、仕方ない。頑張って生きようと思います。
それと、履いてきた雪駄は風の精霊が住み着いていたので、コレからは転けなければ怪我や何かは治してくれるそうだ。
村人が持つ物では無い気がしたが、これが無いと多分俺はすぐ死ぬだろう。
便利な世界だったからデブでも生きてこれたが、流石にこんな原始的な世界では俺は絶対生きられない。
明日から始める訓練で何が変わるか分からないが、少しだけ期待するしかない。
決意も新たにベッドの上で拳を握っているとドアをノックする音がした。
「お客様……夕御飯の準備が整いましたので、案内いたします」
先程のメイドさんとは声が違ったが、腹も減っているので急いで向かう。ドテドテと走り、肉を揺らしながら向かう。ガチャリとドアを開けるとメイドさんが少し頭を下げてから
「どうぞこちらです」
と、俺の前を歩く
暫く歩くと宰相さんが座る食卓へと辿り着いた。
俺の額からは汗が流れていた
「おや、運動でもしていたのですか?汗をかいていらっしゃるようですね……ご飯の前にお風呂へ入って汗を流した方が宜しいのでは?」
そう言われた。目の前の餌を目前にしながらマテをされるとは……
「汗っかきなだけです、風呂に入ってもここに来るまでにはまた汗はかきますよ?」
そう素直に告げた
宰相様とその家族の方々は驚いていたが納得してくれた様で、席へと案内されて座る。
俺がすわると次々と料理が出てきた。どうやら、フランス料理のように1品ずつ出されるようだ。
最初は野菜スープだった。味は塩味
次はサラダ、味は塩味。
次はメインなのか肉が出てきた、味は塩味。
序にジャガイモの潰した奴も出てきた、味は芋味。
最後にスイーツが出てきた。酸っぱいみかん。
「……俺、痩せれるかも」
運動する前に食事だけで百kgは落ちそうだった
その後、風呂場へ案内された序にトイレへも案内された。
俺はここで初めて困った顔をした。
その顔を見たメイドは不思議そうにどうしました?と、尋ねてきた。
「すまないがトイレはここだけですか?」
「はぁ?いえ、他にも御座いますが形は一緒ですよ?」
どうしよう……最大のピンチだ……この世界のトイレの事をまるで考えてなかった。
俺の家のトイレは相撲取り仕様になっている。そう、でかい尻の為に設計されたアレだ。座る場所もデカイ洋式便所だ。当然異世界のこんな中世みたいな世界にあるはずも無く、目の前に鎮座してるのはオマルであった。
中世時代も確かにオマルで済ませて窓の外から捨てる方法を取っていたヨーロッパ。
この世界はオマルで済ませて魔法で消すなのだそうだが、そのオマルは一般用で普通に小さかったのだ。
これではどこに出したか分からない!
ある意味オマルを尻にあてがい出す様なものだった。しかもだ!ウォシュレットからの温風で手が届かない俺でも特に困らなかった現代トイレとは違うし、トイレットペーパーは無い。ガサガサした紙でも無い。魔法で肛門周りの汚れも綺麗に消せると言うわけでも無かった。
「お尻……拭きましょうか?」
困惑して冷や汗まみれに成りながら頭を抱え出した俺を見て、メイドさんから提案されたのが、お尻を拭いてくれるサービスだった。
俺は顔を真っ赤にさせて断った。が、このままではイカンとも思ったが、どうすればよいか分からなかった。
取り敢えず風呂で汗を流し、作務衣を着直して【服はその場で洗われて乾燥も済ませてくれた】部屋へと向かう途中。窓から中庭が見えた、其処では従者さん達が土を魔法で浮かせて何やら作っていた。
それを暫く眺めていると、ウニョウニョ動いていた土は形を成し始めて、最終的にオマルへと変わった。
俺はそれを見て、慌ててメイドさんに話し掛けた。アレはどうやるんだと
「アレは土魔法でオマルを作っています。私達は用をしたあとオマルの排泄物を丸く覆い、それを捨てているんです。クリアの魔法を使って消すのはその魔法を憶えている方々しか使えませんので……」
「教えて下さい!オマルを作る魔法を教えて下さい!」
俺は必死に頭を下げてメイドさんにお願いしていた
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