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45話

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 「これで俺達はれて同じチームに成った!此れからよろしく頼むぞ! まさる

 「こちらこそ!ヨロシク!田辺さん! 」
まさる君には上の名前を教えた。嘘は言ってない!断じて!本名である!

 (コージって言ったらウンディーネに聞かされた魔王の名前になっちゃうもんね)なるべくアウトは避けないとあかん!

 って事で折角街のギルドに来たのだからとクエストをやる事になった。(ヤッパヤルンダーソッカー)と、不本意だったが仕方ない!

 何やるのか見てたらゴブリン討伐だったので、蜂くん連れてった。
「そーいえば田辺さんは職業なんですか? 僕は勇者なんですよ! 」と、嬉しそうに言うもんだから
つい「テイマーでっす」て、答えてたよー。

 まぁ実際使役してるし……眷属ってだけで嘘は言ってない、うんうん。

 「その蜂、なんか頼りないっすね? 」とか、言うもんだから、蜂くんが俄然やる気になっちゃったよ……。

 この辺一体のゴブリン消えなきゃいーけど……
と、思ったのも束の間山の様なゴブリンの死体が目の前に転がってましたとさ……

 『オレ スゴイ』あーうん!ソーダネー……
本当に消したのか? ってくらいの量だけどね
証拠部位取るのが大変だったよ……

 マサルなんて開いた口が閉じるまで閉まらなかったしな、「まさかチート持ちが蜂だなんて……」と呟いていた。

 袋いっぱいにゴブリンの討伐部位の耳を持って歩くのって意外ときついなぁ……薬草刈りなら楽なのになぁ……。

 今度提案してみよう。その日はそれで終わらせ
受付定員に丸投げしたら、今日は徹夜ね。と笑って居た(病的に)

そのまま俺はEランク、マサルはGランクからFランクにあがった
数を多く討伐したからっていうので、評価されたらしい。

 トントン拍子に上がるのも勇者補正かね?
まぁ、まだGからFだからそーでもないのかな?
うん。よく分からん

 「次はオークですよ? オーク! 」と嬉しそうにまぁ、喜んじゃって何が楽しいのかなぁ……
(まぁ言わんけど)

 どーも俺は冒険者には成れないのだと確信したわ
もっと精神的に若い時に来れば楽しかったのかも?
うーん。とはいえ、ここで投げ出す訳には行かないしな。

 付いていきますよー何処までも♪
「ん? なぁ、マサルよ? その辺に飛んでる豚顔の小さいのは対象外なのかい? 」

 「オーク妖精ですか?それは違うみたいですよ? 元々ただの翅妖精らしいっすから」
(え。 あれ? もしかして未だに俺探してるのか? ハハハまさかなー)

 まぁいーや、皇都には近づかないどこ
「あ! 居ましたよ! オークです! 」
 ホイホイ蜂くんゴーコゴー!っと、けしかけると瞬間的に動いて首を切って戻って来た。
早いねーさすがだねーと褒めちぎったら

 照れた。うっわかわいぃ~
解体はまさるくんに任せて必要部位は持ってもらう
「あ、これって肉食えるんだよね? 」

 と、言うと「僕はいーです 」と青褪めてから、吐いた。あれ?耐性低いのか……、なら悪いことしちゃったなぁ。

 マサルくんには野菜中心料理を俺にはオークのステーキを頼むね、と達くんにご飯を任せた

 さて、肉も食ったしギルドに報告に行こっかと立ち上がると、マサルくんにが落ち込み始めた
「どしたの? 」ときくと、解体ごときで吐いてるようでは、魔王なんて倒せませんよね?と聞くので

 「うーん無理かなぁ? でもさ、いんじゃない? 」
「え? 」「だってよく見てみよう? 誰か魔王に困ってる人居る? 」「え」

 「居ないでしょ? じゃあ何で魔王を倒したいのか? 困ってるのはウンディーネって人だけでしょ? 」「あっー! そう言えばそうですね! 」

 「つまり好きな事していいって事だよ! 」
「なるほどー!!」

 こうしてマサルくんは勇者を辞めて酪農家を始めたいという。牧歌的な国を目指す事になり、俺もついて行った。そこは、帝国領北部に位置する山岳地帯で、まるでア○プスの○イジが住んでそうな場所だった

 チーズ農家に見習いとして務める事になり、遂に俺と別れるときが来た

 「コージさん有難う御座いました!僕は立派な酪農家になっていつか!魔王に美味いと言わせられるチーズを作ります! 」と、これ餞別です!と魔剣鉈を渡された。

 どうやら鑑定持ちだったらしく、結構早い時期に魔王とバレていたらしいがあの言葉で気付かされたらしい。
 「召喚者意外誰も困ってない」
この言葉で本当にそれだ! って、思ったらしい

「なので、魔王は違うなって思いました! 」
もしあれなら、現代社会に戻せるよ?っと聞くと
「孤児院に帰っても良いことないしここで僕は夢を見つけたので! 」そう言って笑った

 「じゃあまた近いうちにな! 」といって、蜂くんの眷属である、3人目をマサルくんが、テイムして蜂蜜も集めるそうだ。害獣からも守ってくれるらしいと、蜂くんが約束させた。

 酪農家さん達とマサルが手を振って旅の無事を祈った

明日を夢見てこの地に残り、10数年後【魔王のチーズ】として、この地の特産になるのだが、それはまた別のお話……




ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー○ー
 「此方! 草妖精! ただ今順調に航行中! 」
『楽しいなぁ♪所で、僕はどこに向かって飛んでいるんだろう? 」行く場所すら聞いてないんだけど? まぁいっかあぁっ! 楽しければ!

 あ! 馬車だ! 少し休ませて貰おう!
ん? あ! 君は蜂さんだよね? 知ってるよー
「何しに来た? 草妖精」
んー? カブトムシくんが少し疲れたっていうからさ? 休ませに来た! 駄目かい?
っと、首を傾けながら聴く草妖精に戸惑う達くん

(さてさて、これはどう扱うべきか……客か? 客なら無下に出来んな)
「まぁ、狭いが入って休め。お茶と蜂蜜を出してやろう」
 そう言うと、カブトムシの手綱を持って歩き出した、それに着いて草妖精も歩く

 「お邪魔します! 」と元気よく挨拶すると
『おや? 客とは珍しぃねぇ? 旅行かい? 』と
妙に貫録の有りそうな女王蜂さんが言ってきた
「いえ! 任務です! 」そう言うと、草妖精は敬礼した。『へぇ? 何の任務なんだぃ? 』
「カブトムシに乗って遊ぶ任務です! 」と、草妖精は敬礼したまま答えました
『ふぅん? 変わった任務なんだねぇ? 誰の命令だぃ? 』蜂くんは聴きました

 「シルフィード様です! 」敬礼したまま嬉しそうに答える草妖精をじぃと見てたら
『蜂くん様……考えますれば、これは多分勇者関連かと……』と、達くん

 『ああ、なる程……草妖精にはシルフ共の声など聴こえぬだろうからな……フハハ人選ミスじゃわフハハハハ』蜂くんも流石に魔王の第一眷属です笑い方が調子に乗った時の村長そのままでした。

 腐っても魔王の配下此方はガチの笑い方ですが……

 『まぁ良いわ、ゆるりといたせ客人』そう言って、カクテル作りに戻る蜂くん
『良かったの客人、許しが出たぞ! 』
「本当に? やったぁ! 」そう喜びお茶を飲み始めた草妖精。因みにカブトムシは放牧中です
暫くそのまま揺れていると見慣れた景色を見付けた
草妖精、「あれ? 皆がいる! 」そういうと
窓から飛び出して去りました。

 『……妖精ってこんなもんだよな……任務どーすんだ? 』と、呆れた達くんでした。

 そうなると、困ったのがカブトムシです
放牧地を見ると蜂蜜を舐めながら寝たようでした
『………放っとくか』
そのまま寝かしてやった達くんは魔王の「ご飯つくってー」と言う声に反応して飛び去りました
厨房へ来るとオーダー通りの食事を作っていきました。今日はステーキと野菜炒めと、チラッと勇者の顔を見ると青褪めていましたので蜂蜜を少々隠し味にして出してあげました。

残さず全部食べてお礼も言われた達くんは有頂天になり草妖精の事もカブトムシのこともスッカリ記憶の彼方へと消えました

そしてそのまま、食器を洗いに奥へと去りました

因みに3人目の眷属は馬車の上で待機中です

『シルー?最近の勇者情報無いの? 』
『そ、それが……音信不通なんです……』
『えーっ! 探しに行くには広過ぎてキツイわよ? 』
『……デスヨネー……』

『どうしましょう……』

(なんか面倒くさくなってきたわね……)
と、ウンディーネ。誰かに丸投げしたいわね……
あ!っと気付いた適任者、善は急げと宿屋へと向かい、精霊王の部屋へと向かいまして

全てを丸投げにするために『指揮権を任せたい!』と進言したそうな
『おお! 任された! 』と快く受けた精霊王は部屋を飛び出し空高く舞あがり、打倒魔王を願って勇者を探す旅にでたそーな。



 馬車は北の大地から南へと下り、今現在南西方向へと向かって走ってました。特に行く宛もなく何かないかなぁって、だけで行き先を決める村長

 まぁでも、こうして旅をするのも楽しみの一つとして取れば楽しくもある。

 「あー、にしても暇だなぁ……」
暇は大敵。特にこの男に取って暇を感じれば周りが無事では済まなくなるから碌でも無い

 そーいえば……ふと思い出した村長は
「オーベロン、召喚」と呟いてみましたところ
『……お、おのれ魔王…な、何用ですか……』
 と、跪いて項垂れたオーベロン。顔は見たか無いので床を見つめる、床が世界樹の木だったもので、こいつは世界樹に居るものだと勘違い。

 「前に頼んでおいた酒と唐揚げは? 」
『ッ! も、申し訳ありません、勇者の壺に「え? 勇者? 」イエイエ! すぐに持ってきます! 』

 そう言って消えたベロ君……唐揚げマサルの壺に入ってたのかホムホム

 「蜂くん蜂くん」
『はっ! 我が君、何なりと申し付け下さい』
「マサルに伝言とかって出来る? 」
『はっ! 念話が使えます! 』
「念話? ああ、元部下にか。じゃあ頼むんだけど、マサルの壺に美味しい唐揚げが入ってる筈だから、探して食べるように! 師匠達と一緒にどーぞって伝えてくれる? 」
『はっ! 直ぐに! ……終わりました! 』
「はは、相変わらず仕事早いね! 助かるよ」
『はっ! お褒めに預かり恐悦至極に御座る! 』
「うむうむー、良きにはからえ~」
と、ノリで答えると蜂くんは下がっていった。

 しかし、精霊とか昆虫王と……時代劇でも流行ってたのかねぇ? 話し方がまんま侍なんだよなぁ
何でだろね。……まぁいーんだけどさ。

 『コー……村長様、準備出来ました! 注文の品で御座います! では、コレにて御免! 』
と、まるでどっかの忍者の様に消え失せた

 その唐揚げを達くんに渡し、日本酒を蜂くんにわたして、管理を頼んだ。

 アッという間に暇潰しが終わってしまった……
あ~もっと無理難題をすれば良かったかなぁっと、反省し、次回の為に色々考える事にした。

 と、どうやら休憩なようで野営地へと入っていく馬車。ではでは仕事と止まった瞬間馬車から降りていつものルーティンをこなしていく。

 飼葉まで終わるとコネコネと混ぜていき、馬に食べてもらう。「よし! 今日は中々会心の出来だったな」と、満足そうに食べる馬を見て思った

 「これこれそこな童子よぅ? 」
と声が聞こえたがシカトして、壺から竈の石を取り出しては、重ねて網を置き兎肉に串を通しながら焼いていく。

 今夜は達くんに頼まずに自分で焼いて食べようと思った。兎肉だけじゃアレだったので飯盒で米も炊いて置く、久し振りの兎肉で丼にしようっと!

 昔食ったなぁ……あれは美味かった!

 「そこな童子よ、無視するでない! 」

 全く無視、何も聞こえない。面倒臭そうなのには関わらない!これ常識。
「おい! 貴様! 聞こえておるのだろう⁉ 」
っと、これも全力で無視! 

 お!そろそろ炊けるかな? と、ワクワクしながら飯盒を冷ましていると、ガシャーン!飯盒毎蹴飛ばされて、炊きたてご飯が砂と混ざってしまった

 「無視するからだ!ア……ホ……な、なんだ⁉」
「な、なんじゃ?この気は……」とビビるどっかの貴族とどっかの騎士

 ガチギレ中の魔王と馬くんに被害が出ない様に結界を張る達くんと、魔王の横に並び、拳大からバスケットボールくらいに肥大した蜂くん

 大気が荒れ狂い雲はコージを中心に渦を巻いた
背中にゴゴゴゴゴゴゴゴッという背景が貼られるくらいの怒気だった(飯の恨みは深いよねー……)っと、結界張りながら思う達くんだった

 怯える貴族の騎士を蹴飛ばすと一瞬で爆散した唯一残されたのは鉄靴の底だけだった

 その場に居た貴族の近くに来ると
「……国は何処だ? 」と聞かれた貴族
「お、オシャーン王国……ででです……」と言う事で、何処に在るのか分からなかったので馬車に乗せて向かうことにした魔王

 怒気は抑えると、蜂くんも元の大きさに戻った。
取り敢えず其処の男は蜂くんの麻酔で気絶させ
二階に牢を作って入れて置いた。
 管理は達くんに任さた。取り敢えず飯を蜂くんに頼み食って寝た。


 「達くんわりぃんだけど上のやつに方向支持コッチに伝えてもらってよいかな? 蜂くんに伝えてくれれば良いから」
 『それでしたら直接馬くんに伝えましょうか?』
「そんな事出来るの? なら頼むよ」
『はっ! 』

「持つべき者は蜂くん達だねぇ。あ、カクテルお願いできる? 蜂くん特性レモン入りで」
『御意! 』

 (さてさて、どーしてやろうかねぇなんちゃら王国)すでに名前忘れてる魔王であった

 ゴロゴロ言わせながら2時間ほど歩くと珍しく馬くんが休まない……
「馬くん? どうかした? 休まないのは駄目だよ!? 心配しちゃうからね? 」
そういうと、次の野営場所へと入って行って休憩する。最近柵はいらねんじゃねーかと思ったので、餌だけ吊るせる様に柵だけを立て掛けて餌を吊したらまったく問題無い事が発覚。

 これからは柵無しで行こう
やはり交代で見張りが居ると楽だね
 馬くんも焚き火に当たったり出来るし、馬着要らず……っても馬着は着せたいしなぁ……薄い奴にすっか。燃えにくいやつで

 て、事で薄いけど暖かいカシミア製の馬着着てもらい、焚き火の周りで寝てもらった。もちろん藁は危ないので、ウッドチップ(世界樹)の上に寝てもらったら、回復も早かったらしくぐっすり眠れた様だ

 何時もより朝飼の食いが良かった
蜂蜜を舐めさせてから、出発。ゴロゴロゴトリと進んで行くと、ようやく見えてきたバカ貴族の国

 丘の上から覗く街は意外と綺麗だった
道行く人も中々愛想が良く、活気もあるようだった
「うーん。人間の怒り時間て30分らしいんだよね……それが過ぎると落ち着いてくるらしいんだけど、その辺どう思う? 」と、捕虜に聞いてみた

 「わ、私にきき聞かれても……」

 「例えばさぁ? 君がすごく楽しみにしてたご飯を理不尽に蹴飛ばして滅茶苦茶にされたとするじゃない?その時の君はどんな気持ちになる? 」
御者台に座りながら跪かせた貴族くんに聞いてみる
俯いて肩が震えているのが分かる
丘の上から見える街を眼下にしてジワジワと背中から黒い何かが溢れている目の前の男から目を逸らす
貴族「……………」
 「それがさぁ、思い出の料理だったら?どう思う? 」
更に男からは黒い渦が舞飛び、我が国の街を包みつつあった……下手な事は言えぬが……
 だんまり男の脇腹を蹴る
「ねぇ? きいてんだけど? 」
更に蹴る。
「す、すまなかった……」
「誰もさぁ?謝れって言ってないよねぇ? 」
段々苛ついてきたのか、魔王の上空は雷雲が生まれピカピカと光る稲妻が縦横無尽に炸裂していた
『達くん結界を張れ、馬くんを守れ』
『はっ! 』
乾いた大気に迸る雷雲の稲妻は今か今かと眼下を見下ろし、街に落ちたそうにゴロゴロ…と不吉な音が響きわたっていた……その時っ

ウンディーネに連れてこられたシノが問い掛ける

「コージ君何してんの? 」

その声は本当に何してるの? という疑問の声だった。

 雷雲が一瞬で晴れ渡り、雲一つ無いピーカン晴れになると、どこからか爽やかな風が街中を覆った

「こんにちは! シノ久し振り! お腹の調子はどう? 」

と、まるで何も無かったかの様に話すコージ、既にシノの側に寄り添い気遣う姿勢は良識ある夫であった

余りの豹変ぷりに貴族も固まったまま動かなくなり
ホッとするよりも、恐怖が増しただけであった

 「さぁ!村に帰ろうシノ」と、朗らかな笑顔で馬車にエスコートする姿はまるで何処かの紳士の様だった

 そのまま馬車に乗せると馬くんに村へ頼むな!っと、まるで爽やかな青年の様な口振りで語り掛けた

 馬くんも、そんな村長にノリで応え「ヒヒィン! 」嘶く声は天馬の如くだったとか

 蜂くんと達くんもコックとバーテンダーの服に瞬時に着替えて、付いて行った。

 そしてその場には妙に疲れた顔のウンディーネと眼下に見える街の領主とが残った

『ねぇ……』怒気と疲労が混ざった声は魔王のソレに似た響きがして領主の体温を下げていった

「……ははい」辛うじて出た言葉はそれだけだった

『妖精王と各王敵に回して魔王まで敵に回す気分てどんな?』

と聞いたら、領主は気を失ったばかりか、ここ数ヶ月分の記憶を無くし、何も覚えて居なかったが、東の森へは絶対に行かなかったという
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