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22話

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東のキャンプでは霧の森攻略し隊という謎の団体があり
野に増えるゴブリンを捕まえて
玉を切り(去勢)
背中に外せない甲羅を着けられ
この甲羅の中には魔石が山の様に入っている

その甲羅から頭の皿部分に魔力が流れる仕組みになっている
その皿にはギザギザとした一見髪の毛みたいに思える範囲系索敵装置が付いていて
ゴブリンが何処を歩いたのか地図に記す仕組みになっており、空白の地図を埋めていく作業を担っているようだ

そしてゴブリンの口には鳥のくちばしを模した物が固定されていて、人に噛み付いたり出来ないように成っている

そのままだと餌が食べられず直ぐに死んでしまうと外部の者からの進言により
きゅうりや人参などが食べられる様に
穴が空いている、水も飲めるようになり
長く生きながら活動出来る様になった
そのお陰でコストも下がり進言した者を表彰しようという話には成ったが、未だ見付かっていない

ゴブリンはその生態からレイプ魔と忌み嫌われて
実験中でも研究者を襲おうとした事もあり
捕まえると同時に去勢している
その後の竿部分の扱いに変化が現れた

肛門から虫が入り込み死に至る病が一時期流行り
危うくゴブリンを使った研究が滞る事があった

しかしゴブリンが進化して危うきを脱しました

なんとそのゴブリンは竿部分を肛門の蓋代わりに使い始めた

股の下に挟むこと事で肛門の防御を上げたゴブリンは虫の攻撃から見を守る術を見付けた

これは去勢してない野生のゴブリンには見られない傾向で

研究用ではあるが、ゴブリンの進化であると学会で認められた



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「コージ何書いてんだ?」と親父


~現代版河童伝説で村興し~

河童風ゴブリンの危険性と優良性

「………………何これ…………?」


プレゼンしようかと思って資料書いてた


「何、異世界危険生物野に放とうとしてんだよ!」

っと頭をしこたま殴られた…

上手く行きそうだと思ったのになぁ…


◆◇◆◇◆◇◆


「コージさん!!!遂に出来ましたよ!!!!」


ほら見てください‼っと見せられたのは酒蔵

巨大な樽が4つ並び
中々良い造りの家屋の中に鎮座していた

この量が完成したらさぞかし沢山の酒が呑めるだろうと、今から涎が止まらなくなっているのが2匹
ウンディーネとノームである

どんな力を使ってでも成功させると意気込んでるのはシルフ

我感せずのサラマンとサラマンまっしぐらのドライアドは通常通りだ

しかし…
「人手は結局どーすんだ?」
異世界からドワーフでも連れてくんのか?

そう聞くと…
「僕とお爺ちゃんとノームさんとウンディーネさんとシルフさんで取り敢えずやって行く事になりました!」

3大妖精が掛かりきりとか…約束された酒にしかならんな…まぁ最初だからいーのかな…

任せよう…うん

「頑張れよ!」と言って励ました

「おじさんも!村興しの方法頑張ってくださいね!」

はい、頑張ります…

とはいえ、今の所手近にあるので有力なのは温泉か…

サラマン温泉…効能って何だろう

「なぁサラマン」聞いた方が早いか

「なんだ?コージ改まって」

「サラマン温泉の効能ってなに?」

「効能?」

「サラマン温泉に入ると身体に○○が作用して身体に良いですよーとか言えるやつ」

「あー。何だろな…シルフなら知ってそうだが忙しそうだしな…」

「暇なら調べに行ったらいーんじゃないか?シノ連れて…」この村で一番暇なのお前だろ?



「っと言うわけなんで、金貨下さいウンディーネ様」

「…こんな時くらいよねコージが私に様付けするの…別にいーけど…」


コージの稼いだ異世界の金は全てウンディーネが管理している

日本円はシルフが担当

金を持たすと碌な事にしか成らない事からそうなった


なので、どちらかの世界で泊りがけになる場合
申請しないと使えない


「今回はどこまで行くの?」


「南の砂漠だから教会方面かな?」


「え。」それは…シノは連れて行かない方が傷付かないかも…っと言われた

下手な争いを避ける為にもソロで行きなさいと言われた


「教会は人族主義なのよ」
へー…なんで?

「暑苦しいからって聞いたことあるわよ?」


「…………………………………………」


「それに獣人事態暑いから住んでないしね」


「奴隷が居るとかじゃないのには安心したわ」


「まぁいーわ、ガマ口財布渡しとくから、美味しいお酒見付けたら買い付けて」
唐傘模様なんて現代でもそんなにねーだろ…
どこで買ったんだよこの財布…


「どんだけ入ってんの?この財布」


「んー…何を買っても値段が気にならないくらい?」


「落としたらどーすんのそれ⁉」


「シーク付けとくからアンタしか使えないわよ?」


「他の人が開けると指切られて落ちるからね?
気を付けて盗まれ無い様に守りなさいっ」て言われた


(気を付けるところ違ってないか?)


「まぁ取り敢えず、そ~言う事だから泣くのは止めてくれシノ」
さっきからずーっと横でシクシク泣いていたシノ


「じゃあ行ってくるからな?シノ、大人しくお酒作って待ってるんだよ?」と亮介にあとは頼んで旅に出た


肩には翅妖精のシークを乗せて
背中には各妖精の冠付きアイテムを携え
【水・粉・薬・壺】
腰には剣鉈
脚には安全靴←new
懐にはがま口←new
革鎧を着けて
ローブを纏えば
あっという間に旅人風商人


って事で行きますかね


あ。(シルフ聞こえるー?)
〖聞こえます、何ですか?〗
(チロ○チョコとブラッ○サンダー買っといて)
〖何ですかそれ?〗
(親父か亮介に言えばわかるから)
〖了解しました、如何程買えば良いですか?〗
(8リューベーくらい)
〖りょうかいです〗



◆◇◆◇◆◇◆

結界川を超えて銀狼集落へやって来た俺は

「おう!息子殿今日は1人かい?」と、声をかけられた

「やぁシノチチさんちょっと南の砂漠は行くのでね、シノは置いていく事になったんですよ。差別が酷い地域みたいなので余計な諍いを避ける為に」

「そんな差別なんてうちの娘は気にしないぞ?」
そんなに弱く育ててねーよ?

「ああ、違いますよ?俺が怒って相手を切り刻まないようにですよ」

「あー。納得…我慢できなさそうだもんな…」
あれ。扱いが微妙に酷い…?

それじゃ霧の森は抜けれないだろ?俺が付いてってやるよ。

っと、森の入り口まで案内して貰った

「ありがとね親父さん」
おうじゃーな!といって別れた

さてさて南ってどうやって行くんだろ…と
 
あ。「シーク!道案内頼むな?」と肩に止まってるだろう使い魔に声をかけると


やっとこっちみた!って顔で
「お任せあれ!」と胸を叩いていた

「そーいえばシークって雄雌どっちなの?」
胸の辺りを見ながら聞いて見る

「妖精なので雄雌どちらでも無いですよ?」

「そーなの?」
「そーなんです」


ふーん とまた少し歩くと
「困らない?」
「困らないとは?」
どーいう意味ですの?


「ほらお風呂入る時とか」
「妖精なので…気にしたこと無いです」


暫く無言で歩き
「見放題なんだね」
「妖精なので…気にしたこと無いです」


また暫く歩き
「羨ましい」
「妖精なので…気にしたこと無いです」


また…
「本当は?きになるでしょ」
「妖精なので…っていい加減ウザいです」


(このままズーッとこんな感じで歩くのでしょうか…)主様がこんなにウザいとは…思って無かったなぁ…


「あの…」
「あ、やっぱり気になってた?」

「…いえ、なってませんっていうかウザいので妖精魔法使っていーですか?」


「そんなのあんの?」どんなの?どんなの?
俺ぶっちゃけ魔法て見た事ないんだよね!
親父はチーターみたいだから魔法使えるけど
見せてくれないしさ?
精霊魔法とは違うの?まぁ精霊魔法とか言われても正直分からないけどね!早く早く!どんなのどんなの!?

と、機関銃のように話し始めた主様

「じゃあ使いますね?」

えいっ!とばかりに声を出し

パっ!と目の前から消えた
おお!?なになに?消える魔法?
それからそれから?っと待っているが現れず…

その場で座って待つ事2時間…
あっれぇー?シーク戻ってこない…

どこ消えたかわかる人…あ、シルフか聞いてみよう
(もしもーしシルフいるー?)
〖ハイハイどーしました?〗
(シークが妖精魔法使って良いか聞いてきたからOKだしたんだけどね?戻ってこないんだよー何か知らない?)

〖あー…それ戻って来ませんよ?〗
(え。契約解除だったの?)
〖テレポーテーションです〗
(え!すげぇーじゃん!でも俺は?)
〖勿論置いてけぼりです〗
妖精魔法なので妖精用ですよ?
(えーーーーーーっ)
〖ちゃんと歩いて行ってきてくださいね?〗
時間はありますから大丈夫ですよ?


酷い…。

◆◇◆◇◆

一人旅と一人キャンプは別物だと知る

一人キャンプは楽しいものだ
自分を見つめ直すのにもうってつけだし
なにより…

時の流れを肴に酒を呑み
      美味しい肴《つまみ》に舌包みする

何と贅沢な使い方か


それに引き換え一人旅は寂しく辛く侘しいものよ
目的地があるから歩みを止められない
連れは既に手の届かない遥か彼方へと消えた…
それでも目的地へと向かわなければならない辛さ
老体に鞭をうち 固く塩っぱい肉を食い 水で流し込む味気ない食事…

油断すれば盗賊や魔獣に襲われてしまうかも知れない…そんな危険な場所に一人で歩むなど苦行でしか無いだろう…

ああ、なぜ僕は一人で旅などしようと思ったんだろう
なんて詰まらない時間の使い方だろう
僕は耐えられるだろうか…
いいや、耐えられない!
もうお家帰りたい

と、何となく始めた一人芝居に興が乗って
止まらなくなり、うっかり街までたどり着けずに野営となってしまった

はぁぁ…暇だな

そうだ。地べたに1人は危険だし
夜も寝られない…ツリーハウスを作ろう

丁度ここは名も無い森の中だし
蔓も結構ある
そうと決まれば早速実行だ!

木に登り大まかな枝を鉈で斬り
その枝を使って床を作っていく
床を作ったら更に隣の木の枝を斬りに行き
細かい枝を払ったら、床を作った木に戻り
柱を拵えて行く
柱が完成したら、片流れ屋根にする為に骨組みを組んでいく
骨組みができたら下の低い方から重ねていき雨露で濡れても雨漏りしない様に作っていく
完成したら横に棒で押さえ重りを付けたら
次は壁に取り掛かる
4ヶ所中一か所に扉を付けるので開けておき
残りの3箇所に棒を横並びに蔓を使って固定しながら重ねていき、隙間を土で埋めていく

その後扉を付けるのだが、そこまで寒くないのでフードで上だけを止めるだけにして、カーテンの様にして置く

風が吹けば下の部分を隙間に差し込み固定すれば良い

それと床板はこのままだと痛いので凹凸を無くすために土を隙間や段差に詰めて固めていく
こうすれば、裸足で歩いても痛くない

昇り降りは大変だが慣れれば問題ない

いい感じにツリーハウスが出来上がった頃には日が登り出掛けなきゃならないが、兎に角眠い
急ぐ旅でも無いのでこのまま寝てしまおう…

おやすみなさい


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


おはようございます!とはいえ、夜ですね…

このまま寝ても良いのですが、もう少し改善させる為に松明置き場とか作りたいですね
それと、お腹も減ったので鳥を捕まえようと思います

まず松明作りから始めます
まず、枯れた長めの草を集め
乾燥したものだけを使います
そして70センチほどの長さに揃え、ひと握りの束にしていきます
端から15センチほどずつの間隔で4カ所をヒモで縛れば完成です!
後はこれを数本作って置いておきます
乾燥した場所に置いておくとすぐ使いやすいです

使う時は火をつけるだけなので
焚火をした時に火を付けておき
消えそうになったら振り回せば火は消えません

それから鳥ですが枯れ草探してたら
兎に囲まれまして…2、3羽捕まえたので
コレを食べます

サクッと捌いて保存壺にポイッとしとけば腐りませんので、今夜食べる分だけ切り取って焼こうと思います

ツリーハウスだからといって焚き火が出来ないわけではありません

下の床が燃えなければ良いので、一か所に土を多めに固めて窪みを作り、其処に砂などで埋めていきます

まぁ囲炉裏みたいな物ですね
炭は無いので乾いた木や枯れ枝を拾って使います

網が無いので一口大に切った肉を棒に刺して
炙り焼きにしていきます

では、焼いた後に味塩胡椒を少々かけて…


頂きます!

兎肉…さすが安定の美味さ!が…何というか
足りない物が…あ、酒か!
やはり美味い酒欲しいですよね!

とはいえ、森で作れる酒と言ったら…蜂蜜酒ですね

今度は蜂蜜取りに行きますか!
ウンディーネの水もあるから御神酒レベルの蜂蜜酒が作れるはずです!時間は掛かりますが
まだまだ2日目くらいです!
全然余裕でしょう!問題にすらなりません!

ではでは、蜂の巣探しに出掛けますかね



中々大量に捕れましたね!
では早速作っていきましょう

さて完成です。後はこれを1、2週間放置します

まぁ、その間動けませんが、大した時間ではありません!酒の為なら幾らでも♪

その間は暇なので吊り橋作って他の木にも部屋を作っていきます
別荘みたいなもんですね

だんだん楽しくなってきたので
サクっと作ります

あ、そうだどうせなら春夏秋冬暮らせる様に部屋をそれ専用に作ろうかな♪

まぁ増えても困らないし

干し肉を作る部屋とか
ハムを作る部屋とか
燻製とかの部屋も作ろう

食品倉庫も作って…
鼠や他の生き物に荒らされない様に罠とかも作らなきゃ!

忙しくなるぞー!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あれから三週間が過ぎた
蜂蜜酒は完璧な物ができた
一度作ったやつ以上だ!ちょっと自慢できちゃうくらいのが!ふふふっ

それから一年中過ごせる場所も作った
夏部屋
冬部屋
春と秋は兼用で
煙突も囲炉裏も各部屋に作ってあるから

食品倉庫も各部屋から行けるように真ん中にした

松明倉庫もあるし

燻製がもう少しで完成する!

いやーもう本当に楽しみだ!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

燻製が出来てから更に3週間が過ぎた

少し寒くなってきたようだ

ソロソロ冬部屋へ移動だな

毛皮もかなりの量が集まって冬も震えること無く過ごせるだろう

薪も十分あるし そうそう、蜂蜜酒に違う味を加えたんだ!
もう少ししたら出来るから楽しみだ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

もうすぐ春になる…

だいぶ暖かくなって来た

森を歩いていた時に偶々見付けた木の皮を粉にして蜂蜜酒に入れたらなんと!シナモンに近い香りの蜂蜜酒が出来上がった!
新しい味が増えて楽しみがどんどん増える!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「アンタ何やってんの?」


「え?」
丁度どんぐりを潰して粉にしてパンを焼いていた時に現れたのは


ウンディーネだった


「やぁ、久し振り!「な・に・を・し・て・い・る・の!?」パンを焼いてた所だよ」

「食べていくかい?」


〖此方ウンディーネ!コージ発見!!応援求む!!!!〗

〖此方シルフ!了解した‼現在地送れ!〗


その後あれよあれよと人や妖精が集まり
軽く縛られた後連行された

何やら一年程立っていたらしい

その間集めた食品、毛皮、各種蜂蜜酒は全て回収され

俺の部屋に置いてあるそうだ


先に行ってたシークはサラマンの効能を調べるべく図書館などに忍び込んだが特に得られる成分は分からなかったそうだ
で、全く来ない主に怒りを憶えシルフに連絡

その後俺が行方不明になってると知り

全妖精に声を掛け捜索隊を組織したそうだ



で、いま正座させられて皆の前に座ってる所だ

「何か言うことは?」とウンディーネ

「久し振「違う」…り?」違う様だ…

「ねぇ、何か幼児退行してないか?」と親父

「使い魔に置いていかれたからホームシックになったとか?」と、ドライアド

「結構な歳なのにそんな事あるの?」とノーム

「昔からコージは寂しがりやだったからねぇ…」と母

「おじさん!日本酒完成したから後で感想宜しくね♪」と甥(マイペースな奴だな…)



「………………………何か言う事は?…っ」シノ


「…ごめんなさい」と謝った



その後俺は二度と一人旅が出来なくなりました
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