上 下
50 / 50
現世〜数年後〜

初めての夜〜R15〜

しおりを挟む

「ユージン・ファントムクォーツ
貴方はクリスティナ・クンツァイトを生涯慈しみ愛し敬い守る事を誓いますか?」

「はい、誓います」


「クリスティナ・クンツァイト
貴女はユージン・ファントムクォーツを生涯慈しみ愛し敬い支える事を誓いますか?」

「はい、誓います」



愛する人の為に純白のドレスを纏い、幸せそうに微笑むクリスティナをユージンは眩しげに見つめた。

晴れて神の御許、家族や友人、親しい仲間達の見守る中、夫婦となった2人が誓いのため唇を重ねる。



「やっと…貴女を捕まえた」

感慨深そうに囁き、クリスティナをギュッと抱きしめるユージン。
その逞しい胸に頬を寄せると、クリスティナは恥ずかしそうに頬を赤らめながら頷いた。

 *

3年前、学院を卒業したクリスティナ。

彼女は反対する両親を必死に説得し、ユージンとの交際と領地で新しい産業を興す事を、双方とも必ず結果を出す事を条件に許された。


2人に与えられた時間は3年。

未来を勝ち取るため、ユージンはより一層の努力と研鑽を重ねた。
その甲斐あって、最高学年の年には生徒会長に選出され、学年首位の成績と学院随一の剣の腕をもって騎士団へ入団。
若くして将来を嘱望される騎士となった。


そしてクリスティナはジルベールの力を借りつつも、新しい事業に取り組んだ。
前世の記憶を頼りに、領地で栽培が盛んな茶葉の生産・改良と、新しい飲み方を広める事。
それは、“アカリ”の記憶を持つクリスティナの、“前世と同じ味を”というささやかな野望だった。

そこで活きたのが、鳥や動物に好かれるクリスティナの不思議な力。

彼女が携わった畑や果樹園は、害獣による被害が激減、質の良い茶葉や果実、生花が手に入るようになった。


それまで一般的ではなかった紅茶に、ジャムや蜂蜜・ミルクを入れる飲み方の紹介や紅茶にあう菓子などの開発・生産。
それらをセラフィーヌや友人達の力を借りながら成し遂げていった。

同時にバラの花びらを使ったジャムの開発も行い、茶葉とセットで売り出す事にしたクリスティナは、社交シーズンはもちろん様々なツテをたどって茶会を開いた。


特に薄紅色のバラの花びらを使ったジャムは美容にも良いと好評で、「クンツァイトローズ」として開発から1年を待たずに広まってゆく。


王太子妃となったセラフィーヌが、特定の者に肩入れしたりする事はない。

それでも王太子妃の茶会で度々供されるクンツァイトローズに人々の注目は集まり、セラフィーヌが口添えをせずとも飛ぶように売れていった。



「セラフィーヌ様、皆様。
この度は本当にありがとうございました」

王太子妃が開いた内々の茶会で、親しい友人達に深々と頭を下げるクリスティナ。


「この3年間よく頑張ったわね」

セラフィーヌの言葉に皆が頷く。


昨年、学院を卒業したユージンと正式に婚約し、この秋挙式する事になったと報告したクリスティナに、皆から惜しみない拍手と祝福の言葉がかけられる。


「ありがとうございます、皆様のおかげです」

淑やかに頭を下げるクリスティナの笑顔は、溢れんばかりに輝いていて。
その笑顔にセラフィーヌはこっそりと安堵の吐息を漏らした。


「そういうセラフィーヌ様こそ、ご懐妊だそうで。
このたびは誠におめでとうございます」


ジークフリードと結婚したセラフィーヌは、なかなか子宝に恵まれなかった。
けれど、ようやく子を授かったと先日正式に発表され、国中が喜びに沸いたばかりだった。

「ふふ、ありがとう」


まだふくらみの目立たない腹部をさするセラフィーヌは、もうすっかり母の顔で。
既婚未婚を問わず、女性達は興味津々でその腹部を見つめた。


「体調は…悪阻は大丈夫ですの?」

出産経験のある女性の問いにセラフィーヌが答えるより早く。

「風が出てきたぞ、寒くはないか?」

手にした薄物をセラフィーヌの首筋に巻きつけるジークフリードに、小さく歓声が上がる。
ただ1人、げんなりした顔をしたセラフィーヌを除いて。


「殿下、お気遣いありがとうございます。
でも寒くもありませんし、わたくし大丈夫ですわよ?」

あくまでニコニコ微笑むセラフィーヌの、笑顔の奥の微かな呆れに気がついたのは、付き合いの長いクリスティナだけ。


「何をいうか、つい先日まで悪阻でろくに食べられず唸っていたではないか。
そのような時は体力が落ちるもの。
身体を冷やすでない」


過保護なくらい心配するジークフリードだが、それも妻とお腹の中の子を愛すればこそと知っているセラフィーヌは、夫の言葉に素直に従う。

そんな王太子夫妻の様子を、周囲は温かく見守った。

 *

挙式後の盛大な披露宴を乗り切り、新郎新婦が寝室に戻ったのは日付も変わる直前だった。


「流石に飲みすぎたな」

先輩騎士達に寄ってたかって飲まされたユージンだったが、最後は全員を返り討ちにしてクリスティナの手を引き、会場を抜け出したのだった。


クリスティナと迎える初めての夜。

否が応でも期待が高まるユージンは、汗ばんだ身体を湯で清め2人の寝室へ向かい。
そこで初めて、同じく湯を使ったらしいクリスティナが、見た事のない服を纏ってる事に気がついた。

女性らしい曲線を隠さない柔らかい布で出来たその服は、胸のところで軽く合わされ腰のあたりを紐で縛っただけの簡易な物で。

そんな薄物を身に付けたクリスティナは恥ずかしそうに目元を赤く染めている。
落ち着かなさそうに佇むクリスティナはどこか緊張しているように見え、その初々しい様子にユージンはゴクリと唾を飲み込んだ。


「クリスティナ」

手を差し伸べると、少し恥ずかしそうにしながらもそっと身を寄せてくる妻を、ユージンはギュッと抱きしめる。

おずおずと背に回される腕と、肩口に頭を擦りつける甘えた仕草に、今すぐにでも押し倒して貪りたい衝動に駆られ、ユージンはグッと歯を食い縛った。


一方で、押し当てた胸から伝わってくる速い鼓動に、クリスティナは緊張しているのは自分だけではないのだと頬を緩める。


「クリス…」

ジルベールや家族、親しい友人などはクリスティナの事を「ティナ」と呼ぶ。
けれど、たかが呼び名とはいえ愛する妻クリスティナを誰とも共有したくないユージンは、「クリス」と呼んでいた。

その独占欲にも似た想いが籠もった声に、そっと顔を上げ…。
愛おしげに目を細め、じっと見つめるユージンの瞳の奥に、狂おしい程の情欲を見つけてしまい、クリスティナの全身がカッと火照った。


求められている事は、女として妻として純粋に嬉しい。
抱き合う事も唇での触れ合いも気持ちが良いものだと、知ってはいる。
けれども、それより先は知らないクリスティナは、胸をドキつかせながら少し困ったように

「…あなた?」

と小首を傾げた。

その仕草と呼びかけに、ユージンの中で何かがブツリと切れた。


腰に回された腕に力が籠り、噛みつくようなキスのその激しさに、クリスティナは思わず首を竦める。

その本能的な怯えを感じたユージンは、一転クリスティナの唇を優しく舐め、食み、宥めるようにキスを繰り返した。

最初は触れるだけのものだったのが、次第に深く官能的な物に変わり、酸素を求めて開いた唇の隙間から差し入れられた舌が、クリスティナの物と絡み合う。



——どうしよう、膝ががくがくして力が入らない。

何とか体勢を維持しようと、両腕をユージンの首に巻きつけるクリスティナ。
ユージンもその細い腰に腕を回し、クリスティナを支える。
おかげでユージンが唇を離した頃には、クリスティナは息も絶え絶えで、辛うじて彼にしがみついているといった有様だった。


「…はぁ」

蕩けたような表情を浮かべるクリスティナを至近距離でのぞき込み、ユージンは

「クリス、貴女の全てが欲しい」

熱のこもった囁きを吐息ごと耳に吹き込む。

身体の芯に直接響くようなその声に、クリスティナはコクリと頷いた。


そんな妻の頬にキスを落とすと、ユージンはおもむろに彼女を抱き上げた。 
そのまま明かりもつけずにベッドへ直行し腰を下ろす。

当然クリスティナはユージンの膝の上、だ。


ユージンは親指でクリスティナの唇にそっと触れ、それから両手で頬を包み込み、顔を寄せる。
唇が触れるか触れないかの至近距離でユージンは囁いた。


「愛してる、クリスティナ」

愛おしさと慈しみの中に雄の本能が見え隠れするユージンのキスに翻弄され、クリスティナの鼓動は速まる一方だった。

くたりと力が抜けたのをみて、ユージンはそっと妻の身体をベッドに横たえ、そして唇を重ねたまま紐をほどき、辛うじて合わさっていた真紅の襟を開いてゆく。

紅い布の合間から覗く白い裸体に、ユージンは息を呑んだ。


「…み、見ないで」

恥ずかしそうに体をくねらすクリスティナの耳に

「なんで?こんなに綺麗なのに」

息を吹きかけるよう囁くと、ユージンは首筋に顔を埋めた。


「あのっ、ユージン…待って」

「いいや、待てない」

頭を押しのけようとするクリスティナの手を掴むと、ユージンは逆に首筋をきつく吸いあげる。
その瞬間、クリスティナの全身に電流が走った。


「あっ…」

首筋、鎖骨、胸元、至る所にユージンは所有の刻印を刻みつけていく。
唇が触れるたび、クリスティナはユージンの下でビクンと体を震わせ甘い声を上げた。 

柔らかい肢体を唇で堪能したユージンが顔を上げる頃には、クリスティナの息はあがり全身を薄紅色に染めていた。


「綺麗だ、クリスティナ」

「…なんだか悔しい。
こういう事は初めてなのに、わたくしばっかり余裕がなくて追い詰められているみたい」

目元を赤く染めて睨みつけるその顔があまりにも可愛くて、ぎこちなく目を逸らしながらも

「そんな事…。
俺だって初めてだから、せめてクリスを怖がらせないよう、痛くないようにと」

照れたようそっぽを向くユージンに、クリスティナは目を丸くした。


「…何だよ?」




——自分しか欲しくなかったのだと、言外に言われた気がするのは…もしかしたら気のせいだろうか。


男の人が“そういう所”に行って経験を積んだり、楽しんだりする事をクリスティナも知っていた。
若手騎士達は特に、先輩騎士達に連れて行かれるとも聞いた事がある。

それなのに…ユージンは。




——初めてを捧げるのは、わたくしだけではないのね。


ひたひたと押し寄せる想いに胸が一杯になり、クリスティナは目を瞑った。

目を開けたその先には何よりも、誰よりも愛しくて大切な存在が、心もち心配そうにじっと見つめている。



「…わたくしの全て、貴方にあげるわ。
だから貴方の全てをわたくしにちょうだい?」

「そんなの当たり前」


少し照れたようにぶっきらぼうに言うユージンの逞しい首に両腕を絡め、クリスティナは花のような笑みを浮かべた。



2人の夜はまだ始まったばかり。

初めて同士の初々しさも、ぎこちなささえもスパイスに変えて…クリスティナとユージンはシーツの波間へ漕ぎ出していった。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(2件)

noruno
2019.10.26 noruno

「始まりの聖女」から一気に読みました。

アカリもノールも悲しい最期で……。
今作ではハッピーエンドで本当に良かったです。

登場人物も周りが優しい人物ばかりでほのぼの読んでいたんですが、途中で王太子やアカリの両親の仇の生まれ変わりがいないかハラハラしていました。いなくて良かった(笑)

楽しい読書時間をありがとうございました。

吉野 那生
2019.10.27 吉野 那生

noruno様、感想ありがとうございます!

「始まりの聖女」では辛い別れとなってしまった2人を、どうにか救済したくて書き始めたお話しだったのですが、お気に召したのなら幸いです。

アカリを辛い目に合わせたモラハラ男の生まれ変わり…。
考えた事もありませんでしたが、もしそんな人物が居たらボッコボコにされていたと思いますよ。
ユージンとセラフィーヌに(笑)

クリスティナとユージンにお付き合いくださいまして、ありがとうございました😊

解除
がんこさき
2019.09.18 がんこさき

面白くて前作から一気読みしてしまいました!!
続きが気になるけど、ただただ二人には幸せになって欲しい;;
そしてモフモフ回もいつかよろしくお願いいたします(笑)

吉野 那生
2019.09.18 吉野 那生

がんこさき様、感想ありがとうございます😊

前作からというと『始まりの聖女』からでしょうか?
お楽しみいただけたのなら幸いです。
ラストまで展開は決まっているので、あとは書き上げるだけです…が、頑張ります!

それとモフモフ回、ですか?
モフモフ要素、ありましたっけ?
…アレですか?忠実なる駄犬???
うーん、駄犬の頑張り具合による、かな?

解除

あなたにおすすめの小説

最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません

abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。 後宮はいつでも女の戦いが絶えない。 安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。 「どうして、この人を愛していたのかしら?」 ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。 それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!? 「あの人に興味はありません。勝手になさい!」

婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです

青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。 しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。 婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。 さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。 失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。 目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。 二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。 一方、義妹は仕事でミスばかり。 闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。 挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。 ※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます! ※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。

余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました

結城芙由奈 
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】 私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。 2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます *「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています ※2023年8月 書籍化

公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-

猫まんじゅう
恋愛
 そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。  無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。  筈だったのです······が? ◆◇◆  「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」  拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?  「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」  溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない? ◆◇◆ 安心保障のR15設定。 描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。 ゆるゆる設定のコメディ要素あり。 つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。 ※妊娠に関する内容を含みます。 【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】 こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)

双子の姉妹の聖女じゃない方、そして彼女を取り巻く人々

神田柊子
恋愛
【2024/3/10:完結しました】 「双子の聖女」だと思われてきた姉妹だけれど、十二歳のときの聖女認定会で妹だけが聖女だとわかり、姉のステラは家の中で居場所を失う。 たくさんの人が気にかけてくれた結果、隣国に嫁いだ伯母の養子になり……。 ヒロインが出て行ったあとの生家や祖国は危機に見舞われないし、ヒロインも聖女の力に目覚めない話。 ----- 西洋風異世界。転移・転生なし。 三人称。視点は予告なく変わります。 ヒロイン以外の視点も多いです。 ----- ※R15は念のためです。 ※小説家になろう様にも掲載中。 【2024/3/6:HOTランキング女性向け1位にランクインしました!ありがとうございます】

悪役令嬢のススメ

みおな
恋愛
 乙女ゲームのラノベ版には、必要不可欠な存在、悪役令嬢。  もし、貴女が悪役令嬢の役割を与えられた時、悪役令嬢を全うしますか?  それとも、それに抗いますか?

国王陛下、私のことは忘れて幸せになって下さい。

ひかり芽衣
恋愛
同じ年で幼馴染のシュイルツとアンウェイは、小さい頃から将来は国王・王妃となり国を治め、国民の幸せを守り続ける誓いを立て教育を受けて来た。 即位後、穏やかな生活を送っていた2人だったが、婚姻5年が経っても子宝に恵まれなかった。 そこで、跡継ぎを作る為に側室を迎え入れることとなるが、この側室ができた人間だったのだ。 国の未来と皆の幸せを願い、王妃は身を引くことを決意する。 ⭐︎2人の恋の行く末をどうぞ一緒に見守って下さいませ⭐︎ ※初執筆&投稿で拙い点があるとは思いますが頑張ります!

撃ち抜けヴァージン

タリ イズミ
恋愛
金髪の女子高生の姫宮璃々子は、入学して一ヶ月にして遅刻十回、教師に罰掃除を命じられた。指定された化学実験室に向かうと、人気のないそこにクラス委員長で線の細い眼鏡男子和泉と隣のクラスの高身長爽やかイケメン碓氷の二人がいた。 ※BLなのは碓氷×和泉ですが、姫宮と和泉の恋愛話です。 ※碓氷と和泉がキスするシーンがありますが、濃厚な描写は一切ありません。あくまでも男女の恋愛話です。 ※完結にしていますが、続きを書くかもしれません。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。