前世では番だったかもしれないけど…



彼を初めて見た瞬間、雷に打たれたような気がした。

頭の中に流れ込んでくる前世の記憶。


——なぜ、今まで忘れていたのだろう?


『ノール!』

そう呼びかけた私に、彼は冷たい眼差しを向けた。




「始まりの聖女」のアカリとノールが、誰もが宝玉を抱いて生まれてくる世界に生まれ変わり、また出会うお話です。
「始まりの聖女」をお読みになられてから、こちらをお読みいただく事をオススメします。
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